<h2>地域おこし協力隊に応募した理由と、応募した地域を選んだ決め手について教えてください。</h2>もともと地方での起業を考えており、地域に根ざした仕事をしたいという思いがありました。20代のときにワーキングホリデーを経験し、都市部ではなく自然豊かな環境で働くことに魅力を感じるようになりました。志布志市を選んだ理由は、地域おこし協力隊の募集内容が移住促進や地域交流といった「人をつなげる」仕事だったこと、そして市が持つポテンシャルに興味を引かれたことです。さらに、実際に現地を訪れた際に出会った人々の温かさに触れ、ここで挑戦しようと決意しました。<h2>協力隊への応募を考える際に参考にした情報源は何でしたか？</h2>インターネット情報です。<h2>ミッションの具体的な内容を教えてください。</h2><ul><li>移住定住支援業務（移住相談対応、地域の魅力発信やPR活動）</li><li>婚活支援業務（出会いの場の企画・運営、相談対応）</li></ul><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/19/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/6HRA_lNYyj_ZAy_kefmP6.webp"><figcaption>移住セミナーの様子</figcaption></figure><h2>現役時代に印象に残っている出来事や成功体験について教えて下さい。</h2>協力隊着任後は、市の業務に携わる中で、地域の魅力や課題をじっくりと知ることができ、とても良い経験になりました。所属課の方々も温かく迎えてくださり、地域には「地域おこし協力隊の協力隊」ともいえる心強い存在の方もいました。また、協力隊員同士でイベントに出店したり、地域の行事の実行委員として参加したり、バンド演奏をする機会もありました。普段のミッションとは異なる活動を通じて、地域の方々に新たな一面を知ってもらうことができ、その関わりが結果としてそれぞれのミッションを円滑に進める助けとなり、定住活動の支えにもなりました。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/19/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/3S4HhIpbFCW5yCe2RdyRi.webp"><figcaption>生涯学習講座に参加しての舞台演奏</figcaption></figure><h2>活動中に直面した課題や、それをどのように乗り越えたかを教えてください。</h2>当初は、地域の人々と信頼関係を築くのに時間がかかりました。移住促進の仕事を進めるには、地元住民の協力が不可欠ですが、最初は「よそ者」として見られることもありました。そこで、まずは地域のイベントに積極的に参加し、農作業の手伝いや地元の集まりに顔を出すことで、少しずつ関係を築いていきました。また、地域のキーパーソンとなる方々と積極的に交流し、活動の意義を丁寧に伝えることで、徐々に理解を得ることができました。こうした地道な関わりを重ねた結果、地域の方々からも協力を得られるようになり、移住促進の活動を円滑に進められるようになりました。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/19/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/Rgklru9odLBqmt03kzg8H.webp"><figcaption>協力隊メンバーと、甲冑を着て地域の秋祭りを</figcaption></figure><h2>地域の人々や自治体との関わりの中で、学んだことや感じたことはありますか？</h2>地域の人々との関係は、「時間をかけて築いていくもの」だということを学びました。都会のように短期間で物事が進むわけではなく、まずは信頼を得ることが何よりも大切であり、それがあって初めて協力を得られるのだと実感しました。また、自治体との関わりを通じて、行政の仕組みや予算の流れについて学ぶ機会がありました。これらの知識は、地域に根ざした事業を進めるうえで欠かせないものであり、貴重な経験となりました。<h2>卒隊後のお仕事について教えてください。</h2>協力隊3年目に、ゲストハウス「Drop inn “Linkewll”」をオープンしました。移住・定住につながる拠点づくりを目指し、観光人口の裾野を広げることに取り組みました。任期終了後は、志布志市移住・交流支援センター「Esplanade」を開設し、移住・観光の窓口としての機能を担うとともに、カフェやコワーキングスペースの運営も行っています。さらに、個人事業として観光関連のライティングやスポーツチームの運営にも携わり、多角的に地域活性化に取り組んでいます。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/19/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/CbcmfdRb51FOOlQXA5ALu.webp"><figcaption>民泊にお迎えした海外ゲスト</figcaption></figure><h2>卒隊後の進路に、最も影響を与えた出来事や考えは何ですか？</h2>人口減少対策の一環として、移住支援や婚活支援、地域行事の支援などに取り組んできましたが、それでもなお、人口減少と高齢化の流れは緩やかに進んでいます。この街の住民として生きていくからには、腰を据えて取り組まなければならないという強い決意が生まれました。その際、協力隊時代に築いた人脈や信頼関係が、新たな事業を展開するうえで大きな財産となり、起業を決意する後押しとなりました。<h2>協力隊時代の自分と今の自分を比べて、どのような成長を感じますか？</h2>協力隊時代は、与えられたミッションをこなすことが中心でしたが、現在は「自分で考え、実行し、責任を持つ」立場になりました。起業したことで、より主体的に地域の課題と向き合うようになり、持続的な仕組みをつくる意識が強まりました。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/21/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/QgC6LPpYljF1p1mzODlOg.webp"><figcaption>空き家をリノベーション</figcaption></figure><h2>今後の展望や目標があれば教えてください。</h2>今後は、「Esplanade」をさらに発展させ、移住者と地域住民の交流をより活発にする取り組みを強化していきたいと考えています。また、空き家の活用や地域ビジネスの創出にも力を入れ、移住後の定住支援にも貢献していきます。移住者が地域に溶け込み、長く安心して暮らせる環境を整えることで、持続可能な地域づくりを目指していきたいです。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/21/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/U9D394jpyi7UNdlNRNojI.webp"><figcaption>エスプラネードの様子</figcaption></figure><figure class="image"><img></figure><h2>今後地域おこし協力隊を目指す人にアドバイスをお願いします。</h2>地域おこし協力隊では、「受け身」ではなく「自ら動く」姿勢が求められます。地域の課題を見つけ、主体的に考え、行動することが大切です。また、地域の人々との信頼関係を築くことが成功の鍵となります。そのためには、まずは地域に馴染む努力をし、日々の関わりを大切にすることが重要です。柔軟な姿勢と粘り強さを持って取り組めば、協力隊での経験は必ず次のステージで活きてくるはずです。あなたと地域がともにハッピーな未来を築けることを願っています。頑張ってください！&nbsp;

ワープシティ公式

地域おこし協力隊の経験は、その後のキャリアや人生にどのような影響を与えるのでしょうか？

ワープシティでは、OB・OGへのインタビューを通じて、現役時代の業務内容や得たスキル、卒隊後のキャリア、地域との関わり方についてご紹介します。

地方での起業や就職、地域コミュニティとの関係など、リアルな体験談をお届けし、これから協力隊を目指す方や、受け入れを検討する自治体の参考となる情報を発信します。

協力隊の「その後」を知ることで、あなたの未来のヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、ご覧ください！

志布志市

鹿児島県

地域おこし協力隊として活動していた自治体名：鹿児島県志布志市、任務期間：2017年3月～2020年3月、協力隊になる前の仕事：営業、インバウンド事業、現在の仕事：合同会社オクトパス 代表社員

田川 貴雄

#4 協力隊の経験が導いた「起業」と「持続的な地域づくり」

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2>大学卒業後、建設コンサルタント会社に勤務していました。大手企業で、それなりにやりがいも感じていましたが、30歳を目前にして「このままの人生で本当にいいのだろうか」と疑問を抱き始め、漠然としたモヤモヤが心に広がっていました。仕事自体は自分に合っていて向いていると感じていましたが、「私が本当にやりたかったことはこれなのだろうか？」と、自問自答を繰り返していました。そんな中で、時間をかけて情報を収集し、仕事そのものではなく「自分がどうありたいのか」を考えるようになりました。その結果、地域と深く関わりながら、自分の力を地域のために活かす道を進みたいという思いが芽生えたのです。その過程で出会ったのが地域おこし協力隊の制度でした。「これだ！」と思った瞬間を覚えています。もともと地域に関わる仕事をしたいという思いがあったので、地域の中で役立つ何かができるのではないかと感じたのです。とはいえ、すぐに地域おこし協力隊への参加を決断したわけではありませんでした。まず「地域おこし協力隊の強化書」という本を手に取り、自分のイメージする協力隊像と実際の姿が一致しているかを確かめました。インターネットで調べると、地域おこし協力隊についてネガティブな情報が目立っていたため、本を読むことで改めて考えたいと思ったのです。この本を読み進める中で、ワクワク感を覚える一方で、不安を感じることはほとんどありませんでした。それが、地域おこし協力隊として新たな一歩を踏み出す決め手になりました。<h2>深川市を選んだ理由について教えて下さい。</h2>実は、深川に移住したのは、偶然の巡り合わせなんです。 私の場合、まず「地域おこし協力隊になる」という決断が先にあり、特定の地域にこだわりはありませんでした。日本全国どこでも、自分のスキルを活かせる場所で働きたい、そんな思いだけで探していました。前職では、「どれだけ良いコンテンツや仕組みがあっても、情報発信が効果的でなければ埋もれてしまう」という現実に直面することが多くありました。その経験から、情報発信に携わる仕事をしたいと強く思うようになったのです。そこで、JOINのホームページで地域おこし協力隊の募集情報を調べ始めました。その中で深川市の「情報発信」に関わる募集が目に留まり、「ここに行こう！」と心が決まりました。 JOINのホームページを見ていると、募集情報から地域ごとの熱量の差が伝わってくるんですよね。深川市の募集情報は特に文章がわかりやすく、読みやすいだけでなく、何より心がこもっていると感じました。「この文章を書いた人がいるのなら、一緒にやっていけそうだ」と直感的に思い、深川を選びました。今では移住に関わる仕事をしているので、「もう少し慎重に選んでも良かったかな」と思うことも少しあります。ただ、たまたま移住した深川が自分に合うまちだったことは、本当に幸運でした。<h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2>私は、移住につながる情報発信や移住支援に取り組んでいます。現在は移住定住サポートセンターに所属し、首都圏で開催される移住相談会への出展や、オンラインでの移住関連セミナーの開催を行っています。昨年度からは、深川市単独でのオフラインセミナーもスタートしました。このセミナーでは、イベントの企画から告知、コンテンツ作りまでを自分たちで一貫して手掛けています。地域の魅力を伝えるために、細部にまでこだわりながら準備を進めています。さらに、私自身が深川に移住して感じたことや体験したことを、定期的にnoteで発信しています。深川への移住を検討している方々にとって、少しでも役立つ情報を届けたいという思いで更新を続けています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/23/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/x8HUSQ7Cim3IVAMHw_FYU.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2>地域おこし協力隊のやりがいは、自分たちで考え、行動できることです。現在取り組んでいる「移住」という分野は、活動の効果を数値化して測るのが難しい側面がありますが、その分だけ大きな伸びしろがあると感じています。移住相談会で多くの方が相談に訪れたり、移住体験に参加してくれたりしても、最終的に「移住」という目標を達成するには、実際にその方々に移住してもらう必要があります。費用対効果が見えにくい分野だからこそ、軸を持って取り組むことが不可欠です。そのため、セミナーの開催目的や、参加者にどのような行動を促したいのか、私たちが何のために行動しているのかを常に意識しながら進めています。このように、自分たちで考えたことを行動に移し、その結果を見極めていく過程そのものが、大きなやりがいです。例えば、オンラインセミナーに参加してくれた方が、オフラインのセミナーや移住体験に足を運んでくれたり、最終的に移住を決断してくれたりする瞬間に、少しずつ成果を実感できます。この積み重ねがやりがいにつながっています。試行錯誤しながら、自由にアイデアを形にして行動に移せる環境は非常に充実しており、これからも主体的に挑戦を続けていきたいと思っています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/23/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/A61DMcUlPOqaC_SSaBPPO.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2>思っていた業務内容と少し違ったことです（笑）。応募した段階では、観光や特産品に関する情報発信をするイメージを持っていました。しかし、実際に取り組むことになったのは、移住希望者に向けた情報発信でした。情報発信を行ううえで大切なのは、「誰に向けて伝えるのか」「その情報を受け取った人にどう行動してほしいのか」を明確にすることだと思っています。現在私が取り組んでいるのは、深川への移住を検討している方々に向けて、深川での暮らしや私自身の体験を、ブログのような形式で発信することです。人によっては、「思っていた内容と違った」とネガティブに捉える方もいるかもしれません。ただ、私にとっては“良い”想定外でした。新しいことに挑戦したり、知らない分野を学んだり、ゼロから知識を吸収することに前向きなタイプなので、今の仕事では多くの貴重な経験をさせてもらっていると感じています。私にとって「想定外」は決してネガティブなものではなく、むしろワクワクするきっかけです。<h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2>任期終了まであと1年少しとなりましたが、今後も移住に関わる活動を続けていきたいと考えています。一方で、現在は移住支援に加えて、新しくできる施設の検討にも携わらせていただいており、「ふかがわにとって“ちょうど良い”存在」でありたいという思いを強くしています。市役所にいると、できることとできないことの線引きが明確に感じられる場面もありますが、その中で何をどう進めていくかはまだ模索中です。今年はスタートアッププログラムに参加し、NoMapsというイベントで初めてピッチ発表を行うなど、新しいことに積極的に挑戦した1年でした。また、多くの本を読み、視野を広げる努力を続けてきました。現在、やりたいことや興味が多岐にわたり、考えが分散している状態ではありますが、今年度中には自分の考えを整理し、今後の目標を明確にしたいと考えています。そして、「ふかがわにとってどんなちょうど良い存在になれるのか」を具体的に模索していきたいと思っています。その過程そのものが自分にとって楽しみであり、大切な挑戦です。これからも自分自身の成長を楽しみながら、一歩ずつ進んでいきたいと思います。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/23/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/hkfE8YpHFGI8_T1cOEnlK.webp"></figure><h2>深川市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2>ふかがわの方々は、想像以上にフレンドリーな方が多いと感じています。気さくに声をかけてくださる方が多く、地域おこし協力隊だからといって特別扱いされることもありません。一市民として自然に接していただけるこの距離感が、私にとってはとても心地よいです。特に、よく通う喫茶店のマスターとは気軽にお話しする機会が多く、とてもありがたい存在です。私の地元である青森県弘前市の話や、地域おこし協力隊としての活動について話すこともあれば、ちょっとした世間話を楽しむこともあります。<h2>深川市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2>私がふかがわを好きな一番の理由は、「のんびりとした空気が流れていること」です。これは実際に住んでみないと分からない魅力ですが、市内には音江連山というなだらかな山々が広がり、高い建物もなく、どこまでも広がる空を感じられます。風の音や虫の声など、自然の音が心地よく耳に届く環境です。移住する前、私は仕事中心の生活を送っており、毎日の忙しさに追われて日常を楽しむ余裕を失っていました。しかし、ふかがわに来てからは、穏やかな空気の中で過ごす時間が増え、日々の生活そのものが楽しいと感じられるようになりました。また、ふかがわは米どころとしても知られています。田んぼの景色は四季折々に変化し、その色の移ろいを感じられるのも、この町ならではの魅力だと思います。移住して気づいたのは、私はこうした「何気ない日常」を楽しみたかったのだということです。ふかがわは、日常の中で感じるささやかな幸せがたくさん詰まった町です。その穏やかな空気感が、私にとってかけがえのないものになっています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/23/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/6KyvYWPaDSPgDCVWfm82s.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2>魅力的な自治体はたくさんあります。北海道だけでも179の自治体があり、それぞれが独自の魅力を持っています。移住支援に携わるようになり、移住先を選ぶ際に最も重要なのは、「そのまちが自分に合っているかどうか」だと強く感じるようになりました。「好き・嫌い」よりも、「合っている・合っていない」という視点の方が、移住後の満足度に直結すると思います。自分に合うまちを見つけるためには、移住後の暮らしを具体的にイメージできるよう、その「解像度」を上げることが必要です。観光で訪れたいまちと、実際に住みたいまちは全く違う、ということを私自身も実感しています。ただ、情報を集めれば集めるほど、どのまちに移住したいのか、何を優先すべきなのかが分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。そんなときは、まず移住体験をしてみることをおすすめします。移住体験を通じて、そのまちでの暮らしの解像度がぐっと上がり、自分に合っているかどうかが見えてくるはずです。移住は大きな決断かもしれませんが、もっと気軽に移住体験に挑戦してみてほしいと思います。もし深川に興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください！地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓ <a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第170回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道深川市の石田 樹里さんです。

深川市

北海道

北海道深川市の地域おこし協力隊、趣味・特技：喫茶店巡り・手紙を書くこと

石田　樹里

#170 深川市での暮らしが教えてくれた、“自分に合う”まちの魅力

<h2>大学への進学をきっかけに、長野での暮らしを初体験</h2>東京生まれ、東京育ちの倉田さん（28歳）。小さい頃から頭で考えるより行動に移すほうが得意で、何事もとにかく試してみるのが好きなタイプだったという。「小学生の頃は、学校が終わるとよく児童館や公園に行って、友達とドッジボールをしたり、秘密基地を作ったりして遊んでいました。スポーツも好きで、中学は卓球部、高校はバドミントン部に所属していました。特にバトミントンは両親の影響もあって、部活だけでなく社会人サークルにも参加するほど打ち込んでいました」そんな倉田さんが長野県と縁を持つようになったのは、大学時代。松本市にキャンパスを構える信州大学教育学部に進学したのがきっかけだった。将来は「理科の先生になろう」と考えていたという。「物理が得意だったので、受験は物理の一点突破で合格しました。地学や生物の調査も好きだったので、教師になるなら理科の先生かなと思っていました」大学1年目は松本キャンパス、2年目以降は長野市にある長野キャンパスに通い、寮生活を送った。「同じ長野でもまちの印象はそれぞれ異なりました。松本は城下町の雰囲気が色濃く感じられる場所でしたが、長野市は県庁所在地で東京からも新幹線でアクセスしやすく、どちらかというと機能的な都市という印象でした」東京との暮らしで最も違いを感じたのは冬の寒さ。「東京と同じ冬服では全然足りなくて、最初の冬は寒さを身にしみて実感しました」と振り返る。しかし、生活に慣れてくると、東京との違いよりも「変わらない」と感じることのほうがむしろ多かったという。「大学生の遊び方といえば、カラオケや飲み会といったもので、それは東京と変わらず楽しめました。むしろ長野県には、そうした娯楽に加えて豊かな自然があり、ウィンタースポーツやキャンプ、登山などのアウトドアも楽しめる。動くことが好きな自分には、そうしたアクティブな遊びができる環境が合っているなと感じました」<h2>子育てしやすい環境を求めて安曇野市に移住</h2>長野での生活を気に入っていた倉田さんだが、就職のタイミングで再び東京に戻ることを決断する。「大学2年生の頃から、『教師として就職するのは自分には少し違うかもしれない』と感じ始め、民間企業への就職を選びました。同じ学科の同級生の多くが教師を目指していましたが、民間企業を選んだのは、私を含めて2～3人ほどでした。東京で就職活動をしたのは、民間企業の選択肢が長野よりも東京の方が多いと感じたからです」倉田さんが就職したのは、学校向けにハードウェアやソフトウェアの販売・メンテナンスを手がけるITソリューション会社。教育業界との関わりを持つ仕事を選んだ。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/J55k5q48gLUXZG0f4RiQ4.webp"><figcaption>東京で社会人をしていた頃の倉田さん</figcaption></figure>そんな倉田さんの次なるターニングポイントとなったのは、結婚、そして妻の出産だった。2023年9月に第一子が誕生。妻と話し合い、子育てにふさわしい環境を考えるなかで、最終的に意見が一致したのが長野県安曇野市への移住だった。「家内が長野県出身だったので、実家に近いほうが安心だったこと、自然に囲まれながらのびのびと過ごせる環境があることが大きな理由でした。私自身、学生時代に長野での生活が自分に合っていると感じていたことも決め手になりました」移住先を具体的に探すなかで訪れたのが、長野県の移住フェア。そこで出会ったのが、現在、倉田さんが働いているVAIO株式会社だ。新たな就職先も決まり、2024年2月、家族3人で安曇野市へと移住を果たした。<h2>利便性と田舎らしさのバランスが“ちょうどいい”安曇野</h2>長野県の中央、やや北西寄りに位置する安曇野市。南側で松本市と接し、西側には標高2,000～3,000メートルを超える北アルプスの山々がそびえる。豊かな清流に恵まれ、米づくりも盛んに行われている地域だ。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/2HQmCLLpbVC4gfPe4tREi.webp"><figcaption>田園風景の先に広がる北アルプスの山並み。倉田さんが移住してまっさきに魅了されたのがこの光景だった</figcaption></figure>「東京に比べると湿度が低く、夏場のアスファルトの照り返しや、体にまとわりつくような嫌な暑さがここでは少し和らぎます。真夏には37～38℃まで上がることもありますが、体感的にはかなり過ごしやすいです」安曇野市はまちの機能と田舎らしさがバランスよく揃った場所だと倉田さんは話す。「大通り沿いには、日常生活に必要なものが一通り揃っていて、買い物には不自由しません。一方で、一本道を裏手に入ると、そこにはゆったりとした田園風景が広がっています。利便性とのどかさの両方が手に入る理想的な場所だと感じています」さらに、車を手に入れたことで生活の利便性が格段に向上した。車の購入費用は、安曇野市の移住支援金（首都圏から移住し、一定条件を満たした企業に就職した人を対象に支給される補助金）でまかなうことができたという。「子育てする上で車があるのは本当に便利です。赤ちゃんを連れての外出は大荷物になりがちなので、電車移動は大変でした。東京ではベビーカーで徒歩圏内の場所に行くのが精一杯でしたが、車があれば荷物を気にせずどこにでも行けるので素晴らしいです」<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/DpjqkXnSesMv0EeHiq8e2.webp"><figcaption>国営アルプスあづみの公園で撮影した家族写真</figcaption></figure>安曇野市は、国営アルプスあづみの公園や大王わさび農園、烏川渓谷緑地など、家族連れで楽しめるスポットも充実しているという。「移住したばかりの3月には爺が岳スキー場にも行きました。ファミリー向けに休憩室なども整備されていて、赤ちゃん連れでも気兼ねなくウィンタースポーツを楽しめました」<h2>移住フェアをきっかけに縁ができたVAIO株式会社</h2>このように倉田さんが安心して移住生活をスタートできたのは、VAIO株式会社への就職という安定した経済基盤があったことが挙げられるだろう。VAIO株式会社は安曇野市に本社を置く電機メーカーだ。2014年7月にソニー株式会社から分離・独立。パソコンの設計・製造・販売やソリューションサービスの提供などを行っている。VAIOの安曇野の工場は、1961年から稼働を開始し、ソニーのオーディオやAIBO等多くの最先端製品の製造を手掛け、1997年からは「VAIO」の生産を担い、現在も高品質な製品をお客様にお届けしている。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/Ba_nADBc1MHZ334z-Dwj1.webp"><figcaption>VAIOの製品は安曇野市のふるさと納税の返礼品にも豊富にラインナップされている</figcaption></figure>VAIO株式会社は、安曇野市を拠点とする地元企業として、長野県主催の移住フェアにも積極的に出展。県外出身者やUターン移住者などの採用にも力を入れている。「前職の会社もパソコンを販売する企業だったので、その知識や経験を活かせそうだと思いましたし、パソコン製造だけではなく、モバイルディスプレイやVPNソフトなど一歩広げたビジネスを展開していて、堅実性とチャレンジ精神を兼ね備えているところにも、企業としての魅力を感じました」と倉田さん。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/BRyYvHaWUwC1rOfCWp79o.webp"></figure>現在、倉田さんはVAIOをご導入いただいた企業の設定代行などを担う部署で働いている。「前職では若いメンバーが多く、すでに中堅的な立場で働いていましたが、VAIOでは入社時の部門の最年少が40代で、28歳の自分はまだまだ若手だと実感しました。ミスをした時は、明るく『ごめんなさい！』と笑顔で謝りながら頑張っています（笑）」<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/ptVPUmud0gtynXpGIVnq3.webp"><figcaption>VAIO株式会社は、水と緑豊かな安曇野の地で長年ものづくりを続けてきた企業だからこそ、地域に根ざした環境経営にも力を入れている</figcaption></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/IAD4zMxB0mtKzZpJ6B0Di.webp"><figcaption>水田の中干し期間を延長することでメタン排出量を削減し、カーボンクレジットを生み出す「長野県安曇野市の中干し期間延長による温室効果ガス削減プロジェクト」を県内企業で初めて実施</figcaption></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/af4fqDpsCC-OdyqVgqzE_.webp"><figcaption>安曇野市の天然記念物「オオルリシジミ」の保護活動にも取り組んでいる</figcaption></figure><h2>「パパ」と初めて呼ぶ瞬間に立ち会えた</h2>安曇野で働き始めて、倉田さんが最も大きな変化を感じたのは通勤だった。「自転車で10分ほどの距離なので、毎日の通勤が苦ではなくなりました。東京にいた頃は電車で40～50分かけて通勤していて、特に夏場の猛暑とガンガンにクーラーが効いた電車内の温度差や満員電車は本当に辛かったです。その時間から解放されたことで、生活がとても快適になりましたし、何より家族と過ごす時間が増えたのが一番嬉しいです。実は今朝、子どもが初めて『パパ』と呼んでくれたのです。東京にいた頃だったら、ちょうど通勤でバタバタしている時間帯だったので、一生に一度のその瞬間に立ち会えたのも、通勤時間が短くなったおかげかもしれません」そのようにしてプライベートの時間が充実するにつれて、地域の人たちと交流する機会も少しずつ増えてきているという。「バトミントンの社会人サークルに家族3人で参加させてもらっています。同じように子どもを連れて来ている方もいるので、交代で赤ちゃんの面倒を見てもらったり、他のちびっこたちと一緒に遊んでもらったりできるので助かっています。妻は児童館にもよく行っていて、そこで仲良くなったママ友たちとイベントに参加しています」また、VAIO株式会社でも社員やその家族向けのイベントを定期的に開催している。本社の社屋を使った「秋祭り」では、子ども向けの屋台やキッチンカーなどが多数出店され、花火を使ったセレモニーも催されるなど、大いに盛り上がったという。倉田さんもこのイベントに家族で参加し、社員やその家族との親交を深めた。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/3g2Wyp76PMEYXgk-6ryCU.webp"><figcaption>秋祭りの様子①　子ども屋台</figcaption></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/12/09/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/NdFDjN01_GduS9LfvXsZd.webp"><figcaption>秋祭りの様子①　花火</figcaption></figure><h2>これからも安曇野でのびのびと子育てを</h2>安曇野に移住し、豊かな自然に囲まれながら、我が子とのかけがえのない時間をのびのびと過ごしている倉田さん。周囲には同じ子育て世代が多く、互いに助け合ったり、悩みを分かち合ったりできることが、子育てのしやすさにつながっているのかもしれない。実際、安曇野市は移住先としての人気が高まっており、倉田さんのような20～40代の子育て世代、特に30代とその子どもにあたる14歳以下の転入者の数は、2023年には県内でトップだった。東京や神奈川、大阪といったさまざまな都市から人々がやってきている。「安曇野、とてもいいですよ！」と明るく話す倉田さんに、最後に地方移住を検討している方に向けてメッセージをいただいた。「憧れだけで移住するのはリスクを伴うので、家族としっかりとコミュニケーションをとって、移住する目的をはっきりとさせておいた方がいいと思います。私たちは『子育て』を中心に据えて移住を決めました。また、私個人としても、新鮮な体験を繰り返すことに人生の豊かさがあると思っているので、そうした機会に恵まれる安曇野に移住してよかったと思っています。今年は行けなかった『あづみ野祭り』に来年こそ行ってみたいですし、将来的にはウィンタースポーツを子どもと一緒に楽しみたい。そして、農業体験を通じて食育にも取り組んでいきたいと思っています。安曇野で叶えたいことがたくさんあります」持ち前の行動力でアクティブに安曇野での生活を楽しんでいる倉田さん。これから「やりたいことリスト」を家族と一緒に一つずつ実現させていくのだろう。<h2>安曇野市の「教えて地方のお仕事」の記事はコチラから↓</h2><a href="https://warp.city/posts/5yDmqQom3nM6lZNDIDcek">#139 『ものづくりの緊急医』が守る品質。人の役に立つ信頼と技術力 ワープシティ｜地方移住を考える人のお役立ち情報サービス</a><a href="https://warp.city/posts/4wm3wQh7yXwIwixBOm6sQ">#140 安曇野市の技術者が紡ぐ医療用精密製品の未来 ワープシティ｜地方移住を考える人のお役立ち情報サービス</a><a href="https://warp.city/posts/rPX3NKOrv3Y-09HfFOPtp">#141 安曇野市から世界へ！特許技術で現場課題を解決する画像検査装置メーカーの挑戦 ワープシティ｜地方移住を考える人のお役立ち情報サービス</a><a href="https://warp.city/posts/zed-mtqruHADcy11HvEJo">#142 人を運ぶ使命で地域を支える。安曇野市で地域発展を支える交通事業 ワープシティ｜地方移住を考える人のお役立ち情報サービス</a><h2>安曇野市のお仕事紹介ページはコチラから↓</h2><a href="https://azumino-ijyu.jp/2024/12/18/3132/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://azumino-ijyu.jp/2024/12/18/3132/</a>&nbsp;

“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けしています。

第88回目の先輩移住者は、東京都出身で2024年2月に長野県安曇野市に移住した倉田啓靖（くらた・ひろのぶ）さんです。

第一子の誕生を機に移住を決意した倉田さんは、安曇野市に本社を構えるVAIO株式会社に転職し、家族3人で自然豊かな安曇野の暮らしを満喫しています。

そんな倉田さんに移住の経緯や安曇野市の魅力、移住後の仕事や生活の変化などについて伺いました。

安曇野市

長野県

出身地：東京都、前住所：東京都、現住所：長野県安曇野市、職業：VAIO株式会社

倉田啓靖

北アルプスのふもとで育む家族との時間～ 移住者が語る安曇野の魅力～

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2>大阪で市役所職員として働いていた頃から、地域のプレイヤーと関わりながらまちづくりに携わりたいと考え、少しずつ行動していました。妻の転職を機に移住が決まったのですが、その際、自分の転職を考えていた時に、移住のお世話をしていただいた現在の受け入れ団体「加茂谷元気なまちづくり会」が、過疎地の課題に向き合いながらさまざまなまちづくりに取り組んでいることを知りました。そこで、自分の希望であった農業をしながら、この地域でまちづくりにも携わりたいと思い、地域おこし協力隊になることを決めました。<h2>徳島県阿南市を選んだ理由について教えて下さい。</h2>一言で言うとフィーリングでした。先に妻の転職が徳島県で決まっていたため、家族で移住することになり、県内で移住先を探していました。私が農業ができる環境を求めて、各地域に見学に行ったり、情報収集したりする中で、阿南市加茂谷地域に惹かれました。加茂谷元気なまちづくり会の紹介記事やホームページを見た時、満面の笑みで楽しそうに農業やまちづくりに携わる”田舎のおっちゃん”の顔を見て、「ここだ！」と思いました。今思えば、人間関係が希薄になりがちな現代社会の中で、地域コミュニティの温かさに触れながら暮らしや子育てをしたいという気持ちがあったからこそ、この地域を選んだのだと思います。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/xh4xcvUcoRyuirged5ydU.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2>主に受け入れ団体である「加茂谷元気なまちづくり会」の活動を支援しています。地域イベントの手伝いや、移住支援に関する就農フェアの出展、移住者や学生の体験活動のサポートなどを行っています。また農村RMO事業を通じて、地域の将来像についてみんなで考え、まちづくりに関するさまざまな取り組みを始めています。併せて、自身の生業づくりとして、すだち農家の手伝いや四国遍路の遍路宿の開業準備も進めています。さらに、多世代交流イベントやコーヒーの露店出店を通じて、子育て支援の取り組みを開始するなど、さまざまな地域課題にも取り組んでいます。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/Re9Vxl5SAP7Uitwt7MNLF.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2>地域が職場であるというのは、自分にとってとても大きな意味を持っています。まちの将来を考えるという、非常に重要なことに直接関わることができるため、「自分の子どもが育つ地域や環境を自分たちで作れるんだ」と考えながら活動しています。さらに、仕事の仲間がすべて地域の住民さんなので、住民の皆さんととても近い関係を築けることが嬉しいです。このような関係性が、自分の暮らしにも良い影響を与えていて、道端でお互いに声をかけ合ったり、話し込んだりと、居心地の良い環境を作ることができていると感じています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/vuq5tZUMoss5Eh_5W63t2.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2>着任時に先入観を持たなかったため、ネガティブな意味での想定外はあまりなく、むしろポジティブな想定外が多くありました。例えば、地域での協力隊の認知度やチャレンジへの寛容さが非常に高いこと（これは協力隊の先輩が地域にうまく認知されていたおかげだと思います）、協力隊の肩書が地域内外で人脈を広げるのに役立つこと、そして協力隊の仕事の一部として生業づくりができ、退任後のキャリア形成の準備ができることなどです。特に私にとっての一番の想定外は、地域でメンターと呼べるような人と出会い、まちづくりに関わる起業という選択肢が生まれたことです。これが私にとって非常に大きな出来事となりました。<h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2>私は、ハウスすだち農家としての事業と、副業としての起業を組み合わせた「半農半X」のライフスタイルを目指しています。現在、先輩農家さんのもとで修行中で、任期後にはその事業を引き継ぐ予定です。副業では、遍路宿の経営を起点として、地域住民とのつながりを大切にしながら、移住者支援や農泊事業、子育て支援事業などに取り組んでいきたいと考えています。これらの活動を通じて、地域課題の解決や、地域の子どもたちが将来、地域への愛着や誇りを持ち、帰ってきてくれるようなまちづくりに取り組むため、起業を目指しています。<h2>阿南市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2>この地域の住民の皆さんは本当に面倒見が良く、よそ者の受け入れにも非常に寛容で、私たち家族を温かく歓迎してくれました。引っ越し後には、ご近所のまちづくり会のメンバーの方から「ごみの出し方わかる？」と電話をいただいたこともありました。この地域では、家ごとにごみの置き場所を決めるのですが、その方は「じゃあここにしよう」「かご持ってこよか」と言って、農業用の不要なコンテナやネットをわざわざ家から持ってきてくれました。また、他にもさまざまな場面で親切にしていただき、妻と一緒に「集団で騙されてるんじゃないか」と冗談を言い合うくらい、皆さんが温かく接してくれました。<h2>阿南市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2>阿南市は徳島県第2の都市ですが、中山間地域と都市部がコンパクトに共存し、海や川のアクティビティも充実した町です。私が住む加茂谷地区も、阿南市街地まで車で20分弱、徳島市内まで30分で着くという、田舎の良さと便利さがうまく融合した地域です。加茂谷地区には四国遍路の21番札所、太龍寺があり、お遍路さんの通り道として、お接待文化や地域コミュニティ、共助の精神が残る貴重な田舎です。さらに、加茂谷の住民は地域愛が強く、非常に熱心に地域に関わっています。現代社会で人間関係が希薄化する中、加茂谷は優しさと強さにあふれた貴重な地域だと感じています。これからも心が帰りたくなるような地域づくりに努めていきたいと思っています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/wG54WfMxKuy8sw7CsP7_B.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2>加茂谷地区には過疎地の課題が多くありますが、住民が主役となってさまざまな取り組みを進めている地域です。地域が盛り上がることに対しては、何でも受け入れ応援してくれる大らかな環境があります。自分の好きなことを伸ばすもよし、ガチでまちづくりの主役になるもよし、そしてまちづくりに関わらず、思い切り田舎暮らしを楽しむことも可能です！人との関わりが多い地域なので、地域の出役や消防団などが煩わしく感じる方もいるかもしれませんが、ポジティブに楽しめる方には最高の地域だと思います。のどかな環境で温かい人々に囲まれて、みんなで一緒に思い切り楽しみながら地域を盛り上げてみませんか？地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓ <a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第130回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、 徳島県阿南市の関正秀さんです。

阿南市

徳島県

 徳島県阿南市の地域おこし協力隊、趣味・特技：子育て・ソフトテニス

関　正秀

 #130 満面の笑顔に導かれて家族で徳島移住！子どもが帰りたくなるまちづくりを目指して

<h2>幼少期を過ごした北海道。マンガとの出会い</h2>福岡県北九州市出身の竹下さんは、小学生の頃に父親の転勤で4年ほど北海道で暮らしたことがある。抜けるような空の広さに心を奪われ、福岡に戻ることが決まると、「帰りたくない！」と駄々をこねるほど北海道が大好きになったという。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/23/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/hIz0Cf8qvJ_d8YB0VKwvH.webp"><figcaption>1998年。幼少期を北海道で過ごした竹下さん。</figcaption></figure> マンガを描き始めたのもこの頃だ。同級生にマンガを描いている友だちがいたことがきっかけだった。「私も漫画家になりたい！と思って、大学ノートにマンガを描くようになりました。勝手に連載と称して友だちにも見せていました。オリジナル作品よりも、当時好きだったマンガの真似をして描くことが多かったのですが、『続きが気になる！』と言ってもらえたことが嬉しかったです」しかし、中学生になると思春期の恥ずかしさから、「漫画家になりたい」と口にすることを躊躇するようになり、親からも「漫画家では食べていけない」と言われたことで、マンガを描く夢を諦めてしまったという。その後、高校時代には『ハイスクールミュージカル』にハマり、楽しさのあまり一人で踊り出してしまったほど。海外や英語に興味を持ち、大学は国際大学に進学。ヨーロッパの町並みが好きだったことから、旅行会社で働くことも考えるようになった。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/23/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/NE5U18RDXjkelvwy4XGuz.webp"></figure>旅行業界や出版業界に挑戦するも、会社特有のルールにどうしても馴染めず、心の健康を害してしまうことも。派遣会社での仕事を続ける中で、竹下さんの心の支えになったのがマンガだった。「気づくと、また絵を描いている自分がいました。『やっぱり、私はマンガが好きなんだな』と思い出して、もう一度、漫画家を目指してみようと思ったんです」漫画家養成講座に通い、作品を出版社に持ち込むも、毎回同じ反応が返ってくる。「また、頑張ってください」という言葉が続き、なかなか成果が出せなかったが、その情熱は揺るぎないものだった。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/23/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/yMvp7vjEblxWQd7MloVJG.webp"><figcaption>ペン入れした最初の漫画</figcaption></figure><h2>「北海道に移住したい」母の言葉が行動のきっかけに</h2>そんな竹下さんの人生に大きな転機が訪れたのは、2019年の北海道旅行だった。コロナ前に母と二人で訪れたこの旅行が、竹下さんにとって再び北海道の魅力を強く実感するきっかけとなった。「広がる空と吸い込む空気が自分にぴったり合っていると感じ、理屈抜きでこの場所が好きだと再認識しました」旅行から帰った後、「北海道に移住したい」と口にしたのは母だった。もちろん、竹下さんも賛成。しかし、父だけは首を縦に振らなかった。それも無理はないだろう、地元・福岡ですでにマイホームを建てていたからだ。戸建てから戸建てに引っ越すという選択肢は現実的とはいえず、半ば諦めかけていたとき、福岡市で「北海道で暮らそう」という移住フェアが開かれることを知る。これが移住について情報を得る良いチャンスだと思い、参加を決意した。フェアのブースに芦別市が出展していたことが、竹下さんの運命を変えた。「最初に目を引いたのは、ポスターに描かれたイラストでした。風になびく女の子の髪が爽やかでありながらノスタルジックな色使いがとても素敵だったのです。そのイラストは芦別市の地域おこし協力隊の方が描いたものでした」と竹下さんは振り返る。ブースで話を聞くうちに、自分のやりたいことや得意なことを活かせるフリーミッション部門の募集があることを知り、「マンガ制作のスキルが役立つかもしれない」とさらに興味を惹かれていく。「地域おこし協力隊については、それ以前から何となく知っていましたが、もっと若い人が就任するものだと思っていました（竹下さんは現在35歳）。でも、芦別市の職員や協力隊の方と話していると、言葉の柔らかさや人柄の良さを感じて、人見知りの私でもすごくホッとできたし、『挑戦しても大丈夫かもしれない』と思えたんです」さらに、家賃補助など住宅関係の移住支援が充実していることも魅力的だった。こうして「落ちてもしょうがない。受かったらラッキーだ」という気持ちで応募したところ、晴れて採用が決定。2024年6月に芦別市に着任する運びとなった。<h2><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/23/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/nQ5iyJ79VyHKopIWVj8r5.webp"> 愛犬との別れに涙。そして、芦別市での新しい出会い</h2>それまで一人暮らしの経験がなかった竹下さんにとって、福岡を出て、ひとり北海道で暮らすことは大きな挑戦だった。何より寂しかったのが、二匹の愛犬との別れだったという。「実家を出るとき、犬が『行かないで』と言っているような気がして、その別れのシーンがずっと頭から離れなくて、車を運転しながら泣いていました」と語る竹下さん。福岡から北海道までの移動は、宿泊をはさみながら5日ほどかけて車で行なった。福井県の敦賀港からフェリーで北海道に渡り、心配した父がキャンピングカーで同行し、しばらく滞在してくれた。それでも移住して最初の一週間はホームシックになり、泣いて過ごすことが多かったという。そんな竹下さんを、芦別市の人たちは温かく迎え入れてくれた。「私は本当に人見知りで、初対面の人と会う時は緊張で気分が悪くなってしまうこともあるほどです。でも、初日に役所に行った時、そこに私より緊張している役所の方がいらっしゃって（笑）。『緊張する、緊張する...』とずっとおっしゃっていて、そのおかげで気分がほぐれました。それが私に対する優しさだったのかもしれません」こうした経験から、竹下さんは芦別市のおすすめスポットとして、役所を挙げるほどの、“役所推し”になった。「住民票をとる時も、窓口の方がすごく親切に対応してくださって、本当にほっとしました。キャンピングカーでついて来た父のことも、皆さんが温かくもてなしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです」<h2>雄大な自然と街の機能が両立した芦別市</h2>北海道の中部、空知川流域に位置する芦別市。全国でも上位に入る広大な市域面積を有し、その約89％を森林が占める自然豊かなまちだ。内陸であり盆地という立地条件から、季節ごとの寒暖差が大きく、夏と冬の温度差は60℃近くに達する。このため、鮮やかな色彩の花や木々、美味しく実る農作物を楽しむことができる。移住するまで、一度も芦別市を訪れたことがなかったという竹下さんは、ストリートビューで何度も現地の様子を確認していたものの、実際に訪れてみると、その壮大な風景にあらためて感動したという。「山に囲まれていると聞いていたので、北海道の他の場所より少し暗いイメージがあったのですが、思った以上に空が広くて、明るかったです」自然の豊かさだけでなく、生活に必要な街の機能が一通り揃っていたことも、安心できた点だった。「苫小牧でフェリーを降りて芦別市まで来る間には、コンビニがほとんどありませんでした。ずっとこんな感じだったらどうしよう……と不安がよぎりましたが、街に着いたら複数のコンビニがあったし、スーパーやドラッグストアも揃っていました。今のところ、生活で不便を感じていることはありません。洋服や可愛い家具が欲しいなと思ったら、車で40～50分ほどの旭川まで買い物に行くこともあります」市内の観光スポットはまだそれほど訪れていないが、芦別市の名勝といわれる「三段滝」は迫力があり圧倒されたという。落差が大きく三段に見えることからその名が付けられた滝は、国道452号の道沿いから間近に見ることができる。「ザーッという轟音が耳に心地よくて、邪念が洗い流されるような感覚があり、心が浄化されていくようでした」芦別市は「星の降る里」をキャッチコピーにしており、星空観察も魅力のひとつだ。特に芦別のまちを一望できる上金剛山（かみこんごうざん）展望台は、市街地の灯りと満点の星空の競演を楽しめる人気の夜景スポットになっている。「展望台はまだ行けていないのですが、芦別から旭川に向かう途中にある新城峠（しんじょうとうげ）からも、とても綺麗な星空が見えました」<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/23/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/ZxcTCgIWbIS2ZaSqiNJIt.webp"><figcaption>協力隊マルシェin南幌はれっぱ</figcaption></figure><h2>炭鉱の町としての歴史をマンガで伝える</h2>芦別市は、北海道の開拓時代に炭鉱の町として栄えた歴史を持つ。「星の降る里」と「炭鉱の町」という2つの題材を組み合わせ、ファンタジーを織り交ぜたマンガを描くことが、竹下さんが地域おこし協力隊として取り組もうとしているミッションだ。ファンタジーマンガとはいえ、炭鉱の町としての歴史や背景を事実に基づき、伝えていきたいと考えている。そのため今は、芦別市の歴史を勉強し、知識を蓄えているところだ。北海道では、1869年（明治2年）に政府によって「開拓使」が設置されて以降、本格的な開拓が進められ、欧米の文化や技術を積極的に取り入れる中で、鉱工業などの新しい産業が発展を遂げてきた。一方、芦別市が炭鉱の町として栄えたのは、さらに時代を下った昭和初期～中期にかけてのこと。「芦別五山」と呼ばれる三井芦別炭鉱や三菱芦別炭鉱、油谷炭鉱などが次々に開鉱し、まちは活気にあふれたが、1960年代にそれらが相次いで閉山すると、人口は急激に減少した。「こうした歴史について、本を読んだり、星の降る百年記念館（芦別開拓100年を記念して建てられた施設）の展示を見たりしながら、学んでいます。この記念館には、当時の道具や貴重な資料がたくさんあります。私がマンガを描きたいということを役所の方に伝えたところ、記念館の方にお話を通してくださって、取材もさせていただいています。複雑な歴史もマンガにしたら興味を持ってくれる人もいると思うので、気軽に手に取って読んでもらえるようなフリーペーパーも作れたらと思っています」<img><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcMSIdkzAc0TMDwqovnOuinqEm1RLneRk3yLXZ6ge_rrbGbguqL6SKc6vHDOCBySj6aousmWBV82WvI0yeNC9sPadlLngW7zeoihPUTNxLeqlOQW14w4Ql0_bX6MqibGZwnwZ0OIrVm0ouJAUyQBfpTXX0?key=wAJNF8VehFhwb9zGYBu9zA"><img> また、竹下さんには移住に関するエッセイマンガを描きたいという構想もある。このように自分のやりたいことや得意なことで地域の魅力を発信できることが、地域おこし協力隊の大きな魅力だと竹下さんは話す。その一方で、フリーミッションならではの難しさも感じているという。「役所の方にやりたいことを相談すると、否定することなく、『いいね』と後押ししてくれます。とてもありがたく、恵まれた環境にいると実感します。ただ、それは全て自分次第ということでもあります。自分が行動しないと何も進まない。それが“自由”ということなのだと痛感しました。3年後には任期が終わるので、その先のことも見据えながら行動していかなければと思っています」<h2><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcJL_gnJp-HsraP1qVLS9qizPtz-1v5mEZrgL6lSlZuyYoYK1EXiaT8xokPD3mm-v_ArCtz070jO44z0X93O8ERRRrYL4JaT4SWie7YCh6E8jzbphmi2wM0rEDivHTduO_8WiX-JWkpR4rcqldYFm8eli8?key=wAJNF8VehFhwb9zGYBu9zA"> ほっとする感覚を味わうことが何よりの幸せ</h2>最近、芦別市の地域おこし協力隊の先輩からの誘いで、空知地方の地域おこし協力隊のイベントに参加し、人との出会いの幅を広げている。「そこで知り合った方から『絵を描いてほしい』と言ってもらえて、新しいつながりが生まれました。出会いの場はかなり緊張するのですが、そうやって人脈が広がっていくことにとても感動しています。これからも色々なイベントに参加してみたいです」最後に、そんな竹下さんから、地方移住を検討している方に向けてメッセージをいただいた。「私は最近、自分にとっての幸せはほっとする感覚を味わうことなんだと気づきました。朝ご飯に好きなパンを食べている時、『よし、やるか』と大好きな漫画と向き合っている時、そういう安心できる時間が一番大切だなって。芦別市に来てから、そんなふうにほっとする時間が増えたことを実感しています。移住を検討している方も、その環境に身を置いたり、土地の人と触れ合ったりした時に、ほっとする感覚を大事にしてらえたらいいなと思います」泣きながら北海道まで移動したり、役場の人の緊張で自分の緊張がほぐれたり、ひとつひとつのエピソードが可愛らしく、竹下さんらしさが滲みでているようだった。そんな彼女の目を通して描かれる芦別市のマンガとは一体どんなものになるのだろう。「人見知り移住者」の冒険譚は始まったばかりだ。<img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXet2Dewu8-QIuoFDP6IL11p6XV8hxrLP3-BlnT2kSyhg4lQWiGjX-8D1Sl_6Bjb-WaoGuIkpVSoOZnGBrfwJNtpz9_FzTOwEzEiZG9-aDBltbV_ACMztNGbyliGDTaX392VDXsW4nt6DxEBVxGp-ja2tYc?key=wAJNF8VehFhwb9zGYBu9zA"> &nbsp;竹下さんの漫画はコチラ↓【黒白かむり】<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B0CTHRD9BZ?ref_=pe_93986420_775061510" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">Amazon.co.jp: 黒白かむり 第2話 イノシシを憎む村 電子書籍: みのた: Kindleストア</a>

“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けしています。

第83回目の先輩移住者は、2024年6月に北海道芦別市の地域おこし協力隊として移住した竹下みな実さん。小さい頃からのマンガ好きが高じて、芦別市の歴史や魅力をマンガで伝えるというフリーミッション型の任務に挑戦しています。

北海道への移動中は寂しさで涙が止まらなかった竹下さん。しかし、移住してから約1ヶ月が経ち、芦別市の人々の温かいサポートを受けながら、新しい生活に少しずつ馴染んでいっています。

地元の福岡県を飛び出し、はるか北の地へ、日本列島を大移動する移住を決めたのはなぜだったのか。泣き虫で人見知りの竹下さんが大きな一歩を踏み出した背景と、芦別市での活動についてお話しを伺いました。

芦別市

出身地：福岡県北九州市、現住所：北海道芦別市、職業：芦別市の地域おこし協力隊

#移住支援

#移住支援の移住体験談一覧：5件

#4 協力隊の経験が導いた「起業」と「持続的な地域づくり」

#170 深川市での暮らしが教えてくれた、“自分に合う”まちの魅力

北アルプスのふもとで育む家族との時間～移住者が語る安曇野の魅力～

#130 満面の笑顔に導かれて家族で徳島移住！子どもが帰りたくなるまちづくりを目指して

マンガで芦別市の歴史と魅力を発信！内気な地域おこし協力隊の奮闘記

#4 協力隊の経験が導いた「起業」と「持続的な地域づくり」

#170 深川市での暮らしが教えてくれた、“自分に合う”まちの魅力

北アルプスのふもとで育む家族との時間～ 移住者が語る安曇野の魅力～

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北アルプスのふもとで育む家族との時間～移住者が語る安曇野の魅力～