移住者プロフィール
柳生 明良さん
移住時期
2021年12月
利用した支援制度
新居浜市地域おこし協力隊
出身地:東京都、前住所:東京都、現住所:愛媛県新居浜市、職業:新居浜市地域おこし協力隊
目次
INDEX
移住することになったきっかけを教えてください
柳生明良さん(以下、柳生):私は東京生まれ、東京育ちです。将来は地方に移住して、のんびり暮らしたいという夢を持ちながら、都内で教員として働いていました。その生活を一変させたのが『新型コロナウイルス』でした。学校の休校や企業の休業、東京での生活が窮屈に感じはじめましたね。
そこで、地方移住は将来ではなく今行こう!」と一念発起。2021年12月に「新居浜市地域おこし協力隊」として別子山に着任、移住することを決意しました。
移住にあたり重要視していたことはありましたか?
柳生:地域おこし協力隊として移住するにあたり、一番重視していたことは子育てについてです。別子山地区は人口約130人ほどで少ないのですが、保育園、そして小中学校の教育施設がありました。子育てしながら活動をしていくには、別子山の環境が最適でした。
実際に移住してみていかがでしたか?
柳生:別子山に着任して最初の印象は「とにかく気持ちがいい」ということでした。青い空と緑、そして澄んだ空気。都会の喧騒から離れ、日々心穏やかに暮らせていることが何よりも楽しいです。移住して一番よかったのは、重視した子育ての環境でした。
別子小学校には、今年、長男の隼平を含む3名の新入生を迎え、全校生徒は8名になりました。先生と生徒の『ほぼマンツーマンでの授業』により、新3年生になった長女の柚は別子山に来てから集中して学ぶことができ、学力は格段に上がりましたね。
さらには多くの地域住民と顔見知りとなり、人とのコミュニケーションをたくさん取ることができるようになりました。東京では「声をかけてくる人には近づかない」という決まりごとでしたが、別子山ではまったくの真逆。子どもがのびのびと暮らせる。子育て環境には最高です。
地域おこし協力隊としての活動はいかがですか?
柳生:地域おこし協力隊としては、年々増える獣害被害の対策を担当しています。将来、食料不足が危惧されている今、自分たちの食料は自分たちで賄えるようになりたいと狩猟に興味を持ちはじめました。
罠をかけ、動物をさばくことにはまだ慣れていませんが、命をいただくことに今まで以上に感謝できるようになりましたね。狩猟は地域の人から指導を受けています。今後は獲れた肉を使ったジビエ料理なども開発する予定です。
移住後のお住まいについて教えてください
柳生:古民家での暮らす準備をしています。今は別子山の公営住宅で暮らしていますが、築200年超の古民家を別子山で借りることができました。しかし空き家となって20年以上、とても人が暮らせる状況ではなく、時間の許す限り『片付けと掃除』の日々を送っています。江戸時代の書物が出てきたり、いつから漬けられていたか分からない梅干しが出てきたり…とハプニングもありました。
新たにチャレンジしていることはありますか?
柳生:「こんな経験はない」と古民家再生の模様をYouTubeに投稿しています。約3カ月で登録者は1,000人を超えました。現在は片付けもほぼ終わり、宮大工さんとともに改築の段階に入っています。
地域おこし協力隊の任期満了後も別子山に永住するつもりです。別子山の空き家再利用に1人でも多くの人が興味を持ち、人が集まる別子山になったらいいなと思っています。
フリーペーパーHoo-JA! 2022年4月23日号 掲載
出典: https://life.city.niihama.ehime.jp/citizen_interview/9585/