場所にとらわれない自由な働き方「ノマドワーク」！

「テレワーク」と「リモートワーク」の違いは？向いてる職業は？

コラム

2023/1/19 (木)

INDEX

ノマドワーカーとは
- ノマドワーカーとフリーランスの違い
- ノマドワークとテレワーク、リモートワークの違い
ノマドワーカーに向いてる職業
ノマドワーカーのメリット
ノマドワーカーのデメリット
地方でノマドワークできるコワーキングスペース
まとめ

ここ10年ほどでよく聞くようになった「ノマドワーカー」というワード。ノマドが増加した背景には、IT機器の発展や技術の発達が広く関係しています。

IT技術が発達したことにより、オンラインで完結できる仕事が増え、さらにWi-Fiを提供するカフェやコワーキングスペースなども普及したことで、ノマドワーカーが活躍できる環境が整ってきました。

ノマドワーカーについて、テレワークとの違いやメリット・デメリットなど、さまざまな角度からご紹介します。

ノマドワーカーとは

ノマドワーカーは、遊牧民を意味するノマド（Nomad）と、働く人という意味のワーカー（Worker）から成る言葉で、遊牧民のようにひとところに留まらずに仕事をする人を指します。

場所に縛られずに働けるノマドワーカーは、パソコンとインターネットがあればどこでも仕事ができます。

ノマドワーカーとフリーランスの違い

ノマドワーカーと似ている意味合いの言葉として、フリーランスがあります。フリーランスは、基本的に個人事業主として企業や個人と契約をして仕事をする雇用形態を意味します。

一方ノマドワーカーは、場所を限定されずに働くワークスタイルをしている人を指す言葉です。会社に属して働いていても、自由に働く場所を選べる環境ならノマドワーカーになれるということです。

ノマドワークとテレワーク、リモートワークの違い

近年一気に普及した「テレワーク」、または「リモートワーク」という言葉。ノマドワークとどう違うのか疑問に思う人もいるでしょう。

まず、テレワークですが、総務省は以下のようにテレワークの定義を定めています。

“テレワークとは ICT と呼ばれる情報通信技術を活用し、場所や時間を有効に活用する働き方テレワークとは、ICT（情報通信技術）を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方です。勤務場所により、大きく、(1)在宅勤務、(2)モバイルワーク、(3)サテライトオフィス勤務に分けられます。”

引用：総務省「テレワークの推進」

一方、リモートワークには明確な定義はなく、リモート（遠隔）とワーク（働く）を掛け合わせた造語で、比較的最近使われるようになった言葉です。遠隔で働くなら場所の指定などはないことから、テレワークもリモートワークのくくりの一部と考えて良さそうです。

そして、ノマドワークはカフェでも海外旅行先でも自分の好きな場所ならどこでも働けます。テレワークもしくはリモートワークは、そうもいかないことが多いようです。例えば自宅やカフェなどは良くても、海外でテレワーク、リモートワークをするのは許可していないという会社も多いでしょう。

ノマドワーカーに向いてる職業

ノマドワーカーとして働いている人はどんな職業に就いているのでしょうか。ここでは、ノマドワークと相性の良い職業を紹介します。

エンジニア

プログラミングをはじめ、システムの設計や構築を行うエンジニア。受注から納品までオンラインで完結できるため、ノマドワーカーとしての相性も抜群です。

フリーランスの仕事案件も多く、単価が高いのも特徴。エンジニア自体、需要が高い職業なので、今後ノマドワーカーとして働きたいと思っていて、スキルを身に付けたいという人はエンジニアを候補に入れてみても良さそうです。
ライター・編集者

Webメディアなどの企画に沿って記事を作成、編集作業をするライター、編集者。この職種も近年需要は高まっています。記事などの成果物によって評価が可能で、オンラインで完結する業務が多いことから、場所を選ばずに働けるノマドとの相性も良いのが特徴です。

文章を書くというスキルは多くの人ができるので、エンジニアなど特別なスキルが必要とされる職種と比べると単価は下がります。しかし、ライティングスキルを磨いて収入をアップさせていくことも可能です。
デザイナー

デザイナーはクライアントの意向に沿ったデザインを作成する職種です。近年はWeb上でデザインを作成するWebデザイナーや、サイトのUIやUXを考えるデザイナーなどの需要が増えています。

他の職業と同じくオンラインで仕事が完結できるので、ノマドワーカーとして働くデザイナーも多いです。
動画編集者

Youtubeなどの動画サービスの台頭により、ここ10年ほどで大きく需要が増えた動画編集者。動画を撮影し、構成に沿ってカットをつなげたり、テロップやBGMを入れたりして編集作業を行います。動画編集ソフトなどを使ってオンラインで仕事ができるので、フリーランスとしてノマドワークをしている動画編集者も増加しています。

ノマドワーカーのメリット

その働き方に憧れる人も多いノマドワーカーですが、メリットはどのようなことが挙げられるのでしょうか。ここではノマドのメリットについてチェックしていきましょう。

好きな場所で働ける

カフェやコワーキングスペースをはじめ、インターネット環境さえあれば海辺でも山の中でもどこでも仕事ができるのはノマドワーカーの特権。毎日場所を変えて、気分も新たに仕事をしたいという人にとっては、ノマドワークは夢のような働き方です。
満員電車に乗る必要がない

大都市圏に住んでいて、通勤ラッシュの満員電車にうんざりしている人も少なくないでしょう。満員電車に乗るだけで1日のエネルギーを消耗してしまいますよね。ノマドワーカーなら、わざわざ混んでいる時間帯の電車に乗る必要がないので、その分生活のクオリティが上がります。
時間を有効活用できる

会社に出社する必要がないということは、通勤時間に使っていた時間を有効活用できます。通勤に片道1時間かかっていた人は、1日で2時間、週5日働いたとしたら10時間、1ヶ月にすると40時間も通勤に使っていた時間が自由になります。睡眠に回しても良いし、趣味などに費やす時間を増やすのも良いですね。時間を有効に使えるようになり、毎日が充実するはず。
人間関係の煩わしさが少ない

基本的にオンラインで完結する仕事が多いノマドワークでは、人間関係の煩わしさも少なくなります。例えば、行きたくもないランチや飲み会に毎度誘われるということもありません。業務に必要なコミュニケーションだけで仕事ができるので、仕事上の煩わしい人間関係も自然と減っていきます。
見た目の自由度が高い

ミーティングや商談などがあるとはいえ、基本的にオンラインで完結する仕事をしているため、服装や髪型も自由度が高い傾向にあります。実際に人と会う時以外は、Tシャツに短パンで仕事をしていても怒られませんし、女性ならすっぴんで仕事をしていても問題ありません。毎日スーツを着て出社しなくてはならないサラリーマンと比べると、見た目に関する自由度が高いのもポイントです。

ノマドワーカーのデメリット

メリットだけを見ると、最高の働き方に思えるノマドワーカーですが、デメリットも。ここではノマドワーカーとして働く際のデメリットを紹介します。

自己管理能力が必要

ノマドワーカーは働く場所も時間も基本的に自由。そして、他人の目も気にしなくて良いことから、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。納期までに作業が終わるようにスケジュール管理をしっかりと行う必要があります。自己管理能力が低い人にとっては苦しい働き方となるでしょう。
コミュニケーション不足に陥ることも

オフィスで仕事をしていると、たとえこれといった用事がなくても、顔を合わせた人と雑談ができますよね。ノマドワークでは、チャットツールやオンラインミーティングなどでコミュニケーション自体は図れますが、雑談やちょっとした会話はしにくいのが実際のところ。その結果コミュニケーション不足に陥ってしまうこともあるようです。
常にインターネット回線が必要

ノマドワークにはインターネット通信が不可欠。インターネットに接続できなくなると、できることが大幅に減ってしまいます。会社ならいつでもインターネット回線に接続できますが、場所を転々としながら仕事をするノマドワーカーは、作業場所にするカフェなどもWi-Fiに接続できる場所を見つける必要があります。ポケットWi-Fiを持ち歩くなど工夫次第でクリアできる問題ですが、不便に感じることもあるでしょう。
セキュリティ面には注意

自分のパソコンで業務を行うノマドワークは、情報漏洩などが起きないようセキュリティ面に注意が必要です。公共の場の無料Wi-Fiを使う際には個人情報を含んだやりとりをしない、後ろの人や隣の人に見られては困るような作業は人の多い場所ではしないなど、配慮しなくてはなりません。