<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>私は、地域おこし協力隊の竹細工隊員として活動しています。主に、青森県弘前市の岩木地区愛宕に伝わる竹細工の技術継承と、その魅力を発信することを担当しています。</p><p>元々はフラッシュ家具職人として、機械を使ったモノづくりに従事していました。機械を使うことで生産性が上がり、均一で美しい仕上がりを得られる一方で、私は次第に身体を通じた手作業への関心が強くなっていきました。</p><p>その中で、竹細工に注目するようになりました。竹細工は、機械を使わずに根気よく手作業で仕上げるモノづくりであり、私が求めていたものにぴったりでした。弘前市の竹細工隊員募集を見かけ、「これだ！」と感じ、すぐに応募を決意しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/28/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/DH7t5UXjO59pFl5FVVCfq.webp"></figure><h2>青森県弘前市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>青森県弘前市とは、私が趣味で学んでいる古流の武術を通じてご縁がありました。弘前市の小山家に代々伝わる「卜傳流剣術」をはじめ、弘前にゆかりのある武術を、小山隆秀先生にご指導いただくため、2017年頃から毎年ご来阪いただいていました。</p><p>さまざまな武術を学ぶ中で、私自身も弘前に関わる武術に特に興味を持ち、もっと近くで深く学べる機会がないかと、心の奥で漠然と考えていました。古流武術は、その土地の文化性や身体性と深く結びついており、同じ流派でも伝わる土地によってその内実が異なります。</p><p><span style="color:#14161a;">武術を学ぶと同時に、土地に根付く舞踊や音楽にも親しんでいる名人や達人が多くいます。その方々が伝える「卜傳流」からは弘前の文化そのものが感じられ、私をさらに惹きつけました。それが、弘前とのご縁を深めた大きな理由です。</span></p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>愛宕の竹細工は、全国的にも珍しい寒冷地にしか生育しない根曲竹を使って作られます。竹細工は、採取した根曲竹を割り、竹の皮を剥ぎ、その皮の幅と厚みを均一に整えるところから始まります。そして、その皮を用いて丁寧に編み上げ、籠などの製品に仕上げていきます。</p><p>私の活動は、この全ての工程において、目利きや技術の継承を行うことです。そのため、先生から教わるだけでなく、自分自身で研鑽や研究を重ねることが、主な仕事となっています。</p><p>さらに、多くの方々に愛宕の竹細工に関心を持っていただき、その魅力や歴史を伝えることにも力を入れています。また、現代の生活に調和する新たな使い方を提案し、普段の生活で竹細工を取り入れていただけるよう努めています。</p><p>加えて、地域活性化を目指すイベントや行事への参加、取材活動を通じて地域の人々との交流の様子を広く発信し、独立後に必要なスキルの習得にも取り組んでいます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/28/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/x1l6PoHEcjrxZVmIn3nb_.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>根曲竹は節が多く、時にはねじれや歪みが生じるため、良質な竹を見つけるのは非常に難しいです。そのため、竹を割ることや皮を剥ぐこと自体が一筋縄ではいきません。</p><p>良質な竹が生育する場所を見つけるだけでも時間がかかり、竹を均一に割り、皮を剥ぐ技術を身につけるには、少なくとも二年はかかるといわれています。また、竹を編む際には、網目や形を整えながら作ることが非常に難しく、高度な技術が求められます。</p><p>私は、任期中にこれらの技術を習得し、独立できるようにさらに洗練させていきたいと考えています。この挑戦は多くの困難を伴いますが、それこそが私の大きなやり甲斐となっています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/28/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/_htrhEmWoGv2LSQCvY4Ua.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p><span style="color:#14161a;">特にございません。</span></p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>愛宕を代表するりんご籠をはじめ、愛宕の象徴となるような竹細工<span style="color:#14161a;">を新たに作り</span>、幅広く販売していきたいと考えています。また、手作業だからこそ磨かれる感性を伝えるためのワークショップを開催したり、次世代の育成を目的とした教室を開くことで、竹細工の魅力を広めていきます。そして、最終的にはこの地に定住することが私の第一の目標です。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/28/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/j-wLHwoBbRVm15CYhQ1-K.webp"></figure><h2>弘前市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>方言が非常に強いことに、初めは驚かされました。竹細工の先生や、弘前市の文化を学んでいる獅子踊りの先生方はご高齢で、まさにネイティブ中のネイティブ。皆さんが話す昔ながらの津軽弁は、ほとんど理解できないことが多いです。</p><p>文脈から推測するのも難しく、最初は勘に頼って会話をしていました。重要なポイントを聞き逃しているのではないかと、不安に感じることもあります。</p><p>少しずつ慣れてはきたものの、大阪弁とは異なる距離感や会話の間の取り方に、今でも密かに戸惑いを感じることがあります。</p><h2>弘前市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>弘前市では、春には日本一を誇る弘前公園のさくらまつりや、りんごの花が咲き誇り、夏にはねぷた、秋にはお山参詣など、四季折々の行事を楽しみながら季節を感じる生活が送れます。そして、いつでもどこからでも美しい岩木山を眺められることが、何よりの魅力です。</p><p>岩木山は、見る場所によって形や風景が異なり、地元の人々は自分の町から眺める岩木山が一番だと誇りに思っています。</p><p>また、豊富な温泉が近くにあることも、この地域の大きな魅力です。温泉ごとに湯質や温度が異なり、自分に合うお湯を見つけたり、その日の気分に合わせて温泉を選んだりするのも楽しみの一つです。</p><p>多くの温泉が日帰りで利用できるため、こちらの住民は車にシャンプーやタオルなどを詰めた「湯籠」を常備していることが多いです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/28/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/5Ps-P6hb7tREsB8YIifvm.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>まずはその土地に足を運び、風土を感じたり、地元の人々と触れ合って、自分に合いそうかどうかを探ってみることから始めると良いと思います。各自治体が実施している体験ツアーを利用して現地を訪れるのも一つの方法です。</p><p>また、少しでも縁のある人がいると、移住後に助けてもらえることが多いので、趣味などを通じてその土地と繋がりそうな人がいれば、事前に関係を築いておくのも良いかもしれません。</p><p>さらに、弘前の「ねぷた」のように、地元の人々と交流する機会が多いかどうかも、移住先を選ぶ際の重要な要素として考えてみると良いでしょう。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第142回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、青森県弘前市の伊谷翼さんです。

弘前市

青森県

青森県弘前市の地域おこし協力隊、趣味・特技：古流の武術

伊谷 翼

#142 愛宕の竹細工の未来を紡ぐ—伝統技術の継承と地域活性化への取り組み

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>もともと私はむつ市役所で、下北ジオパークのジオパーク推進員として3年間勤務し、ジオパークのガイド養成講座などを担当していました。しかし、自分自身でこの地域の観光ガイドをやってみたいと思い、市役所を退職しました。</p><p>ただ、ガイドを始めた時期がちょうどコロナ禍と重なってしまい、活動が難しくなり、実家のある神奈川県に戻りました。その後、むつ市で地域おこし協力隊を募集していることを知り、改めてむつ市に貢献したいという思いから、地域おこし協力隊に応募しました。</p><h2>青森県むつ市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>私は大学院時代にジオパークの観光についての研究をしていました。ジオパークとは、地質や地形などの地球科学に関わる資源が、保護や教育、資源の持続的な活用を含んだ考え方によって管理された地域のことです。</p><p><span style="color:rgb(23,43,77);">むつ市を含む青森県下北地域の５市町村により構成される下北ジオパークは、日本ジオパークに認定されています。</span>私は3年間、むつ市役所のジオパーク推進員として、この地域のさまざまな魅力や観光の可能性を実感しました。市役所を辞めて実家に帰った後も、もう一度この地域でチャレンジしたいという思いが強く、むつ市を選びました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私は普段、むつ市川内町の海沿いにある「むつ市海と森ふれあい体験館」という施設で活動しています。ここを拠点に、数人の地域おこし協力隊が活動しており、私は特にカヤックやSUP（スタンドアップパドルボード）などのマリンアクティビティの体験に力を入れています。</p><p>私の出身は、マリンスポーツが盛んな神奈川県逗子市ですが、実はむつ市に来るまで一度もこれらのアクティビティを体験したことがありませんでした。むつ市に移住してから、カヤックやSUPを何度も練習し、インストラクターの資格を取得することができました。</p><p>地元の旅行会社の方や他の協力隊員と連携して、体験コースの作成やプロモーションビデオ、パンフレットの作成などに取り組み、2023年からは一般のお客様の受け入れを開始しています。</p><p>また、地域の特産品を活かしたイベントの企画や、体験館を訪れる子どもたちへの教育活動なども行っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/02/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/8J6fFZyjvMyiolZPj0BVf.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>私たちは自治体ではなく、地域のNPO法人に雇用される形で、協力隊の活動を行っています。</p><p>NPOの活動では、地域の経営者の方々と一緒に事業を進めることが多く、経営的な視点や持続可能性、地域の情勢やニーズの把握など、さまざまなことを考えながら活動を行っています。この経験が、地域おこしだけでなく、自分自身のレベルアップにもつながっていると感じています。</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>私がむつ市の第1号の地域おこし協力隊だったこともあり、最初は私ひとりで活動拠点の基本的な管理や運営を行っていました。もともと下北ジオパークで教育活動を行っていた経験があったため、子どもたちへの体験提供は比較的スムーズに進められましたが、マリンアクティビティに関しては本当にゼロからのスタートでした。</p><p>毎週休みの日には、車で2時間以上かけてカヤックの先生のもとに通い、操縦の基礎から安全に関する知識まで、さまざまなことを学びました。</p><p>現在は、数名の協力隊とともに活動を行っていますが、1年目にひとりで手探り状態で進めたさまざまな事業が、今の活動にも大いに役立っていると感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/02/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/o1ccKwA5vn7oWWsdU_ox_.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>今年度で地域おこし協力隊としての任期が終了します。卒隊後のビジョンはまだ不透明な部分もありますが、この地域に残り、これまで取り組んできたイベントやマリンアクティビティなどが継続できるような体制を整えていければと考えています。</p><h2>むつ市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>現在、私は「Rebornかわうち実行委員会」という地域団体にも所属しています。この団体は、私が地域おこし協力隊としてむつ市川内町で活動を始めた後に結成され、「かわうち・まりん・びーちライトアップフェス」という新しいイベントの運営を中心に活動しています。</p><p>この団体には、子どもから大人まで幅広い年齢層のメンバーが所属しており、定期的に集まってイベントの企画や使用する物の作成を行っています。今年で3年目となるこのイベントの準備は、私たち協力隊がよそ者としての視点を持ち、地域の皆さんが長年の住民としての視点を持ちながら、さまざまな意見を出し合って進めています。このプロセスにやりがいや面白さを感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/02/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/N5EBFG9oXE_RK5RDenNjp.webp"></figure><h2>むつ市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>何といっても、ここで味わっていただきたいのは海の幸です！毎年、地元の漁協や漁師の皆さまと協力して「ホタテフェスティバル」を開催しており、陸奥湾の新鮮なホタテはぜひ一度味わっていただきたいです。</p><p>また、4月から6月にかけて、陸奥湾には「カマイルカ」がやってきます。イルカウォッチングが楽しめる観光船も、この時期には毎日運航していますので、一見の価値があります。</p><p>さらに、2024年の8月末には、下北ジオパークで日本ジオパークの全国大会が開かれます。これも大変楽しみなイベントです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/02/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/sE5gmZixNmARmdSB4CU0B.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>むつ市は本州最北の市で、生活の上で不便に感じることがあるかもしれません。しかし、それ以上に豊かな魅力と可能性に満ち溢れています。</p><p>特に、海が好きな方やマリンアクティビティに興味がある方、魚を使った何か新しいことを考えてみたい方にとって、むつ市にはまだまだ「ブルー・オーシャン」が広がっていると思います。ぜひ一度、足を運んでみてください。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第128回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、青森県むつ市の小池拓矢さんです。

むつ市

青森県むつ市の地域おこし協力隊、趣味・特技：Jリーグ・F1の観戦・ボードゲーム



小池　拓矢

#128 ジオパークの知識を活かして！むつ市で広がる観光と地域おこしの可能性

<h2><span style="color:#050505;">農家サロン夏奈で開催された移住者の集い</span></h2><p><span style="color:#050505;">秋晴れとなったこの日、同じ方面の移住者お二人と待ち合わせし、車で農家サロン夏菜に到着すると、すでに先着の方がいらっしゃいました。「良いお天気なので散歩がてら歩いてきました～」という元気なご夫婦。みんな揃ったところで顔合わせのご挨拶でスタートしました。</span></p><h4><span style="color:#050505;">【髙木さんのお話を伺う皆さん】</span></h4><p><span style="color:#050505;">まずは、農家サロン夏菜のオーナーである髙木欣子（たかぎ　きんこ）さんにお話を伺います。退職後に農家サロンを始めたり、農産物の加工品作りに挑戦したりとチャレンジ精神旺盛な髙木さんのお話は移住者の皆さんの刺激になったようです。</span></p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/19/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/9hu_k2-rc0uVS5-9-3eCr.webp"></figure><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><p><span style="color:#050505;">お話の途中、関東圏出身の移住者お二人に「津軽弁、わかりました？」と訊ねると「ゆっくりとお話して頂いたので、ほとんどわかりましたよ」とのこと。髙木さんは移住者を気遣って、純粋な津軽弁の多用を避けてくれました。</span></p><p><span style="color:#050505;">その後、皆さんの自己紹介タイムも終わり、茶わん蒸しづくりのお手伝いです。髙木さんが事前に準備してくれた茶わん蒸しの具を、各自お茶碗に盛り付けていきます。</span></p><h4><span style="color:#050505;">【茶わん蒸しの具を盛り付けている藤井さん】</span></h4><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><p><span style="color:#050505;"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/20/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/Q8ipTROANZQwRRW-6MZiq.webp"></span></p><p><span style="color:#050505;">髙木さん：「この地域の茶わん蒸しは、銀杏でなく栗が入ってるんだよ」</span><br><span style="color:#050505;">藤井さん：「ええ、そうなんですか？　初めて食べます。」</span></p><p><span style="color:#050505;">といった会話をしながら、盛り付けはあっという間に終了。後は、蒸しあがりを待つだけです。その後、歓談を続けていると 「でぎだよ」という髙木さんの声が。各自、自分の盛り付けた茶わん蒸しをもらって配膳します。髙木さんが作ってくれた「栗ご飯」「みょうが酢」「菊の花のおひたし」「きゅうりの即席漬け」でお昼の準備完了。</span></p><h4><span style="color:#050505;">&nbsp;【写真：いただきます】</span></h4><p><span style="color:#050505;">みんな、とてもいい笑顔ですね。茶わん蒸しはもちろん、栗ご飯も大好評で御代わりする人も。</span></p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/20/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/fr5x8gW9DIzbOgD9DDEyt.webp"></figure><p><span style="color:#050505;">秋の実りを頂きながら話が弾みます。住んでる町内のことや町のイベントのこと。話してみたら、実は移住者さん同士がご近所さんだったり、参加者のおひとりのお父様と髙木さんが同級生だったことが発覚したりと思わぬところで繋がりがあることが分かってびっくりです。</span></p><p><span style="color:#050505;">そして、今年初めて青森の冬を迎える移住者に先輩移住者が心得を伝授。それをしっかりメモする後輩移住者。とてもいい雰囲気で時間が流れて行きました。藤崎町は、海に行くのも山に行くのも便利ということで、温泉・釣り・ドライブ・スキー等の話題でも盛り上がっていました。</span></p><p><span style="color:#050505;">&nbsp;終了時間を迎えると「お土産あるよ」と言われ、髙木さんが作ってくれた「栗きんとん」を各自お持ち帰り用に包みます。&nbsp;</span></p><h4><span style="color:#050505;">【ご主人にお土産の栗きんとんを包む福士さん】</span></h4><p><span style="color:#050505;">「ふじさきローカルフォトアカデミア」の生徒である福士さんは、今日も一眼レフカメラを携帯し、シャッターチャンスを待ってましたよ。</span></p><p><span style="color:#050505;"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/20/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/1vYnbeu9OFyjR3sQCPXaZ.webp"><img></span></p><h4><span style="color:#050505;">【栗きんとんを手にご機嫌な碓井（うすい）さんご夫婦】</span></h4><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/21/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/R1qwwSronzoOB-Ft9LxcN.webp"></figure><p><span style="background-color:white;color:#050505;">実は、この他に大きなフードパックでのお土産も貰いました～。</span><br><span style="background-color:white;color:#050505;">藤井さん：「これ、いつ頃まで日持ちしますか？」</span><br><span style="background-color:white;color:#050505;">髙木さん：「食べきれない分は、冷凍するといいよ」</span><br><span style="background-color:white;color:#050505;">ということで、皆さんお土産を片手に解散になりました。</span></p><p><span style="background-color:white;color:#050505;">編集後記：終了時間を１時間もオーバーしてしまい、時間を忘れるぐらいの盛り上がりでした。この移住者の輪が少しずつ広まってくれることを願って、次回の集いを企画したいと思っています。髙木さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました。</span></p><p><span style="background-color:white;color:#050505;">&nbsp;取材日：令和５年10月14日（土）</span><br><span style="background-color:white;color:#050505;">執筆者：移住定住コーディネーター</span></p><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><p>&nbsp;</p>

藤崎町

10月14日（土）、青森県南津軽郡藤崎町常盤にある「農家サロン夏菜」にて、「移住者の集い」が開催されました。今日が初顔合わせの皆さんですが、どんな集いになったのでしょうか。

令和５年１０月１４日（土）、藤崎町移住定住コーディネーターが「移住者の集い」を開催しました。ゲストに農家サロン夏菜のオーナーである髙木欣子（たかぎきんこ）さんをお迎えし、４名の移住者の方にご参加いただきました。


移住者の集いに参加した皆

農家サロン夏菜で開催された移住者の集い

<h2><span style="color:black;">◎藤崎町子ども教室・なぞときチャレンジ教室</span></h2><p><span style="color:black;">藤崎町には、地域団体「ナゾツク」の活動から生まれた地域を遊んで学べる地域回遊型のオリジナルなぞとき「フジサキクエスト」があります。「子供たちにも楽しんでもらいたい」という「ナゾツク」の想いに応えて「なぞときチャレンジ教室」の講師を担当しています。今回で、通算４度目の開催です。</span></p><h4><span style="color:black;">【ふじさき食彩テラスのフジサキクエストコーナー】</span></h4><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/79sjiXvJ6zxftSUm-cHYB.webp"></figure><h4>&nbsp;</h4><h4><span style="color:black;"><strong>【元気よくスタートした教室】</strong></span></h4><p><span style="color:black;">全員が集まったところで吉田先生から子どもたちへの挨拶があり、「みんな、ちゃんと朝ご飯食べてから来たかな？」の問いかけに「はい！」という元気な子どもたちの返事で教室はスタートしました。参加した子どもたちは、小学１年生から６年生までの１２名です。</span></p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/AcXiz4kMSrcTF5zE7gFne.webp"></figure><p><span style="color:black;">「なぞときチャレンジ教室」は、</span><br><span style="color:black;">・前半の部：なぞの解き方を理解する。</span><br><span style="color:black;">・後半の部：グループ別に出されたなぞを解き、その仕組みを使ってなぞを作る。</span></p><h4><span style="color:black;"><strong>【なぞの解き方が分かったかを問いかける吉田先生】</strong></span></h4><p><span style="color:black;">子どもたちは、吉田先生から出された問題を解きながら、「なぞなぞ」「なぞとき」「クイズ」の違いを学んでいます。</span></p><p><span style="color:black;"><strong><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/NvCgvs1WTHzsrYlrE88bV.webp"></strong></span></p><h4><span style="color:black;"><strong>【グループでなぞ解きする経過を見守る吉田先生】</strong></span></h4><p><span style="color:black;">子どもたちが相談しながらなぞを解いていく様子を見守って、時にはヒントを出して子どもたちを助ける吉田先生。</span></p><p><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/XUgWZmS4qzNXESyFwthHA.webp"></p><h4><span style="color:black;"><strong>【なぞが解けたグループが吉田先生に経過を説明】</strong></span></h4><p><span style="color:black;">なぞが解けたグループは、他のグループに情報が漏れないよう、隅っこに集まって吉田先生になぞの回答とその理由を説明！！</span></p><p><br><span style="color:black;"><strong><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/_nnvkF1UC6HJyDOw3Kytn.webp"></strong></span><span style="background-color:var(--ricos-custom-p-background-color,unset);">　</span></p><p><span style="background-color:var(--ricos-custom-p-background-color,unset);">教室開始からあっという間に１時間３０分が過ぎ、無事にすべてのグループがなぞを作りだすことができました。大きな模造紙に書かれたなぞは、この後、藤崎町文化センターに展示されます。</span><br><span style="background-color:var(--ricos-custom-p-background-color,unset);">※大人から子どもまで幅広く教えることができる吉田さん。そうそう、最近は家庭教師もしているそうですよ。</span></p><h2><span style="color:black;">◎「おとのなみ」</span></h2><p><span style="background-color:rgb(255,255,255);color:rgb(48,41,29);">音楽好きが集まって結成された住民団体「おとのなみ」。吉田さんは、その副会長でもあります。「おとのなみ」は、もっと音楽に興味を持ってもらいたいとふじさき食彩テラスに「ストリートギター」を設置。先日は、</span><span style="background-color:rgba(255,255,255,0.49);color:rgb(48,41,29);">「</span><span style="background-color:rgb(255,255,255);color:rgb(48,41,29);">FMアップルウェーブ」instagramアカウントでも紹介されました。</span></p><h4><strong>【ストリートギターを弾く吉田さん】</strong></h4><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/18/EoWr3SQ2lrlvPOPsFekzC/kolXsdjfWWllJg2ElXhUx.webp"></figure><p><span style="background-color:rgb(255,255,255);color:rgb(48,41,29);">地域おこし協力隊としての任期も残り半年ほどですが、今後の活動も目が離せませんね。</span></p>

令和３年に藤崎町地域おこし協力隊に着任した吉田さんは、ぶどう農家を承継しながら様々な活動を行っています。着任早々始めた「おはヨガ」・FMラジオ「JAIGO WAVE」での地元情報発信・「ゼロからわかる動画の作り方」講座の開催・町のPR動画制作・音楽イベントの企画など、その活動は多岐にわたっています。今回は数多くある活動の中から最近の活動を2つご紹介します。



令和３年に首都圏から藤崎町にＵターンし、地域おこし協力隊に着任。

出身地：青森県藤崎町、
出身大学：弘前大学農学生命科学部、
座右の銘：故郷に錦ならぬ、故郷を錦に



吉田翔瑛（よした　しょうえい）

地域おこし協力隊・吉田翔瑛さんの活動紹介

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>夫が、出会ったときにパン屋で働いており、定年退職後に夫婦でパン屋をやりたいという夢がありました。<br>現状の働き方に不満があったので、基礎ができているなら自分で店を開いてもいいのではないか？と思い立ったんです。</p><p>もちろん責任は伴いますが、自分で仕事を決めていける自由さに惹かれました。その時はまだ子どももおらず(現在は妊娠中)、身軽に動ける早いうちに自分で商売を始めたいと思い、移住を検討し始めました。</p><p><span style="font-weight:400;">最初は、移住してすぐパン屋をやりたいと思っていましたが、土地勘がなく人の繋がりがないまま、いきなり開店するよりは、地域おこし協力隊という制度を活用させてもらい町の人と仲良くなり、地域についてよく知ってからパン屋を開店した方が良いのではないかと思いました。</span></p><p><span style="font-weight:400;">そこで、検討している地域内で地域おこし協力隊を募集している市町村を探しました。</span></p><p>&nbsp;</p><h2>青森県田子町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>検討順としては、青森県→三八→田子という流れで決めました。<br>夫婦で初めて青森県に訪れたのは、私(妻)が勤めていた保育園で取引があった食品会社で企画された「稲刈り＆りんご狩りツアー」だったんです。</p><p>米農家さんとの懇親会もあって、その人たちのあたたかさや、津軽弁の心地良さ、青森県の食べ物の美味しさに魅了されました。その時にJA職員から「空き家たくさんあるから移住しておいで」と言われ、「移住」という概念が初めて生まれたんです。</p><p>その後、八戸市に拠点を置いて活動している友人に案内してもらい、三八地域周辺を観光したり人を紹介してもらったりして、三八のどこかで地域おこし協力隊になりたいと思いました。</p><p>募集がないかと探していろいろな移住イベントなどに参加してみたところ、田子町の職員に出会い、強烈にお誘いを受けたんです。実際に訪問して移住経験のある仲間にも合わせてもらって、とても心強く感じて安心して移住を決めることができましたね。</p><p><img class="alignnone size-full wp-image-35451" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/0cde18d2-img_6109.jpg" alt="地域おこし協力隊の木村知子さん"></p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私の場合は町の住民課に配属され「定住移住コンシェルジュ」という肩書をもらって、定住移住支援を主に業務としています。<br><br>具体的には、</p><ul><li>東京での移住イベントへの参加（必要があれば町外出張視察）</li><li>ホームページなどへの移住の問い合わせ対応</li><li>移住検討者(協力隊志望者)の町案内の対応</li><li>オンライン移住相談会の企画</li><li>移住関係のLINE公式アカウントの運営</li><li>移住体験住宅の管理・入退去案内</li><li>その他町内での移住定住関係のイベントの企画</li></ul><p>協力隊としては、こちらの内容の業務をしています。</p><ul><li>SNS(Instagram・Facebook)の投稿</li><li>町内イベントの企画</li><li>町内ケーブルテレビへの協力隊チャンネルの撮影・編集</li><li>町外職員(協力隊など)の視察の受け入れ</li></ul><p>また、配属課の通常業務を少し手伝うこともあります。その他町のPRに関わる依頼があれば受けるという感じです。<br>移住希望者の人の話を聞いてニーズを引き出す、移住希望者と町内の人を繋げる役割も担っています。</p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>町の人ととにかく仲良くなれることですね。<br>「協力隊です」というと大体の人は分かってくれるので、興味を持ってもらいやすく何かと助かっています。</p><p>業務に関わらずいろいろなお誘いをいただきます。誘いに乗ったら乗った分だけ認知してくれる人が増えるので、これを活用しない手はないと思っています。</p><p>町の方は、町のことをたくさん教えてくれます。自分たちも実際に住んでみると、良い所や課題点がたくさん見えてきます。そこに今後どのように関わっていけるかをじっくり考えることができる有難い期間だなと思っています。</p><p>実際に私は、移住前には考えていなかった「町の移住支援」を協力隊退任後、独立した法人を立ち上げて取り組めないか、と考えるようになりました。現在は法人立ち上げについて調整中です。</p><p>「手に職をつける」とまではいかなくとも、協力隊任期中に繋がることができた人や、知り得た知識などを活用できる仕事を見つけられたことは貴重なことだと思っています。</p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>実際はもう少し自由に動けると思っていました。<br>市役所、役場などの公務員関係の仕事は経験がなかったので、入ってから知ることがたくさんありましたね。</p><p>行政は何でも書類作成、縦割り社会、公共公益性が求められます。イベントや制度を企画するためにも、前例が必要になってくるため、スタートが遅れてしまいます。</p><p>また、自分が実際に移住してきて、家については？農地や土地の購入は？商売を始めるには？というときにそれぞれ違う課に相談しなければいけないので、何がどこ、と担当を覚えるのに時間がかかりました。</p><p>特に移住は多くの課が関わってくるところなので、現在の縦割り行政のままでは追い付かないと感じ、行政と移住者を繋げる中間支援組織が必要だと感じました。</p><p>協力隊自身も、親身に相談に乗ってくれる役場職員がいればまだ良いですが、そうでない場合が多いので孤立しやすいと思います。協力隊に近い存在があればいいなと常々思います。</p><p>&nbsp;</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>前述したとおり、パン屋を開店して営業していくことです。<br>現在は加工場を借りて出張販売の形で営業しています。理想は眺めの良い場所でパン屋開店、心もほっこり温まる、親しみのある田舎のパン屋を開きたいです。</p><p>夫は多趣味なので音楽やその他の要素も含めて、来てもらったお客様に楽しんでもらえるパン屋にしていきたいと思っています。</p><p>自宅も近くに構えて、店舗の駐車場完備、スペースを空けて野菜も少し育てたいと考えています。また、パンに使う素材も青森県内、田子町内で採れたものをなるべく使い、ゆくゆくは自家製小麦を栽培してパンに使いたいです。</p><p>並行して、移住支援のための中間組織（一般社団法人）を立ち上げを検討中です。パン屋は週3～4日営業のつもりなので、それ以外で移住の方もうまく動いていけたらと思います。</p><p>&nbsp;</p><h2>市町村の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>最初は人見知りで警戒心が強いですが、一度一緒にお酒を酌み交わすだけで一気に親しみを持ってくれることを感じました。同じ場に一緒にいるだけで、一度関わりを持っただけで、すごく応援してくれるようになったので、自分から積極的に関わりを持つことが大事と感じます。</p><p>町内や町外には若い事業者が多く、時々飲み会に誘ってもらいました。以前から知ってはいたけど、その場で仲良くなって次の日からばったり会っても親しげに話してくれます。</p><p>また、畑を貸してくれるようになったり、「パンにりんごを使ってくれないか？」など仕事の関係に発展することがあったのでとても嬉しかったですね。</p><p><img class="alignnone size-full wp-image-35452" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/c59d2f3c-img_3029.jpg" alt="木村知子さんが地域おこし協力隊として活動をする様子"></p><h2>自治体の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>なんといっても「にんにく」が美味しいことですね。町で開催される「にんにく3大まつり」も大人気です。</p><p>黒毛和種の田子牛も貴重だが脂が甘く美味しいです。これらをコラボさせた「ガーリックステーキごはん」というメニューが町内の3店舗で食べることができ、町外・県外からの観光客も多く、メディアにも多く取り上げられています。</p><p>町の8割が森林で、茅葺き屋根の建物もいくつか残されており、日本の原風景を見ることができます。過去に星空日本一に選ばれたことがあり、空気の綺麗さは自慢です。</p><p>そして、まだまだ大きく認知されたり整備されたりはしていないが、田子町は都市伝説的なミステリーが多く伝わっていて、ヘブライ語と思われる不可解な歌詞で踊る伝統の踊り「ナニャドヤラ」が伝わっていたり、UFOの目撃がされたり、古代文字のようなものが彫られた石が見つかったり、牛の血液や臓器が不思議なほどきれいに抜かれていたり(キャトルミューティレーション)ということが過去に起こっています。</p><p>噛めば噛むほど深く面白い町。町の人もシャイだけど仲良くなってしまえばとてもお喋りで楽しい人ばかりです。</p><p><img class="alignnone size-full wp-image-35450" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/36ea9083-c7b43014-4795-441d-bc61-0ae38c06e577.jpg" alt="田子町のイベントブースに座る木村知子さん"></p><p><img class="alignnone size-full wp-image-35453" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/9f2616cf-img_5706.jpg" alt="地域おこし協力隊で「田子町にんにくとべごまつり」に参加した木村知子さん"></p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>田子町には移住体験住宅が2棟あり、うち1棟は薪ストーブのある住宅(Wi-Fi完備)、もう1棟はペット可(小動物のみ可、爬虫類不可)の住宅となっており、田舎暮らしを体験することができます。<br>また、時期が合えば、にんにく収穫などの農業体験もすることができます。</p><p>子育て環境も好評で、お子様が満18歳になるまでの健康保険適用分の医療費の助成を受けることができます。<br>その他、移住後の賃貸アパート等に入居する際の家賃補助、町外に通勤する場合の通勤助成、結婚祝い金進呈、保育料の補助、小学校・中学校・高校に入学する際の入学祝い金など、子育てや移住に手厚い町です。</p><p>町内には保育に熱心な考えの保育園や近場に図書館もあり、落ち着いて学べる環境があります。</p><p>2022年に新しくオープンした町の観光施設「みろく館」は茅葺き屋根の住宅を改装した落ち着いた雰囲気で(Wi-Fi完備)、お仕事をしたり、食事の出前を頼んだり、こちらでもお子さんがリラックスして勉強などできるスペースになっています。</p><p>町には何より様々な仕事や活動をしている移住経験のある仲間がたくさんいますので、すぐにご紹介できますよ！<br>ぜひ一度田子町に足を運んでみてください。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong></p><p><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第2回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、青森県田子町の木村知子さんです。

田子町

青森県田子町の地域おこし協力隊、趣味・特技：人と話すこと、寝ること、食べること

木村 知子

#2 青森県田子町 「定住移住コンシェルジュ」として定住移住支援を

<h2>カヌーの普及・振興のため西目屋村に移住</h2>
<p>「『昔からいる自分たちが“土”なら移住者は“風”。それらがうまく混ざってその土地の“風土”となるのだから、良い風を吹かせてください』この言葉は、西目屋村に引っ越した当初、住民の方に言われて嬉しかった言葉で、今でも忘れられません」</p>
<p>そう語るのは、夫・彰さんが経営するカヌー・ラフティングツアーの会社「A’GROVE（エイグローヴ）」の運営を支えている木立恭子さん。</p>
<p>大学時代にカヌーと出会い、夫・彰さんとの結婚を機に1997年に京都府から青森市へ移住。子どもの手が離れたこともあり、2016年、カヌー・ラフティングツアーの事業を始めるために青森県西目屋村に移住した。</p>
<p>恭子さんの夫・木立彰さんは高校時代からカヌーを始め、大学卒業後は「カヌーでトップに立つ」ことを目標に、京都の会社に就職してカヌーの選手として活動。その後、地元青森県にUターン就職し、選手を続けながらカヌーの普及・振興に努めていた。そんな中、「県内でのカヌー競技者の減少を食い止め、カヌーの選手を育てたい！」という想いが募り始めていく。</p>
<p><br />
ダムの建設により、「津軽白神湖（つがるしらかみこ）」として生まれ変わった西目屋村のダム湖は、カヌーには最適の環境だったのだそう。冬のオフシーズンには、イベント開催地に赴いて、冬用のラフティングボートを使って雪原でスノーモービルで引っ張って遊ぶアクティビティを行っている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>移住後に感じたギャップ</h3>
<p>西目屋村は、秋田寄りの青森県の南西部に位置し、青森市から車で1時間半ほどの場所。村の総面積は246.02平方キロメートルで、そのうち、93％が林野に占められており、青森県内の市町村の中で最も人口が少ない。</p>
<p>青森県内での移住とはいえ、青森市と西目屋村の生活環境は異なるのだろうか。移住前とのギャップについて聞くと、「青森市から西目屋村に移住したときは、スーパーや病院が遠いことに驚きました。車や信号が少なく道が真っすぐなので、20分くらいで到着しますが、距離にすると20kmくらいあります。</p>
<p>慣れてしまえばあっという間です。車が運転出来れば不便はそれほど感じないと思います。自然が多く緑が豊かな西目屋村は、ゆったりとした子育てをするには最適な環境です。18歳まで医療費・保育料が無料の制度があるので、移住する子育て家庭も近年増えてきました」</p>
<p>今でこそ、地方移住への関心が高まっているが、恭子さんが京都府から青森市に移住したのは、1997年（平成9年）のこと。京都から青森に移住した当時は、地域性のギャップは感じたのだろうか。</p>
<p>「青森に移住した当初は、ただただ言葉が分からなかったです（笑）主人の実家に入ったのですが、年配の方々がお話をされているのが想像以上に分からなくて困りました。会話が聞き取れずニコニコ笑っているだけだったり（笑）2年くらいで慣れてきましたが、言葉が分からないストレスがありました。最近は、分からない言葉を使っている若い方は、全然いないですね」</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>地域おこし協力隊として働く大切なこと</h3>
<p>西目屋村に移住した当初、恭子さんは、ラフティングの事業が軌道に乗るまで「地域おこし協力隊」に入り、西目屋村産業課という観光を担っている部署に所属した。地域を勉強する時間に充てていたのだという。</p>
<p>「地域おこし協力隊の仕事を通して、村の行事やお祭りなどのイベントに参加しました。観光協会のお手伝いや、普通では行く機会のない冬の白神山地で施設の雪降ろしをしたり、里山歩きをしているガイドさんの勉強会に参加するなどして、西目屋村の隅々まで歩かせてもらいました。そ</p>
<p>ういった経験から、村に対する理解を深められ、村民の人たちと出会う機会を与えてもらい、良い仕事をさせてもらったと感じております」と恭子さんは語る。</p>
<p>地域おこし協力隊の任期を終えた後の暮らしについて伺ったところ、「任期の3年が過ぎ、ただそのまま西目屋村に住み続けているだけで、これといって高尚な志のもとに活動しているわけではないです。カヌーの普及に関しては、まだまだ成し遂げた感がなく、もう6年も経っちゃってどうしよう！という気持ちで日々活動しています」等身大の暮らしをありのままに語ってくれた恭子さん。</p>
<p>「カヌー競技の普及振興」という夫婦で共通の目標を持ち、それまで縁もなかった西目屋村に移住することは、生半可な気持ちでは決断できないことだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>環境の変化に順応できる“適応力”を培った原体験</h3>
<p>幼い頃に、父親の転勤でイギリスやアメリカに住んでいた経験があるという恭子さん。どちらも日本人のいない地域だったため、現地の学校に通い、兄弟と英語で会話するほどバイリンガルだったのだそう。</p>
<p>「今は全く英語は話せませんけどね（笑）。40年以上も昔の帰国当時は、まだ帰国子女が珍しかった。小学校では何気ない仕草や言葉の発音を「外人」とからかわれることもあったため、外国感を完全封印するように努めていました。今思うと勿体無いことをしました」と恭子さん。</p>
<p>環境の変化に順応できる能力は、この原体験から得たものなのだろう。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-15765 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/04/2970978a-2-scaled.jpg" alt="" width="2560" height="1706" /></p>
<h2>移住後の目的を明確に持つ</h2>
<p>ご近所同士の関わり合いについて聞いたところ、毎日のように一緒に温泉に行くコミュニティがあるという。村の中にある３つの温泉には、フリーパス券を購入すると「入り放題」というサービスがあるのだとか。</p>
<p>「温泉で出会った人とは、まさに裸の付き合いで仲良くなりますね。銭湯に行く感覚で温泉に行けてしまう環境は、最高です」近所付き合いが希薄な都会から移住をすると、濃密な地方の人間関係に戸惑う移住者は少なくない。人口の少ない地方では、人との関わりを濃厚にすることで仲間意識を醸成し、互いに助け合う。</p>
<p>見慣れない人間がいれば警戒することもあるだろう。ネガティブに考えれば「閉鎖的」ではあるが、一方でセキュリティ装置になるとも言えよう。いったん人間関係を構築すれば、これほど心強いことはない。</p>
<p>地方における人間関係の濃さは、必要だからこそ、今も根強く残っているのだろう。とはいえ、見知らぬ土地で人脈もない中で、一体どのように人間関係を構築していけば良いのだろうか。「村に住んで地域に根づいた仕事を通して、人間関係を築いていくことが重要だと考えます。</p>
<p>漠然と移住をすることを考えるだけでなく、“その土地で何をしたいか”を明確に考えること”が大切です。『この地で商売・仕事をして生活していかなくてはいけない』という状態が、周囲とのコミュニケーションを密にさせていると思います。移住することだけを目的にすると孤独になってしまう可能性もあるので、自分からどうやって周りに関わっていくかが大切です。</p>
<p>大事なのは村の中で生きていく覚悟！これが必要だと思います。現実的なことに目を向けると、難しいことも多々あると思いますが、目的がはっきりしていれば、どこに移住してもなんとかやっていけるものなのかな、と思っています。力強い言葉で語る恭子さんの眼差しには、幾度にわたる移住を通して、多くのことを乗り越えてきた気概に満ち溢れていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>昔からいる住民が“土”なら移住者は“風”</h2>
<p>恭子さんのお話を伺いながら『置かれた場所で咲きなさい 著・渡辺和子』という小説が胸をよぎった。置かれたところこそが「今」の自分の居場所で、その時間の使い方はいのちの使い方。</p>
<p>“今”を生き、自らが咲く努力を惜しまない。運命に導かれた場所でありのままを受け入れ、身を委ね、「今」を生きること。「置かれた場所で咲く」彼女の生き方、移住への心構えは、今後移住を検討する方に示唆を与えるのではないだろうか。</p>
<p>「私は西目屋村が好きです。人もとても温かいです。何だかんだで50歳を過ぎ、その時々必死で乗り越えてきたけれど、喉元過ぎれば熱さを忘れる単純な人間なので、呑気に暮らしています。昔からいる地元の住民が“土”なら移住者は“風”。それらがうまく混ざってその土地の“風土”となるのだから、良い風を吹かせて行こうと思います」最後に、恭子さんは微笑んでこう告げた。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-14857 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/04/6e547a36-img_0289-1-scaled.jpg" alt="" width="2560" height="1707" /></p>

住む場所が変わると生き方も変わる。
環境が変わると自身も変化し、人生までもが変わっていくーー。

都会の喧騒を離れて、地方で“自分らしい生き方”に憧れを抱く人は少なくないだろう。
しかし、いざ真剣に移住を考えると、移住に大きな期待を持つ反面、不安も計り知れない。

現実的に自分の思い描く理想の暮らしが実現できるのかーーー。
“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住のメリット・デメリットなどの生の声をお届けする。

第1回目の先輩移住者は、京都府出身で2016年に青森県西目屋村に移住した木立恭子さん。
1997年（平成9年）結婚3年目に、夫・彰さんのUターン就職で京都から青森市に移住し、2016年（平成28年）に、カヌー競技の普及振興のため西目屋村に定住した。

人口1300人余りの青森県一人口の少ない村「西目屋村（にしめやむら）」は、秋田県寄りの青森県南西部に位置している。
世界自然遺産白神山地を有しており、津軽白神湖の波は穏やかで障害物が少ないため、カヌーを楽しむには適している。

西目屋村

出身地：京都府、前住所：青森県青森市、現住所：青森県西目屋村、職業：カヌー・ラフティングツアーの会社「A’GROVE（エイグローヴ）」の運営

青森県

青森県の移住体験談一覧：6件

#142 愛宕の竹細工の未来を紡ぐ—伝統技術の継承と地域活性化への取り組み

#128 ジオパークの知識を活かして！むつ市で広がる観光と地域おこしの可能性

農家サロン夏菜で開催された移住者の集い

地域おこし協力隊・吉田翔瑛さんの活動紹介

#2 青森県田子町「定住移住コンシェルジュ」として定住移住支援を

住民が“土”なら移住者は“風”、うまく混ざって“風土”となる

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#2 青森県田子町 「定住移住コンシェルジュ」として定住移住支援を

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#2 青森県田子町「定住移住コンシェルジュ」として定住移住支援を