<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>もともと大手の自動車メーカーの設計者として神奈川県で働いていました。前職はやりがいはありましたが、帰宅時間が遅いため自分が子育ての時間を確保することが難しく、妻のワンオペ状態が続いてしまいました。</p><p>その生活から脱却するため、妻の実家のある京都北部への移住を決意しました。せっかく移住するのであれば地域に関わることを仕事にしたいと考え、その中でも活動の自由度が高く色々な人と関わることができそうな地域おこし協力隊に応募しました。</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/251a08a0-.jpg" alt="地域おこし協力隊の原田翔太さん"></p><h2>京都府舞鶴市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>京都北部への移住を決めた上で仕事を探していました。<br>自分の仕事の希望を東京のふるさと回帰センターの京都移住コンシェルジュさんに伝えたところ、舞鶴市での地域おこし協力隊募集があることを教えてもらい、自分がやりたいことを自由にできそうな雰囲気がありました。</p><p>受け入れ団体もしっかりしており、この方の元であれば色々学べそうだと思いました。<br>また、京都北部の中では舞鶴市は人口も1番多く、電車も運行しており、京都市内へのアクセスも良いなど、程よく田舎すぎないことも選んだ理由の一つです。</p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>主に移住定住のサポートと、教育事業をメインに活動しており、主な活動として下記があります。</p><ul><li><strong>移住者交流会の開催</strong><br>移住した人を定住に繋げていただくため、移住者交流会を実施しています。第一回はボードゲームを題材にし、運営者含め35人の参加者が集まりました。</li><li><strong>地元高校の探究授業のサポーター</strong><br>高校生の総合的な探究の授業(自ら課題を設定し、それについて深める授業)のサポーターとして、生徒へのアドバイスや地元の講師の紹介をしています。例えば、海の環境を考えるチームに対し舞鶴で活動している人を講師として招き、実際に一緒に舞鶴の海のゴミを拾うなどのイベントを行いました。</li><li><strong>舞鶴市合同新人研修“舞鶴同期会”の開催</strong><br>中小企業の新入社員はそこまで多くなく、相談できる同期や年の近い先輩が少ないことで、離職につながることがあります。そのため、同じような境遇の新入社員を集めて一年間研修をし、横のつながりを作るとともに、自分の企業の説明を他の企業の社員に行うことで、自分の仕事に対する理解を深めます。</li></ul><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/ee464a2e-.jpg" alt="地元高校の探究授業で舞鶴の海の清掃を行う高校生"></p><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>自分の行った活動や事業の相手の顔がすぐ見え、感謝してもらえることが大きなやりがいの一つです。<br>前職は、商品がお客様の手元に届くまでに数年かかり、自分が直接お客様とやり取りすることがなかったので、今はとても新鮮です。</p><p>地域おこし協力隊としては一人で活動しておりますが、自分がやりたいことに対して協力してくださる方はとても多く、助かっています。<br>また、最近色々なところで新しい企画等の声をかけていただけるのも嬉しいです。</p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>採用された当初は与えられた仕事も多くなく、自分で何をしようかを考える時間が多かったです。最初のうちは何か与えられた仕事をこなすことが多いと想定していたので想定外でした。</p><p>もちろん色々な場に連れて行っていただくことはあったので知り合いは増えました。そのうちに増えた知り合いを通じて、考えていたことを色々始めることができ、忙しくなってきたので与えられる仕事をただこなすよりも良かったと思っています。</p><p>&nbsp;</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>今の所はないですが、色々始めている中から収入につながることを増やしていき、自分の事業を広げていきたいと思っています。</p><h2>舞鶴市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>舞鶴市の方々は自分からグイグイ来られることはないですが、こちらから話をさせていただくと、色々と手助けしていただき大変ありがたいです。今回企画している舞鶴同期会についても、もちろん自分で最初は営業を行いましたが、参加いただける企業さんの紹介などで参加者を増やすことができました。</p><p>それ以外にも移住者交流会をする際には色々な方に広報していただき参加者が増えるなど、自分がやりたいことに対して応援をしてくれる人は多いと思います。</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/6c4a986d-.jpg" alt="移住者交流会の様子"></p><h2>舞鶴市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>舞鶴市は、海も山も近く自然豊かな中でも、そこまで田舎すぎないというところが魅力だと考えています。</p><p>特に海が近いため、海産物がとても美味しいです。近所のスーパーでも新鮮な魚が安く買えるので、舞鶴市に来てから魚を食べる機会が増えました。</p><p>また、「子育て交流施設　あそびあむ」という子供が遊べる場所があるのですが、舞鶴市在住の人は無料で使用できるため、とてもありがたいです。週末はよく子供を連れて遊びに行っています。</p><p>&nbsp;</p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>舞鶴市は人口も一定数あり、都会から移住するにはとても良い場所だと思っています。<br>また、地域おこし協力隊としてまだ半年の私に対しても、市民の皆さんが色々とサポートしてくださるなど、とても外部の人間を受け入れる雰囲気があると思います。</p><p>移住者交流会も実施していますので、移住後のコミュニティづくりもできます。小さい子供が遊べるような公園も多くある一方、子育て支援施設も充実しています。興味があればぜひ一度ご相談ください。ご案内します。</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/e617a102-.jpg" alt="舞鶴赤れんがパーク"></p><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong></p><p><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第4回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、京都府舞鶴市の原田翔太さんです。

舞鶴市

京都府

京都府舞鶴市の地域おこし協力隊、趣味・特技：ボードゲーム、飲み会、スキー

原田 翔太

#4 ワンオペ育児からの脱却！京都府舞鶴市に移住して地域おこし協力隊に

住む場所が変わると生き方も変わる。
環境が変わると自身も変化し、人生までもが変わっていくーー。

都会の喧騒を離れて、地方で“自分らしい生き方”に憧れを抱く人は少なくないだろう。

しかし、いざ真剣に移住を考えると、移住に大きな期待を持つ反面、不安も計り知れない。

現実的に自分の思い描く理想の暮らしが実現できるのかーーー。

“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けする。

第29回目の先輩移住者は、1990年生まれ、京都府京都市出身の大西里枝さん。

大正時代から京都で扇子屋を営む「大西常商店」の一人娘として生まれた大西さんは、大学卒業後、大手通信会社に就職。福岡や熊本などで勤務したあと、結婚・出産を機に京都へと戻り、扇子屋の4代目を承継した。

なぜ大西さんは、大企業でキャリアを積む道ではなく、地元で家業を継ぐ決断をしたのか。事業承継にいたるまでの経緯や気持ちの変化、女将としての新たな取り組みなどついて、詳しくお話を伺った。 

京都市

前住所：福岡県、熊本県、現住所：京都府京都市、職業：扇子屋「大西常商店」4代目

大西 里枝

老舗京扇子屋・4代目若女将に転身。工芸の世界に新しい風を

<h2>しいたけ栽培の道に入ったきっかけは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田一貴さん（以下、山田）</span>：</b>もともと中学生時代から農業をやりたかったんです。大学を卒業したら農業に関係するところに就職しようと、最初は長野の青果市場に就職しました。その後“もっと生産者さんに近いところで働きたい”と思い、東京で農業資材のスプリンクラーを売る会社に転職しました。</p>
<p>そこで茨城県のしいたけ農家さんへ営業に行くようになり、もらったしいたけがすごく美味しくて感動したんです。</p>
<h3>しいたけ栽培に不安はありませんでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>僕は大学で微生物を学んでいますし、青果市場勤務でフォークリフト、スプリンクラーの扱い方や力仕事も経験しています。温度湿度制御も自分で設計施工からしていましたので、「しいたけ栽培なら自分の経験が活かせる」と思いました。しいたけ栽培は農地もそんなにいらないということも魅力でした。</p>
<h3><b>過去の経歴を生かすことができたのですね</b></h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>大学と就職した2つの会社で身につけた知識を、すべてしいたけ栽培につなげることができました。“過去の経験の集大成”のようですよね。</p>
<h2>南山城村に移住を決めた理由を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>茨城で研修中に「東日本大震災」があり、その影響から近隣で独立できなくなってしまったんです。そんな時、しいたけ菌メーカーの知り合いが、南山城村の生産者さんを紹介してくれました。</p>
<p>その方は後継者を探していたので、連絡をとってみたのです。すると、今度は役場の移住担当の方を紹介してくれて、その方が家もハウスも探してくれました。一応、他にも何箇所か当たっていましたが、ここで条件が揃ったので決めました。</p>
<h3>実際に南山城村でしいたけを栽培してみてどうでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>南山城村はしいたけ栽培の環境がいいですね。温度差が栽培に適していて、良いしいたけができます。それから、（植菌する）原木が近くにあって伐採できるというのは、他の地域にはないと思います。なかなか自分で木を探して切るのは難しいんです。</p>
<p>山の持ち主もよく分かってくれていて、しいたけ栽培に使うとお願いしたら、結構切らせてくれます。現在は、原木しいたけのほか、さまざまなキノコを生産するとともに、一般の方向けに「原木しいたけ植菌＆しいたけ狩り体験」も行っています。</p>
<h2>地元の人とのつながりについてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>この村の魅力のひとつは「人」だと思います。近所の方や直売所の方は、移住した時から何か困ったことがないか気にかけてくれていました。“適度な距離感”で見守ってくれているので助かっています。</p>
<h3>地域に溶け込むために心がけていたことはありましたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>最初に移住した時に、周りとの接し方やどこに挨拶に行ったらいいかなど、地域での暮らしについて教えてくれる人を1人でも見つけて、聞いたほうがいいと思います。</p>
<p>それから、地域行事や消防団などには積極的に参加するようにしています。最初は会話の中に入るのが難しかったですが、活動を重ねていくうちに自然と会話できるようになり、友達みたいに距離が近づいていったと思います。</p>
<h2>移住者同士でのつながりはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>移住前から、役場の方を通じて知り合った先輩移住者と何度か会っていました。移住して最初の頃は、頼りにしていましたね。移住の苦労を分かち合う人がいたというのは本当に良かったです。</p>
<p>まずは移住者同士でつながり、そして徐々に地域とのつながりへとシフトしていきました。このように、最初から移住者同士がつながる土壌があるというのも、知らない土地へ移る時には心強いです。</p>
<h2>移住を検討している方へアドバイスをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山田</span>：</b>農業に関しては、何も知らない状態で入ってくると大変です。病気や怪我をすると収入が一時的になくなりますし、収入が不安定になります。そうなった時のことも考えておいたほうがいいと思います。</p>
<p>私自身も移住した最初の頃は、夏に茶農家のバイトをしたり、塾講師、家庭教師などもしながら、なんとか生活していました。生活面でも収入面でも困ったことがあったら、地元の人に頼ると力になってくれますよ。</p>
<p>例えば『仕事はありませんか？』と聞いてみてもいいでしょう。一生懸命やっていたら周りが助けてくれます。全て自分でなんとかしなければ、と頑なになるよりも、周りに上手に頼ることが、「人同士のつながりが強い」田舎で上手に暮らしていくコツだと思います。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3380 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/d090c26a-1.jpeg" alt="南山城村でしいたけの作業をする山田一貴さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3381 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/e52c26c0-2.jpeg" alt="収穫したばかりのしいたけを手にとる山田一貴さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3382 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/08ce5ac5-3.jpeg" alt="収穫したしいたけの処理作業を行う山田一貴さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3383 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/b3d2e4a6-4.jpeg" alt="育てるしいたけを使ったパスタソースを手にする山田一貴さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3384 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/8ae18ae6-5.jpeg" alt="「原木しいたけ植菌＆しいたけ狩り体験」の様子" width="1024" height="681" /></p>
<p><span class="s1">出典: <a href="https://murapura.com/2018/02/01/%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%91%e3%81%ab%e5%b0%8e%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%ab%e5%8d%97%e5%b1%b1%e5%9f%8e%e6%9d%91%e3%81%b8%e7%a7%bb%e4%bd%8f%e3%81%97%e3%81%9f%e5%b1%b1/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">しいたけに導かれるように南山城村へ移住した山田さん</a></span></p>

中学生時代から農業をやりたいという想いを持ち続けていた山田一貴さん。あるしいたけ農家との出会いにより、“漠然とした想い”は「原木しいたけを栽培したい」という“明確な目的”に形を変えます。2013年1月に京都府南山城村にご夫妻で移住。現在、栽培するきのこの種類を増やしたり、別の移住者と共同でパスタソースなどの加工品開発を手掛けるなど、さらなる経営の安定にむけて試行錯誤の日々を送っています。そんな山田さんに、移住成功の秘訣を伺いました。

南山城村

出身地：愛知県犬山市、現住所：京都府南山城村、しいたけ栽培農家。

山田 一貴

「原木しいたけの栽培」に南山城村を選んだ理由

<h2>村へ移住したきっかけは？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤人美さん（以下、光澤）</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>福井出身で、大阪で20年以上“農”とは全く関係のない仕事をしていました。40歳くらいの頃、知り合いの農園を訪れた時にその光景に感動し、「自分もやりたい」と思ったのが農を志したきっかけです。</p>
<p>最初は京都北部の方へ移住し、全く農業の知識のないまま手探りで畑を始めたものの埒があかず、宇治市にある農業を学ぶスクールに通うことにしました。 </p>
<h2>スクールでは何を学んだのですか？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b><span style="color: #000000;">「</span></span>スモールファーマーズカレッジ」という社会人向けの農学校で有機栽培の勉強しました。学校で南山城村の押原地区で行われているそばの栽培・収穫体験の話を聞き、そちらにも1年間通い、その時に押原地区の皆さんと仲良くなって、家や畑を紹介してもらうことになりました。</p>
<h2>南山城村のどこが気に入りましたか？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>まずは押原の「水」に惚れました。畑のある場所が木津川の源流に近いので、根本的に水がきれいなんです。鉄分やミネラルがたっぷりで、その上生活排水もほとんどありません。</p>
<p>最初に移住した北部地域は、大阪から遠い上に、日本海側の気候ということもあり、冬に雪が降るんです。隔離されたように感じてしまい耐えられなくなったのもあって、こちらに移ることにしました。</p>
<h2>今の仕事について教えてください</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>光ファームの野菜は、村で昔から行われている慣行農法とは違う方法で育てられています。農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てています。もともとは、アトピーとかアレルギー体質のお子さんを持つ親御さんたちから注文を頂いた経緯がありました。</p>
<p>できるだけ自然に近い形の野菜がいいという声に応えようと、最初は米ぬかや油かすなどの有機肥料を取り入れるところからはじめました。乳酸菌を発酵させた液や、固定種といわれる種を取り入れたりと、毎年様々な試行錯誤を繰り返してきました。そしてついに、今年は完全に「自然農」に近い状態に変える予定です。</p>
<h3>どのように販売しているのですか？また、どのような方が購入していますか？</h3>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>手間暇かけて育てている分、販売価格も高めに設定せざるを得ない部分もあります。インターネット経由の宅配がメインです。北は宮城や栃木、南は熊本や大分からも購入していただいています。以前はブログだけで宣伝していましたが、今はほとんどが知り合いなどになっています。</p>
<p>あとはフェイスブックなどで知らない方から「一回食べてみたいから送って」と連絡をもらうこともあります。現在は週2回ほどアルバイトをしていますが、来年からは専業でやっていけそうです。</p>
<h2>移住して感じた南山城村の良さは？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>ここから大阪まで1時間ちょっとで行けるんですよ。住む環境として、自然の中で育てたら子どもたちにもいいでしょうし、買い物は不便ですがちょっと頑張れば通勤できます。そこはものすごくお勧めできると思います。</p>
<h2>地域の方とのお付き合いについてはいかがですか？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>田舎特有の人間関係というのがあると言いますが、僕の住む地区はそうでもないと感じています。過干渉ではないので、ストレスを感じるお付き合いがあまりないというのは、都会から来る人には入りやすいと思います。</p>
<h2>それでは、農業という面ではどうでしょうか？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>今使わせていただいているところは周りに何もないので、騒ごうが何しようが大丈夫なんですよ。だから夏はバーベキューもできます。獣害はありますが、それさえ気をつければ割と自由にできる場所なんじゃないかなと思います。</p>
<h2>今後の展望は？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>最近本当に農業をやりたい方が増えていて、実際私のところに勉強に来られている方もいます。そういった方々を受け入れられる体制を強化したら、移住者も増えると思っています。</p>
<p>有機農法とか同じスタイルでやりたい人が集まれば、協力し合うことも可能だと思います。そんな移住者が増えていけば、村にずっと住んでいる人たちとも一緒に、いろんなことができると思っています。</p>
<h2>具体的に考えていることはありますか？</h2>
<p><span style="color: #ff00ff;"><b><span style="color: #fe5782;">光澤</span><span style="color: #000000;">：</span></b></span>村内にもっと移住者を受け入れられる家や農地を増やして、農業機械やその他“農”に関する情報を共有できるプラットフォームがあったらいいのではないかと考えています。都会から近い立地を活かし、ドイツのクラインガルテンのように農地の貸出と宿泊施設を整え、「週末農園」のようなことをしても活気づいていいんじゃないかと。究極は「コミュニティ」を作りたいです。</p>
<p>援農や体験イベントに来ていただく中で、農業や、ひいては伝統に関して考えていくような場所ができたらいいですね。できれば親子で来ていただいて、非日常な体験を一緒にする中で共通の話題ができ、そこから親子関係の改善に繋がればいいな、と考えています。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3365 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/bdd466bb-1.jpeg" alt="こだわりの農法で育てられた野菜を販売しています" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3366" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3366 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/873a2156-2.jpeg" alt="一般の方向けに、「農業体験イベント」を行う光澤人美さん" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3367" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3367 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/8c82a390-3.jpeg" alt="固定種の種を使うなど、苗からこだわっているのだとか。" width="1024" height="768" /></p>
<p class="wp-caption-text"><br />
<img class="aligncenter wp-image-3368 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/1d3e3f87-4.jpeg" alt="村の人と共同で育てたお米を手に、穏やかな笑みを浮かべる光澤さん" width="1024" height="768" /></p>
</div>
</div>
<p>出典: <a style="font-size: 16px;" href="https://murapura.com/2018/04/14/%e8%be%b2%e3%82%92%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%81%ab%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%8b%e3%83%86%e3%82%a3%e4%bd%9c%e3%82%8a%e3%82%92%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e5%85%89%e6%be%a4/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">農をテーマにコミュニティ作りをされている光澤</a></p>

福井県出身の光澤人美さんは、知人の農園で見た光景に感動を覚え、「農」を志したことを機に、2015年、京都府南山城村に移住をしました。現在、体験農園や有機野菜の宅配などを行っている「光ファーム」を経営しており、かつて自身がそうであったように、農を志す人々の増加を肌で感じているという光澤さん。「農」を通じた村の活性化を目指し、日々奮闘中の光澤さんに、お話を伺いました。

出身地：福井県、現住所：京都府南山城村、職業：「光ファーム」経営

光澤 人美

農業の未来は明るく、可能性は無限大！

<h2>なぜ南山城村で弁当屋をしようと思ったのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山本義樹さん(以下、山本）</span><span style="color: #061d60;">：</span></b>以前から何度か村にUターンしようと考えたものの、様々な理由で戻れませんでした。でも40歳超えて定年までを考えた時、「自分で何かをしたい」と思ったんです。大きな組織で仕事をしていると、なかなか思い通りにならなかったり、決裁に時間がかかったりします。</p>
<p>個人だったらやれることは小さいかもしれないけど、やりたいと思ったらすぐにできる。あと10年働くんだったらそういう仕事をしたいなと思いました。定年まで12年ほど残し、公務員を辞めることを決意しました。</p>
<h3>どうしてお弁当屋にしたのでしょうか？</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>両親が営んでいた実家の店は、昭和初期に祖父が創業して、生鮮食料品、日用品等の販売をしていました。父の代からは自動車での移動販売や冠婚葬祭などへの仕出しも行っていました。今回Uターンを考えた時と同じくして、両親が店を廃業したので、時々片付けに帰っていました。</p>
<p>でも、昔の物を整理しているうちに、祖父から数えて90年近く経つこの店を“私の代でなくしてしまうのも忍びないな”という気持ちが強くなってきたんです。</p>
<p>もうひとつの理由として、「村のお年寄り達への想い」がありました。車に乗れない高齢者は買い物などが不便です。母方の祖父母もバスもないところに住んでいて不自由していました。移動販売やお弁当や惣菜の宅配があれば、単身のお年寄り世帯でも長く暮らし続けられるではないか、という思いもありました。</p>
<h3>村に帰ってきてどのように感じましたか？</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>村に帰ってきた時、近所の人が来てくれて、お祝いをしてもらいました。30年ぶりに戻ってみて、昔に比べたらちょっと活気がないなと感じました。隣にあった小学校がなくなったので、子供の声が聞こえなくて静かです。それに道を歩く人も少なく、若い人を見ないのでちょっと寂しく感じました。静かだし、のどかでいいんですけどね。</p>
<h3>実際に弁当屋を始めてみて、どうでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>当初はもう苦労の連続でした。お弁当なんて作ったことがなかったし、注文を受けたはいいが材料が足りなくなったり、お昼の配達に間に合わないなどいろいろあって、毎日必死でした。この4月(2018年)で丸2年になり、ようやく慌てることもなくなってきました。</p>
<h3>高齢者の方の評判はいかがでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>やりがいは、「お客様の声を直に聞ける」ことです。移動販売や配達に行くと、『家まで持ってきてくれて助かってる』と言ってもらえることが一番嬉しいです。面と向かって感謝される仕事ってなかなかないと思うので。</p>
<h3>お弁当のこだわりを教えてください</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>お弁当は、地元産材料にこだわって作っています。野菜は、できるだけ村の直売所で仕入れたものや、村の農家から分けてもらったものを使っています。お米も契約している農家さんがいるので100％“村産”です。その方が村でお金が回りますから。</p>
<h3>通常のお弁当屋さんにはないものを置く理由は？</h3>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>マッサージチェアや血圧計は、お年寄りが来てくれるきっかけになればと思って置いています。奥には広い畳敷きのスペースがあり、自由に漫画を読めるようにしています。漫画は、本屋がなくていろんな本が読めなかった自分の経験から、子どもが来てくれればと思って置いています。</p>
<p>また、私と同じく村に移住した陶芸家、トロピッカル窯さんに焼いてもらった湯飲み、ランチプレートも置いています。観光客が工房を訪れてもらえるきっかけになればと思っています。</p>
<h2>今後、活動していきたいことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>この3月(2018年)から、先生を呼んで煎茶道の教室を始めます。村の中には習い事があまりありません。私が子どもの頃はそろばんに習字、サッカー、剣道、野球などいろいろあったんですけどね。お茶どころだし、子供だけじゃなく大人にも体験してもらえたらと思っています。</p>
<h2>夢はありますか</h2>
<p><b><span style="color: #0000ff;"><span style="color: #fe5782;">山本</span><span style="color: #061d60;">：</span></span></b>夢は、この仕事をもっと大きくして、村の働く場を増やすことに貢献したいと思っています。お弁当の仕事が増えたら米や野菜をたくさん使えるし、農家のためにもなるでしょう。生活できる仕事があれば、Uターンも含めて村に来てくれる人が増えると思うんです。あれもこれも、やりたいことがいっぱいでごった煮みたいになっています。</p>
<p class="p1"><img class="aligncenter wp-image-3371 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/fb2cb41d-1.jpeg" alt="山本義樹さんが作る地元産材料にこだわった「山ちゃん弁当」" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3372" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3372 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/99f3594f-2.jpeg" alt="お弁当の配達で使用するイラスト入りのトラック" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3373" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3373 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/8d9d89c0-3.jpeg" alt="近隣の窯で焼いてもらったという湯飲み" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3374" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3374 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/73979c77-4.jpeg" alt="お年寄りのために店内に置かれたマッサージチェア" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3375" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3375 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/7de42989-5.jpeg" alt="お弁当を食べることができる奥の縁側" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3376" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3376 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/744c5a4a-6.jpeg" alt="店の奥には自由に漫画を読めるスペースがある" width="1024" height="768" /></p>
<p>山ちゃんのお弁当 / <a href="https://www.yamachan-bento.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.yamachan-bento.com/</a></p>
<p class="p1"><span class="s1">出典: </span><a href="https://murapura.com/2018/03/08/%e6%9d%91%e3%81%b8%e3%81%ae%e6%83%b3%e3%81%84%e3%81%8c%e6%ba%a2%e3%82%8c%e5%87%ba%e3%82%8bu%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%b1%b1%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93%e5%bc%81%e5%bd%93%e3%80%8d/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">村への想いが溢れ出る「山ちゃん弁当」のUターン山本さん</a></p>
</div>
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「Uターン」移住者の山ちゃんこと山本義樹さんは、子供の頃は田舎嫌いでしたが、次第に気持ちが変化したことで、48歳で仕事を辞め、南山城村にUターンすることを決意。廃業していた両親の店『お弁当屋・仕出し・食料品　山ちゃん』を再開させました。安心、安全な食を提供することで、郷里の活性化に貢献している山本さん。勤めていた会社を早期退職し、移住してまでお店を継いだ背景には、いったいどのような思いがあったのでしょうか。

出身地：京都府南山城村、現住所：京都府南山城村、Uターン移住、お弁当屋「山ちゃん」経営。

山本 義樹

村のお年寄り達に「山ちゃん弁当」を届けるためにUターン

<h2>なぜ美味しいちゃんこが作れるんですか？</h2>
<p><span style="color: #0000ff;"><b><span style="color: #fe5782;">土居直毅さん（以下、土居）</span><span style="color: #061d60;">：</span></b></span>実家が和食料理屋（現在はそば屋）でした。ある日、常連の社長さんが、62代横綱大乃国が相撲部屋を構えた頃、そこへ来てくれたんです。私は食いしん坊で体も大きいし『力士をやってみないか』と、声をかけていただいて。父からも、『東京に出たら頑張れよ』といった感じで言ってもらって、自然と作れるようになりました。</p>
<h3>元力士なのですね</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">土居</span>：</b>そんなご縁もあり力士になることを決断し、中学を卒業する直前の2月に東京の相撲部屋へ入門しました。部屋では新弟子が料理を作らないといけなくて、美味しくないと親方に怒られるんですよね。その他にも本で学ぶなど、独学でいろいろな料理を習得しました。</p>
<h3>村のイベントなどで料理するようになったきっかけは？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">土居</span>：</b>南山城村はイベントも多く面白いんです。それで自分も何か村に貢献できることはないかなと思っていたんです。あるとき周りに「相撲取りやってました」と言うと、『じゃあちゃんこ鍋作って』と言われたんです。それで作ってみたら好評でした。それ以来、村内各地で求められると作るようになりました。</p>
<h2>なぜ、南山城村に住もうと思ったんですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">土居</span>：</b>怪我をきっかけに23歳で力士を引退しました。その後、伊賀市の実家に戻って何年か過ごした後に、一人暮らしをしようかと思うようになりました。その頃、村に住んでいた母方のおばあさんが亡くなって・・・。家も空いてるし、人が住まないとボロボロになります。</p>
<p>ちょうどいいんじゃないかということで、自然な流れでした。子どもの頃からお盆や正月などには、しばしば村に来て地域の人たちと関わっていました。移住した当初も「どうしたん、久しぶりやねー」という感じでよくしてもらいました。</p>
<h3>村のよいところはなんですか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">土居</span>：</b>ひとつは野菜が美味しいところです。他には、サツマイモの蔓（つる）の見つけ方を教えてもらったり、さば寿司の作り方についても詳しく教えてもらいましたね。自分は巻いて作っていましたが、村では押して作るとか、そういう違いを知るのも面白いです。他にもこんにゃくも美味しいです。あと、村周辺に最近カフェがたくさんできました。</p>
<p>田舎だとカフェの店主さんやお客さんと仲良くしゃべれるのが魅力なんです。そこでの情報がまた面白かったりします。あそこはイノシシが美味しいよとか、ここで山菜が取れるよとか。ときには『今日は松茸がとれたから松茸うどんだー』なんて、裏メニューが飛び出したりもします。</p>
<h2>今後、村でしたいことは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">土居</span>：</b>その月でないと取れない食べ物ってありますよね。冬だったらみんなで鍋を食べながら喋るというのも楽しいと思います。春は新芽の季節だから山菜が美味しいし、夏は近くの河原でバーベキューなんていいですね。</p>
<p>自分の得意分野である「食」を通じ、季節ごとの食を楽しみながら、いろんな人が集う機会を設けていきたいと思っています。また、料理で自分が知ってることは教えるし、逆に知らないことは教えて欲しいです。仲間内で共有したらお互いの知識になるし、仲良くなれると思います。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3388 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/708dbff1-1.jpeg" alt="一からそば打ちをする土居直毅さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3389 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/4ee4cf21-2.jpeg" alt="打ち終わった蕎麦を切る土居直毅さん" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3390" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3390 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/4dc114db-3.jpeg" alt="出来上がった手作りの天ぷら蕎麦" width="1024" height="767" /></p>
<div id="attachment-3391" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3391 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/e16fa776-4.jpeg" alt="テーブルに置かれた新鮮な鳥の鳥刺し" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3392" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3392 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/c1ae8d2a-5.jpeg" alt="手作りの料理をふるまってくれた土居直毅さん" width="1024" height="768" /></p>
</div>
</div>
</div>
<p>出典: <a href="https://murapura.com/2018/01/04/%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93%e3%81%93%e5%a4%a7%e5%88%a4%e6%8c%af%e3%82%8b%e8%88%9e%e3%81%84%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%ad%ab%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%b3%e7%a7%bb%e4%bd%8f%e8%80%85%e3%80%8d%e5%9c%9f%e5%b1%85/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ちゃんこ大判振る舞いの「孫ターン移住者」土居</a></p>

元力士の土居直毅さんは、村でも珍しい「孫ターン移住者」。得意分野である「食」を通じ、地域と人とを繋げています。独特の力の抜けた「自然さ」 と、流れに身をまかせる「柔軟さ」が魅力で、土居さんの周りには、いつも自然と人が集まってきます。そんな土居さんに、移住の経緯や南山城村の魅力についてお話を伺いました。

出身地：三重県伊賀市、前住所：東京都、現住所：京都府南山城村、職業：料理人

土居 直毅

元力士が「ちゃんこの力」で孫ターン移住

<h2>移住しようと思ったきっかけはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島正之さん（以下、児島）</span>：</b>両親の出身地が、のどかで食べ物が美味しく、自然も豊かな田舎でした。そんな場所にいつか住みたいと思っていました。古民家や太い柱、梁がある家がいいなと思いながらいろいろ見ていました。具体的に動き出したのは59歳の時です。膝の手術がきっかけで、思い切って定年より1年早く退職することにしました。そこから移住先の古民家探しを始めました。</p>
<h2>南山城村を選んだ理由を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>いい家が思ったより早く見つかり、妻に先に行かせてほしいと頼んだところ承諾してくれました。南山城村なら、距離的にも大阪の家から1時間程で、高速代も不要です。妻はまだ働いていたためすぐには移住できない状況でした。そこで夫婦で話し合った末、「平日仕事があるときは別々に暮らし、週末は一緒に過ごす」という生活を送ることにしました。</p>
<h3>お一人での移住に不安はありませんでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>こっちにいるときは、以前から趣味にしていた小品盆栽作り、モビール作り、他にも畑の草刈りなど、やることはいろいろあります。テレビもラジオもありませんが、そうやって時間を過ごしていたら、退屈することはないと思います。</p>
<p>週末には妻を迎えに大阪に行き、二人で過ごします。一緒に近所のおばあちゃんの家に遊びに行ったりもしています。仕事が落ち着く2年後に妻はこちらに移る予定です。</p>
<h2>山城村の魅力を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>星も綺麗だし、水も美味しいし、あと野菜が美味しいことです。野菜は近所の人がくれたり、直売所でもとても安く買え、新鮮で美味いです。もともと野菜はあまり食べませんでしたが、今は妻に『変わったね』と言われるくらいよく食べています。地元の方も『静寂はお金では買えない』と言うくらい本当に静かです。夏に窓を開けたらずーっと虫の鳴き声が聞こえていて、びっくりします。</p>
<h3>豊かな自然に囲まれた環境の良さはありますか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>シュンランとかカンアオイとか、図鑑でしか見たことなかったような変わった花が、山の中で自然に咲いています。夫婦で『お姉ちゃん』と呼んでいる方が近所にいて、『うちの山に採りにいこうか』なんて言われると胸がワクワクするんです。『ここ見てみて』と言われて見たら、珍しい花の群生があったりして、すごく感動でした。</p>
<p>それに、近所の人が『ホタルがうちに出るよ』と教えてくれたので行ってみたら、最初は2、3匹だったのがどんどん増えていって、最後には何十匹も見れました。その後でお家の方が『ビール飲みますか？』と声をかけてくれて。お家に呼ばれてお酒を飲んで帰ってきたのも楽しかったです。</p>
<h2>地域の方とのお付き合いも自然の流れで生まれたのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>他にもツクシやミョウガを山に摘みにいったり、ツバメが普通にその辺りを飛んでいるのを見て驚いたり、『お姉ちゃん』がもっている茶畑を見せてもらったり、すごい数の赤トンボに見とれたり。こちらに来てから、すごくいろんな経験をさせてもらっています。</p>
<p>初めて体験することばかりで余計に嬉しいです。村の人にとっては普通のものでも、都会では体験できません。大阪から1時間ちょっとのところに、こんなほっこりした田舎があるなんて思いませんでした。自然で遊べる人にとっては最高の場所ではないでしょうか。</p>
<h3>地元の人と仲良くなる秘訣を教えてください</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">児島</span>：</b>庭で作業していると、こちらを見ている人がいたりします。そんな時『どうぞ入ってください』とお茶を出し、いろいろお話ししていました。それからちょくちょく野菜などを持ってきてくれるようになって。僕らもモビールとか、都会のちょっとしたものを買ってきてあげたりしています。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3395 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/6d95f457-1.jpeg" alt="ご自宅でお話くださる奥様と児島正之さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3396 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/3f056c1c-2.jpeg" alt="児島正之さんが趣味で手作りしているモービル" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3397" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3397 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/65e897ab-3.jpeg" alt="ご自宅横の家庭菜園を案内する児島正之さんと奥様" width="1024" height="768" /></p>
<div id="attachment-3398" class="wp-caption aligncenter">
<p><img class="aligncenter wp-image-3398 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/7b159764-4.jpeg" alt="蔵には、収集してきた趣味の古時計やフィギュアがずらりと並ぶ" width="1024" height="768" /></p>
</div>
</div>
<p>出典: <a href="https://murapura.com/2017/11/15/%e9%95%b7%e5%b9%b4%e3%81%ae%e5%a4%a2%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%9f%e7%a7%bb%e4%bd%8f%e3%82%92%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%97%e3%80%81%e7%94%b0%e8%88%8e%e3%82%92%e9%81%8a%e3%81%b3%e5%a0%b4%e3%81%ab%e3%81%97/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">長年の夢だった移住を実現し、田舎を遊び場にしている児島さん</a></p>

京都生まれ、大阪育ちの児島正之さんは、都会での暮らしを経て早期退職後、田舎で古民家暮らしをするために南山城村に移住しました。「都会では味わえない人とのつながりを感じながら毎日を送っています」そう語る児島正之さんの趣味は、小品盆栽やモビール作り。そんな児島さんにお話を伺いました。

出身地：京都府、前住所：大阪、現住所：京都府南山城村、リタイアメント後の移住。

児島 正之

都会では味わえない価値。『静寂はお金では買えない』

<h2>移住のきっかけは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">里ロビンさん（以下、里）</span>：</b>日本に帰国して少しだけ東京に滞在しましたが、「ここでの生活はしんどい」と思っていました。東京にいた方が仕事も多いし、効率もいいのですが、“自分の中にある充実感”や“音楽の本当の楽しさ”は、南山城村にいる方がずっと大きく感じることができています。</p>
<p>また、ランニングコストが低い分、フットワーク軽く動けることも、ここでの暮らしの魅力です。</p>
<p>都市部の喧騒から逃れて、村に帰ってのんびり過ごしたり、無理のないペースが、今の自分には合っています。それに、村外で受ける“色んなインスピレーションを集約して形にできる環境”が、この村にはあると思います。</p>
<h2>地域の方との交流についてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">里</span>：</b>地域の方たちと輪が広がったきっかけの一つは、2011年に地元の人が開催するイベント「ホットビレッジフェスティバル」で演奏したことでした。地元でスコップ三味線をやっている「咲花草会」のメンバーにコーラスに入ってもらったり、地域の子供達やお母さん方と一緒に、イベントを作り上げていきました。演奏を見てもらうだけではなく、一緒に何かを作るプロセスが大切だと思っています。</p>
<p>その時間の中で自分のことをアピールしながら、少しずつ信頼関係を作っていきました。また、「caféねこぱん」で毎月アコースティックナイトを開催しました。都会から来た友達や村に住む友達をつなげる大切なイベントとなりました。他の移住者との“つながり”を生み、“継続”することによって信頼が生まれたと思います。</p>
<h3>音楽活動がきっかけとなったのですね</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">里</span>：</b>ホットビレッジフェスティバルやアコースティックナイトの事を「みんなで集う言い訳」と表現しています。地域のために開いたパーティじゃなくて、自分や友達が楽しむための時間を作っただけなんです。しかし、それが“ゆるく大きな輪”につながったのでは、と思います。最初は村を変えたいとか盛り上げたいという気持ちはなく、『むらおこし』にも興味はありませんでした。</p>
<p>自分の人生のタイミングで、深呼吸するために引っ越してきたこの場所で、音楽を楽しみたかっただけでした。それを実現できそうな人たちが周りにいて、できる場所もあったということ。すべては偶然が重なって起こったことだと思っています。</p>
<h2>移住後に大変だったことはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">里</span>：</b>「ここでなら自分がやりたい事ができるかも知れない」と思って田舎に来てくれる人は多くいます。だけど、挫折することもあると思います。“田舎に対する期待が大きい”からだと思います。</p>
<p>皆さんそれぞれ、イメージや理想を持って移住して来ますが、現実とのギャップも起こり得ます。理想と現実のすり合わせは難しいけれど、環境じゃなくて、「自分自身がどうか」が大切だと思います。この場所だからうまくいくとは限らないし、すべては移住者である本人次第です。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3402 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/45ea141a-1.jpeg" alt="ご自宅にある音楽活動の作業スペース。ギターやキーボードなどの機材がずらりと並んでいる" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3403 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/fdcb23c8-2.jpeg" alt="音楽活動の作業スペースでギターを弾く里ロビンさん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3404 size-full" style="font-size: 16px;" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/25c2dbe3-3.jpeg" alt="ご自宅前に小屋と車がある様子" width="1024" height="683" /></p>
<p class="wp-caption-text"><span class="s1">出典: </span><a href="https://murapura.com/2017/04/03/%e3%81%93%e3%81%93%e3%81%a0%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%83%aa%e3%82%ba%e3%83%a0%e3%82%92%e6%a5%bd%e3%81%97%e3%82%80%e3%83%ad%e3%83%93%e3%83%b3/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ここだからできるリズムを楽しむロビン</a></p>

ロンドン生まれ、大阪育ち。海外の大学を卒業後、ベルリンで音楽活動を行う。日本へ帰国後、南山城村を拠点に活動を再開。村の人達から愛される里ロビンさんに「移住成功の秘訣」についてお話しを伺いました。

ロンドン生まれ大阪育ち、前住所：ドイツ・ベルリン、現住所：京都府南山城村、ミュージシャン

里 ロビン

音楽をたのしむため、「人生の深呼吸」のための移住

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑桃子さん（以下、山﨑）</span>：</b>結婚して隣の市の賃貸アパートに住み始め半年ほどたった頃、インターネットで“村の中古物件”が売りに出されているのを見つけました。</p>
<p>夫の仕事はITで、基本的に自宅で仕事をしているため場所を選ばないことと、私の勤め先にも通える範囲だったんです。なんといっても「良い物件」だったことが決め手となりました。</p>
<h2>物件はどのようにして決めましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>移住を検討し始めた際は、実際に見学に行ったり、隣の方にお話を聞いたりしました。ですが、見学してしまうとだめですね。住みたい気持ちがどんどん大きくなっていきました。村在住の知り合いがいたことや、「移住の補助金」があったのも大きかったです。</p>
<p>その物件は、インターネットで不動産屋さんが出していたもので、築年数が浅く、値段も良かったので、他の候補はなくほぼ即決でした。決めた後に、役場の方から他の物件情報もあったとお話しがありましたので、まずは役場に相談してみるのもいいと思います。</p>
<h3>お家の改修などはしましたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>風呂場の壁が少しめくれていたので、簡単な修理をしました。あとはガス給湯器を新しくして、気分的に壁紙の張り替えを行いました。全体的にはとても状態の良い物件で、良い買い物だったと思っています。</p>
<p>屋根は近いうちに塗り替えが必要そうですが、とりあえず住みました。住み始めて1年以上経ちましたが、今後も少しずつ変えていけたらと思っています。</p>
<h3>買い物はどこでしていますか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>メインは村外の伊賀上野にあるスーパーへ行くことが多いです。お米や野菜はできるだけ“村の物が良い”と思っているので、村内の直売所へ買いに行きます。近所のお店のお弁当を注文したり、近くのカフェに行くこともあります。去年の夏は少しですが、庭で野菜を育てて、”なんちゃって自給自足生活”を楽しんでみたりもしました。</p>
<h2>生活していて不便なことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>今のところ、特に思いつかないですね。冬は寒いですが、逆に夏はエアコンもなく過ごせています。最初はゴミ出しのルールなど、分からないこともありましたが、ご近所の方に教えて頂きました。今では「住めば都」になっています。</p>
<h3>ここに引っ越して良かったと思うことは？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>運が良くなった気がします。また、新しいご縁がたくさんでき、仕事が増えました。前向きに活動されてる方が多いので、「新しいことにチャレンジしやすい環境」なのかもしれません。</p>
<h3>ニュータウンの魅力は何ですか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>他の地区との違いは分かりませんが、実際に越してきた時には「若い人が来てくれた！」と喜んで下さる方が多く、嬉しかったです。ご近所の方々は親切で優しいので住みやすいです。また、新しくできた道の駅が近いので、便利で楽しいです。</p>
<h2>地域の行事についてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>引っ越してくる時に、自治会や行事にはできるだけ積極的に参加しようと決めていました。これからずっとお世話になる場所なので、早く馴染みたいと思っていました。</p>
<h3>生活のスタイルや価値観など、自身が変化したことはありますか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>やはり、「南山城村への愛着」は自然と出てきたと思います。京都唯一の「村」と言うのもいいです。友達にもついついアピールしてしまいます。住み始めると、ますます「ここで一生暮らしていく」と言う想いが強くなりました。夫は「最強の村にしたい」と思いながら、日々を送っているようです。</p>
<h2>南山城村への移住を考えている人に一言お願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山﨑</span>：</b>バラエティに富んだ方々がたくさん活躍している場所です。そんな人たちと化学反応が起こってすごく楽しいです。<span class="s1">You</span>も来ちゃいなよ！！</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3407 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/7fa28353-1.jpeg" alt="南山城村内の直売所にて語らう山﨑桃子さんとご主人" width="1024" height="683" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3408 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/66bb1c2e-2.jpeg" alt="南山城村の直売所にて買い物をする山﨑桃子さんとご主人" width="1024" height="683" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3409 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/15071a6a-3.jpeg" alt="パソコンを前に仕事中の山﨑桃子さんのご主人" width="1024" height="683" /></p>
<p><img class="alignleft wp-image-3410 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/1fe84e02-4.jpeg" alt="直売所にある原木に生えるしいたけ" width="1024" height="683" /></p>
<p class="wp-caption-text"><span class="s1"> 出典: <a href="https://murapura.com/2017/02/20/%e6%9c%80%e5%bc%b7%e3%81%ae%e3%80%8c%e6%9d%91%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%82%92%e7%9b%ae%e6%8c%87%e3%81%99%e5%b1%b1%e5%b4%8e%e5%a4%ab%e5%a6%bb/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">最強の「村」にすることを目指す山崎夫妻/</a></span></p>

移住して芽生えた、「一生ここで暮らしていく」という想い。地域住民との交流を積極的に行うことで、自分たちの居場所を作り、上手に地域に馴染む秘訣を山﨑さんに伺いました。

移住時期：2015年
出身地：奈良県、現住所：京都府南山城村、「移住交流スペースやまんなか」で移住サポートに関わる。

山﨑 桃子

京都唯一の「村」を、「最強の村」にすることを目指して！

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">手島光司さん（以下、光司）</span>：</b>就職し結婚した後も、京都や大阪の真ん中で、マンションと職場を往復する生活を送っていました。その時は「社会構造の部品のような生活」でした。</p>
<p>しかし、子供の頃の原体験から、田舎での「人間らしい生活」がずっと心の隅にあり、定年の年齢を迎えてから移住先を探し始めました。</p>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">手島美智子さん（以下、美智子）</span>：</b>光司さんが「田舎に行きたい」と言ったとき、大賛成ではありませんでしたが、反対はしませんでした。ギャラリーをその田舎でも開くことを条件に、2010年に移り住み、翌年、「Gallary Den mym(ギャラリー デン 南山城村）」をオープンさせました。</p>
<h2>移住後に住んでいる家との出会いは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">光司</span>：</b>2009年に南山城村で当時京都府と村が実施していた、「田舎暮らし体験プログラム」に参加しました。その時に役場職員から空き家を紹介してもらい、そのうちの1件に惚れ込んで移住を決めました。周辺の山や田んばが見渡せるデッキは自分たちで作りました。</p>
<h3>奥様の運営している「Gallary Den mym（ギャラリー デン 南山城村）」とは？</h3>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">美智子</span>：</b>自宅の一角で、現代アーティスト達の個展を開くために「Gallary Den mym」を運営しています。また、村のおばちゃん達と開く「といろの会」には20人が所属していて、毎月集っては思い思いの絵を描いています。</p>
<p>先月はみんなで集合展を開きました。それぞれの個性が絵に表れていて、その人の顔が目に浮かぶような作品たちです。</p>
<h2>地域の方との交流に不安はありませんでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">光司</span>：</b>移住を決めた年に家の改修を始め、翌年5月から本格的な生活をスタートさせました。改修には地元の大工さんや左官屋さんにお願いしました。そこから、村の中に「交流」が生まれていきました。</p>
<p>また、地区の自治会や老人会に入り、道作りや地域の行事などにも積極的に参加しました。引っ越す前から、「田舎に来たからには地域に入るべきで、それは住民なのだから当然」と思っていましたね。今では地区の男性だけが参加する飲み会も定期的に開いています。</p>
<h2>移住して気づいたことはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">光司</span>：</b>ここでの生活は「不便をどうやって楽しむか」工夫して生きる術を考えることが多く、体もたくさん動かします。その営みは、いわば、「生きていることを実感できる暮らし」です。生きるために暮らしています。</p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3413 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/0ccb616a-1.jpeg" alt="ご自宅からの景色、空と木のコントラストが美しい" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3414 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/a497bd75-2.jpeg" alt="ご自宅の手作りのデッキで話す手島光司さんと奥様の美智子さん" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3415 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/21b21006-3.jpeg" alt="干している野菜たち" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3416 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/6b191ae8-4.jpeg" alt="ご自宅周辺で美しく咲き誇るヒルガオ" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3417 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/0cf03913-5.jpeg" alt="「Gallary Den mym(ギャラリー デン 南山城村）」に飾られている絵画" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3418 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/9d0125c2-6.jpeg" alt="「Gallary Den mym(ギャラリー デン 南山城村）」に飾られている絵画" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3419 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/3595754d-7.jpeg" alt="「Gallary Den mym（ギャラリー デン 南山城村）」の様子" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3420 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/2ee2ac09-8.jpeg" alt="ご自宅リビングにある暖炉" width="1024" height="768" /></p>
<p><img class="aligncenter wp-image-3421 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/845e19e1-9.jpeg" alt="ご自宅の暖炉のあるリビングでお話くださる手島光司さん" width="1024" height="768" />出典: <a href="https://murapura.com/2016/12/14/%e6%89%8b%e5%b3%b6%e5%85%89%e5%8f%b8%e3%81%95%e3%82%93%e3%80%80%e7%be%8e%e6%99%ba%e5%ad%90%e3%81%95%e3%82%93/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">田舎で「人間らしい」日々を営むために</a></p>

長年都会暮らしをしながらも、頭の片隅にあったのは「田舎での人間らしい暮らし」と語る、手島光司（てしま・こうじ）さん。2010年、奥様の美智子さんと共に、京都府南山城村へ移住。創意工夫にあふれた暮らしを送り、「生きることを実感している」という手島さんご夫妻に、その意味を伺いました。

移住時期：2010年
利用した支援制度：田舎暮らし体験プログラム
前住所：大阪市　現住所：京都府南山城村高尾地区
ギャラリー運営（美智子さん）

手島 光司さん・ 美智子

「社会構造の部品のような生活」から「人間らしい生活」へ

<h2>南山城村に移住することになったきっかけはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎史明さん（以下、尾崎）</span>：</b>移住前に、「土の塾」で農業を学びました。その後、実践できる場所を探す中で、南山城村に辿りつきました。それまで村のことはほとんど知りませんでしたが、偶然が重なり、この村に来て縁ができました。この茶畑の風景に呼ばれたのだと思います。</p>
<h3>移住後に新しいチャレンジを始めたのですね</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎</span>：</b>移住したあとに“結婚”や“息子の誕生”を経験し、それまで温め続けてきた「自然のなかでほいくえんをやりたい」という想いが募り、来年度の設立に向けて動き出しています。この場所で「ほいくえん」と「工房」を始めようと思っています。子育てと仕事（生活）の両立ができる、新しい子育ての環境を作りたいと思っています。</p>
<h2>移住して大変なことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎</span>：</b>車があるので上野や木津川市へ買い物に行くことができますが、車がないと厳しいかもしれません。それと、村は湿気が多いので、タンスの中がカビやすいですね。衣類などの管理は気を遣っています。</p>
<h2>村での暮らしのいいところを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎</span>：</b>人がいいところ！地域の人との関わりは嬉しいです。皆さん、子どものこともかわいがってくれます。あとここは高台に家があるので、夜は静かで暮らしやすいですね。</p>
<h2>村の方たち<b>との交流についてはいかがですか？</b></h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎</span>：</b>実は最初はまったくつながりがありませんでした。自然農法ということもあって、敬遠されるんじゃないかと。でも、せっかく村にいるのだからと思って、村内の茶工場で働いたり、消防団に入ったりしました。</p>
<p>それからは知り合いが増えて、活動に対して理解してくれる人もいて、楽しいですね。最近は田山地区の花踊りにも参加しています。</p>
<h2>子育てについてはどうですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">尾崎</span>：</b>病院や学校が遠いので不安要素はありますが、都会のように目の前に車が走っているわけではないので、子供を外で遊ばせておけます。家の中で二人きりで居ても、ストレスが少ないですね。</p>
<p>出典:<a href="https://murapura.com/2016/09/12/%e3%82%80%e3%82%89%e3%81%b3%e3%81%a8%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%80%e5%b0%be%e5%b4%8e%e5%8f%b2%e6%98%8e%e3%81%95%e3%82%93-%e3%81%9f%e3%81%8b%e5%ad%90%e3%81%95%e3%82%93-%e3%81%bf%e3%81%a1%e3%82%8b%e5%90%9b/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">南山城村情報プラットフォーム</a></p>

農薬や肥料をまったく使わず、自然のサイクルのなかで育てる自然農法。尾崎史明さんは、京都府南山城村へ移住後、尾崎さんは自然農法での野菜づくりを実践しています。そんな日々を送りながら、新しい子育てのかたちを実現するために動き出した。

現住所：京都府南山城村、農家（自然農法）

京都府

京都府の移住体験談一覧：11件