<h2>移住のきっかけを教えてください。</h2>
澤徹之さん（以下、澤）：学生時代から自然の豊かな北海道に移住したい思いがあり、2008年くらいから2月の厳寒期に北海道各地を訪れ、生活体験をしていました。
上富良野町を訪れた際に、お店や町の皆さんの人柄の良さに触れたことがきっかけで、移住の地として上富良野町を選び、念願の北海道移住の夢を叶えました。
<h2>日々の暮らしや地域の方との交流はいかがですか？</h2>
澤：日常生活はほとんど不便がありません。生活に必要なものは町内で買えますし、車があれば富良野市まで15分程度、旭川空港へも30分程度で行ける便利な場所です。
冬の過ごし方については、近所の方々に教えていただきました。近所の方の紹介で除雪用の中古トラクターを安く買い、雪が多く降った時などは近所で助け合いながら雪かきをします。
マイナス10度を超える寒い日もありますが、しっかりしたストーブのおかげで家の中は暖かく快適に過ごすことができます。
<h2>移住して感じたことはありますか？</h2>
澤：生活上の生業は、コーヒーが好きだったことと、地域の方々にのんびりとくつろいでいただける憩いの場所が作りたくて、珈琲豆のお店を始めました。町の移住準備住宅や新規開業の補助金を利用させてもらいましたが、移住して起業する人にとっては、とても嬉しい制度だと思います。
積極的に利用して地域を活性化させていきましょう。
<h2>上富良野町の魅力を教えてください。</h2>
澤：雄大な十勝岳連峰などの景色も素晴らしいですし、空の青さと空気や水の美味しさは格別です。上富良野は温泉が多く点在しており、雪見風呂はもちろん、雄大な景色を眺めながら日頃の疲れを癒すことができるのも大きな魅力の一つです。
寒さを気にする方が多いと思いますが、関東の空っ風の寒さに比べたらしのぎやすいと思います。なんといっても、梅雨や夏の時期の湿度の低さは魅力的です。
<h2>移住を検討されている方へメッセージをお願いします。</h2>
澤：私は学生時代から自然豊かな北海道に憧れ、2月の厳寒期の北海道の暮らしを何度も体験してきました。憧れだけではなく、リアルな地域を知り、積極的に交流していくことであなたにぴったりの地域と出会うことができるとおもいます。
あなたの夢を応援しています！お店にも気軽に遊びに来てください。
&nbsp;
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/168/">https://kamifulife.jp/interview/168/</a>

上富良野町

北海道

北海道地方

出身地：埼玉県、現住所：北海道上富良野町、職業：「江花珈琲焙煎所」店主


大自然と上富良野の人に惚れ、珈琲ショップをオープンさせました

<img class="alignnone wp-image-21873 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/f5453236-4-2.jpg" alt="居酒屋「ゐーまーる」に立つ茶谷朋弘さん" width="768" height="512" />
<h2> 
上富良野の印象を教えてください。</h2>
茶谷朋弘さん（以下、茶谷）：上富良野に移住してきてから、知り合いが急に増えました。皆さん優しいし、面倒見の良い方が多いという印象が強く心に残っています。
移住者というだけで、何か困っていることはないかと聞いてくれたり、気にかけてくれる方がとても多かったと思います。住んだばかりの頃、家具や家電はもらいもので全部そろってしまったほどです。とても感謝しています。
<h2>上富良野町の暮らしはいかがですか？</h2>
茶谷：上富良野の人はよく焼肉を食べます。お店に行ったり、自宅でやったり、何かと焼肉を食べる機会が多いと思います。
特に夏の暑い日は、七輪やコンロで焼肉をはじめる家が多く、地域に深く根づいた焼肉文化には驚きました。まちの特産品となっているかみふらのポークの豚サガリは本当に美味しいと思います。機会がありましたら食べてみてください。
<h2>移住して感じたことはありますか？</h2>
茶谷：東京などの大都市と比べると、自分の住む町の情報がよくわかると思います。東京で「広報かみふらの」のような媒体を見たことはないし、自治会もあるのか、ないのかという感じでした。
上富良野町に暮らしていると、まちの情報が広報紙や口コミでしっかり伝わってくるので、まちの取組みに関心を持てるし、愛着も湧いてきます。これは移住しないと生まれなかった感情だと思います。
<h2>上富良野町の魅力を教えてください。</h2>
茶谷：上富良野は、季節ごとに景色や気温がはっきりと変化するので、四季の移ろいを実感できる場所だと思います。友達や知り合いが遊びに来たときには、北海道を代表する旬の景勝地を見に行き、その場所の歴史や地形の背景を含めて伝えています。
また、生活に必要なものは地元のスーパーなどですぐに手に入りますし、北海道第2の都市旭川まで車で約1時間程度なので、買い物にも困りません。
<h2>移住を検討されている方へメッセージをお願いします。</h2>
茶谷：北海道上富良野町に移住を検討されている方は、積極的に地域へ足を運んでみてください。春夏秋冬それぞれの魅力をリアルに感じて欲しいです。私もお店でお待ちしています。
&nbsp;
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/240/">自然と知り合いの輪が広がり、優しいコミュニティに包まれる</a>

出身地：東京都、現住所：北海道上富良野町、職業：居酒屋「ゐーまーる」店主


自然と知り合いの輪が広がる上富良野町での暮らし

<img class="alignnone wp-image-21861 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/c2e6d468-3-2.jpg" alt="移住について語る佐藤義高さん" width="768" height="512" />
<img class="alignnone wp-image-21862 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/ec5d8a3f-3-4.jpg" alt="佐藤義高さんが経営する「ペンションランドスケープふらの」の客室" width="768" height="528" />
<h2>移住のきっかけを教えてください。</h2>
佐藤義高さん（以下、佐藤）：大学卒業後、仙台の環境調査会社に就職し2年間勤務しました。退職を機に趣味のオートバイで北海道を巡る旅をしていると、富良野のキャンプ場で偶然にも以前の職場で同僚だった地元の知人に出会いました。
その人がきっかけで2001年に富良野市への移住が決まり、体験観光などを行っている市内のアウトドア会社に就職。7年間後に退職し、以前から興味のあったペンションの経営をはじめるために、2009年に上富良野町へ移住しました。
<h2>地元の方との交流についてはいかがですか？</h2>
佐藤：上富良野町は富良野より山を近くでみることができるのが魅力で、北海道らしさを感じられる場所です。気候は雪も多いですが寒さが厳しいことが一番大変。
また、住んでいる地区は町から少し離れており、田舎で移住する前は地域に溶け込めるか不安がありました。ですが、地域の人から「町内会に入りませんか？」とお声をかけていただき好意的に受け入れてもらえました。
上富良野の人はフレンドリーなイメージですね。
<img class="alignnone wp-image-21863 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/4909ef71-3-3.jpg" alt="インタビューを受ける佐藤義高さん" width="768" height="512" /> 
<img class="alignnone wp-image-21864 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/e6225d54-3-6.jpg" alt="「ペンションランドスケープふらの」で提供されるオーブン料理" width="768" height="498" />
<h2> 
移住して感じたことはありますか？</h2>
佐藤：妻と小学生の息子と暮らしていますが、普段の暮らしの中で不便を感じることはありません。上富良野町には一通りの物が揃っており、小さくてもスーパーや銀行などがあり町内で全てまかなうことができます。
大きな物を買ったりする場合は、車で約1時間で行ける旭川などで買い物ができるので、ほどよい便利さで、自然も溢れているところが上富良野町の良いところです。
 
<img class="alignnone wp-image-21865 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/28639ada-3-5.jpg" alt="高橋義高さんのご自宅外観" width="768" height="512" />
<h2> 
上富良野町の魅力を教えてください。</h2>
佐藤：上富良野町は四季がはっきりしていることが魅力です。北海道らしいはっきりとした四季の景色や気候を感じることができ、春はエゾヤマザクラ、夏には夏の暑さを体感できラベンダー畑も美しいです。
秋には十勝岳の紅葉が色づき、上富良野町は山が近くにあるので、登山をする人は手軽にアクセスできる地域であるのが魅力的です。冬は真っ白な景色や冬ならではの遊びも盛りだくさんですよ。 
 

<div id="attachment-21866" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21866 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/17d707d8-3-7.jpg" alt="佐藤義高さんのご自宅とペンション、上富良野の自然" width="768" height="436" />
</div>
<h2> 
移住を検討されている方へメッセージをお願いします。</h2>
佐藤：仕事柄、移住の相談を受けることも多いのですが、移住を希望する人は仕事のことより北海道の冬の大変さを心配しています。仕事はある程度、移住を決意した段階で覚悟を決めていますが、冬の生活に不安を持っている人が多いですね。
冬期間の車の運転や除雪など生活に対する不安はあると思いますが、住めば都！体験移住などで一度上富良野で生活をしてみてください。
&nbsp;
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/741/">https://kamifulife.jp/interview/741/</a>

前住所：北海道富良野市、現住所：北海道上富良野町、職業：「ペンションランドスケープふらの」オーナー

北海道上富良野に移住して、憧れのペンション経営を実現

<h2><img class="alignnone wp-image-21843 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/dbf562cc-2-3.jpg" alt="Nishio Farmで作業する西尾さんご夫婦" width="768" height="512" /><img class="alignnone wp-image-21846 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/e54da0a3-2-2.jpg" alt="収穫したての人参を持ち笑顔の西尾さんご夫妻、収穫した人参のアップ" width="768" height="384" />移住のきっかけを教えてください。</h2>
西尾菜緒さん（以下、菜緒）：札幌が地元の私と、埼玉県生まれの夫が出会ったのは、札幌の大学でした。学生時代に農業や自給自足、自然エネルギーに関心があり、卒業後にやりたいことを探し回るうち、「持続可能な暮らしがしたい。そのためには農業がいい！」と考えるようになりました。
やがて札幌の青果店で、運命的な出会いを果たすことになりました。今に至る「全てのきっかけ」という存在が、移住した上富良野町でこの道30年の有機農家・武藤講三さんでした。
青果店で武藤さんの有機野菜を見つけた時に、すぐに「見学したい」と連絡を入れました。そこから1週間滞在しました。農的暮らしや人柄、雄大な自然に引き込まれました。夫も「農業をやるならこういう所がいいね」と同じ思いでしたね。
その後、武藤さんのつてをたどり、私たちは、道内の有機農家を訪ね歩きました。ただ、育てる野菜や栽培方法で自分たちの理想とするスタイルは、すぐ見つかりませんでした。
「武藤さんの農園で研修したい」という思いを抱きつつ、子育てしながら札幌に3年とどまりました。
そんな折、武藤さん宅のすぐそばに住む人が引っ越すと知り、その家の購入と移住を即決しました。武藤さんに導かれるように、再び上富良野にたどり着きました。上富良野のことは全く分かっていませんでしたけど（笑）。 
 
<img class="alignnone wp-image-21847 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/815faaf7-2-13.jpg" alt="移住について話す西尾菜緒さんと夫の淳さん" width="768" height="512" />
<h2>実際に移住してみていかがですか？</h2>
菜緒：移住したのは上の子供が小学校に入るタイミングで、下の子供がお腹にいる状態でした。多くの情報を持たないまま札幌から転入し、武藤さんのもとで2年間学ばせてもらいました。
驚いたのは、充実した子育て環境でした。移住してすぐに出産して、保健師さんがとても気にかけてくれました。
ファミリーサポートにも加入し、全く孤立しませんでした。町の子育て研修で、すぐ友人もできました。
移住1年目から子育てが楽しく、ほとんど一人で子育てしていた札幌とは全く違いました。特に大きな支えになったのは、「こサポ」と呼んでいるNPO法人「こどもサポートふらの」の活動です。
24時間いつでも預かってくれ、すごい安心感でした。入院の付き添いや病児対応もできて、ママ友もみんな助けてもらっていました。
西尾淳さん（以下、淳）：子どもの面倒を見てくれる親戚が近くにいなくても、安心して移住できる環境です。
菜緒：自宅は十勝岳に抱かれた盆地の高台にあり、周りでのびのびと子どもを遊ばせることができます。この景色もあって、マンション暮らしの札幌時代よりストレスはかなり減りました。 
 
 
<img class="alignnone wp-image-21848 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/2ac0eccd-2-10.jpg" alt="キッチンに立つ西尾淳さん" width="768" height="512" /> 
<img class="alignnone wp-image-21849 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/e4295038-2-7.jpg" alt="両手で卵を持つ手元" width="768" height="512" />
<h2> 
上富良野町の暮らしについてはいかがですか？</h2>
菜緒：暮らしの中でもウエートが高いのは、保育や教育です。町内の保育所は4つあり、どこも素敵で、自分に合ったところを選び放題です。
淳：小学校は校区外に特認校があり、少人数で手厚い態勢です。小回りが利き、特色ある教育を受けられます。
一方で、塾がなかったり、高校の選択肢が少なく大学がないなど、札幌と同じようにはいきません。
菜緒：子どもが興味あることをオンラインで探したり、アプリで勉強したりできます。都会とはもちろん情報量は違いますが、ツールを使って補える部分はあります。
旭川まで車で1時間半、札幌まで2時間半という立地もあり、車があれば移動も大きな負担ではありません。ただ医療体制は、町内で全ての診療科をまかなえるわけではなく、旭川など近郊の病院に足を運ぶケースがありますね。
生活必需品は町内のドラッグストアなどで手に入り、ネット通販が普及しているので、買い物には不便を感じていません。 
 
 
<img class="alignnone wp-image-21850 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/6b0c4ef9-2-9.jpg" alt="畑の手入れをする西尾さんご夫妻" width="768" height="512" /> 
<img class="alignnone wp-image-21851 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/826e30df-2-6.jpg" alt="雪化粧した上富良野町の山々" width="768" height="512" />
&nbsp;
<div id="attachment-21852" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21852 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/64fae8f3-2-5.jpg" alt="農園のロゴを作ってくれた「たそがれ商会」の角波家" width="768" height="512" />
農園のロゴを作ってくれた「たそがれ商会」の角波家
</div>
<h2> 
上富良野町の魅力を教えてください。</h2>
菜緒：新しい土地に移る時、気になるのが人付き合いですが、人との距離が近いのは新鮮で心地よいものでした。農家さんもお店の人も、役場の人でも、誰かと知り合うとどんどん繋がります。仕事や地域の行事など、人のつながりがあって形になることが多いです。
車が雪にはまると、どこからともなく救援のトラクターが登場します。町内の集まりでは、おばあちゃん方が嬉々としてお子さんの面倒を見てくれました。
ご近所さんが子どもの好きなお菓子を買い込んで、配布物を届ける時なんかにくれるんです。見守られているな、と感じます。
晴れた日の夜に空を見上げれば、いつも「天の川」に見守られているようなロケーションも私たちは気に入っています。Nishio Farmのロゴマークにもなっている雪が好きで、白一色の静寂に包まれる冬は、気持ちが安らぐんですよね。
冬に十勝岳頂上近くの温泉宿のオーナーに、安政火口まで連れて行ってもらった時は、そのダイナミックな自然に息をのみました。上富良野は暮らしに困るような山奥の田舎ではないのに、家から30分圏内でこれほどの自然がある。すごい所です。
山が近いので登山が楽しく、子供たちも大好きという絶景の温泉もすぐそばにあります。これほど贅沢な環境にいると、休日も楽しくなります。 
 
 
<img class="alignnone wp-image-21853 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/29267f65-2-12.jpg" alt="移住について話す西尾さんご夫妻" width="768" height="512" />
<h2> 
移住を検討されている⽅へメッセージをお願いします。</h2>
菜緒：安心して子育てする土台がある場所なので、自然の中で子育てしたい方には、ぜひ来てほしいです。
仕事については、新しく事業を始める方にもおすすめです。サポートしてくれる人が多く、若い人もたくさん活躍し、それぞれに熱心に仕事をしている雰囲気があって好きですね。
就農については、十分な下調べや、人手を必要としている農家で現場に飛び込んでみることを勧めます。育てる野菜が違えば業種が違うほどの違いがあり、オーガニックか慣行栽培かでも大きく違います。
見学でも体験でも、インターンでも、まずやってみないと分かりません。特に富良野エリアは、農業を掘り下げるのに打ってつけです。
農業のネットワークが充実していますし、私が通った北海道富良野緑峰高校の農業特別専攻科は手厚いです。営農の傍ら学べるスタイルで、道外への視察研修なども充実しています。
淳：移住した当時より、もっとウェルカムな雰囲気になり、ハードルは下がっている感じがあります。Nishio Farmとしても、就農を検討されている方にアドバイスできればと思っています。 
 
 
<img class="alignnone wp-image-21854 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/d8fa2d7b-2-11.jpg" alt="移住についてインタビューを受ける西尾さんご夫妻" width="768" height="512" /> 
<img class="alignnone wp-image-21855 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/5244d912-2-4.jpg" alt="店舗兼加工場を自宅の横に建てる西尾さんご夫妻、西尾さん御一家" width="768" height="512" />
<h2> 
今後も、上富良野市での生活が楽しみですね。</h2>
菜緒：これまで料理好きが多い個人客にレシピを贈ったり、リトルプレス（小冊子）を発行したりと、自分たちがストレスなく取り組める工夫と挑戦を重ねてきました。
また、2021年の冬の入り口には、自宅のある敷地内に小屋を建てました。「やりたいこと」を詰めこんだ、18㎡の店舗を兼ねた加工場です。近くに住む人の力を借りて、少しずつ形にしました。
移住して5年。栽培は難しいし、毎年違うし、まだ初心者で混乱ばかり。全然、『農的暮らし』じゃないんですよ（笑）。
&nbsp;
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/776/">https://kamifulife.jp/interview/776/</a>

西尾菜緒（にしお・なお）、出身地：北海道札幌市、前住所：北海道札幌市、現住所：北海道上富良野町：職業：Nishio Farm代表、西尾淳（にしお・じゅん）、出身地：埼玉県、前住所：北海道札幌市、現住所：北海道上富良野町、職業：Nishio Farm運営


有機農業と人に魅せられ、上富良野町で新規就農の道に進みました

&nbsp;
<div id="attachment-21828" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21828 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/04ffbfb6-5.jpg" alt="初夏の深山峠アートパークにて名和美穂さんと娘さん" width="1024" height="682" />
初夏の深山峠アートパーク
</div>
<h2>移住したきっかけを教えてください。</h2>
名和美穂さん（以下、名和）：私は札幌で生まれ育ち、京都の看護学校で学びました。
20年弱にわたって関西の病院で現場経験を積みましたが、2011年の東日本大震災をきっかけにUターンしました。その後、結婚し娘を授かり、2021年3月までは札幌で育児と仕事を両立していました。
転機は、娘の小学校入学でした。学校にうまくなじめず、通うのがつらいと感じていた娘。
「何かできることはないか」と調べ始めました。
そんな中、札幌近郊の長沼町で、子どもの自由な学びを主体とした私立学校の設立計画を知り、運営予定のNPO法人の会員に加わりました。家族で体験会などのイベントに参加し、入学を検討していました。
ですが、2023年度の開校まであと2年ありました。このまま同じ学校にいるより、期間限定でもより良い環境で学んだ方が良いのでは？と考え始めました。
家族会議の結果、「自然環境が豊かで、少人数の学校があるところに行きたい」という娘の意見を尊重することにしました。
<h2>移住後、お仕事はどのように見つけたのですか？</h2>
名和：仕事の環境も調べました。「北海道看護協会ナースセンター」で求職相談すると、「地域応援ナース」の募集があると教わりました。
都市部以外に派遣する制度で、コーディネーターが相談に応じてくれ、希望する働き方に合った勤務先を探してくれました。「日勤のみ、子連れ」の条件に合致したのが、上富良野町の町立病院でした。
1年間を上限に、家具・家電付きの住居が用意され、スムーズに新生活の準備ができました。肝心の学校は、町内の特認校「東中小学校」が娘の希望でしたので、2021年春に上富良野町民としてスタートを切りました。
<h2>新しい職場にご不安はありませんでしたか？</h2>
名和：この道25年の看護師ですが、町立病院のような環境は初めてでした。これまで勤務してきた都市部の病院などに比べると、規模は小さめでした。
その分、スタッフ同士の顔が見えやすく、職種間の連携も良好です。看護師の年代は幅広く、子育て世代の職員も多く活躍しています。
家族の事情で休まないといけない際も、「困った時はお互い様」と周囲の理解があるため、働きやすい職場だと思います。看護師は体力勝負で、若い頃と比べるとバリバリ働けません（笑）。
しかも、今は子育てしながらの仕事。ワークライフバランスを重視した働き方はありがたいです。
町立病院は地域の基幹病院です。外来の主な業務に問診がありますが、定期的に受診する患者さんが多くいるので、少しずつ顔を覚えていきました。
患者さんとの信頼関係を築け、ささいな変化に気付くことができます。今までとは違ったやりがいがあります。
<h2>職場の方達との交流についてはいかがでしたか？</h2>
 
名和：職場では、とれたての野菜をいただくことがありました。美味しい特産のメロンをたくさんおすそ分けしてもらった時は、幸せな気分になれましたね。
町の保健福祉総合センター「かみん」のお風呂を利用するようになり、顔見知りの人から声をかけられたこともあります。人と人の距離の近さが、上富良野らしさです。
温かく迎え入れてくださり、上富良野の生活にすぐなじむことができました。 
 

<h2><img class="alignnone wp-image-21829 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/980328ed-3.jpg" alt="移住について語る名和美穂さん" width="1024" height="682" /> 
上富良野の暮らしについてはいかがですか？</h2>
名和：地方ならではの不便さは想定内でした。その筆頭は、医療です。
子どもが受診する時は、約15km離れた富良野市や、約40kmの旭川市まで向かう必要があります。都市部の札幌や旭川とは違います。
内科や整形外科はありますが、特殊な診療科は都市部にしかありません。地方医療の特色なので、これは仕方ないです。
地方移住を考える上での課題の1つと言えます。
<h2>休日はどのように過ごしていますか？</h2>
名和：食料品や日用品を休日にまとめ買いしています。札幌時代と変わりはなく、不便はありません。
町内にもスーパーはありますが、週に一度は宅配サービスを利用しています。ネット通販も使い、必要なものが手に入らず困ったことはありませんね。
札幌への帰省は車で2時間半ほどで、大きな負担ではありません。自家用車を購入する前はJRやバスで移動していて、交通の不便さは感じていません。
旭川へは1時間ほどで行けます。娘が好きな旭川市科学館で1日中遊んで過ごすこともありますよ。
娘の習い事の数は札幌時代より減りましたが、地域のサッカー少年団に加入し、町立図書館「ふれんど」で趣味の読書を楽しんでいます。友達や上級生との仲や先生の熱意に加え、豊かな自然が、学びの環境を特別なものにしています。
遠足では十勝岳登山ですが、さすが上富良野だなと思いましたね（笑）。小学校では木登りや裏山で動物の巣穴の観察などもしているそうで、札幌では難しいですよね。
夏はラベンダー、秋は凌雲閣の紅葉、冬は近くのスキー場でスキーを満喫できます。休みの日の楽しみ方も四季それぞれにあり、趣味の温泉めぐりも堪能できます。 
 

<div id="attachment-21830" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21830 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/ce9b2c67-6.jpg" alt="凌雲閣からの紅葉の景色" width="768" height="1152" />
凌雲閣からの紅葉
</div>
<h2>実際に上富良野で暮らしてみていかがですか？</h2>
名和：以前の職場に上富良野への移住を伝えると、同僚に「豚サガリがおいしい」「ラベンダー発祥の地だよね」と教わりました。また転校前の学校では、上富良野に昔住んでいたという担任の先生から、家族でのキャンプや十勝岳の美しい景色といった思い出を聞いて期待しましたね。
札幌にいる時は、上富良野もその近隣の町もまとめて『富良野』という漠然としたくくり方でしたが（笑）、今まで観光でわざわざ足を延ばしていたようなところに住んでいるなんて、すごいなと実感しています。
移住してすぐに、観光協会が発行しているマップ片手に、町内をあちこち散策しました。病院の同僚からも情報を仕入れ、コーヒー豆販売店やカフェ、名所などをめぐりました。
ただコロナ下での移住になったので、職場の懇親会や、地域の行事はまだ経験できていません。コロナ前は職場仲間で交流ができたのですが…。
こちらではみんなでまだ宴会できていないのが残念です。子どもと一緒に地域の行事にも参加したいし、気になっているラベンダーのオーナー制度への申し込みを考えています。
まだ不自由することが多い状況ですが、ここでの暮らしを楽しみたい気持ちです。
働く先がないと移住は難しいものですが、私のようなエッセンシャルワーカーは、仕事する場が各地域にあります。上富良野は地域の人たちを支える働き口もあります。
仕事選びに不自由しない人にとっては、上富良野という選択肢は『アリ』です！素敵なペンションといった宿泊施設を活用して、お試し移住をしてみたらいいんじゃないかと思ってるんです。
<h2>移住を検討されている⽅へメッセージをお願いします。</h2>
名和：上富良野の良さは、自然環境やお店、食べ物だけではありません。町内に高校まであり、医療費助成が充実しているなど子育てのしやすさが魅力です。
教育環境を重視する人なら、検討する価値があると思います。
特に、娘が居心地の良さを感じた小規模の特認校「東中小学校」の存在は、大きな支えになりました。先生が時間をかけて子どもに向き合ってくれ、丁寧に目をかけてくれて、きめ細やかな指導をしてくれます。
『少人数だし、周囲の子と合わなかったらどうしよう』という不安はなくなりました。豊かな自然に囲まれ、コロナ下で札幌の小学校にあったような制約は多くはなく、生き生きと遊びや活動を楽しめました。
子ども同士の距離が近く、仲間意識が芽生えて下級生の面倒を見たり、助け合ったりという空気があります。伝統ある学校行事にも一生懸命取り組んでいました。
2022年春から娘は3年生になります。1年過ごして、すっかりこの学校になじみました。
今後のことを家族で話し合った結果、札幌に戻らず、上富良野で過ごすことに決めました。気に入ってくれたのなら、その意見を尊重しようと思っています。
上富良野での生活は、当初のような「期間限定」ではなくなりました。学ぶ場所は親の都合ではなく、子どもが選んでいいと思っています。
だからこそ上富良野は、良い縁の巡り合わせだったのかもしれません。自分も、置かれた場所で精一杯楽しんで過ごせたらなと思います。
札幌、関西と、これまでに何度も新しい環境に身を置いてきましたが、自分にできることには限りがあるので、頑張りすぎないのが大事かなって。先入観を持たずに飛び込んでみるといいかなと思います。 
 

<img class="alignnone wp-image-21831 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/95862b42-4.jpg" alt="インタビュー中のメモ" width="1024" height="682" />
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/1131/">https://kamifulife.jp/interview/1131/</a>

出身地：北海道札幌市、前住所：北海道札幌市、現住所：北海道上富良野町、職業：看護師




看護師として、娘の成長を応援する母として上富良野を選んだ理由

<h2>移住しようと思ったきっかけを教えてください</h2>
Yさん：新規就農の土地を探していたのがきっかけです。
<h2>七飯町を移住の地として選んだ理由は？</h2>
Yさん：食材が豊富にあり、函館市へも近く、また知人が多く住んでいることもこの地を選ぶ大きな決め手となりました。
<h2>移住前と、移住後で気持ちの変化はありましたか？</h2>
Yさん：移住前は不安も多くありましたが、現在は安心して暮らしています。
<h2>移住して良かったと感じるところはありますか？</h2>
Yさん：大沼は非常に景色が良いところです。また、周りの人たちもやさしく、支えられることが多くあります。子供たちが通う学校の児童数は少ないですが、非常に楽しく過ごしています。
仕事に関しては、七飯町内で養豚、豚肉販売を経営しています。隔週土日のみの販売ですが、即完売となり好評をいただいています。
<h2>移住をして大変だったことはありましたか？</h2>
Yさん：大沼は市街地やお店から離れているので、最初は不便と感じるかもしれません。函館に向かう国道がたびたび渋滞することもあります。子供が遊びに行く際には、車で送迎することも多いですね。夏は蚊が多く、冬は北海道なのでそれなりに寒いですよ。
<h2>移住希望者へのメッセージがあればお願いします</h2>
Yさん：私たちが住んでいる大沼地域は移住者が案外多く、皆さん快く受け入れてくれている感じがあります。子供がいる場合は、学校・保育園との距離を検討された方がいいと思います。七飯町（特に大沼）は素晴らしい所です！！
出典: <a href="https://www.town.nanae.hokkaido.jp/hotnews/files/00002200/00002217/20180711164413.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.town.nanae.hokkaido.jp/hotnews/files/00002200/00002217/20180711164413.pdf</a>

七飯町

出身地：神奈川県、前住所：北海道新得町、現住所：北海道七飯町、職業：畜産業


七飯町内で養豚、豚肉販売を経営。隔週土日のみの販売で即完売！

<h2>浜中町はどんな町ですか？どんな印象ですか？</h2>
堀内：たくさんの自然がある町ですね。私は霧がかかることが好きですね。霧がかかる感じがロンドンの街並みを連想させてくれます。私の思うアピールポイントだと思います。
金谷：落ち着く町です。私は何度か町内から出てお仕事をしていた事もありますけど、帰ってきた時にはすごくそれを感じますね。
石原：私は出身が千葉で帰省をすると人混みに疲れてしまいますけど、浜中町では人混みが少ないので疲れることもないですね。
國井：子育て世代（未就学児）はいいと思います。やっぱりこのフィールドで近くにラッコが見える海、鹿や狐、丹頂鶴がいる霧多布湿原、牛が放牧されている酪農地域の広大な自然を日常的に感じながら子育てできるからです。
佐々木：町民同士の距離感がすごく近いと思います。牛乳や海の幸をもらうことも多いですね。
白戸：霧多布湿原を中心にたくさんの自然という観光資源がたくさんある町ですね。どこに行っても素晴らしい景色が広がりますから。
原田：町内で子育ての情報が増えているのはいいですね。少しでも選択肢が増えることは子育てがしやすくなりますもんね。
<img class="alignnone wp-image-11136 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/548b134d-p8下段-scaled.jpg" alt="小山勇太郎さんとお母さん達が、座談会形式で浜中町について話す様子" width="2560" height="1707" />
<h2>近くに相談できる人はいますか？</h2>
白戸：私は友達もいるけど子どもを預かってもらうというところまでは頼れない。友達には友達の生活があるので…。三世代で住んでいれば身内だからまだ親に頼みやすい。
本当に切羽詰まった時に話を聞いてもらうくらいしかできないし、さすがにお隣のおうちの状況を分かっていると気が引けるかな。
國井：私はご近所さんが圧倒的に他の自治体より優しくてお向かいさんはみんな知っています。誰が引っかけたかわからないキュウリが玄関のドアノブにぶら下げてあったりしますね。
こういうことはこの町の強みの一つだと思います。同世代の繋がりだけではなくて違う世代と自由に交流できることで「最近元気していたかい？」とか「子どもは大事無いかい？」とかいろいろ話してくれるのは母親に教わりながら子育てをしたかった私にとってすごくいい環境。
緊急時に子どもを預かるという都会ではタブー視されていることも受けてくれるのでありがたいです。
<h2>浜中町の便利な制度や公共施設については？</h2>
小山：２４時間、緊急の医療相談を受けてくれたり、救急病院とかも教えてくれる「浜中町医療相談ダイヤル２４」っていうサービスがあるんですけど、皆さん使ったことありますか？
國井：何回か電話したことがありますよ。ちゃんと答えてくれますよね。
佐々木：混雑していたり、夜間にかけると、看護師さんが用件だけ聞いて「すいません、折り返し掛けます」って一度電話を切られるけどその後 5 分くらいで折り返しの電話がかかってきます。安心ですね。
國井：浜中町って公共施設をほとんどタダで使えるのがいい所ですよね。主人が学校の部活で演奏会をしようと思ってある町に聞いたら 1 日で 12 万円かかるって言われたそうです。浜中町はタダも同然の値段で貸してくれますよね。案として、指導者とか人材の交通費を負担していただければ、習い事をやりやすいんじゃないかと思います。
小山：交通費の補助ではないのですが、「いきいき暮らし塾」という制度がありますので、そちらを活用してもらえればと思います。
<h2>子育てサークルを作られたと聞いたのですが…</h2>
金谷：浜中町で子育てサークルはあまりなくて、あっても個人的に集まっているだけ。今は解散してしまったんですが、以前は「ループ」というサークルがあって、作ってくれる人は凄いなって思いました。
石原：以前は役場の福祉保健課主催の「げんきっず」という「保健師さんや栄養士さんが子どもたちの身体測定や栄養指導をしてくれる集まり」があって、待っている間に子どもたちが自由に遊べる場だったんです。子どもが小さいときは毎回行ってたんですが、突然なくなってしまって。
そこから子育てサークル「ループ」を立ち上げました。当時立ち上げたのは、移住者の集まりだったからガツガツいけたような気がします。
<h2>浜中子育て掲示板を詳しく教えてください</h2>
石原：今は解散に至ったんですけど、以前あったサークル「ループ」の公式でも何でもないライングループ「浜中子育て掲示板」が今も活用されています。近隣市町村の子どもが関わるイベントとかサークル情報を気になった人が載せるという感じ。何か情報としてあるだけでもママの気分転換にもなるし子どもの出会いが増えるかなって思う。
和田：家の中で家族だけで過ごすよりは、外に出ていろんな人と接したほうが楽しいし親も気分転換になるよね。
堀内：輪が広がって、今そのライングループは 100 人もいますからね。
石原：ただ、このライングループは調べても出てこないし、誰かが誘わないとわからない。公式のアプリとかがあるといいんですけどね。
堀内：この掲示板がなければ、どこで集まればいいかもわからないし、町を歩いていて誰かに会って話さないと今回みたいに集まって話を聞いてもらえるきっかけとかさえもない。
金谷：公園にすら行かないで、普段旦那にしか会わない人もいるしね。
堀内：こうやって人とかかわるのが苦手な人もいるよね。
お母さん方：「子育て掲示板」があることですごく助かりました。
●耳より情報● 
「いきいき暮らし塾」とは… 
新しくサークルや習い事を始める5人以上のグループを対象に、1年間講師謝金を助成してもらえる制度。この制度を活用した幼児体操教室が活動中です。堀内さんが代表をしています。
<img class="alignnone wp-image-11138 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/32accb6e--2022-02-21-095256.png" alt="小山勇太郎さん、子育て世代のお母さん達の集合写真" width="1406" height="768" />
<h2>ご近所トラブルとかはありませんか？</h2>
堀内：子どもの騒音問題とかないですね。
國井：騒音問題とか全く言われないですね。
堀内：部屋の壁が薄いとか足音がうるさいとかはないですね。
小山：やっぱり、都会では騒音のクレームは多いですか？
堀内：向こうでは当たり前のことですけど、ここでは感じたことがないですね。マンションとかの集合住宅であればもっと日常的にありますね。
堀内：大きい声を出しても全力で鬼ごっこをしても苦情を言われることなく、のびのびと遊ぶことができるのは子どもの成長にとってすごくいいと思いますね。
國井：都会だと公共交通機関が発達しているから時間に追われたり、他人の目を気にして子どもを大きい声で怒ったりということがありますけど、浜中町ではしなくなりましたね。
移動手段が基本的に車なのであまり他人の目は気にしなくていいんですよ。それと近所の人も子どもにやさしくて、子どもを可愛がってくれる方が多いと思いますね。
佐々木：茶内に広い公園があるのはとてもうれしいですね。子どもが思い切り、走り回って楽しんでいますから。
<h2>田舎での子育て環境はどうですか？</h2>
石原：都会と地方でメリットとデメリットはあると思います。都会に行った友達に話を聞くと、浜中町の方が子育てはしやすいって言っていますね。都会には習い事が近くにたくさんあるけど、自由が利かないこともあるって言っていました。例えば都会では電車移動での不便を感じますけど、浜中町では車移動なので気にならないですね。
國井：町の制度で高校給食が出ること、18 歳までの医療費無料はとても充実していますね。総合文化センターや体育館、グラウンド、温水プールなど、町の施設を無料で使えるというのは他の自治体だとあまり聞いたことがないです。
<img class="alignnone wp-image-11140 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/ce357b58--2022-02-21-095510.png" alt="小山勇太郎さんとお母さん達が座談会形式で話す様子" width="1397" height="887" />
<h2>もっと「こうしてほしい」ってことありますか？</h2>
堀内：コミュニティが狭いので最初は人と人との関係も作りやすくていいとは思いますけど、子どもが大きくなるにつれやっぱり地方は限界があるかなって思います。
石原：私の息子が今小学３年生でスポーツを頑張っているけど、人口が少ないからやりたい種目のチームが組めなくて隣町まで行ったりしてますね。
國井：私の主人は茶内中学校の教員なんですけど「部活が 3つしかない」そうなんですよ。野球部は今は町内で連合が組めなくて、隣町の学校と組むそうです。
練習は隣町までの送迎が必要になるので、それであきらめている人もいますね。それで近場でできる個人種目の卓球や、陸上、アイススケートが盛んになっていますね。
堀内：子供がやりたいことを好きにやらせてあげられる環境とか、地方にいても満足できる環境が欲しいですね。
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
國井：新しいことをやりたい人にはすごくいいところだと思います。都会では同業者がいるとなかなかやれないかもしれないけど、かぶっていなければやりやすいと思うので、そういう方はぜひ来てください。
石原：都会ではできない自由な働き方がしたい人や子育てをするお母さん、これから子どもが欲しいと考えられている方にはとてもいい町だと思います。お待ちしています。
堀内：一緒に町づくりをしたい人大歓迎なので、一度足を運んでください。
●耳より情報● 
北海道、特に道東は自家用車が移動手段の中心です。車の免許証と自家用車があるといろいろと便利です。冬道もスタッドレスタイヤがあると安全ですよ。
出典: <a href="https://www.townhamanaka.jp/kyoryokutai/files/panhuretto.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">移住定住推進員で地域おこし協力隊小山勇太郎が 子育て世代のお母さんたちに集まってもらい、 座談会形式でお話を伺いました。</a>

浜中町

子どもを育てる環境として選んだのは北海道の浜中町でした

<h2>移住のきっかけは？</h2>
吉田貴俊さん（以下、貴俊）：東京で忙しい生活をしていて家族との時間をもっと大切にしたと考えていた時に、学生時代に学んだ畜産関係の仕事をしながら家族との時間を取れる場所だと思ったのがきっかけです。
吉田麻耶さん（以下、麻耶）：都会での何不自由なく子育てできる環境に、子どもたちの成長の妨げになるのではないかと疑問を持ち続けてきて、不自由でも物事をしっかりと考え生きてほしいと考える中で、浜中町が自然がたくさんある想像力を掻き立てられる場所だと思ったからですね。
<h2>移住することで、まわりの反応はどうでしたか？</h2>
貴俊：うちの両親はまだ浜中町に来てないですね。
麻耶：貴さんのお母さん泣いてたね。
貴俊：うちの親は泣いてたね。いやだいやだっていう感じでね。
麻耶：すごく仕事も順風満帆で活躍していたのに「何で頭おかしくなったのかい」って。今は応援してくれてるけどね。
貴俊：だからこれから浜中町に呼べればいいなって思ってます。
麻耶：私の両親は応援してくれていますね。私の両親には「タカナシ乳業の製品を絞るから浜中町なら大丈夫だよ」と説明しました。そこはうちの両親はとしては大きかったみたいです。
タカナシ乳業の生クリームはほかのものと比べて全然別物だっていうのを 30年も前から私の住んでいた地域では思っていて、母のケーキのレシピにも生クリームはタカナシ乳業のものを使うって書いてあるくらいでしたから。
<h2>浜中町で使った制度はありますか？</h2>
麻耶：出産祝金や 18 歳まで医療費の無料などの子育て支援や酪農の研修時代に過ごした牧場にも手厚いサポートが受けられてとても助かりました。
<h2>浜中町に移住してみてどうですか？</h2>
貴俊：知人がいなかったことで、新しい環境で生活することにはとても苦労しました。そんな中でも近所の方は温かく受け入れてくれて、わからないことは懇切丁寧にいろいろなことを教えてもらい、そこから他の新規就農者や農家さんとのつながりができたと思います。
麻耶：浜中町では 30 年前から農業協同組合の新規就農者受け入れやタカナシ乳業の工場があることによって、移住者にはとてもやさしい町だと思います。コミュニティに入ることが、もっと難しいかと思いましたが、案外すんなりと溶け込むことが出来ました。
<h2>冬の暮らしはどうですか？</h2>
貴俊：家の中が暖かいね。冬でも T シャツ、短パンで過ごせるし、雪で遊べるし、仕事は除雪がちょっと大変だけど、どうにもならないほどというのは今のところないね。
麻耶：雪がそんなに降らないからね。そこはすごく恵まれていると思う。きれいなダイヤモンドダストが見えたり、空を見れば星もたくさんで都会では見ることができない景色もいっぱいですね。
<h2>浜中町に来てからの趣味はできましたか？</h2>
麻耶：私はチーズ作りですね。自分で絞った牛乳でおいしいチーズを作ろうとしています。先輩農家さん方にすごいおいしいチーズを作れる人がたくさんいるので、少しでも近づけるように試行錯誤中です。
貴俊：狩猟ですね。浜中町に来てから町の助成金を利用して免許を取ったんですけど、なかなかうまくいかないこともあるんですけど、周りの人がいろいろアドバイスしてくれるのですごく楽しいですね。
<h2>移住希望者へのメッセージをお願いします</h2>
貴俊・麻耶：自然と空気のおいしい場所で家族との時間を大切にしながら生活できる場所なので、ぜひ一度浜中町まで来て下さい。
出典: <a href="https://www.townhamanaka.jp/kyoryokutai/files/panhuretto.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">吉田貴俊さん・麻耶さん（東京都出身・40 代）</a>

前住所：東京都、
現住所：北海道浜中町、職業：酪農家


JA浜中町　先輩農家・事例紹介

大切な家族と紡ぐ｢はまなか酪農暮らし｣

<img class="alignnone wp-image-10702 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/eb317fa2-munekata07-1.jpg" alt="棟方大地さんのご自宅外観と表札、周りには積もる雪" width="1500" height="843" />
<h2>移住するきっかけを教えてください</h2>
棟方大地さん（以下、大地）：2人の子どもたちが育ってきて、2LDKのアパート暮らしでは手狭になってきたのが引っ越しを考える理由でした。
<h2>移住先を南幌町へ決めた決め手は何でしたか？</h2>
大地：平成31年4月、江別市から移住しました。札幌への通勤がありましたので、札幌近郊でも引越し先を検討しましたね。南幌町を移住先として選んだ決定打は「住宅建築費助成金」です。
平屋建てのマイホームに住むことを思い描いていたので、希望を実現するためには100坪前後の広さの土地が必要でした。
しかし、札幌など都市部でその規模の土地だと高額となることは必至です。一方、南幌町の助成金を活用すると、平屋建てマイホーム暮らしの夢が可能になりました。札幌、江別、大麻などを探しましたが、南幌町で新築を建てた方が圧倒的にコストパフォーマンスは高かったですね。
<img class="alignnone wp-image-10703 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/1d573c4f-munekata01.jpg" alt="自宅リビングで棟方大地さんが二人のお子さんと遊ぶ様子" width="1500" height="1125" /><img class="alignnone wp-image-10704 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/076b6dbc-munekata02.jpg" alt="リビングに座り遊ぶ棟方大地さんの二人のお子さん" width="1500" height="1125" />
<h2>移住にあたり心配なことはありましたか？</h2>
大地：南幌町外の人にとって、札幌など都市部への移動が大変だという印象があるようです。でも、南幌町出身の私達は、実は南幌町から札幌への移動はそんなに難しいものではないということを知っていました。
勤務先への札幌市内に通う不安もありませんでした。通勤は高速バスか自家用車。小一時間で到着するので、むしろ札幌市郊外に住んでいる人よりアクセスが良いかもしれません。飲み会が札幌市内であると帰宅で苦労しますが（笑）。
飲み会がある日は朝に高速バスで通い、最終バスで帰宅するか、終電で江別駅まで乗りタクシーで帰宅しています。
<h2>実際に移住してみた印象は？</h2>
大地：東西南北へのアクセスもよく、不便を感じないですね。引っ越してきた当時、新居を構えた美園地区はまだまだ建物がまばらな頃でした。それが今や、あちこちで新築工事が進められています。
棟方南穂さん（以下、南穂）:子連れで歩いて公園に向かっているファミリーも多く見かけるようになり、街に活気が出てきているのが感じられますね。子どもが自ら家の外で遊びに行く姿が印象的です。
南幌町を中心に地図を見てみると、北西部に札幌、北に江別、西に北広島、南に長沼や千歳、東に栗山、北東に岩見沢があります。買い物やちょっとした遊びに行く用事でしたら、南幌町は東西南北どこかへ行けば事足ります。高速道路の入り口も近いので、遠方へのアクセスだって悪くないんですよ。
<img class="alignnone wp-image-10705 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/d645c5ae-munekata09.jpg" alt="自宅玄関前で遊ぶ棟方大地さんご一家" width="1500" height="1125" /><img class="alignnone wp-image-10706 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/99642de1-munekata08.jpg" alt="自宅前でそりで遊ぶ棟方大地さんと二人のお子さん" width="1500" height="1125" />
<h2>移住後の暮らしについて教えてください</h2>
大地：お米が美味しく野菜が新鮮で家族の時間がより充実しています。ことぶきやのザンタレ定食、地鶏亭の焼き鳥、きららのラーメン。南幌町内の飲食店は美味しくて、たびたび楽しませてもらっています。
夏になると活躍するのが、なんぽろジンギスカンです。週末ともなると町内のあちこちでBBQの狼煙（のろし）があがり、家族や友人たちと団らんする姿が見られます。
南幌町の風物詩的なBBQの風景ですが、我が家でも食べるのがなんぽろジンギスカンです。ことぶきやでは牡蠣やホタテが手に入ります。肉も海鮮も町内で仕入れられるんですよ。
南穂：南幌町ライフで私が実感しているのは、食材の美味しさです。農業が主幹産業の南幌町では、野菜やお米の生産が盛んです。収穫シーズンになると、スーパーや直売所などで町内産の食材が手に入ります。
南幌町産キャベツを使ったキャベツキムチが大好きなんです。新鮮な食材が身近で買えるのは贅沢。特に収穫シーズンの食生活は豊かですね。
出典: <a href="https://www.town.nanporo.hokkaido.jp/magazine/topics/munekatafamily/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">都市部に近い「田舎暮らし」で、 のびのび子育てを実現。</a>

南幌町

出身：北海道南幌町、前住所：北海道江別市、現住所：北海道南幌町

都市部へのアクセス抜群の南幌町、食材の美味しさにも魅了

<h2>移住を考えるに至ったきっかけを教えてください</h2>
松本栄子さん（以下、松本）：高校卒業後の19歳の頃、夫と結婚し、兵庫県尼崎市で3人の子どもを育てながら、およそ35年間を関西で暮らしました。40歳になってから大阪の証券会社に就職しましたが、数字に追われ常に成績を求められる世界で辛かったです。
それでも定年の55歳まで働き続けましたが、殺伐とした都会の風には結局馴染めなかったですね。都会の地下街を見ても、“何かあった時はどうなってしまうのだろう”と恐くなったりもして。自然のなかで暮らすのがいちばん人間らしいと感じ、50歳を過ぎた頃から、「定年後は田舎で過ごそう」と想い続けていました。
<h2>移住先に紋別市を選んだ理由は？</h2>
松本：証券会社に入社して約10年が経ち、ちょうど定年後の田舎暮らしを考え始めていた頃でした。娘の真奈美が中学校教員として紋別で暮らし始めたんです。娘に会うために初めて紋別を訪れたのですが、海もきれい、空もきれい。
特に花が道端に咲き誇っている光景に感動しました。ノコギリソウ、カワラナデシコといった花が、コムケ湖にずらーっと咲いていたんです。そうした光景が広がっているのに、人が誰もいないことも凄いなと思いました。約1カ月の滞在で、紋別への移住の夢が膨らみました。
<h2>関西に戻られてからも、紋別で見た花々の美しさが忘れられなかったそうですね</h2>
松本：関西に戻ってすぐの頃でした。紋別で見た花々の美しさに魅了され、まだ余韻冷めやらぬ中、大阪の百貨店で偶然「押し花の作品展」があって。もちろんすぐに入会しました。それから定年退職まで約5年間、押し花の勉強を続けました。
<h2>移住することに対して、ご家族の理解はすぐに得られましたか？</h2>
松本：家族に紋別へ移住することを宣言した当初、夫は『寒いから嫌だ』と反対しました。その頃、真奈美に子どもが生まれることもあり、「子守りも兼ねて一人暮らしする」って引き下がりませんでした。最後は、『じゃあ、俺も行く』と夫の賛同も得られました。
<h2>紋別での暮らしについて教えてください</h2>
松本：引っ越す時に決めた“子守りは3年間だけ”という約束を果たし、その後は趣味の押し花に没頭しました。初の個展を市内で開いてから、「押し花を学びたい」という人が集まるようになって、サークルを結成したんです。
来た当初は公営住宅住まいでしたが、知人を通して、オホーツク海が一望できる現在の家を紹介され、アトリエも開設しました。移住と同時に運転免許を取得し、道内の温泉地めぐりも楽しんでいます。
実は、田舎暮らしを決めたもう1つの大きな理由が、都会暮らししか知らない孫たちに、「田舎」を作ってあげることだったんです。毎年夏休みには3人の孫が集まり、賑やかな日々を過ごしていますよ。
出典: <a href="https://mombetsu.jp/zyutaku/ijyu/files/story.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">花々に囲まれ、 田舎暮らし満喫</a>

紋別市

出身地：山口県小郡町、前住所：兵庫県尼崎市、現住所：北海道紋別市、活動：「紋別押し花の会」を主宰

地方移住を考える人のお役立ち情報サービス

北海道地方の移住体験談一覧：46件