移住者プロフィール
平石 真優さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
北海道中富良野町の地域おこし協力隊、趣味・特技:映画鑑賞
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
北海道での生活と仕事に憧れていました。特に地元にはない山々が近くにあり、美味しい食べ物が豊富な北海道の魅力に強く惹かれていました。ただ、雪国での生活がどんなものか全く未知だったため、不安も大きく、いつか北海道で暮らしてみたいという漠然とした夢を持ちながらも、なかなか行動に移せずにいました。
そんな中、転職を考えていたときに、SNSで偶然「地域おこし協力隊」の制度を知りました。この制度なら、移住者の仲間が多く、雪国での生活で困ったことがあれば相談できる環境が整っているのではないかと感じ、応募を決意しました。
北海道中富良野町を選んだ理由について教えて下さい。
北海道旅行中に訪れた町の景色に心を奪われたことが大きな理由です。広大な自然、田畑の広がる風景、そして山々を近くに感じられる環境に感動し、その場所で生活することに憧れを抱くようになりました。
さらに、この町は自然の美しさだけでなく、移住後の生活を現実的に想像できる環境が整っている点も魅力的です。スーパーや薬局がいくつかあり、必要な物をすぐに手に入れられることや、病院やガソリンスタンドが近くにあることも安心材料になります。公共交通機関として電車やバスが利用でき、空港へも車で1時間以内でアクセスできる立地の良さも大きな決め手となりました。特に、中富良野町の地域おこし協力隊の待遇に車の貸与が含まれている点が、移住を決断する大きな要因の一つになったのです。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
私は主に情報発信に関連する業務を担当しています。具体的には、町民の方々への取材を行い、記事を作成することや、動画の撮影・編集を手掛けています。また、町の地域産業体験という取り組みのサポートや、町内のイベントのお手伝いにも関わっています。
取材では、まずアポイントを取り、その後、地域おこし協力隊のメンバーから同行者を募り、事前準備を行います。そして、取材当日に訪問し、撮影や編集を経て、完成した記事や動画を確認してもらいます。この一連の工程を経て、作品が完成する瞬間は、何よりも嬉しいです。
直接お会いして感じたその方やお店の思いや雰囲気を、文章や動画に反映させることを常に心がけています。
さらに、中富良野町の基幹産業である農業を、町外の方々に体験していただく「地域産業体験」のサポートにも携わっています。この取り組みでは、町内の農家さんと参加者をつなげる役割を担い、地域の魅力を広く伝えるお手伝いをしています。
地域おこし協力隊のやりがいはなんですか?
町民の方々と直接お会いしてお話しする機会が多いことや、地域とのつながりが深まる瞬間をたくさんいただけることが、私にとって大きな喜びです。取材にご協力いただいた方々の記事を作成し、内容をご確認いただく際に、「素敵に書いてくれてありがとう」と言われることがあり、その言葉にとても嬉しく思います。
また、町内のイベントのお手伝いをさせていただく際にも、町民の皆さんの一員として活動している実感が得られ、やりがいを感じます。特に印象的だったのは、町で一番大きなお祭りの運営に関わったときです。このお祭りは、実行委員会の方々をはじめ、町内事業者や観光協会、役場職員が一丸となって運営しています。
私もお手伝いとして参加させていただきましたが、暑い中でのテント設営や、慣れない仕事に不安を感じることもありました。しかし、その分、すべてが終わったときの達成感は大きく、自分がこの町の一部として貢献できたことに感謝の気持ちを抱きました。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
体力が求められる場面が多いことに驚きました。町内のイベントや農家さんのお手伝いに参加する機会が多く、思っていた以上に体を動かすことが求められます。作業着で仕事をすることもあり(私は作業着を持っていないので、動きやすい服装で代用していますが)、防護服と長靴を履いての作業はとても新鮮な体験です。
もう一つの予想外だったことは、町内外を問わず、たくさんの人と出会えることです。本当にさまざまな職業の方と関わる機会があり、そのたびに新たな発見があります。名刺交換をする機会も多く、たくさん印刷してもすぐに足りなくなってしまうほどです。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
現状は、検討中です。
中富良野町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
中富良野町に移住して感じたのは、地元の方々の気さくさと親切さです。農家さんや飲食店の方、スーパーのスタッフさんなど、どの方に何かを尋ねても、いつも丁寧に教えてくださいます。例えば、車での送迎を当たり前のように引き受けてくださったり、雪かき用のスコップを気軽に貸してくださったり、収穫した作物をおすそ分けしてくださったりと、日常の中で親切さを感じる場面がたくさんあります。その温かいお心遣いには、日々感銘を受けています。
さらに、中富良野の方々は、自分たちで何でもこなす力強さを持っていると感じます。イベント運営では、大きなテントの設営から警備まで自ら行い、屋外での焼き肉では自分たちで炭をおこすなど、どんな作業も自分たちでやり遂げる姿勢には驚かされます。車のタイヤ交換をお父さんが当たり前のように行うと聞いたときも感心しました。
中富良野町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
いつの季節も広大な自然の景色に圧巻です。春には桜と水田に映る水鏡、夏にはラベンダー畑とさまざまな農作物が育つ風景、秋には紅葉と畑のパッチワーク、そして冬には一面真っ白な雪景色が広がります。どの季節も、自然の織り成す風景が素晴らしく、車でナビを設定せずに気ままに走らせてみると、どこを走っても素敵な風景に出会えるはずです。
中富良野町はまた、豊富で美味しい農作物が育つ場所でもあり、そのおかげで個性豊かな飲食店も数多くあります。町を訪れる際には、ぜひ地元の食材を活かした美味しい料理を楽しんでみてください。
おすすめのスポットとしては、町のシンボルである北星山があります。夏にはリフトに乗って、上空からラベンダー畑を楽しむことができ、冬にはスキー場として賑わいます。特に展望台からの眺めは絶景で、十勝岳連峰を一望でき、その美しさには感動します。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
移住を検討されている方の中には今後の人生への思いや、現在の生活に悩みがある方などいろいろな方がいると思います。実際私は新しい地での生活に対して最初は不安でいっぱいでしたが、同じように悩み、乗り越えてきた移住の先輩方の存在や、町民の皆さんにいろいろなことを教えていただいたお陰で、大変な冬の生活も楽しく乗り越えることができました。
北海道中富良野町には、道内、関東、関西、東北から地域おこし協力隊の制度で移住してきたメンバーが現在22名いますし、仕事に関しても自分のやりたい仕事を役場職員の皆さまに相談しながら進められる環境が整っています。
中富良野町に移住してからは今まで思っていた当たり前が覆されて、すごく視野が広がりました。日々、自然の移り変わりを感じながら、一歩踏み出してよかったなと心から思います。皆さまにも是非、中富良野町で見える景色を感じていただきたいなと思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2