<h2><span style="color:#000000;">現在の地域へ移住を決めたきっかけは？</span></h2><p>中富良野町の小中学校で演劇指導やコミュニケーションワークショップに関わる中で、子どもたちの豊かな想像力や感性、行動力に触れる機会がありました。町が文化・芸術教育にも力を入れていることを知り、のびのび育つ子どもたちの姿に惹かれました。</p><p>具体的な移住のきっかけは妊娠中のことです。出産までの6か月間、景色の見えない入院生活を経験しました。以前からカーテンを開けられない住まいに暮らしていたこともあり、「景色が見たい！」「育児中は窓を開けたい！」という思いが強くなったのです。</p><p>そんな時、夫が景色の美しい住居を見つけてくれました。通勤距離や家賃は増えましたが、町の家賃補助制度も後押しとなり、引っ越しを決意。産後は体調が安定しない日もありましたが、雄大な大雪山と澄み切った空気の中で過ごせる毎日が、私に大きな活力をくれます。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/01999475-34e6-788c-82e4-f07adf6df92b.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;">「子育て」を考える上で、移住先に特に求めていた条件や希望について教えてください。</span></h2><p>病院や教育環境は、特に気になるポイントでした。出産した旭川の病院へは車で約40分、隣町（富良野）の総合病院へは車で約10分とアクセスが良く、安心です。</p><p>夫婦共に仕事の時間は流動的であるため、保育施設は遅くまで預けられることを条件としていましたが、町には対応できる施設があり、とても助かりました。</p><p>さらに、2025年から小中学校が統合されることに不安もありましたが、町民が計画段階から積極的に関わった新校舎を見学すると、子どもに寄り添った工夫が随所に見られ、むしろワクワクしました。学校方針にも大きな期待を寄せています。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>地方で子育てをして、「ここは良かった！」と感じる点は何ですか？&nbsp;</strong></span></h2><p>私は、子どもには本物を五感で体感してほしいと思っています。この町の自然は厳しくも本物であふれており、第一次産業である農業を間近で見たり、作物が育つ様子を肌で感じたり、体験することができます。</p><p>そうした経験を通して、子どもが人間の原点や自然の大切さを感じられることは、とても魅力的です。また、生活するうえでも特に不便を感じることはなく、安全で安心感のある土地であることも、良かったと思える理由のひとつです。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>教育環境や医療体制について、移住前と比べて感じた良かった点／不安だった点の両面を教えてください。</strong></span></h2><p>我が家の目の前には「なかふらのクリニック」がありますが、現在は小児科がなくなってしまったことが大変残念です。<br><br>それでも、子どもの予防接種には対応してくれるため、その点は非常に助かっています。また、18歳まで医療費が無料になる制度が整っていることも、子育てをする上で大きなサポートだと感じています。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>実際に暮らしてみて、予想外だったことや、課題だと感じていることについて教えてください。</strong></span></h2><p>実際に暮らしてみて予想外だったのは、ゴミ問題です。<br>移住前は主なゴミ袋がこの町では無料だと聞いていましたが、引っ越し後には有料化され、翌年には値上げもありました。分別も複雑で、慣れるまでは町が発行しているゴミ分別手引きを確認したり、役場に電話して問い合わせたりしました。</p><p>嬉しかったのは、「新生児オムツ用ゴミ袋配布事業」で、1枚100円程するゴミ袋を100枚もらえたことです。こうした制度のサポートには感謝しています。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>移住後、ご家族の暮らし方や時間の使い方はどのように変化しましたか？</strong></span></h2><p>夫婦とも仕事場は町外（隣町の富良野）のため、通勤時間は増えましたが、その代わりに旭川方面へのアクセスが近くなり、休日の行動範囲も広がりました。子どもが喜ぶ公園などの施設にも、よく出かけるようになりました。</p><p>以前は映画鑑賞やそれぞれの趣味を楽しむ時間が中心でしたが、子どもが生まれたことで息子を中心とした生活になり、家族3人で過ごす時間を意識的に増やしています。子どもと一緒に遊ぶことで体を動かす時間も増え、健康にもよく、子どもに引っ張られながらとても楽しく過ごしています。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>移住前と比べて、人付き合いや地域との関わり方に変化はありましたか？ 地方特有の「人付き合いの濃さ」について、率直なご感想をお聞かせください。</strong></span></h2><p>息子と同年代の子たちとは、町の健康診断や保育施設で親同士も顔を合わせる機会が多いため、顔は大体わかります。そのため、今後15年ほどは同じ顔ぶれで育っていくことになり、心強さを感じる一方で、世界の狭さへの不安もあります。</p><p>人口が少ないため、子どもたちにはできるだけ多くの友だちや交流の機会を持ってほしいです。世界の広さや、たくさんの可能性があることを知ってほしいと思っています。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>利用されている子育て支援制度や、実際に使ってみて「ありがたかった」と感じる市町村や地域の取り組みがあれば教えてください。</strong></span></h2><p>ファミリーサポートセンター事業には、何度も助けてもらいました。<br>家の中にこもりがちな育児中のストレスも相談でき、急な発熱時にも対応してくれるので、とても安心です。NPO法人が運営しているため信頼感もあり、安心して子どもを預け、自分のリフレッシュ時間にも充てられました。</p><p>また、サポーター講習会にも無料で参加でき、無料託児もあったおかげで、育児の知識を学びながらママ友と知り合うきっかけにもなりました。さらに、家賃補助で引っ越しを後押ししてもらったり、チャイルドシート購入補助を利用できるなど、子育てに大きな助けとなっています。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/0199cd50-ddd9-7772-a56a-16a165c0641c.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>休日は、ご家族でどのように過ごすことが多いですか？</strong></span></h2><p>私たち家族は、食べることや運動が好きで、家のベランダで景色を楽しみながら焼肉をしたり、町に大小14か所ある公園を探索したりしています。</p><p>息子のお気に入りは、フラワーパークの噴水広場で全身びしょ濡れになって遊ぶことです。冬には北星スキー場でソリ遊びを楽しんでおり、雪の状態によってはスピードが出て迫力満点です。</p><p>さらに、子どもたちが集まる町のイベントが季節ごとにあり、私たちもよく参加しています。特に夏祭りでは間近に花火が上がるため、家族で特別な感動の時間を共有できます。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/01999475-c00a-788c-82e4-fb780844dd5b.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>これから移住を検討している子育て世代の方々に、メッセージをお願いします。</strong></span></h2><p>この町は「みんなで子どもを育てる町」です。<br>年代を問わずさまざまな方が息子に声をかけてくれ、町の子どもたちも自分より小さな子に優しく接してくれます。2年足らず暮らしてみて、周りの温かさに触れ、自分も恩返ししたいと思うようになりました。</p><p>四季折々の自然は毎日が発見で、リスのかけっこや、落ちたどんぐりが地面で芽吹こうとする様子に、息子も目を輝かせます。冬の雪は美しく、雪遊びも満喫できますが、生活では雪かきなどの手間も増えます。それでも、この町ならではの自然や人の温かさは大きな魅力です。</p><p>ぜひ一度、中富良野の匂いや音を、肌で感じに来てください！</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/01999476-6987-788c-82e5-059c5f161a51.webp"></figure>

ワープシティ公式

子育て移住には、家族それぞれの想いや選択があります。

「自然に囲まれた場所でのびのび育てたい」「地域とのつながりを大切にしたい」「子どもの個性を尊重できる環境で暮らしたい」——きっかけも、目指す暮らしも十人十色です。

この連載では、子育てをきっかけに地方へ移住した方々のリアルな声を通して、移住先で見つけた“新しい日常”と“家族のかたち”をお届けします。

中富良野町

北海道

出身地：北海道帯広市、居住地：北海道中富良野町、移住時期：2023年9月、家族構成：3人家族

大山 りき

#8 みんなで子どもを育てる町・中富良野町で、本物に触れ五感を育む子育てを

<h2><span style="color:#000000;">現在の地域へ移住を決めたきっかけは？</span></h2><p><span style="color:#000000;">脚本家の倉本聰さんが主催する富良野GROUPの舞台出演オーディションを受けるため、短期間富良野市に滞在しました。オーディションに合格し、舞台に出演。</span><br><br><span style="color:#000000;">その経験を通して、倉本聰さんからさらに学びたいと思い、富良野市に移住しました。自然豊かな富良野やその周辺の景色が大好きになりました。その後、富良野で出会ったパートナー（夫）と結婚。数年後、地域の方とのご縁から、夫が中富良野で就農することになり、家族で中富良野町に移住しました。</span></p><h2><span style="color:#000000;">「子育て」を考える上で、移住先に特に求めていた条件や希望について教えてください。</span></h2><p>富良野市内に住んでいた頃から、子どもを授かることができたら、自然豊かで空気の澄んだ広々とした大地で、のびのびと子育てをしたいと考えていました。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/0199945b-4575-788c-82e4-98486c97895b.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>地方で子育てをして、「ここは良かった！」と感じる点は何ですか？&nbsp;</strong></span></h2><p>中富良野町に移住して一番良かったのは、手厚い子育て支援制度に恵まれたことです。</p><p>夫は農家、私はクラシックバレエ教室の運営と講師をしており、夫婦共に自営業です。両親は近くにおらず、誰かのサポートなしには生活が成り立ちません。</p><p>その中で大変助けになっているのが、町内にある「NPO法人こどもサポートふらの」が運営するファミリーサポートセンター（ファミサポ）です。ファミサポさんには本当にお世話になっています。</p><h3>ファミサポのありがたさ</h3><ul><li>安心して子どもを預けられる、相談ができる。</li><li>子どもの成長を共に見守っていただける。</li><li>サポートしてくださる地域の方々との繋がりができ、多くの方に息子をかわいがっていただける。</li></ul><p>もしファミサポさんに出会えていなければ、私は心身ともに倒れきり、今の仕事は続けられていなかったでしょう。</p><p>また、息子が1歳になってからは「なかふらのこども園」にもお世話になっています。信頼できるこども園に安心して預けられる環境にも心から感謝しています。</p><h3>地域の方々の温かさ</h3><p>さらに、バレエ教室の保護者の方々にも、息子をたくさん子守していただきました。富良野界隈に住まわれている方々は、温かく、優しい方が多いです。</p><p>このような素敵な方々がたくさんいらっしゃる地域に移住できたことを、大変ありがたく感じています。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/0199945c-8bad-788c-82e4-a731d9c26f78.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>教育環境や医療体制について、移住前と比べて感じた良かった点／不安だった点の両面を教えてください。</strong></span></h2><p><span style="color:#000000;">今のところ特にありません。</span></p><h2><span style="color:#000000;"><strong>実際に暮らしてみて、予想外だったことや、課題だと感じていることについて教えてください。</strong></span></h2><p>実際に暮らしてみて、予想外だったことや課題だと感じていることがあります。私は農村地域に住んでいます。のびのびとした環境で子育てができることはとても有難いですが、近所に遊べる公園はなく、隣の家までの距離も長いため、時に寂しさを感じることがあります。</p><p>また、車がなければコンビニやスーパー、駅にも行けないため、移動手段の確保は課題です。</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>移住後、ご家族の暮らし方や時間の使い方はどのように変化しましたか？</strong></span></h2><p>富良野から中富良野の農村地域に移住してから、夫は畑までの距離が近くなり便利になりました。一方で、私は富良野への出勤が遠くなりました。</p><p>ただ、時間の使い方に大きな変化は特に感じていません。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/0199945e-aeb9-788c-82e4-b30d4084ea06.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>移住前と比べて、人付き合いや地域との関わり方に変化はありましたか？ 地方特有の「人付き合いの濃さ」について、率直なご感想をお聞かせください。</strong></span></h2><p>農村地域特有の人付き合いの濃さを感じます。初めは少し不慣れに感じることもありましたが、今は慣れ、地域の方々の仲間に入れていただけたことが嬉しいです。</p><p>農作物が採れると、近隣の農家さんが持ってきてくださり、美味しい野菜をいただくことができます。生産者の顔が見える野菜を食べられるのは本当に幸せで、スーパーで野菜を買うことも減りました。</p><p>また、地域のみんなが誰がどこに住んでいるか把握している安心感や、小学校のイベントでは親も地域の方も一緒に参加して団結する姿、困っている人がいたら助け合う精神など、日々たくさん助けられ支えていただいています。</p><p>そんな地域の方々の暮らし方を、とても魅力的だと感じています。<br>&nbsp;</p><h2><span style="color:#000000;"><strong>利用されている子育て支援制度や、実際に使ってみて「ありがたかった」と感じる市町村や地域の取り組みがあれば教えてください。</strong></span></h2><ul><li><span style="color:#000000;">チャイルドシート補助</span></li><li><span style="color:#000000;">ファミリー・サポート・センター事業</span></li></ul><h2><span style="color:#000000;"><strong>休日は、ご家族でどのように過ごすことが多いですか？</strong></span></h2><p>休日は、自宅でゆっくり過ごすこともあれば、中富良野町や富良野市が主催するイベントに参加したり、お友達家族と遊んだりしています。</p><p>富良野界隈では、季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。夏はお祭りや盆踊り大会、花火大会、音楽イベントなどがあり、冬はスキー場でのイベントや雪まつりがあります。また、演劇鑑賞などの舞台を楽しむ機会も多く、農村地区ならではの焼肉イベントやビールパーティなども行われています。</p><figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/09/29/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/0199945d-54db-788c-82e4-aeabf19d03f1.webp"></figure><h2><span style="color:#000000;"><strong>これから移住を検討している子育て世代の方々に、メッセージをお願いします。</strong></span></h2><p>住んでみると、本当に良い経験になります！</p><p>私は雪国に越してきて、水道管を凍らせてしまったことが3回ほどありました。初めのうちは、水道業者を営んでいる友人のご家族に助けてもらいましたが、2回目以降はドライヤーで数日かけて水道管を温めて解決しました。笑<br>こんな経験も、地域ならではの思い出の一つです。</p><p>両親と遠く離れる場合は、寂しさや不安を感じることもあると思います。でも、新しい土地で新しい生活を始めることは、自分自身を開拓するようでとても楽しいです。たくさんの新しい出会いがあり、土地とのご縁も大切に感じられます。</p><p>ぜひ、中富良野へ！皆さんの移住をお待ちしています♪</p>

出身地：奈良県奈良市、居住地：北海道中富良野町、移住時期：2011年～（富良野市）2021年～（中富良野町）　、家族構成：3人家族、

原田 真央

#7 子育て世帯に優しい町、中富良野。手厚い支援制度と地域の温かさ

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>大学生のころから自分の牧場を持つことを目標に掲げ、各地の牧場を見学してきました。地域おこし協力隊であれば、町内のすべての酪農家さんのもとで働くことができ、多様な飼養方法や経営に関する考え方を学べると考えました。</p><p>また、活動を通じて研修を受けたり、資格や免許を取得したりと、酪農に必要な技術を身につけることができる点も、自分の目標に大きくつながると感じ、応募を決めました。</p><h2>中富良野町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>牧場見学をしていた際に中富良野町の酪農家さんと出会い、その考え方や暮らしぶり、さらに中富良野の優れた立地に強く惹かれました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>酪農家さんのもとで乳牛の世話をしています。主な業務は、餌やり、搾乳、牛の寝床の清掃、放牧地への誘導などです。作業をしながら牛の様子を観察し、体調不良の早期発見や繁殖周期の確認といった重要な役割も担っています。</p><p>また、季節やタイミングに応じて、放牧地の柵の設置、除角の手伝い、削蹄の見学、牧草の収穫作業などにも関わらせてもらい、実践的な経験を積んでいます。この町には4軒の酪農家さんがおり、シフトを組みながら毎日異なる牧場で仕事をしています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/t9qANniCQhDt9LrDkTPvI.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>協力隊としてのやりがいというよりも仕事そのもののやりがいになりますが、酪農家さんから「助かったよ」「ありがとう」と声をかけてもらえることが、大きな励みになっています。</p><p>酪農家さんはほとんど休みが取れないため、酪農ヘルパーとして働くことで、ご家族との外出や病院の受診など、大切な時間を確保してもらうことができます。感謝の言葉をいただいたり、出かけたときの話を聞けたりすると、自分の仕事が役に立てたことを実感し、さらに頑張ろうと思えます。</p><p>また、牛が健康で元気な姿を見ることも、日々の喜びのひとつです。しっかり餌を食べている様子や、無事に分娩を終えた姿を見るたびに、牛の健康を守りたいという思いが強くなり、それが仕事へのモチベーションにつながっています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/fQTd8QVPUYUhbzNLjXD1H.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>体力や筋力の不足、そして道具をうまく使えないことに苦労しました。搾乳機械を扱うことや、放牧地での牛の誘導、餌やりなど、腕の筋肉を多く使う作業には慣れておらず、苦手なことも多くありました。仕事が終わる頃には、毎回へとへとになっていました。</p><p>しかし、酪農家さんに正しい道具の使い方や効率的な作業方法を教えてもらい、日々仕事を重ねることで少しずつ克服してきました。それでもまだ、道具の使い方が非効率だったり、無理な体の使い方をしてしまったり、苦手な作業も残っています。これからも改善を重ねながら、より効率よく作業できるようにしていきたいと思います。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/qz2PMy7Qo0c2oQ05fA00a.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>中富良野町で自分の牧場を持つことが目標です。実際に働いてみることで、酪農という仕事の魅力や難しさ、立地の特徴、生活の利便性など、さまざまなことが見えてきました。素敵な人たちに囲まれ、大好きな牛とともに働く日々を過ごす中で、この町で就農したいという気持ちが一層強くなっています。</p><p>自分の牧場を持つことができたら、牛の健康管理を徹底し、一頭一頭を大切に長く飼養していきたいと考えています。今回、酪農家さんに受け入れてもらい貴重な経験を積むことができたように、将来、私と同じように酪農に興味を持つ人がいたら、少しでも手助けができる存在になりたいと思っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/R0ZtkEhJ1_wbdNuix0KKX.webp"></figure><h2>中富良野町の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>地域の方々が移住者である私を温かく迎え入れてくださり、この町のあたたかさを日々感じています。地域おこし協力隊として活動しているおかげで、町が主催するお祭りやイベントにも参加しやすく、充実した毎日を送ることができています。町民の皆さんと知り合う機会も多く、親しくなれたことをとても嬉しく思っています。</p><p>特に酪農家さんには大変お世話になっています。仕事のことはもちろん、私生活や将来の悩みについても親身に相談に乗ってくださり、この町に来て酪農ヘルパーとして働くことができて本当によかったと感じています。</p><h2>中富良野町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>一年を通して美しい景色が広がることが、この町の大きな魅力です。春の新緑、夏のラベンダー畑、秋に黄金色に輝く麦畑、そして冬に真っ白に染まる十勝岳連峰——どの季節も息をのむほどの美しさがあります。</p><p>食べ物も格別で、アスパラガスやメロンの美味しさには感動しました。特に、酪農家さんと一緒に作ったアイスクリームは驚くほど美味しく、忘れられない味わいでした。今は、次の夏が訪れるのを楽しみにしています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/Z4lV3de6PJLs9LDQT96MN.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>この地域の冬は雪深く、気温も厳しく冷え込む場所ですが、その分、息をのむような美しい景色に出会える瞬間がたくさんあります。一面に広がる銀世界、満開の桜のように輝く氷樹、そしてきらめくダイヤモンドダスト——どれも心を奪われる光景ばかりです。</p><p>日々、新たな魅力を発見するたびに、この町への愛着がどんどん深まっています。小さな町ながらも、生活に必要なお店が近くに揃っており、北海道の中心に位置しているため都市部へのアクセスも良く、快適に暮らせる環境が整っています。</p><p>中富良野町に興味のある方には、ぜひ一度訪れてもらいたいです。実際に足を運んで、この町の魅力を感じてもらえたら嬉しいです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/TKBcWxKmnNbEQuTt51ET9.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第186回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道中富良野町の小野寺麗南さんです。

北海道中富良野町の地域おこし協力隊、出身地：宮城県登米市、居住地：北海道中富良野町、趣味・特技：お笑いライブ行くこと、編み物

小野寺麗南

#186 中富良野町で夢を紡ぐ。自分の牧場を持つ未来への第一歩

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>北海道での生活と仕事に憧れていました。特に地元にはない山々が近くにあり、美味しい食べ物が豊富な北海道の魅力に強く惹かれていました。ただ、雪国での生活がどんなものか全く未知だったため、不安も大きく、いつか北海道で暮らしてみたいという漠然とした夢を持ちながらも、なかなか行動に移せずにいました。</p><p>そんな中、転職を考えていたときに、SNSで偶然「地域おこし協力隊」の制度を知りました。この制度なら、移住者の仲間が多く、雪国での生活で困ったことがあれば相談できる環境が整っているのではないかと感じ、応募を決意しました。</p><h2>北海道中富良野町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>北海道旅行中に訪れた町の景色に心を奪われたことが大きな理由です。広大な自然、田畑の広がる風景、そして山々を近くに感じられる環境に感動し、その場所で生活することに憧れを抱くようになりました。</p><p>さらに、この町は自然の美しさだけでなく、移住後の生活を現実的に想像できる環境が整っている点も魅力的です。スーパーや薬局がいくつかあり、必要な物をすぐに手に入れられることや、病院やガソリンスタンドが近くにあることも安心材料になります。公共交通機関として電車やバスが利用でき、空港へも車で1時間以内でアクセスできる立地の良さも大きな決め手となりました。特に、中富良野町の地域おこし協力隊の待遇に車の貸与が含まれている点が、移住を決断する大きな要因の一つになったのです。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私は主に情報発信に関連する業務を担当しています。具体的には、町民の方々への取材を行い、記事を作成することや、動画の撮影・編集を手掛けています。また、町の地域産業体験という取り組みのサポートや、町内のイベントのお手伝いにも関わっています。</p><p>取材では、まずアポイントを取り、その後、地域おこし協力隊のメンバーから同行者を募り、事前準備を行います。そして、取材当日に訪問し、撮影や編集を経て、完成した記事や動画を確認してもらいます。この一連の工程を経て、作品が完成する瞬間は、何よりも嬉しいです。</p><p>直接お会いして感じたその方やお店の思いや雰囲気を、文章や動画に反映させることを常に心がけています。</p><p>さらに、中富良野町の基幹産業である農業を、町外の方々に体験していただく「地域産業体験」のサポートにも携わっています。この取り組みでは、町内の農家さんと参加者をつなげる役割を担い、地域の魅力を広く伝えるお手伝いをしています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/-x3H0bKToetBKAIxWExrg.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>町民の方々と直接お会いしてお話しする機会が多いことや、地域とのつながりが深まる瞬間をたくさんいただけることが、私にとって大きな喜びです。取材にご協力いただいた方々の記事を作成し、内容をご確認いただく際に、「素敵に書いてくれてありがとう」と言われることがあり、その言葉にとても嬉しく思います。</p><p>また、町内のイベントのお手伝いをさせていただく際にも、町民の皆さんの一員として活動している実感が得られ、やりがいを感じます。特に印象的だったのは、町で一番大きなお祭りの運営に関わったときです。このお祭りは、実行委員会の方々をはじめ、町内事業者や観光協会、役場職員が一丸となって運営しています。</p><p>私もお手伝いとして参加させていただきましたが、暑い中でのテント設営や、慣れない仕事に不安を感じることもありました。しかし、その分、すべてが終わったときの達成感は大きく、自分がこの町の一部として貢献できたことに感謝の気持ちを抱きました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/0NOcQ64yGFFxdQsquYxiQ.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>体力が求められる場面が多いことに驚きました。町内のイベントや農家さんのお手伝いに参加する機会が多く、思っていた以上に体を動かすことが求められます。作業着で仕事をすることもあり（私は作業着を持っていないので、動きやすい服装で代用していますが）、防護服と長靴を履いての作業はとても新鮮な体験です。</p><p>もう一つの予想外だったことは、町内外を問わず、たくさんの人と出会えることです。本当にさまざまな職業の方と関わる機会があり、そのたびに新たな発見があります。名刺交換をする機会も多く、たくさん印刷してもすぐに足りなくなってしまうほどです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/zOOm3e4vJyW3dt8m9qM2P.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>現状は、検討中です。</p><h2>中富良野町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>中富良野町に移住して感じたのは、地元の方々の気さくさと親切さです。農家さんや飲食店の方、スーパーのスタッフさんなど、どの方に何かを尋ねても、いつも丁寧に教えてくださいます。例えば、車での送迎を当たり前のように引き受けてくださったり、雪かき用のスコップを気軽に貸してくださったり、収穫した作物をおすそ分けしてくださったりと、日常の中で親切さを感じる場面がたくさんあります。その温かいお心遣いには、日々感銘を受けています。</p><p>さらに、中富良野の方々は、自分たちで何でもこなす力強さを持っていると感じます。イベント運営では、大きなテントの設営から警備まで自ら行い、屋外での焼き肉では自分たちで炭をおこすなど、どんな作業も自分たちでやり遂げる姿勢には驚かされます。車のタイヤ交換をお父さんが当たり前のように行うと聞いたときも感心しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/vUxFMZAoLrAvWK4kWoaEI.webp"></figure><h2>中富良野町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>いつの季節も広大な自然の景色に圧巻です。春には桜と水田に映る水鏡、夏にはラベンダー畑とさまざまな農作物が育つ風景、秋には紅葉と畑のパッチワーク、そして冬には一面真っ白な雪景色が広がります。どの季節も、自然の織り成す風景が素晴らしく、車でナビを設定せずに気ままに走らせてみると、どこを走っても素敵な風景に出会えるはずです。</p><p>中富良野町はまた、豊富で美味しい農作物が育つ場所でもあり、そのおかげで個性豊かな飲食店も数多くあります。町を訪れる際には、ぜひ地元の食材を活かした美味しい料理を楽しんでみてください。</p><p>おすすめのスポットとしては、町のシンボルである北星山があります。夏にはリフトに乗って、上空からラベンダー畑を楽しむことができ、冬にはスキー場として賑わいます。特に展望台からの眺めは絶景で、十勝岳連峰を一望でき、その美しさには感動します。</p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>移住を検討されている方の中には今後の人生への思いや、現在の生活に悩みがある方などいろいろな方がいると思います。実際私は新しい地での生活に対して最初は不安でいっぱいでしたが、同じように悩み、乗り越えてきた移住の先輩方の存在や、町民の皆さんにいろいろなことを教えていただいたお陰で、大変な冬の生活も楽しく乗り越えることができました。</p><p>北海道中富良野町には、道内、関東、関西、東北から地域おこし協力隊の制度で移住してきたメンバーが現在22名いますし、仕事に関しても自分のやりたい仕事を役場職員の皆さまに相談しながら進められる環境が整っています。</p><p>中富良野町に移住してからは今まで思っていた当たり前が覆されて、すごく視野が広がりました。日々、自然の移り変わりを感じながら、一歩踏み出してよかったなと心から思います。皆さまにも是非、中富良野町で見える景色を感じていただきたいなと思います。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第135回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道中富良野町の平石真優さんです。

北海道中富良野町の地域おこし協力隊、趣味・特技：映画鑑賞

中富良野町