田舎暮らしで良い人間関係を築く3つのコツ
田舎暮らしの人間関係を不安に感じている人向けに、意識するだけで変えられる「よい人間関係を築く3つのコツ」をご紹介!
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移住後は、住む場所や働く場所がガラリと変わり、新しい人との出会いが多くなるでしょう。
そこで出会う人との関係性をゼロから作っていくのは、少し大変そうなイメージをお持ちの人もいるのではないでしょうか。
今回は田舎暮らしを検討している人向けに、よい人間関係づくりのためのポイントを解説します。
田舎の人間関係に不安を感じる人は多い
これから移住して田舎暮らしを始めようと考えている人の中には、田舎特有の「人間関係の濃さ」や「人付き合いの深さ」に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
これまで地域の様子は、実際にその地域に住んでいる人や訪れた人しか知ることができませんでした。
しかし、SNSの普及により、遠くからでも地域やその地域に関わる人の状況が分かるようになってきました。
便利になった一方で、見えるようになった悪い情報を過度に意識してしまう場合も増えてきました。人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に強く反応し、印象に残りやすい性質があるからです。
一般社団法人 移住・交流推進機構(JOIN)の調査結果(2022.3公開)によると、移住に関心のある東京圏(東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県)在住の20~30代の既婚男女500名のうち、24.8%が「田舎の人間関係が不安」を感じ、地方移住に踏み切れていないことが分かりました。
田舎で良い人間関係が作れそうと分かれば、この不安も少しは減らせるのではないでしょうか。
田舎暮らしで良い人間関係を築く3つのコツ
どのようなところに注意すれば、田舎暮らしで良い人間関係を築けるのでしょうか。
田舎特有の地域コミュニティの特性や現地の人の気持ちを踏まえ、今回は3つのコツを紹介します。
最初が肝心!「あいさつ」の印象とその後
人間関係の始まりで肝心なのは、最初の「あいさつ」です。
田舎に限らず人との出会いでは、第一印象が大切と言っても過言ではないでしょう。
現地で出会った人へ明るくあいさつすることで、その人への第一印象は良くなり、良い人間関係づくりの一歩が踏み出せます。
現地に住んでいる人からすれば「移住者がやってきたこと」「どんな人が移住してきたのか」は、大きな関心ごと。
地域で出会った人と「あいさつを交わした後」、あなたの印象がどのように広がっていくかを考えることが大切です。
田舎に行けば行くほど、地域の中で関わる人は狭く深くなり、人間関係も濃くなっていきます。田舎で噂が広まるのが早いのは、濃い人間関係の中での雑談で話題に上がりやすいからです。
例えるなら、あなたが通う小学校の同じクラスに転校生がやってきたとします。その子がどんな子で、どこからやってきたのか、気になるのではないでしょうか。
そして自宅に帰った後、両親や兄弟姉妹に、転校生の話をしている姿が想像できるのではないでしょうか。
現地で出会った人へのあいさつでよい印象づくりができれば、その人を通じて地域コミュニティの人々にその印象が広がります。逆に、あいさつをおろそかにしてしまい、悪い印象ができてしまうと、それも広がってしまうかもしれません。
このように、現地に住んでいる方の既存の地域コミュニティの存在や、濃い人間関係の中で生まれるコミュニケーションの内容を踏まえて考えてみると、移住者の第一印象を形成する「あいさつ」の重要性が分かるのではないでしょうか。
移住先に訪れた時や地域の人と話す時には、明るい「あいさつ」から意識してみましょう。
あなたは誰?自分の説明を意識しよう
もし移住先で地域の人と話す機会があれば、積極的に自分のことを説明することも大切なポイントの1つ。
地域の人にとって、近くに移住してきた人の素性がよく分からない状態は不安であり、不信感の種になる可能性があるためです。
具体的には、以下のような項目が例にあげられます。
- 出身地
- 家族の状況(結婚の有無や家族構成など)
- 仕事内容
- 移住の経緯や目的
- なぜここに移住したのか
もちろん、ご自身が言いたくないことは積極的に話す必要はありません。
また、地域に移住者の先輩が多くいる場合は、地域の人も移住者慣れをしており、そこまで気にならない場合もあります。
地域の人から聞いてくれる場合もありますが、よく知らない人との会話を好まない人もいます。
でも、心の中では「どんな人が移住してきたのだろうか」と気にしている場合が多いです。あいさつなどをきっかけに、雑談の中で自分のことをしっかりと説明する意識を持つと、地域の人の信頼につながります。
良い人間関係は信頼づくりから。時間の共有が大切
良い人間関係には、"信頼づくり”が大切です。
地域の人との信頼関係を築くことで、おすそ分けを頂戴したり、困った時には手を差し伸べてくださることも。
良好な人間関係を続けることで、現地の人同士のコミュニティを通じて紹介が生まれ、人脈もどんどん広がっていきます。
では、田舎暮らしで良い人間関係を築くために必要な「信頼」を得るためには、どのような”心がけ”が大切なのでしょうか。
地域の人と信頼を深めるためには、最初は「何をしたか」ではなく「どれだけ時間を共有できたか」を意識するとよいでしょう。
- 地域の草刈りや清掃活動に参加する
- 地域のイベントに参加する
- 畑での作業や自宅の周りの掃除をする
- 子どもやペットと散歩をする
地域の清掃活動やイベントに積極的に参加し、直接的に地域の人と関わることで会話が生まれ、共同作業を通して距離が近づくでしょう。一緒に活動した時間が増えていけば、少しずつ信頼が深まっていきます。
また、畑作業や自宅周辺の草刈りや清掃、子どもやペットとの散歩などで姿を見せることも大切です。地域の人があなたを見かけた時、それは間接的にでも時間を共有したことになります。
「畑作業に挑戦しているな」
「玄関周りをキレイにしているね」
「お子さんと楽しそうに散歩をしているみたい」
目にする機会が増えることであなたの人となりを知るとともに、好意的に感じるようになる場合もあります。
こうした外にいる時間は、地域の人から声をかけてもらえる機会にもなります。近所の人との雑談から、より深いコミュニケーションに発展する入口になりますので、大切にするとよいでしょう。
可能であれば、移住前から地域に通って少しずつ人間関係づくりを始めると、移住後の関係性づくりもスムーズです。
このように、直接的・間接的に関わらず地域の人と多くの時間を共有していくなかで、少しずつ信頼が深まり、よい人間関係が築けるようになります。
移住者を迎え入れる地域の人の心情を理解し、お互いに寄り添う
良い人間関係を築くためのコツを意識することで、地域の人と会話をするときや、振る舞いなどに注意することができます。
過度に心配する必要はないですが、移住者を迎え入れる地域の人の心情を理解し、お互いに寄り添う姿勢があれば、自然と打ち解けることができるでしょう。
移住がゴールではありません。
移住後の暮らしが豊かに送れるよう、地域の人とよい関係性を築いていきたいですね。
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