失敗しない雪国移住を!雪国移住のメリット・デメリット
雪国で生活する上で知っておきたいこと
ウィンタースポーツがお好きな方なら、仕事終わりにウィンタースポーツを楽しめる雪国への移住を考えたことがあるのではないでしょうか?都会に住むウィンタースポーツが好きな方は、冬になるとお金を払ってでも行きたいスキー場。
お子さんがいらっしゃる方なら、子どもに思う存分雪遊びをさせたい!と願うこともあるはず。しかし、雪国生活を経験したことがない方は、雪かきや雪下ろしなどの雪がもたらす影響を心得たうえで移住することが肝要です。
この記事では、雪国移住を検討されている方に向けて、雪国暮らしをする上で大切なことについてまとめました。
雪国移住のメリット・デメリット
メリット
- 冬のアクティビティがすぐに身近にあり、思い立ったらすぐに行くことができる。
ウィンタースポーツを目的とした移住なら、スキー場にアクセスしやすい場所に住むことをオススメします。休日はもちろん、仕事の後にすぐにスキー場へ向かい、ナイターを楽しむことができます。交通費や移動時間が抑えられます。
- 子どもの笑顔が増え、家族間のコミュニケーションが増える。
子ども達は好奇心が旺盛です。白くふわふわで溶ける不思議な雪を見ると喜びますし、雪遊びが大好きです。「雪育」という言葉もあります。雪に触れ五感を使い、工夫して遊ぶことで子どもの心と体が育ちます。
また、雪遊びを通して家族のコミュニケーションが増え、絆も深まるでしょう。そして何より、子どもの楽しそうな笑顔を見ることができます。
- 温泉地が多いので、温泉を楽しむことができる。
雪国には温泉施設が多くあります。単純泉、塩化物泉、硫黄泉などお好みの泉水があればその土地への移住もおすすめです。寒さの厳しい雪国での生活を、暖かいお湯が癒してくれます。
- 空気、水、食べ物が美味しい。
都会生活の長い人は、山から吹いてくる澄んだ空気と美味しい食べ物に驚くでしょう。また、各自治体と連携した道の駅や、直売所では美味しい食材が手に入ります。
地元農家さんが作る朝採れ野菜、新鮮な魚介類が売られており、値段は割安なことが多く、地元の方だけでなく観光客にも人気があります。人気商品はお昼過ぎには完売なんてことも少なくありません。
- 四季の移り変わりを肌で感じながら、美しい壮大な環境で生活できる。
雪国は、温暖な地域とは違い四季をしっかりと感じられます。夏と冬の気温に温度差があるためです。エリアによって違いはありますが、夏は過ごしやすく、秋になると色鮮やかな美しい紅葉を楽しむことができますし、雪が降ると美しい雪景色を楽しむことができます。
デメリット
- 冬の寒さが厳しい。
雪国に対するデメリットのNo.1は、寒さが厳しいということではないでしょうか。雪国は降雪量が多く、気温はマイナスになることもあります。
- 雪かき・雪下ろしが負担である。
雪国は降雪量・積雪量が多く、冬になると自宅周りの雪かきや屋根の雪下ろしが必須になります。エリアにもよりますが、豪雪地帯では朝起きると車が雪に埋まっていることもあります。
負担を減らすには、除雪整備が整っている市街地に住むか、除雪管理を業者に依頼しているマンションに住むなどの対策が必要です。雪下ろしが不要な無落雪屋根、三角屋根を導入している住宅がありますが、それ以外の住宅は年に数回行うことが多いです。
- 電気・ガス代、灯油代などの燃料費がかかる。
暖かい地域に比べると、冬季の燃料費の負担が大きくなります。寒さが厳しい雪国での生活は、エアコンで温めるよりもパワーのある、ガスや灯油を燃料とするストーブやファンヒーターなどが一般的に使われています。また、薪ストーブを使っている家庭では薪を購入する費用がかかります。
- 都市部でない限りは自家用車が必要である。
雪国への移住にかかわらず、地方へ移住の際には、車の所有について検討する場合が多くあります。田舎は都市部に比べて公共交通機関が発達していないこと、商業施設が町の中心にまとまっていないことが多いためです。
田舎での暮らしは車があると快適に暮らすことができますが、所有するための費用、冬用カー用品などの費用がかかります。
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雪国移住での仕事探し
ウィンタースポーツを楽しむために移住しても、生活を維持するためには仕事をする必要があります。実際に雪国へ移住した場合、どのような仕事があるのでしょうか。以下の4つについて詳しく説明します。
- 移住先の求人を探し就職する
移住先の企業で社員として就職します。地元のハローワークや派遣会社、転職サイトなどで求人情報をチェックして就職先を選びます。地元ならではの面白い求人が見つかることもあります。地方での就職は都市部に比べ、職種によっては年収が下がることがあります。念頭に入れておきましょう。 - 地域おこし協力隊として働く
地域おこし協力隊は総務省の取り組みで、都市部から地方へ人材を派遣し、地域のイベント活動や、地域のPRなどの仕事を担ってもらうものです。任期は1年から3年で、自治体によって活動の内容が異なります。自治体とのコミュニケーションが増え、人脈が広がるメリットもあります。
- 移住前からの仕事を引き続きリモートワークで行う
コロナ禍以降、住む場所を問わずに働くことができる企業が増えました。これを機に仕事を継続したまま地方移住する方が増えています。移住前と変わらない年収が期待できます。
- 得意を活かして起業する
地方移住を機に、得意分野を活かして起業する方もいらっしゃいます。カフェ・パン屋をオープンさせたり、今までとは全く違う分野で挑戦する人もいます。バイタリティとやる気のある人は挑戦してみるのもいいでしょう。
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雪国移住での必需品
- 雪かき道具
一軒家の場合、スノーダンプ、雪かきスコップ、長靴やスノーシューズ、帽子や手袋などの雪かきの道具は冬季に必ず必要です。耐久性を考えると、雪かきスコップは先端に金具がついているタイプがオススメです。ホームセンターへ行くと、雪かき道具が揃っているので、使いやすいスコップの長さなどを試してみると良いでしょう。
- 冬用カー用品
スタッドレスタイヤ、スノーブラシ、冬用ワイパー、寒冷地用ウォッシャー液、解氷スプレーなどが必要になります。午前中にスキー場へ行き、夕方帰る頃になると、車が雪で埋まってしまうことも考えられます。窓ガラスに氷が張ってしまうこともあるので、車内にはスノーブラシと解氷スプレーは常備しておきましょう。
- 防寒グッズ(すきま風防止テープ、断熱シート・パネルなど)
窓は直接外気と触れるため、寒さが入りやすく、暖かい空気が逃げやすい場所です。雪国では窓の寒さ対策は必須です。厚手のカーテンを使用する、断熱シート・パネルなどを窓に貼り、防寒対策をとると良いでしょう。材料はホームセンターなどで、安価・手軽に購入できるので、DIYがオススメです。
- 使い捨てカイロや、靴用カイロ
冷え性の方は、ウィンタースポーツの際に、靴用カイロを入れておくと暖かく快適に過ごすことができます。足先のシモヤケに悩まされることがなくなります。
移住先の情報を調べて下準備を
雪国への移住はハードルが高いと感じる方が多いかもしれませんが、ウインタースポーツを楽しむ方にはとても魅力的な環境です。デメリットも含め、移住先の情報を調べて下準備をすることが、移住を成功させる秘訣です。
ウィンタースポーツが大好きで、毎年冬が待ちきれないという方、ライフスタイルとしてウィンタースポーツを楽しんでいる方は、ぜひ雪国移住を検討してみてはいかがでしょうか?
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