<h2>移住される前は何をされていたのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口直樹さん（以下、山口）</span>：</b>徳山市内（現周南市）の高校を卒業後、歯科技工士の国家資格を取得するために福岡市内にある専門学校に2年間通いました。卒業後は、八女市にある歯科医院に就職しました。</p>
<p>実際に歯科技工士として働いてみると、勤務時間がとても長く、体力的にかなり厳しかったため、このままずっとこの仕事を続けていくのは難しいと考え、3年で退職しました。</p>
<p>その後は、実家がある周南市にＵターンし、下松市内の工場で金属の表面加工を行う仕事を7年続けました。その頃、友達の紹介を通じて上関町在住の妻と知り合い、結婚を機に上関町に移住。</p>
<p>そして、新しく上関町にオープンする道の駅「上関海峡」で従業員を募集していることを知り、これはいいチャンスだと思い応募しました。</p>
<h2>なぜご実家のある周南市ではなく、上関を選んだのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>妻の実家に近い方が、子育てと仕事を両立しやすいのではないかと考えたからです。山口県内で実家から近かったこと、妻が生まれ育った場所だったということもあって、特に不安は感じませんでした。私の両親も、妻の両親も、上関への移住に賛成してくれたので、とても心強かったですね。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11318 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/3986c78d-2.jpeg" alt="奥様の故郷である山口県上関町に移住し、道の駅「上関海峡」内のレストランで調理員を務める山口直樹さん" width="720" height="420" /></p>
<h2>現在のお仕事はどうですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>道の駅に入職してすぐ、直売所のスタッフとして働きました。小売業は未経験でしたし、人と話すのもあまり得意ではなかったので、始めのころは不安でした。でも実際に働いてみると、思ったよりも楽しくてやりがいを感じました。</p>
<p>その後、配置転換があり、現在はレストランの調理担当として働いています。飲食店に勤務した経験はありませんでしたが、自分で釣った魚をさばいて食べることが好きでしたし、一人暮らしをしていたときには自炊もしていたので、抵抗は全くありませんでしたね。</p>
<p>定期的に東京のプロの料理人の研修を受けられるので、未経験でも安心して働くことができています。</p>
<h2>移住後の暮らしはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>上関は、室津半島の先端部と、橋でつながった長島、その先に浮かぶ祝島、八島から成る、海に囲まれた自然豊かな温暖な気候の町です。良い漁場がすぐ近くにあるので好きな釣りにも気軽に出掛けられますし、静かなのでとても暮らしやすいですね。</p>
<p>それに、ほとんどの住民が顔見知りなので、家族のような居心地の良さを感じています。都会で暮らしていたら、地域の人とここまで仲良くなることはできなかったと思います。</p>
<p>コンビニやスーパーが近くになかったり、街灯が少なかったりと多少の不便さはありますが、慣れてしまえばそれが当たり前になってくるので、特に問題はありませんね。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11320 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/9e5b3768-3.jpeg" alt="「上関海峡」のスタッフと笑い合う山口さん（写真左）「上関海峡」で提供される焼き魚定食（写真右）" width="720" height="280" /></p>
<h2>子育て環境としてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>海も山もすぐそばにある自然豊かな環境で、伸び伸びと子育てをすることができています。子どもの数が少ない分、保育園でも小学校でも先生の目がよく行き届いていると思いますね。</p>
<p>子連れで歩けば地域の人が何かと声をかけてくれますし、顔と名前を覚えてもらっているので、地域全体で子どもを育ててもらっているという安心感があります。ただし、噂が広まるのも早いので、悪いことはできませんね（笑）。</p>
<h2>現在の暮らしに慣れるまでに大変だったことは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>年上の人には敬語で話すものと思っていたのですが、誰からもフレンドリーに話しかけられるので、最初は戸惑いを覚えました。60歳までは若者という感じで、世代間の壁がありません。</p>
<p>仲良くなっていくうちに、年齢に関係なくフランクに話した方が、いろいろなことがスムーズに運ぶなと感じて、それまでの概念を捨てることにしました（笑）。それと、醤油が甘く、料理の味付けがどれも甘めになることにも驚きました。</p>
<p>実家から、それほど距離が離れていないのに、県内でこんなにも味が違うものなのかと…。でも、今ではすっかり慣れて、おいしく感じられるようになりましたね。</p>
<h2>地域に溶け込むために、意識されたことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>消防団などの地域の役割を引き受けるようにしたり、地域の行事に積極的に参加したりするように心掛けました。地域のさまざまな活動に関わることで、顔見知りが自然に増え、地域の情報が入ってくるようになり、とても暮らしやすくなりましたね。</p>
<p>移住する前に比べて、随分と社交的な性格になったように思います。仕事でもプライベートでも人と接する機会が増えたことで、人見知りすることがなくなりました（笑）。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11321 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/cfb066a9-4.jpeg" alt="身振り手振りを交え、上関の魅力について語る山口さん" width="720" height="400" /></p>
<h2>上関の魅力を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>違う世代の人とでも同級生のように気軽に話せるところです。おかげで、年配の漁師さんからは、魚の調理の仕方やおいしい食べ方など、いろいろな知恵を教えてもらっています。その他には、新鮮な野菜や魚、カキやウニといった高級な食材も安く手に入ることも魅力の一つだと思います。</p>
<h2>移住を考えている方へ、何かアドバイスはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>田舎暮らしをしていると、お裾分けをいただいくことがよくあります。そのときは、遠慮をせずに素直に相手の好意を受け取ることが大切だと思います。</p>
<p>実は以前、近所の方に草を刈ってもらったお礼に品物を渡そうとしたことがあるのですが、「気を遣うのなら、もうせんよ」と言われたことがありました。あまり気を遣いすぎないことが、より早く地域に溶け込める秘訣だと思います。</p>
<h2>最後に、これからの夢をお聞かせください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">山口</span>：</b>地域を盛り上げるお手伝いをしていきたいなと考えています。海上交通の要衝として栄えた上関には、かつての商家が建ち並んでいた歴史ある美しい町並みが数多く残っています。</p>
<p>こうした眠っている地域資源をまちづくりや観光に活かして、まちをもっと活性化できればと思います。その一つのアイデアとして、空き家を活用した、地域内外の人が気軽に集まれるような場所を作りたいなと考えています。</p>
<p>そこから交流が広がれば、さらに良い循環が生まれる可能性は十分にあると思っています。</p>
<p>出典: <a href="https://www.ymg-uji.jp/interview/id_kaminoseki_yamaguchi.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">田舎で暮らす上で大切なのは人とのつながり。 周りに助けられている部分が大きいですね。</a></p>

ワープシティ公式

山口県周南市出身の山口直樹さんは、高校卒業後、福岡の専門学校に進学し、歯科技工士となりました。3年後に帰郷し下松市の工場に勤務した7年後、結婚を機に山口県上関町へ移住されます。現在は、一般財団法人「なごみ」の職員として、道の駅「上関海峡」内のレストランの調理員を務めています。移住前より社交的になったと仰る山口さん、その理由と上関町への移住についてお話を伺いました。

上関町

山口県

出身地：山口県周南市、現住所：山口県上関町、職業：一般財団法人なごみ 職員

山口 直樹

「世代を超えて気軽につながる人と人」上関町はフレンドリーな町

中国地方

上関町（かみのせきちょう）は、山口県南東部にある町。

YY!ターン支援交通費補助制度（暮らし体験や移住ツアーへの参加者の来県往復交通費の１／２補助：上限３万）
移住支援給付金制度（２人以上の家族１００万／単身者の場合６０万）

やまぐちYY!ターン（UJIターン）パスポート制度（移住希望者にパスポートを交付し、山口県が協賛企業等と連携して移住に伴う経済的負担に対する支援などを行う）

ひとり親家庭医療費助成制度
乳幼児医療費助成制度

重度心身障害者医療費助成制度

多子世帯応援保育料等軽減制度（３人以上お子さんのいるすべての世帯について、第３子以降のお子さんの保育料を軽減）

山口県高度産業人材奨学金返還補助制度（理系大学院生・薬学部生を対象に卒業後に県内の製造業及び情報サービス業に就業された場合の奨学金の返還を支援）

庁舎住所	〒742-1402 山口県熊毛郡上関町大字長島503番地
人口	2,593人 (2021年)
出生数	12人 (2020年)
学校数	幼稚園: 1 (2020年) 小学校: 2 (2020年) 中学校: 2 (2020年) 高校: 0 (2020年)
医療施設数	病院: 0 (2018年) 一般診療所: 7 (2018年)

上関町

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