海の近くに移住したい!海の近くに住むときの4つの注意点
海の近くに移住する場合は、デメリットや注意点はあらかじめよく調べ、対策を整えましょう!
都会の喧騒を離れ、自然に囲まれてのんびりと暮らす生活も魅力的ですね。移住先を考えるにあたり、海が好きで海の近くへ住みたいと考えている人も多いのではないでしょうか。この記事では、海の近くに住むことのメリット、デメリット、海の近くに住むにあたっての注意点、海の近くに移住した人の声をお届けします。
海の近くに住むことのメリット・デメリット
メリット
- 海の景色を堪能できる
海の近くへの移住を考えた時に真っ先に考えるのは、何といっても海の景色ではないでしょうか。毎日海辺を散歩できたり、家の窓から美しい朝日や夕日を見ることができるのは最高の気分ですね。
なお太平洋側に住めば朝日が見え、日本海側に住めば、夕日を見ることができます。また、季節によって変わる海の変化も楽しめます。広大な海や水平線を見ると心が洗われると言う人も多いです。
- マリンスポーツを楽しめる
海の近くに住むと、マリンスポーツを気軽に楽しむことができます。サーフィン、ボディボード、ウェイクボード、シーカヤック、ヨット、ウインドサーフィン、スキューバダイビング、シュノーケリングなど、海でできるスポーツは多岐に渡ります。特にサーフィンは「2020年東京オリンピック」で人気が再燃したスポーツで、サーフィンができることを目的に移住先を決める人も増えています。千葉県の一宮町など、「サーフタウン」としてサーフィンを楽しむことを目的とした移住者を積極的に迎え入れている自治体もあります。なお一宮町は東京都からもそう遠くなく、都内まで通勤している人も多くいます。
- 新鮮な魚介類が手に入る
海の近くに住むと、都会では食べることのできない、取れたてのおいしい魚介類をリーズナブルな値段で購入することができます。海沿いや漁港では朝市を開いていることもあり、鮮魚直売店も多くあります。家庭でも外でもおいしい魚介類が食べられることはうれしいですね。また自分で釣った魚を調理するのも楽しいです。
- 子育てによい
小さなお子さんがいるファミリー世帯にも、海の近くに住むのは良い環境といえます。海の近くは開放感があり、のびのびと子育てをすることができます。親子で海水浴をしたり、海辺で遊ぶのは楽しいものです。また、幼児は山より海が好きという調査結果もあります。
- 波の音で癒される
波の音は「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」と呼ばれる要素があり、癒し効果やリラックス効果があるといわれています。
※参照:ベネッセ 教育情報サイト幼児は「山」より「海」が好き 理由は「遊びやすさ」
デメリット
- 風が強い
海の近くは潮風が強いため、洗濯物が飛んでいきやすいです。洗濯物は室内に干すか、風があまり当たらない場所に干したほうが良いでしょう。
玄関や車のドアが強風で勢いよく開くこともあるので、周りに人がいないかをよく注意する必要があります。また、強風により電車が運休になりやすいなどの影響もあります。風の強い日は電車の運行状況をこまめにチェックし、自動車で移動するなどの対策を取ったほうが良さそうです。
- リゾート地はシーズンになると観光客が押し寄せる
リゾート地の場合、海水浴シーズンになると都会からの観光客が増え、道路が渋滞し、騒がしくなります。また花火の音や海辺で行われるライブ、コンサートの音が気になる場合もあるようです。マナーの悪い人が、ゴミを散らかしていくこともあります。
海の近くに住む時の注意点
- 湿度が高いので洗濯物には対策が必要!
海の近くは風が強く湿度が高いです。洗濯物を外に干すと砂や塩が付着しやすく、乾きにくいです。家の中もジメジメしがちなので、カビや結露には注意が必要です。こまめな換気をすることはもとより、エアコンで除湿をしたり除湿剤を使用すると快適に過ごせるでしょう。
- 塩害の影響で植物や建物、乗り物の劣化が早いため対策必須!
塩害とは海水に含まれる塩によって建物や乗り物が劣化したり、植物が腐食することです。海の近くは潮風をダイレクトに受けやすいため、塩害の被害も大きくなります。塩には金属の酸化反応を促進させる作用があり、自動車、バイク、自転車といった乗り物はさびやすくなってしまいます。
自動車はこまめに洗車し、バイク、自転車は水ふきをしたり、オイルを差すなどのメンテナンスをすることでサビの発生を抑えることができます。シャッター付の車庫を用意できれば一番ですが、それが難しい場合は潮風が直接当たらない場所に置くだけでも違ってきます。自転車は室内に置くのもおすすめです。
また、家の外壁や窓に塩が付着します。景観を損ねるだけでなく、汚れを放置すると素材の劣化も懸念されます。住宅の外壁は塩害に強い素材や塗料を選ぶと安心です。
植物が枯れやすいのは、塩分が付着した葉や幹から水分が失われていくからです。また、土壌に含まれる塩分が多い場合も植物は根から水を吸収できなくなります。
そうはいっても、ガーデニングをあきらめる必要はありません。塩害に強い植物を選ぶとよいでしょう。オリーブ、ツバキ、月桂樹、ビワ、サザンカなどは塩害に強い品種です。
また、対策としてこまめに付着した塩を真水で洗い流すとよいでしょう。農作物など、広い範囲の場合は石灰系土壌改良資材を土壌に入れると塩分濃度を下げることができます。
- 台風の影響を受けやすい
障害物が少ない海辺の近くの家は強風の影響を受けやすいです。台風の時は不要不急の外出は避け、ベランダや庭に置いてある掃除道具、園芸道具などは室内にしまっておくとよいでしょう。
また、室外機は紐でくくりつけておくと風で飛ばされる心配がなくなります。
- 高潮、津波の心配がある
内陸部に比べて、海沿いは水害が起こりやすい地域です。海の近くに住む場合は高潮、津波の災害に留意しましょう。
特に台風、地震の時は注意が必要です。事前に防災グッズを用意しておく、ハザードマップを確認しておくなどの対策を取るとよいでしょう。国土交通省運営の「重ねるハザードマップ」では、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報を調べることができます。
国土交通省運営のハザードマップ
- 離島は生活に不便なところも
海に囲まれた離島はことさら自然豊かで、魅力的です。しかし離島には気をつけなければいけない面もあります。
学校の数は少なく、自宅から数キロ離れた小中学校に通わなくてはいけない場合もあります。また島によっては高校がない場合もあります。総合病院がない島もあるので、特に持病がある方はあらかじめ調べておいたほうが良いでしょう。
また大型スーパーがない場合もあります。現代ではネットショッピングでほぼことが足りますが、離島は配送料金が高く、配達までに日数がかかる場合もあるので注意が必要です。
移住前に移住体験ツアーに参加してみるのもおすすめ
「観光で来たときは楽しかったけれど、実際に住んでみたら問題がたくさんあった、思っていたのと違った」
などという話も聞きます。そういった不安を解消するために、静岡県の伊東市、愛媛県今治市などお試し移住支援制度が利用できる自治体もあります。
参考:伊東市ホームページ
参考:今治市ホームページ
海の近くに移住した人たちの声をご紹介
実際に海の近くの地域に移住した人たちの声をご紹介します。
- 「時間がゆったりと流れていて、住み心地はとても良いです」
- 「家の窓から見える海の景色に癒されます」
- 「歩いて海まで行けるなんて最高です」
- 「海を散歩すると、とても清々しい気持ちになれます」
- 「おいしい魚介類がいつも手に入り、豊かな食生活を送れています」
- 「親子で海水浴や釣りを楽しんでコミュニケーションを取っています」
- 「釣り、貝掘り、ワカメ採り、など新鮮な海産物が無料で手に入ります」
- 「自然に囲まれて、子どもたちがのびのびと育っています」
- 「毎朝大好きなサーフィンをしてから仕事をしています」
- 「海辺でのバーベキューは最高に楽しいです」
海の近くに住むにはデメリットや注意点もありますが、それに勝るメリットや楽しみもたくさんあります。デメリットや注意点はあらかじめよく調べ、対策を整えておくと、想定外のトラブルは少なくなるでしょう。
なお、海の近くに移住した人の声を聞くと、多くの方が「海の近くに移住してよかった」と思っているようです。やはり海の魅力はとても大きいですね。
海の近くへの移住を検討されている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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