移住前にお試し移住体験で田舎暮らしを体験しよう!
お試し移住体験で得られることや、申請方法を解説します!
地方へ移住し、田舎暮らしをしたいと考えていても、移住先での環境や生活の不安があり、なかなか決断できない人もいると思います。
そのような悩みがある方は、本格的な移住をする前に「お試し移住体験」を試してみてはいかがでしょうか。
お試し移住体験を利用すると、実際に現地での暮らしを体感することができます。
移住先を迷っていたり、移住に興味はあるものの不安が大きく踏み切れない方にぴったりの制度です。
この記事では「お試し移住体験」について説明します。
お試し移住体験とは
お試し移住体験とは、移住を検討している人たちを対象に、一部の地方自治体で実施している移住促進活動の1つです。
観光ではなく移住が目的のため、ホテルや旅館ではなく、自治体が用意するゲストハウスや一軒家に滞在するのが一般的です。
お試し移住体験の期間は自治体によって異なりますが、最短で1泊、長いところになると1年間暮らせるところもあります。
近年は数泊程度で気軽に参加できる体験型ツアーも人気です。
なお、体験型ツアーには、主に次の3種類があります。
- パッケージ型
あらかじめ開催日や行程が決められており、複数の参加者と共に行動します。パッケージ型のメリットは、観光気分で気軽に参加でき、現地の主要地点を効率よく回ることができることです。移住先をまだ決めきれていない人にもおすすめです。また、ツアーで出会った参加者同士で交流を深められることも利点です。 - オーダーメイド型
参加者の希望に沿ってオリジナルの行程を組んでもらえます。オーダーメイド型のメリットは、参加者の希望の日程や場所に合わせて現地を案内してもらえるところです。オーダーメイド型は、ある程度住みたい地域が決まっている人におすすめです。また、個別相談に乗ってもらうことも可能です。 - 職業体験ツアー
主に就業体験をメインとしたツアーです。 職業体験ツアーのメリットは、実際にその地域の職業を体験できるところです。農業、漁業、林業など、その地域ならではの職業を体験することによって、定住後の仕事がイメージしやすくなります。
お試し移住体験で得られること
次に、お試し移住体験を利用すると、具体的にどのようなことが得られるのかを説明します。
- 移住後の生活がイメージできる
インターネットでもさまざまな情報を手に入れることはできますが、実際にその地域を体感することで、移住後のイメージをより明確にすることができるでしょう。
また、何度か旅行で行ったことのある地域でも、実際に住んでみたら印象が違ったということもよくあるようです。
移住後のミスマッチをなくすためにも、お試し移住体験をしてみるのは有効な手段といえます。
現地の気候や、買い物の場所、公共施設、子どもを通わせる学校など気になるポイントを実際にチェックしておけば安心です。
- 身軽に生活ができる
自治体が提供する体験用の宿泊施設には生活に必要な家具や家電が揃っていることが多いです。
自治体によっては寝具も提供してくれるところもあります。
移住体験のために全てを揃える必要はなく、少ない荷物で生活することができます。
- 無料または低価格で居住できる
自治体が用意する移住体験用の宿泊施設は、無料または低価格で利用できるところがほとんどです。
有料の場合も光熱費が費用に含まれていたり、旅館やホテルに泊まるよりもだいぶコストを抑えることができます。
wi-fiが完備されている施設もあります。
- 自分の生活スタイルに合う宿泊施設を選ぶことができる
自治体が提供するお試し移住体験用の宿泊施設にはさまざまな種類があります。
一軒家、ゲストハウス、マンション、ペット可住宅など、自分の生活スタイルに合った宿泊施設を選ぶことができます。一軒家では古民家やログハウスに宿泊することもできます。
(用意されている宿泊施設は自治体によって異なります)
- 現地の人を紹介してもらえる
お試し移住体験を活用すると、自治体の関係者から地域の人を紹介してもらえることがあります。例えば農業に興味がある場合、農業に関わっている地元の人を紹介してもらえたり、子育て世帯の場合、同世代の家族を紹介してもらうことができます。
現地の人や先輩移住者の話を聞くことで、よりリアルに移住の構想を練ることができるでしょう。
- 補助金制度を利用できる
自治体によっては、お試し移住体験をすると補助金が受けられるところもあります。
事前に補助金対象かを確認しておくとよいでしょう。
お試し移住体験の申請方法
お試し移住体験にはメリットがたくさんあるので、利用してみたくなった方もいるのではないでしょうか。
こちらでは、お試し移住体験の申請方法を説明します。
まず始めに、移住先候補の自治体がお試し移住体験を行っているかを確認しましょう。ほとんどの自治体はホームページでチェックできます。ホームページに掲載がない場合は電話やメールで問い合わせてみましょう。
申請方法は自治体によって異なりますが、主に下記の方法で行います。
- お試し移住体験希望の自治体の移住相談窓口に空き状況などを問い合わせる。
問い合わせ方法は電話、メール、ホームページなど、自治体によって異なります。 - 空きがあれば、自治体にお試し移住体験を申請する。
申請方法は窓口に持参、郵送、インターネットでの申込みなど、自治体によって異なります。 - 自治体が審査
お試し移住体験の参加資格があるかどうかを自治体が審査します。 - 自治体から参加可否の連絡がきます。
参加OKの場合、本人確認書類、必要書類などを提出し、入居可能日を待ちます。
お試し移住体験の注意点
お試し移住体験を申し込む場合、いくつか注意したほうがよい点もあるので、事前に確認しておくと安心です。
- 参加条件がある
お試し移住体験には参加条件が定められている場合があります。
自分が参加条件に合うかを事前に確認する必要があります。
例えば、20歳以上、60歳未満などの年齢制限、日本国内に居住している、などの条件が定められている場合があるので、自分が参加条件に当てはまるかを申し込む前に確認しましょう。
- 予約が埋まっていることも
参加条件に合っていたとしても、自分が体験したい日程がすでに埋まっている場合も少なくありません。
特にお子さんが夏休みの期間やゴールデンウィーク、土日などは予約が埋まりやすいので注意が必要です。
人気の移住地であればあるほど予約が埋まるのも早くなるため、早めに計画を立てることをおすすめします。
- 参加費用がかかる
お試し移住体験はホテルや旅館に宿泊するよりは安くあがることがほとんどですが、宿泊費のほかに交通費、食費などを自分で負担する必要があります。
特に中長期での移住体験を考えている場合は、あらかじめトータルでいくらくらいかかるかを試算しておいたほうがよいでしょう。
- 仕事との両立
1泊、2泊の短期間であればほぼないと思われますが、数週間、数ヶ月ともなると仕事への影響が出てくる可能性が高いです。
会社員の場合、事前に会社へ相談し休暇を取ったり、テレワークに変更してもらったりといった対応が必要になります。
- お試し移住体験は1回のみのところが多い
お試し移住体験は1回のみと定めている自治体が多いようです。
そのため、体験の時期やプランは事前によく考えておくことをおすすめします。
例えば雪国への移住を検討している場合、冬に移住体験をし、現地の気候や積雪の様子を体感しておくと実際に移住してからのギャップが少なくなります。
お試し移住を実施している自治体
山形県酒田市:酒田市移住お試し住宅。無料/最長7泊8日(寝具代など別途必要)
酒田市の移住支援制度 ワープシティ|地方移住を考える人のお役立ち情報サービス
茨城県那珂市:市外にお住まいの方で、那珂市への移住を検討している方を対象とした、お試し居住施設がオープン。2LDKの広々としたお部屋で、2日以上14日以内での利用が可能。利用料金は3日目まで5,000円で、4日目以降は1日につき1,500円加算。
那珂市の移住支援制度 ワープシティ|地方移住を考える人のお役立ち情報サービス
山梨県南部町:お試し滞在施設の整備(本町への移住を検討している方を対象に、日常生活を気軽に体験していただく施設の提供、料金(一週間)7000円(住宅借上料)+3500円(光熱水費)
南部町の移住支援制度 ワープシティ|地方移住を考える人のお役立ち情報サービス
大分県別府市:別府市に移住を検討している方を対象におためし移住施設をご用意しています。1組1泊5,000円(税抜)、3泊から12泊まで利用可能。
別府市の移住支援制度 ワープシティ|地方移住を考える人のお役立ち情報サービス
このように、自治体が実施する「お試し移住体験」は、移住前の不安や移住後のギャップを減らすことができる、大変おすすめの制度です。まずは気軽に、気になる自治体のホームページを検索し、お試し移住体験の実施の有無や空き状況などを調べてみてはいかがでしょうか。ワープシティのお問い合わせでも受け付けております。
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