移住者プロフィール
小林 弘典さん
千葉県白子町の地域おこし協力隊、趣味・特技:植物・サーフィン・サッカー
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
田舎暮らしに興味があったのと、タイミングがすべてだったと思います。もともとサーフィンが趣味で、週末に九十九里エリアを中心にサーフィンに来ていました。
サーフィンを通じて知り合いが増えていく中、白子町にサーフィン仲間ができ頻繁に白子町に行くことが増えました。
そんな中、今でも忘れません。週末サーフィン帰りの夜にその知り合いの一人から電話で「白子町で地域おこし協力隊を募集している」と聞き、最初はその名称も全然知らず、「考えておきます」と返答したところ、「応募締め切りが月曜まで」と聞き、「えっ」と思いましたが一日少し考えることにしました。
たまたま、当時フリーランスでの営業職を都内でしていましたが、コロナの影響でその仕事が完全リモートになりました。何処にいても仕事ができる環境だったのと、昔から田舎暮らしに憧れがあったため、深くまで理解はできていなかったですが、地域おこし協力隊に応募することにしました。
千葉県白子町を選んだ理由について教えて下さい。
上記に少し重なる部分がありますが、サーフィンがきっかけで白子町に来ていたことと、地域おこし協力隊を紹介してくれた方が白子町にいたこと、さらに地元の方で協力してくれる方が居たということが大きな理由だと思います。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
「移住定住促進」が最大のミッションです。
しかし「移住者を増やすことや、定住率を上げるということは簡単なことではない。」というのを早期に気づくことができたので、まずは町内外問わず「白子町を知ってもらい、遊びに来てもらう」きっかけ作りをしようと思いました。
活動1年目はコロナ禍での制限が厳しく活動にも影響がありましたが、白子町の魅力や田舎暮らしのイメージになればと思い、SNSに投稿したりしました。
2年目は少しだけ制限が緩まったこともあり、「白子町を知ってもらい、遊びに来てもらう」をさらに実現するために、盆踊りをメインとした夏祭りを開催しました。
初年度の試みでしたので1日だけ開催でしたが約4000名のご来場をいただきました。今年の夏は2日間の開催に加え花火も打ち上げる予定で計画をしています。
ほかには、昨年に町唯一のスーパーがなくなり、いわゆる「買い物難民」が発生してしまっていることが分かったので、2か月に1回白子町や近隣の市町村の事業者さんに協力していただき朝市を開催して町の認知につながる活動をしています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
町の現状を直接把握しやすい環境なので、活動を通してダイレクトに町へ貢献ができる部分がやり甲斐の一つだと思います。
地域おこし協力隊として職員の方や町民の方とのコミュニケーションがとりやすく、現状の白子町の把握や課題となる部分に新たにチャレンジできる事、さらに強化する部分など多岐にわたり強みと弱みの情報収集できる環境です。活動に反映しやすいのがある意味地域おこし協力隊の醍醐味でもあるのかもしれません。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
町全体がウエルカムな感じだと思っていました(笑)。私自身地域おこし協力隊は初の仕事で、ほぼ町のことを知らない中での着任でしたので不安を感じる中での活動となりました。
ただ活動を始めてみると、ほとんどの職員や町民の皆さんは地域おこし協力隊自体、なんなのか、どんな活動をするのか、誰がやるのか等を分かっていないんだなという印象でした。
逆に個人的には、そういう逆境じゃないですが、自分次第でいかようにも変わる状況の方が燃えるので良かったと思っています(笑)。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
この活動期間である3年(コロナ禍着任なのでマックス5年)という時間は、とても有意義な時間でしたし、町の現状をある程度知ることができる時間となりました。
この期間を有効活用するために、白子町で町民と観光客が集まれるカフェの運営をしたいと考えています。と言ってもただオープンさせるだけでは田舎町でのカフェ運営は難しいので、場所、価格帯、販売商品、ターゲットなどしっかり考えたうえでのお店作りが必要です。
さらに町に還元ができる、ふるさと納税品となる品物やお土産品となる商品の開発は必須だと思いますし、地域おこし協力隊としてのミッションが「移住定住」なので移住定住相談窓口をカフェに併設したいと考えています。
白子町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
白子町は海に面している町です。
その中で、海沿いに住んでいる方と内陸に住んでいる方とでは、話し方が違うなと感じました。
海沿いの方は方言もあり独特で話す内容が分からないときもありました。最近では耳が慣れたのか、聞き取れることもあります。逆に内陸の人は最初からある程度聞き取れる感じでした。
海沿いの方はいい意味で方言が何を話しているのか分からない人も多く、内陸の人はある程度聞き取れる感じでした。海沿いと内陸でこんなにも違いがあるのかと今でも忘れられません。
ただ事前に職員の方からは聞いていたので驚きはそんなにありませんでした。
白子町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
白子町は千葉県の外房に位置する1万人規模の小さなまちですが、海がありサーファーや釣り人、夏になれば海水浴客が多く訪れます。海があれば海産物があり、白子町でははまぐり、ぜんな、ながらみ、いわしが有名です。
ほかに、温泉もありホテルもありテニスコートやサッカー場、フットサル場までありますので、スポーツを楽しんだ後に温泉入って宿泊することができます。農業も盛んで、たまねぎやトマトが有名でテレビでも紹介されるほどです。
こうやってみるとすごく魅力的な町ですが、コロナではかなり苦しみました。今後もこの魅力的な部分はさらに磨いていってほしいです。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まずは何を目的に移住をするのかを考える事は、大事な要素だと思います。田舎暮らしがしたいのか?仕事ができる環境の町なのか?子供がのびのび成長できる町なのか?など人によって求めることは様々だと思います。
なんとなく移住してみた。ではなく1年後5年後10年後などの先を考えた移住計画が必要なのかと思います。都心からの移住検討はがらりと生活感が変わりますので、まずはお試し移住などの試みは有効かと思っています。
そのような計画を立てて話を進めると、間違いなく移住は成功すると思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2