移住者プロフィール
河端 浩史さん
利用した支援制度
事業承継
田舎暮らしが夢だった河端さん。移住と開業の同時進行を叶えたのは、積極的な情報収集と、引き継いでくれる方を募集していた居抜き物件に出会えたからだそうです。「土佐町は本当に気さくな良い人ばかり」と語る河端さんのストーリー、ぜひお読みください!
目次
INDEX
土佐町への移住のきっかけは?
以前より家族に「いつかは田舎暮らしをする!」と話していたほど、田舎暮らしが夢でした。移住先は、趣味の海釣りができる場所がいいと思い、瀬戸内、淡路島、与論島、四国などを当初の候補地としていました。
移住する数年前から、移住情報サイトやYouTube、セミナーなどを活用して情報収集に努めていたところ、高知県移住ポータルサイト「高知家で暮らす。」に掲載されていた高知県土佐町の「うどん処 繁じ」の後継者募集記事を発見。「これだ!」とすぐに後継者人材バンクへ登録し、応募しました。
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その後、初めて訪れた土佐町で、山の中の大自然に感動。移住したらこれまで営んできたラーメン屋はできないと思っていたのですが、「自然に囲まれた四国のど真ん中でラーメン屋ができる!もうここしかない!」と、高知県への移住を決めました。
移住と開業の同時進行は大変だったのでは?
開業するにあたって最も大変だったことは、仕入れ業者や物流の開拓でした。元々うどん屋さんだったので、お店の機材はほぼ全て揃っていますが、仕入れ先に関しては、県内の製麺所をあちこち訪ねて、配送可能な業者を探しました。
また「そもそもこんな田舎で商売が成り立つのか?」という不安もあったので、店舗近くのスーパーやコンビニに行き、お弁当などの売れ行きなどを調べて市場調査を行いました。そして「ここなら大丈夫!!」と確信するに至りました。
資金面でも課題がありましたが、居抜き物件であることと開業支援金のおかげでクリアできました。
大阪時代にラーメン屋の新店オープンに携わった経験を活かしながら、役場や商工会、高知県事業継承・引継ぎセンターらの支えもあり、スピード開業を実現することができました。
土佐町に住んでみてどうですか?
土佐町は本当に気さくな良い人ばかり。大阪ナンバーの車で、ガソリンスタンドへ行くと「もしかして移住されてきた方?」と、釣りをした翌日には、「昨日〇○で釣りしよったらしいね~」と声をかけられたりしました。
住まい探しは、「れいほく田舎暮らしネットワーク」の方が協力してくれ、いくつか物件を紹介してくれた中から、「どうせ住むなら超山奥に住みます」と、山奥にある今の家に決めました。隙間だらけで虫はいっぱい入ってきますが、家の前に沢が流れていて、自分の理想とする田舎暮らしができる、最高の場所です。
元々豚骨系のこってりラーメンが好きで、これまでの店はその味でやってきましたが、土佐町にはおじいちゃんおばあちゃんが多いので、「豚骨系は重いかな」と、あっさり系の塩ラーメンに変更しました。また、スープの味・価格・量など、地元の方の好みやニーズに合わせて試行錯誤し、地元の方が気軽に来られるラーメン屋を目指しています。
今後やってみたいことはありますか?
今後もラーメン屋を通して、地域の方と一緒に地域を盛り上げたい、という想いが一番ですね。
期間限定「オニオンらーめん」は、無農薬にこだわった地元農家さんが作る玉ねぎをふんだんに使っています。ラーメンのスープに、大川村のはちきん地鶏を使っていることもあってか、大川村からもたくさんの方が来てくれます。本当に、繋がっていくんですよ、人が。びっくりするぐらい。
このつながりを通して、もっと大きなことをやってみたいと思っています。
最近は、バイクで遠くから来られる方もとても増えました。町外から遊びに来てくれる人たちに土佐町の魅力を発信して、この地域を盛り上げていきたいと思っています。
これから移住を考えられる方にアドバイスをお願いします!
実際にその土地に足を運んで、その土地を好きになることですね。
僕は事業継承の案件で知ったこの地域に来て、この自然を目にして「ここにする!」と決めました。移住の候補地にできるだけたくさん足を運んで、その地域地域の良いところも悪いところも全部見て、比べてみるというのが一番良いのではないかと思います。そこでずっと暮らすわけですから。
当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。
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