移住者プロフィール
三浦 里穂子さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
鹿児島県徳之島町の地域おこし協力隊、趣味・特技:おしゃべりすること・お酒を飲むこと
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
大学4年生の夏、偶然訪れた鹿児島県徳之島での島ボランティアが、私の人生の転機となりました。
約10日間のファームステイを通じて、のんびりと自然を感じながら自分と向き合うことの大切さを学びました。しかし、大学卒業後は都心でイベント企画・制作会社に就職し、忙しい日々を過ごしていました。
そんな日常の中で、徳之島で見つけた自分の生き方、「明日、昨日に戻りたくなる今日を生きる」を実践できていないことに気付きました。このままで良いのだろうかと考えた時、ふと頭に浮かんだのは「転職」ではなく、「徳之島へ行こう!」という思いでした。
「いつか徳之島に住んでみたい」という気持ちもあり、行くなら今しかない!という勢いで応募しました。
鹿児島県徳之島町を選んだ理由について教えて下さい。
先述したように、移住するなら徳之島以外の選択肢はありませんでした。私がこんなにも徳之島に惚れ込んだのは、ファームステイ先でもあった宮出珈琲園の宮出さんとの出会いが大きく関係しています。
宮出さんは多くを語らず、その生き方で示してくれる方です。私自身の可能性を信じて背中を押してくれました。
宮出さんはとても自由で楽観的な方で、私も少し似ている部分があります。宮出さんに「徳之島に行こうかな」と相談したところ、「おいでおいで〜」という軽いノリで言われました。移住はそれくらいの軽いノリで決めても良いのかもしれないと感じ、肩の荷が降りたのを覚えています。
また、都会では感じられない徳之島町の人の温かさが好きで、自分の好きな場所で優しい人たちと生きていきたいと思ったことも決め手の一つです。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
私は主にSNS等での情報発信を担当しています。徳之島町の公式アカウントと、自身の個人アカウント「Re:Day」を運用しています。
徳之島町のアカウントでは、島で実施されるイベント(お祭りやトライアスロン大会、伝統行事など)に取材に行き、イベントレポートを作成しています。また、移住して感じたことや徳之島ならではの魅力を主に発信しています。
個人アカウントでは、徳之島での「暮らし」の部分、私の日常生活のリアルを主に発信しています。私自身、移住を考えた時にSNSで情報を検索しましたが、イベント情報ばかりで暮らしのイメージが湧かず、不安を感じました。
だからこそ、徳之島での生活の様子を発信することで、移住のイメージを持ってもらい、「徳之島いいな!」と思ってもらえるように情報を発信しています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
着任して約2ヶ月しか経っていないので、まだ「やりがい」を感じる前段階かもしれません。しかし、徳之島で初対面の方に「SNS見たよ!応援してるよ!」と言っていただけることが多く、非常に嬉しく思います。SNSは相手の顔があまり見えないからこそ、直接伝えていただけると励みになります。
また、徳之島に住んでいる方からも「地元の発信をしていただけて嬉しいです!」や「投稿楽しみです」といったメッセージをいただくときは、情報発信に対するやりがいを感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
かなり自由度が高いということです。「私の好きなように発信してOK」という感じで、私の伝えたいことを、素直に発信させて頂いています。
どんな投稿がいいのか日々迷うこともありますが、自由度高く活動させていただけることはとても有難いですし、楽しいです。
また、これは地域おこしに限らずですが、皆さんオープンな雰囲気で、よそもの扱いせず輪の中に入れてくれることも想定外でした。徳之島に来る前までは不安がありましたが、「来てくれてありがとう!嬉しい!」と口を揃えて言ってくださって、いい意味で想定外でした。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
現時点でのビジョンとして、私は「離島に特化したSNSマーケター」としてフリーランスで働きたいと考えています。徳之島も含め、離島にとって認知度や知名度が低いことが大きな課題です。
沖縄や奄美は多くの人に知られていますが、徳之島を聞いたことがない人はたくさんいます。移住以前に、島を知らなくては訪れるわけがありません。
だからこそ、SNSを活用して徳之島の魅力を発信し、島外の人に伝えることで、徳之島を盛り上げていきたいと思っています。また、オンラインを活用した自由な働き方を徳之島の子供たちに伝えることで、新たな働き方の可能性を示したいと考えています。
徳之島に残りながらも、都会と同じ水準で働くことができる人材を育てることで、徳之島に留まってくれる人を増やしたいと考えています。将来的には、講師としても活躍し、このビジョンを実現していきたいです。
徳之島町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
皆さん、温かい。もうこれに尽きます。いい意味でぐいぐい巻き込んで来るので、移住者として浮いている感覚をあまり感じずに馴染むことができています。
「豊年祭」の時も御神輿に乗せてくれたり、一緒に踊ったりと、徳之島の住民の一人として輪の中に入れてくださいました。
また、困っていることを相談すると必ず助けてくれます。島にはネズミや虫が沢山いるのですが、「助けてください!!」というと捕まえに来てくれたり、心配して声をかけてくれたり…。私は生き物が本当に苦手なのでとても助かっています。
徳之島町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
サンセットがピカイチだと思います!ただ何をする訳でもなく、ただただ日が落ちていくのを見ながら1日の終わりを感じる時間が大好きです。
明日を頑張るエネルギーやここで生きていることの感謝を感じる事ができます。何もしないことが価値に変わる。そんなことを教えてくれました。
都会では見ることのできない、透き通った広い海に真っ赤な夕日が沈んで行くのが、少し切なくて、心が落ち着くような、そんなサンセットを見る事ができるのが魅力だと思います。
また、徳之島には飲食店がないイメージだと思いますが、食材や調味料にこだわったお店や、外観や店内がおしゃれなお店が沢山あります!そこもまた魅力の一つだと思います。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
「移住」と聞くと、大きな決断で勇気がいると思います。でも、そんなに重く考えず「移住しちゃおっかな〜」くらいの感覚で大丈夫だと私は思います!
移住したからといって、この先絶対住み続けなければいけない訳ではないし、合わないなと思ったらまた違う場所に行けばいいだけだと思います。なので、少しでも移住したいな、ここに住んでみたいなと思う場所に出会えたのなら一歩進んでみてほしいなと思います!
人生は一度きり!せっかくなら自分の好きな場所で生きてみませんか?
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2