移住者プロフィール
藤井優希さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
和歌山県紀美野町の地域おこし協力隊、趣味・特技:写真撮影
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
今年(2023年)の3月まで大学に通っており、農山村地域の再生について学んでいました。大学では、理論はもちろんですが、実践活動を通して学ぶことも重視していた学部でしたので、座学と実践の両輪から学んでいました。
しかしながら、コロナ禍の影響により、大学における学外活動に制限がかかることも多く、現場に足を運ぶことが十分にできないまま卒業年を迎えることとなり悶々としていました。そこで、大学卒業後は農山村地域の現場に入り込んで活動することを決意し、色々な関わり方を検討する中で、地域おこし協力隊として活動することを選びました。
和歌山県紀美野町を選んだ理由について教えて下さい。
地域における次世代の人材育成に興味をもっており、「きみの地域づくり学校」を今年度(2023年度)から開校することと、その運営のための地域おこし協力隊を募集することを聞いた際に、まさに自分が関わってみたい取り組みであると思いました。
また、紀美野町にはこれまで関わったことはなかったのですが、和歌山県内の大学に通っていましたので、講義等で移住定住や棚田再生等の取り組みについて耳にする機会は多く、面白そうなまちだと感じていました。そのような理由から紀美野町の地域おこし協力隊に応募しました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
きみの地域づくり学校の運営支援をミッションとして、運営や事務全般を担っています。きみの地域づくり学校は、産官学金連携による人材育成の取り組みであり、農山村地域において創業や継業を考えていらっしゃる方に、農山村地域の価値や事業運営等について学んでいただく機会を提供しています。
大学等の専門家や、農山村地域で活躍されている先輩事業者等の講義を通して学んでいただく座学編と、先輩事業者のもとでのインターンシップを通して事業運営について学んでいただく実践編の2つのプログラムから構成されています。
紀美野町は移住者、創業者が多い地域であり、それぞれがもつ能力や資源を生かしながら、飲食業や宿泊業、農業、製造業等の多様な事業に取り組まれています。きみの地域づくり学校では、紀美野町内の事業者の皆様に講義やインターンシップで協力いただきながら、紀美野町での創業の実態や魅力を伝えていただいています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
今年度は20名程度の募集に対し47名の応募をいただき、想定をはるかに上回る人数に受講いただいていることに加え、和歌山県内だけではなく大阪府や東京都からも受講いただいていることが嬉しいです。また、講座の回数を重ねるごとに受講生どうしの繋がりができ、それが深くなっていく様子を拝見できたことがなお嬉しいです。
きみの地域づくり学校が、受講生や講師、スタッフ等の参加者を繋ぐ新たなコミュニティとして機能する可能性を感じました。今後も、より多くの方に受講いただくことで修了生を含めたネットワークを広げていくとともに、紀美野町の関係人口の増加が期待できると考えています。
嬉しい誤算や期待ができることに非常にワクワクしながら、よりよい学校となるよう取り組んでいます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
初年度の事業ということもあり、前例がないものを形にしていくことの難しさ、大変さを思い知りました。色々な事例を参考にしたり、関係者との議論を重ねたりしながら、試行錯誤の連続で、これまでの半年間は怒涛の日々だったと感じています。
しかしながら、形になった時の嬉しさについても同時に感じることができました。今年度だけでは実現できなかったこともありますので、2年目以降も試行錯誤の連続であることが推測できますが、新しい取り組みが実現することを楽しみに活動に取り組みたいです。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
現時点で、卒隊後に何をするかという具体的なビジョンは決まっていませんが、幸いなことに、農山村地域でなりわいを創って、暮らすことを考えている仲間が集まる場を運営しています。受講生と一緒に学び、交流しながら、自身の卒隊後のビジョンについて考えていきたいです。
紀美野町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
住民の皆さんはとにかく個性的な方ばかりなのですが、優しさと取り組みへの熱意を強く感じています。住民の皆さんには、移住したばかりの私を早くから受け入れてくださり、色々な場面でサポートいただき、馴染みのない土地での生活がスムーズに開始できたと感じています。
また、きみの地域づくり学校では、町内で創業された方々にご自身の事業や考えや思いなどについてお話しいただいていますが、共通していることは、創業や事業継続のためには多くの苦労がある中で、どこかにやりがいを見つけ、信念をもって事業に取り組まれていることだと感じました。
紀美野町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
移住創業者が多い地域であり、特に飲食店の創業が多いという特徴があります。カフェ、パン、ピザ、蕎麦、ジェラート、和菓子等の様々なジャンルのお店があり、和歌山市から1時間、大阪市から2時間という立地もあり、休日は近隣地域からのお客さんで賑わっています。
是非、町内の店舗を巡っていただき、各店舗のこだわりを感じていただき、お気に入りのお店を見つけていただきたいです。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
知らない地域にいきなり移住をすることはハードルが高いことと思います。私が取り組んでいる「きみの地域づくり学校」は、地域に移住、地域で創業する前に様々な知識を身に着けつつ、地域内につながりを創ってもらいたいという趣旨で開校しています。
また、地域おこし協力隊は、卒隊後の定住を前提としながら、ミッションに取り組みつつ定住後の基盤づくりを行える仕組みです。移住先の候補地が見つかった際には、その地域に外から、または内から関われる方法を探してみて、本当にその地域に定住(馴染めるのか)を見極められる期間を作れるといいのではないかと考えます。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2