皆さんこんにちは。和歌山移住オンナこと宮本遥菜です。暑かった夏も終わり、すっかり秋の雰囲気となりました。 和歌山県南部では今年、例年よりも早く秋の気配を感じることができました。 今年の秋も、快適な気候を生かして色んな遊びがしたいなと思っています。今回のテーマは移住生活を成功させるために欠かせない人間関係について。地方での暮らし、人間関係を上手く築けるかどうか不安に思っている方も多いのでは。 そんな気になる話題について、今回も私の経験をもとに色んなお話をしていきます。皆さんの役に立てると嬉しいです。前回の記事はこちらからチェックしてくださいね！<a href="https://warp.city/posts/QpOy4OMbkuUb954QhueSu">https://warp.city/posts/QpOy4OMbkuUb954QhueSu</a><h2>地方と都会の人間関係は違う？</h2><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/gnTophOcyJ_fywG9txLx1/0199cd53-3491-7772-a56a-2bc37356872e.webp">では実際、地方と都会の人間関係は違うのでしょうか？以前、地方コミュニティを研究されている和歌山大学の佐久間康富教授に移住についてお話を伺う機会がありました。その中で特に印象的だったのが、「都会の言語」と「田舎の言語」は異なるというフレーズです。その言葉を聞いて、私は深く共感しました。先生のように上手く言葉にするのは難しいのですが、なんというか、都会で暮らしてきた文脈そのままで放った言葉が、地方では全く別の文脈で伝わってしまうことがあるんです。移住トラブルでよくある「そんなつもりじゃなかったのに」という問題は、「都会の言語」と「田舎の言語」の違いによって発生するものなのかな、と思っています。言語には、その言語が話されている地域の文化が背景にあります。移住先でのコミュニケーションを円滑に進めるには、言葉の奥にある「田舎の文化」を積極的に知り、理解していく必要があるのではと、移住3年目にして改めて感じているところです。では、具体的にどうすればいいのか？移住先に上手くなじみ、楽しく生活を送っていくために必要な人間関係の築き方について、私の失敗談も交えながらお話していきます。<h2>「よそ者」から「仲間」になるには？関係づくりのコツ</h2>地方から都会に引っ越したとき、「よそ者」として扱われることはほとんどありません。しかし地方へ引っ越しをすると、移住者は最初「よそ者」として扱われます。この違いは、その地域に確立したコミュニティがあるかどうかに起因しています。私が那智勝浦町へ移住してきて強く感じたのは、まさにこの人間関係の濃さです。地方のコミュニティには、地域の人たちがそれぞれその土地で過ごしてきた長い年月と、その期間で作り上げてきた強固な人間関係が存在しています。ここでは、みんなが生まれた瞬間からそのコミュニティの一員として大切にされ、「○○さん家の子」として、親戚や近所の人たちに見守られながら成長していきます。本当に、人を3人介せば誰とでも知り合えるのではないかと思うほど、住民同士がつながっています。地元でよく「世間は狭いねえ」と話が出るのも納得の、濃い人間関係があるのです。<figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/gnTophOcyJ_fywG9txLx1/0199cd53-3857-7772-a56a-3963ccd5896d.webp"><figcaption>たくさんの地域の大人に見守られて育つ子どもたち</figcaption></figure>そんな地域にある日突然引っ越してきた移住者は、やっぱり「よそ者」なんです。どれだけ地域に入り込もうと努力しても、地元の人たちが長い年月をかけて作り上げてきた関係性の濃さには、なかなかたどり着けないな、と感じるほどです。それほどまでに、地方には強いコミュニティが深く根付いているのです。<h3>地方で好まれるコミュニケーション</h3>では、そんな移住者が「よそ者」から「仲間」になるにはどうすればよいのでしょうか？そのコツは、ずばり、人間関係の基本を「ややオーバーにする」ことです。人間関係の基本は、あいさつをすること、話しかけること、名前を覚えること、話を聞くこと、自分の話をすること。本当に当たり前のことをしていくだけなんですが、ポイントは「ややオーバー気味に」、というところ。私の感覚なんですが、今まで自分が都会で保ってきた人との距離感だと、地方ではちょっと遠いんですよね。都会の感覚で「やりすぎかな？」「迷惑かな？」「気を遣わせるかな？」と思うぐらいのレベルが、地方ではちょうどいい距離感なんだと感じています。（これは移住したのが関西という地域性も関係しているのでしょうか…？）逆に、都会の感覚のままコミュニケーションを取ろうとすると、「礼儀がなってない」、「常識がない」と受け取られてしまうことがあります。私自身も、何度も注意されましたし、今でもまだまだ出来ていません…大きな声であいさつしたり、自分から積極的に話しかけに行ったり、自らオープンにふるまったりすることが大切だと思います。特に地方では年上の方と関わる機会が多くなりますから、コミュニケーションの基本に忠実に、積極的に交流していくことで、自然と地域になじんでいけると思っています。<h3>やっぱり団体には入ろう</h3>地域の仲間として暮らしていくのであれば、地域の活動へ積極的に顔を出すのがおススメです。地方には、自治会、保護者会、消防団、祭りの青年会など、さまざまな活動団体があります。これらは、その地域で昔から生活している人たちが、自然とその年齢になると参加し、活動しているような組織です。もし、地元の人たちから「参加してみないか？」と言われたら、ぜひ参加していただきたいと思います。団体に所属すると、地域の人たちと交流する時間が必然的に増えます。地元の人たちがどんな話題で盛り上がっているのか、何を大切にしているのかなど、地域で共有されている文化や価値観を深く知ることができます。活動に参加していく中で自然と、地方で人間関係を築くのに重要な鍵がたくさん発見できるんです。活動に積極的に参加していると、地域の人たちから次第に「こいつは俺らの一員」として認識してもらえるようになります。地元の人たちにとって、自分たちの地域に移住してきてくれ、さらに団体活動にも積極的に参加してくれる人の存在はとても嬉しいものです。団体活動に参加するということは、地域に対して「仲間になります」という意思表示を、最も分かりやすく示す方法だなと感じています。<figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/gnTophOcyJ_fywG9txLx1/0199cd53-34d3-7772-a56a-30ec39c3eea4.webp"><figcaption>商工会青年部活動での小学校プール掃除</figcaption></figure>この連載で、私はこれまで何度も「団体に入れ」と書いてきました。私がここまで主張する理由は、私自身の移住先での人間関係作りのほとんどを団体に入ることで築いてきたからです。私の場合、移住してすぐに商工会青年部に誘われて入部しました。それから祭りに参加したり、ガイドの会に入ったり、消防団に入ったりと、色んな会に参加してきました。その結果、知り合いが劇的に増えただけでなく、仕事にもつながり、良い経験もたくさん積むことができました。実は、人見知りで愛想のないタイプの私は、地方で人間関係を築くには少々不向きなタイプです。時には私の振る舞いが誤解を招いてしまうこともありましたが、その度に「あの子はそんな子じゃないで」と、一緒に活動している団体の仲間たちが陰でフォローしてくれていました。団体活動を通じて濃い人間関係を築いていくと、自分の理解者も増えていき、移住先での生活が格段にしやすくなりました。地方に移住してきて、いつまでも「よそ者」として生活するのはしんどいし、地方ならではの楽しい移住生活を6割くらい捨てて暮らすことになってしまいます。ぜひ、地方で生活するなら地域の「仲間」になり、人間関係を深めることを強くおすすめします！<h3>移住者同士のつながりと、移住者コミュニティの活用</h3>移住先に段々と馴染み、地域の方と交流すればするほど出てくるのが、率直な驚きや学び。この経験を誰かと共有したい！そう思ったとき頼りになるのが、移住者同士のつながりです。同じバックグラウンドを持つ者同士だからこそ、深く通じ合うところも多くありますよね。地方は人口が少ないので、移住者を発見するのは簡単です。町の人たちが教えてくれることもあるし、移住者がお店を経営している場合も多く、見つけやすいです。ぜひ積極的に紹介してもらったり、お店に足を運んでみたりして、知り合いの輪を広げてみてください。何人かの移住者と知り合いになると、大体みんなつながっているので、芋づる式に知り合いになれます。移住者たちで集まりコミュニティが形成されていることも多く、同じ境遇の移住者同士で交流を深めることができます。それぞれが抱える悩みや体験も似たところがあり、すぐに打ち解けることができます。先輩移住者から地域で生活するためのコツを聞いたり、頼りになる地元の人を紹介してもらうこともできます。みんな同じ道を通ってきたからこそ分かり合えること、助け合えることがあるので、移住者同士の交流を積極的にはかるのもおススメです。&nbsp;私自身、女友達は移住者の割合が多いです。「同じ移住の人だ！」と積極的に話しかけてくれたおかげで、自然と仲良くなれました。移住仲間の女性たちは、いろんな場所に行くのが好きで、知らなかったお店に連れて行ってもらったり、アウトドア遊びを一緒にしたりと、一緒に田舎暮らしをエンジョイしています。地方に移住してきて驚いた話で盛り上がったり、女性ならではの悩み相談をしたりと、とても頼れる存在になっています。<figure class="image"><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/gnTophOcyJ_fywG9txLx1/0199cd53-346d-7772-a56a-1f4c017cfae7.webp"><figcaption>移住者ご夫婦と河原でバーベキュー</figcaption></figure>これからも、地元の人たちとの交流も大切にしつつ、移住者ならではの悩み相談や情報共有も行いながら、バランスの取れた人間関係を構築していきたいと思っています。<h2>移住先での人間関係ははじめての連続！</h2>私は地方出身です。一度都会に出たとはいえ、元々田舎育ちだったので、現在の移住先での生活にそんなに不安はありませんでした。しかし、生まれ育った地域とは異なる別の田舎へ移住するということは、本当に驚きの連続でした。こんなに文化も人間関係も違うのか、と戸惑うことばかりでした。失敗もたくさんしてきました。ご近所さんに怒られたり、自分への苦言を人づてに聞いたりすることもあります。「なんで私が！」とひとり怒りをため込むこともあります。ですが、いろんな人と話すうちに、相手側にも考えや思いがあって、その違いがすれ違いを産んでいるんだと分かってきました。自分が持っている価値観だけではどうしても理解できないことがあります。そんなとき、移住先で知り合った信頼できる方に話を聞いてもらうことで、その土地ならではの価値観を知れたり、軋轢の原因を見つけることができました。本当に、移住先での人間関係ははじめての連続でした。大人になって、こんなにも分からないことにたくさん遭遇することになるとは…同じ日本人と言えど、価値観や考え方はさまざま。都会でも同じことが言えるのだと思いますが、地方では人口が少ない分、よりそれぞれの違いが際立ってくるのかなと感じています。違うことは大変なことだけど、違うからこそおもしろい！そんな気持ちで、移住3年目の今年もいろんな場所に顔を出して交友関係を広げています。<img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/posts/2025/10/10/gnTophOcyJ_fywG9txLx1/0199cd53-3479-7772-a56a-2735612cd2c2.webp">今回もコラムを読んでいただき、ありがとうございました！地方での生活ってどんなよ？と興味を持っていただけた方は、ぜひ私のYouTubeチャンネルものぞいてみてください！次回もお楽しみに！<figure class="media"><div data-oembed-url="https://youtu.be/bJWGwY12s7E"><div style="position: relative; padding-bottom: 100%; height: 0; padding-bottom: 56.2493%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/bJWGwY12s7E" style="position: absolute; width: 100%; height: 100%; top: 0; left: 0;" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen=""></iframe></div></div></figure> &nbsp;

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