<h2>どのような経緯で空き家に住むことを決意しましたか？</h2><p>東京で長年事業を営んできましたが、私は子どもの頃から登山や釣りなど、自然の中で過ごすことが大好きでした。そのため、60歳を過ぎたら、生活を大きく変えたいとずっと思っていたのです。</p><p>そんな折、秋田にある妻の実家が空き家になったこと、そして新型コロナウイルスの影響で仕事も潮時だと感じたことが重なり、思い切って移住を決意しました。</p><p>移住後は地域おこし協力隊として採用され、YouTube動画制作のミッションをこなしながら、まずは収入を確保。そして、空き家だった実家の修繕と活用を進め、現在は民泊業を始めています。</p><figure class="image image_resized" style="width:1%;"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/07/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/xPmuL1kBD_-ibE604__OY.webp"><figcaption>絵を描きながら旅行中のJulietさん、仏間の広いテーブルが気に入った様子。集落の人達も会いに来ました。</figcaption></figure><h2>空き家を見つけるために利用した手段やサービスについて教えてください。</h2><p><span style="color:#000000;">妻の実家のため、特にありません。</span></p><h2>入居前の空き家の状態や実施した修繕、リフォームの内容について教えてください。</h2><p>移住当初は、大量の不用品処分から始まり、照明や水道の蛇口（カラン）の交換など、細かい作業に追われました。</p><p>その後、家の屋根がかなり傷んでいることが分かり、専門業者に修繕を依頼。入居してすぐに倉庫の屋根を塗り直し、翌年には母屋の屋根のトタンの一部を張り替え、塗装を依頼しました。</p><p>さらに翌年からは、家の内部の修繕にも着手しました。障子やふすまの張り替え、割れたガラスの修繕は自分で行い、ダイニングの床にはリメイクシートを貼って雰囲気を一新。キッチンのタイルシート貼りやブラインド交換、勝手口の漆喰塗りも行いました。</p><p>リビングルームでは、天井と壁のペンキ塗り、そしてフローリングの張り替えを敢行。ダイニングの天井も塗り直し、壁紙を貼り、廊下の壁紙も新しくしました。脱衣所も壁と天井をペンキで塗るなど、住み心地の良い空間へと少しずつ変えていきました。</p><p>幸い、トイレや浴室、システムキッチンなどは過去のリフォームで比較的きれいな状態だったため、大きな手直しは不要でした。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/06/23/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/fAgAmAp0OECYqjLzjecER.webp"><figcaption>リビングのDIY、最初に床下が痛んでいないかチェック。</figcaption></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/06/23/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/rFdBSItrNOrSEJbQj8dV9.webp"><figcaption>床材には、無垢材のぬくもりを生かしたフローリングを使用。</figcaption></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/06/23/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/9eTL0nLYh-T8ihM6Fk4Mo.webp"><figcaption>子どもの頃からの夢だった「壁掛け大画面テレビ」を設置して完成。</figcaption></figure><h2>支援制度を活用した場合は詳細を教えてください。</h2><p><span style="color:#000000;">浄化槽の設置に町の助成を使いました。</span></p><h2>空き家暮らしを始めてからの日常生活の変化や感じたことを教えてください。</h2><p>東京での暮らしと比べると、ここではガーデニングや自宅での野菜作りが当たり前のように楽しめますし、海や山へも時間をかけずに気軽に出かけられるのが最高です。</p><p>ただ、残念な点もあります。例えば、自宅前の県道を通る車のスピードが速く、少し騒がしいと感じることがあります。これは東京のマンション暮らしではあまりなかったことなので、がっかりすることも。</p><p>また、北国なので雪が降るのは仕方がないのですが、除雪車が雪を車庫の前や家の出入り口に寄せていくなど、どうも人の生活より車の通行が優先されるような仕組みがあるのも、困ってしまう点ですね。</p><h2>空き家暮らしで困ったこと、苦労したことについて教えてください。</h2><p>大きな家ならではの課題もあります。やはり修繕には時間も費用もかかります。</p><p>また、全館暖房のような設備がないため、冬は家全体がとても寒くなるのが正直なところです。</p><h2>地域の人々との交流や関係性の構築について大切だと感じることを教えてください。</h2><p>やはり、自治会があれば加わるべきですね。地域の活動を通じて、人とのつながりが深まります。</p><p>私も、地元の神社の祭りや飲み会、草刈りなど、自治会の活動にはすべて参加しています。そうすると、困った時には助け合いの輪が広がるんです。例えば、トラクターで除雪をしている方が、私の家の除雪まで手伝ってくれたりします。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/06/23/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/eY8JqFq-Ma-ggX6t3WaZE.webp"><figcaption>宿泊者と一緒に。青森方面、山形方面の中継点として丁度良いようです。</figcaption></figure><figure class="image"><img></figure><h2>今後も空き家での生活を続けたいか、その理由について教えてください。</h2><p>東京の家を維持したり、車を持ち続けたりするのを考えると、やはり田舎での暮らしは低コストだと感じます。</p><p>しかし、この先、車の運転ができなくなることを考えると、買い物や医療など、日常生活への不安はやはり残ります。</p><h2>地域の魅力について教えてください。</h2><p>ここでは、アウトドアだけでなく、マルシェのような小さなイベントや、お寺で開かれるフェスティバルなども楽しいものです。私自身も楽しめますし、民泊のゲストにも大変喜んでもらえます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/07/04/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/qtP5_Rq899Q5yTFqGpZAd.webp"><figcaption>春はゲストさんとお散歩しながら山菜採り</figcaption></figure><h2>空き家暮らしを検討中の方に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。</h2><p>状態の悪い空き家に手を出すのは、やはり慎重になった方が良いでしょう。修繕には、それなりの資金計画が不可欠です。</p>

ワープシティ公式

近年、古民家や空き家を購入し、自らの手でリノベーションを施してコストを抑えつつ、自分だけの理想の住まいを実現するDIYが人気を集めています。

地方移住をきっかけに、古民家・空き家での暮らしを検討する方も増えている中、どのようにして理想的な家を見つけ、購入すると良いのでしょうか。
実際に移住し、家のリノベーションに挑戦した方の体験談をもとに、その魅力と課題を探ります。

第10回目にご協力いただいた方は、秋田県三種町の民泊「いわがの家」オーナー・佐藤光二さんです。

三種町

秋田県

所在地：秋田県三種町、業種：宿泊業、家の築年数：46年

佐藤 光二

#10 60歳からの挑戦！東京から秋田の空き家へ、セカンドライフDIY移住記

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>以前から東北で子育てをしたいと考えており、その候補地の一つとして秋田も視野に入れていました。</p><p>そんな中、妻が里帰り出産のため秋田県三種町に戻ったことをきっかけに、私たちは移住を決意しました。三種町には、多彩なイベントやユニークな特産品が揃っており、ビジネスの可能性を感じています。</p><p>地域に根ざして新たな挑戦をしたいと考えていたところ、知人から地域おこし協力隊の募集を教えてもらい、応募を決めました。</p><p>現在、YouTubeやSNSの運営、広告関連の仕事に携わっており、この経験を活かして三種町の魅力を発信するSNS運営に貢献したいと思い、協力隊に志願しました。</p><h2>三種町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>三種町を選んだ理由は、その将来性に強く惹かれたからです。</p><p>この町では、他の地域ではなかなか体験できないユニークなイベントが数多く開催されており、地域の活気を肌で感じることができます。また、子育て支援が充実していることも大きな魅力で、住みやすさの面でも非常に優れた環境が整っています。</p><p>新たな挑戦をするうえで、こうした環境はとても重要だと考えています。さらに、地域の活気ある人々と協力しながら取り組むことができ、自分の事業とも親和性の高い方々と連携しやすい点にも大きな可能性を感じています。</p><p>三種町での未来に期待を寄せながら、地域と共に成長していけることを楽しみにしています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/R5vy5NrbV0N4FWA5eHK4f.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>地域おこし協力隊としての主な業務は、三種町の公式YouTubeやFacebookの撮影・編集・運営を担当することです。これらのプラットフォームを通じて、町の魅力を発信することで、観光客や移住希望者の関心を高め、町の活性化につなげることを目指しています。</p><p>具体的には、地域の特産品やイベント、観光スポットを紹介する動画を制作し、SNSで広く発信することで、多くの人に三種町の魅力を知ってもらうことを目指しています。また、町のイベントには積極的に参加し、運営のお手伝いをすることで、地域の活性化にも貢献しています。</p><p>こうした活動を通じて、三種町の魅力を発信し、地域の人々とのつながりを深められることに、大きなやりがいを感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/zI3lCw_YFjQ5nznAYtLro.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>地域おこし協力隊のやりがいは、育ったことのない町で新たな出会いや発見があることです。三種町での活動を通じて、地元の方々と交流しながら町の魅力を再発見できることに、大きな喜びを感じています。</p><p>また、大都市に比べて周囲の反応が早く、取り組んだ成果がダイレクトに自分へ返ってくるため、手応えを実感しやすい環境でもあります。</p><p>YouTubeの運営経験はあるものの、専門的な編集作業に挑戦するのは今回が初めての挑戦です。この機会を通じてスキルを磨き、自分自身の成長を実感しています。</p><p>さらに、撮影を通してこれまで関わる機会のなかったイベントやビジネスにも触れられるため、毎日が新鮮で刺激的です。</p><p>こうした経験を積み重ねながら地域に貢献し、自分自身も成長できることが、地域おこし協力隊の大きな魅力だと感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/i5dzfxbutrUqOqKFZYfmh.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>地域おこし協力隊として活動する中で、想像していなかった発見がいくつもありました。</p><p>まず驚いたのは、行政が主催するイベントや行事の準備期間の長さです。住民として参加していたときは、純粋に楽しむだけでしたが、裏側では町全体が一丸となり、周到な準備を進めていることを知り、改めてその大変さと熱意に感心しました。</p><p>また、SNSで情報を発信する中で、想像以上の反響があったことも意外な発見でした。発信を通じて地域のニーズを知ることができ、改めて町の魅力を再発見するきっかけになりました。</p><p>さらに、地域の大人、特に高齢者のエネルギッシュさにも感銘を受けました。新しいことに挑戦する姿勢がとても前向きで、そこから多くのことを学ぶことができました。</p><p>地域の雰囲気についても、これまで暮らしていた場所では閉鎖的な印象を持つ子どもが多かったのに対し、三種町ではとても活気があり、初対面の自分にも温かく接してくれることに驚きました。周囲の人々が積極的に手を差し伸べてくれる環境は、地域の温かさを実感させてくれます。</p><p>最後に、冬の雪道の厳しさも予想外でした。移動の難しさを肌で感じることで、地域の特性をより深く理解する貴重な経験となりました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/VSUihsAb1UVLo61TGb_np.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>卒隊後は、三種町の未来に貢献できるよう、さまざまな事業に挑戦したいと考えています。</p><p>まず、子育て世代をターゲットとしたイベント運営に尽力したいです。人口が減少している三種町において、移住者を増やすためには、子育て世代が重要なポイントになります。彼らが安心して暮らせる環境を整えるための事業展開を進めていきたいと考えています。</p><p>次に、クラウドワーカー支援にも力を入れたいです。秋田県には「仕事がない」というイメージがありますが、実際にはやる気やスキルを持った人が多くいます。そういった方々を支援する拠点を将来的に設立し、オンラインで働く環境を整えたいと考えています。また、クラウドワークに関心のある方々に向けて、セミナーやワークショップを開催し、三種町での仕事の選択肢を広げることを目指しています。</p><p>さらに、地域の特産品を活かした飲食店の経営という夢もあります。まだ具体的な計画はありませんが、チャンスがあれば、地元の食材を活用したお店を開き、地域の魅力を発信しながら町の活性化に貢献したいと考えています。</p><p>これらの取り組みを通じて、三種町に住む人々がより豊かに暮らせる環境をつくり、町の未来に少しでも寄与できればと願っています。</p><h2>三種町の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>三種町の住民の皆さんと触れ合う中で、親切で温かい人柄がとても印象的でした。右も左もわからない私に対して、町の魅力や行事について丁寧に教えてくださり、特に野菜のお裾分けをいただいた際には、地域のつながりを実感し、とてもありがたく感じました。こうした交流を通じて、地域ならではの温かさを改めて実感しました。</p><p>また、三種町は三つの町が合併したため、地域によって住民の特色が異なるのが興味深かったです。それぞれの地域に独自の魅力があり、多様な人々と関わることで、まるで町全体を巡る小さな旅をしているような感覚になりました。こうした多様な背景を持つ人々との交流は、私自身の視野を広げる貴重な経験となりました。</p><p>特に印象に残っているのは、子ども向けのイベントを運営したときのことです。子どもたちからのフィードバックは非常に鋭く、今後の運営に活かせる貴重な意見が次々と出てきたことに驚きました。自分の考えをしっかり持ち、積極的に伝えようとする姿に感動し、彼らの視点から多くを学ぶことができたのは、大きな収穫でした。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/dg6Nw6YHBU7NlU3I897yu.webp"></figure><h2>三種町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>三種町の魅力は多岐にわたりますが、特に印象的だったのは、初めて町を訪れた際に目にした巨大な風車です。間近で見るその迫力には圧倒され、自然と調和しながらエネルギーを生み出す姿に、町の持つ力強さと環境への配慮を感じました。</p><p>また、特産品であるじゅんさいとの出会いも、忘れられない体験の一つです。名前すら聞いたことのない食材でしたが、実際に口にしてみると、そのみずみずしい食感と上品な味わいに驚きました。地元ならではの食文化に触れることで、三種町の魅力をより深く実感することができました。</p><p>さらに、実際に沼に入ってじゅんさいを採取した経験は、時間を忘れるほど夢中になれるものでした。こんなにも魅力的な食材が地元にあることを、改めて誇りに感じています。</p><p>そして、三種町の魅力の中で私が特に気に入っているのが温泉です。三種町には、日本有数の強塩泉があり、その泉質は肌をなめらかにし、保湿効果にも優れています。これまで数多くの温泉を巡ってきましたが、ここは色眼鏡なしで「一番好きな温泉」だと自信を持って言えます。心身ともにリフレッシュできるこの場所は、何度でも訪れたくなる特別な魅力を持っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/gKUJneA9tlr0cb1cVkfsF.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>「住めば都」という言葉が、私の好きな言葉です。本来の意味は「住むなら都が一番良い」というものですが、私は「どんな場所でも住んでみれば都のように便利で住みやすい」という誤用の解釈の方が気に入っています。</p><p>三種町に移住する前、私は趣味のようにさまざまな地域へ引っ越し、自分に合った環境を模索してきました。その中でも、三種町は特に過ごしやすい町の一つです。これまで住んできた場所の中でも、間違いなくベスト3に入ると思っています。</p><p>町の人々は温かく、魅力的な食材も豊富です。新しいことにチャレンジしようとすると、周囲が自然と背中を押してくれ、行政の方々のサポートも手厚く、とても心強い環境です。困ったときには先輩住民が親身にアドバイスをしてくれたり、実際に手を貸してくれることも多く、この町の温かさを日々感じています。</p><p>私自身も、これまで支えてもらった分、何か恩返しができればと思っています。そして、これから三種町に移住される方がいたら、できる限りお手伝いしたいと考えています。</p><p>今、移住を検討されている段階かもしれませんが、三種町での暮らしは、きっとあなたにとっても心地よいものになるはずです。自信を持ってお勧めできます。</p><p>三種町でお会いできることを、心から楽しみにしています。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第185回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、秋田県三種町の髙木 優喜さんです。

三種町の地域おこし協力隊、趣味：カフェ巡り・サウナ・料理、特技：裁縫・水回りの掃除・チームディレクション

髙木 優喜

#185 特産品じゅんさいと名湯に癒される、三種町での心満たされる暮らし

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>結婚を機に秋田市で暮らしていましたが、娘が生まれ、これからのキャリアを考えるうちに、地元へ戻りたいという気持ちが次第に強くなっていきました。そんな折、地元で開催されたイベントに参加した際、改めてふるさとへの思いが込み上げ、「地元のために恩返しがしたい」と強く感じました。</p><p>ちょうどその頃、地域活性に関心を持ち始めていたこともあり、地元の活性化をミッションとする地域おこし協力隊の募集を見たとき、「これはチャンスだ」と思いました。自分に何ができるのか不安もありましたが、思い切って応募を決意しました。</p><h2>三種町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>子どもが成長するにつれ、夫の転勤についていく生活を続けるのは難しいと感じるようになりました。私たち夫婦が生まれ育ったこの地で、子どもにも同じようにのびのびと成長してほしい、そんな思いが強くなったからです。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>三種町下岩川地域の活性化を目的とした仕事に携わっており、具体的には下岩川地域づくり協議会の事務局を担当しています。</p><p>この協議会は令和6年に設立され、下岩川の暮らしや山、田んぼなど、地域に根付くすべてのものを大切な財産と捉え、みんなで守り、次世代へと繋げていくことを目指しています。その活動をサポートするとともに、地元のおいしいお米を広めるため、自身の経験を活かし、お菓子やパンの販売にも取り組んでいます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/HjXiOL1y-9C1ZpLT-3eFC.webp"></figure><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><figure class="image"><img></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>「いつもありがとうね。頑張ってくれてありがとう。」と言ってもらえることが、とても励みになっています。</p><p>着任して半年が経ちましたが、出身地とはいえ、まだ分からないことも多く、日々奔走する毎日です。それでも、感謝の言葉をいただくたびに、「もっと頑張らなくては」という気持ちが湧いてきます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/iyIEehMnYwuxN1-FWYBva.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>最初からこんなにも温かく受け入れてもらえるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。</p><h2>三種町の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>スマホの操作説明など、私にとっては何でもないことでも、「さくらに聞けばなんでもわかる」と頼ってもらえるのが嬉しいです。</p><p>とにかくパワフルなお母さんたちが印象的で、いつも協力的に活動を支えてくれるので、本当に助けられています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/IMWXcPQcnhIAgiaxjSOH5.webp"></figure><h2>三種町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>ここ下岩川には、独特のゆったりとした時間が流れています。</p><p>朝の出勤前の慌ただしい時間の中でも、ふと空を見上げたり、山の景色を眺めたりできる。そんな都市部にはない安らぎがすぐそばにあり、とても心地よい環境です。</p><p>この地で育ったお米は格別においしく、冷めてもそのおいしさが変わらないのが特徴です。お昼のおにぎりも温める必要がなく、自然の恵みをそのまま味わえるのが魅力です。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/_4_2D8NXq0Moc4nwPnGme.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>雄大な自然に囲まれた三種町には、日本一しょっぱい温泉ともいわれる森岳温泉があります。湯冷めしにくく、どこの温泉に入っても「やっぱり森岳温泉に入りたい」と思うほど、私にとって大好きな温泉です。</p><p>三種町では、贅沢な心の癒しを感じられるはずです。<br>田舎暮らしを考えている方、三種町で新たな暮らしを始めてみませんか？</p><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第184回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、秋田県三種町の信太 秋桜さんです。

三種町の地域おこし協力隊、趣味・特技：菓子作り、人と接するのが好き！

信太 秋桜

#184 わが子と育むふるさとの未来〜三種町で叶えた新しい暮らしと挑戦〜

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>子どもが小学校に入学するタイミングで、地元の秋田県三種町に戻り、両親が経営する飲食店を手伝いながら子育てができたらと考えていました。そんな折、偶然、地域おこし協力隊の募集を知りました。</p><p>地元を離れて約14年が経ち、訪れるたびにお店が減り、町の活気が失われていくのを感じていました。協力隊制度を活用すれば、地元の魅力を再発見し、町を盛り上げるきっかけをつくれるのではないかと考えました。</p><p>さらに、募集内容が「SNSを活用した町の魅力発信」であり、趣味のカメラを活かせる点にも魅力を感じました。両親の飲食店をはじめ、三種町全体の活性化につなげたいという想いから、応募を決意しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/03/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/ok5bpy0CHVRGJl8XXTa7R.webp"></figure><h2>三種町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>地方で子育てをするなら、やはり地元で育てたいという思いがあり、三種町を選びました。さらに、地元の活気が失われていく現状を目の当たりにし、このままではいつか故郷がなくなってしまうのではないかという不安を感じていました。</p><p>だからこそ、若いうちに自分のできる限りのことをして、少しでもふるさとを元気づけたい。その思いと、地元の魅力発信をもっと強化すべきだと考えていたことが、地域おこし協力隊のミッションとちょうど一致したことも、大きな理由の一つでした。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私のミッションは、SNS（Facebook、YouTube）を活用した三種町の魅力発信であり、特にメインとなる活動は町公式YouTubeチャンネル「みたねのむすびch」の運営です。</p><p>もともと「mitane town」というチャンネル名でしたが、より親しみやすく、多くの人に馴染んでもらえるよう「みたねのむすびch」へと名称を変更しました。それに伴い、チャンネルのバナーを地元の書家の方に依頼して制作し、再生リストの整理や名称の変更など、コンテンツ全体のリニューアルを実施しました。</p><p>「みたねのむすびch」という名前には、三種町内の方々はもちろん、町外の人々ともつながる架け橋になってほしいという想いが込められています。</p><p>動画制作の流れとしては、企画・撮影・編集までを1人で担当しています。動画制作の経験はほとんどなく、最初は独学でスタートしましたが、試行錯誤を重ねながら運営を続けてきました。退任が近づく中で、振り返るとこれまでに59本もの魅力発信動画を制作しており、町の魅力を伝えるための発信力が着実に積み上がってきたと感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/lxltTrep2mDz8qhyh12k7.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>やる気次第で、町に賑わいを生み出すイベントを開催できたり、地元の方の事業やイベントを手伝いながら一緒に盛り上げることができるのが、とても楽しく感じました。特に、自分が企画したイベントで参加者が笑顔で楽しんでいる姿を見たり、直接感謝の言葉をいただいたときは、大きなやりがいを感じました。</p><p>また、ラジオやテレビ、新聞などのメディアに出演する機会も多く、「頑張っているね」と声をかけてもらえることも励みになりました。</p><p>YouTube公式チャンネルの運営においても、スタート時は登録者数が90人ほどでしたが、試行錯誤を重ねながら発信を続けた結果、なんとか1000人近くまで増やすことができたことも、大きな達成感につながっています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/wcme4-r0zDk9I2-bc66_v.webp"><figcaption>イベント企画 みたね会議</figcaption></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>情報発信が十分にされていないものの、魅力的で独自性のある行事やイベントが数多くあり、特に春・夏のシーズンには毎週のようにイベントが続くことは想定外でした。</p><p>そのため、YouTube動画の制作が追いつかなくなることもあり、大変な場面もありますが、それだけ情報発信のしがいがあり、地域の魅力を広く届ける意義を強く感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/Bm6RlW-8aXZZciTL54unK.webp"><figcaption>三種町の絶景</figcaption></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>この3年間で培ってきた動画制作の楽しさとやりがいを強く感じています。特に、あきたふるさと手作りCM大賞では、3年連続で上位入賞し、最優秀賞も受賞することができました。カメラの扱いや撮影技術も向上し、機材も徐々に揃ってきたことから、三種町に定住しながら、協力隊2年目に立ち上げた動画制作（企業PR動画）を主体としたクリエイティブ事業を、卒隊後も継続していく予定です。</p><p>動画制作以外にも、写真撮影（物撮り）、ドローン撮影（国家資格取得済み）、グラフィックデザイン（チラシ・ポスター・ロゴ制作）、WEBデザイン、さらには特産品を活かした商品開発など、幅広く事業を展開していきます。また、両親の飲食店の経営にも携わりながら、地域に根ざした活動を続けていくつもりです。</p><p>これらの事業を通じて、三種町の活性化に貢献し、さらに魅力を発信できるよう努めていきたいと考えています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/ukuk4IDsbft2pD7-DxRag.webp"><figcaption>天体観測</figcaption></figure><h2>三種町の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>1月に着任した直後、突然の大雪に見舞われました。まだ雪かき道具も揃っていない状況だったのですが、近所の方が代わりに電動除雪機で雪かきをしてくれ、その優しさにとても感動しました。</p><p>また、Uターンしたことをまるで自分の両親のように喜んでくれる住民の方が多く、その温かさが活動の励みになりました。皆さんの期待に応え、さらに喜んでもらえるよう、より一層頑張ろうという気持ちを強く持つきっかけにもなりました。</p><h2>三種町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>海水浴場百選に選ばれている釜谷浜では、全国各地からプロの砂像作家を招く大規模な砂像イベント「サンドクラフト in みたね」が開催されます。また、日本屈指の生産量を誇るじゅんさいを活かした「世界じゅんさい摘み採り選手権」では、実際に競技に参加することも可能です。競技を楽しんだ後は、町内の飲食店で提供されるじゅんさいピザなどの特産メニューを堪能するのもおすすめです。</p><p>さらに、町の特産品であるメロンの中でも「サンキューメロン」という品種は、糖度16度前後の網目のない白色のメロンで、驚くほどジューシーな味わいが魅力です。三種町ならではの味覚やイベントを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/02/28/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/52abgEof3Nqr26Y0MN63f.webp"><figcaption>町風景 サンドクラフト</figcaption></figure><figure class="image"><img></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>三種町は、まさに資源の宝庫だと感じています。人口約14,000人の小さな町ながら、町内には4ヶ所もの直売所があり、豊富な農産物を手頃な価格で手に入れることができます。</p><p>特産物としては、じゅんさい、メロン、そらまめ、梅、米などがあり、全国や県内でも屈指の産地となっているものも少なくありません。また、日本屈指の強塩泉を誇る森岳温泉郷があるほか、全国的にも珍しいイベントが開催されるなど、まだまだ磨けば光る魅力がたくさん眠っている町です。</p><p>何かやりたいことや叶えたい夢があるなら、ぜひ三種町の資源を活用し、これまでの経験や知識を活かして挑戦してみてほしいと思います。協力隊制度を活用しながら、自分の好きなことを仕事にする挑戦を、一緒に楽しんでいきましょう！</p><figure class="image"><img></figure><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第183回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、秋田県三種町の三浦 翔悟さんです。

三種町の地域おこし協力隊、趣味・特技：カメラ、旅行、カフェ・雑貨屋巡り、スポーツ鑑賞（NBA、MLB）

三種町

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