移住者プロフィール
山川 温子さん
鹿児島県出水市の地域おこし協力隊、趣味・特技:ものづくり・アート
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
東京在住時にヨガを教わっていた鈴木晴子さんが、阿久根市の地域おこし協力隊に着任し移住されたことがきっかけです。
同年2019年の冬に彼女が誘ってくれて、初めて北薩地域に遊びに来ました。そこで味わった地元の方々の温かさ、美味しい食べ物、景色や空気感、全てに魅了されて「移住したい!」と強く思うようになりました。
2020年、出水市で地域おこし協力隊を募集していることを地元の方々に教えてもらい、応募しました。
移住をするには「仕事」と「住まい」が必須条件ですが、その課題を支援してくれる協力隊制度を活用して移住を実現することができました。
鹿児島県出水市を選んだ理由について教えて下さい。
正直、当初大本命の場所は「阿久根市」でした(笑)。
ですが、出水市であれば隣市にいる友人たちにもすぐに会いに行けるし、協力隊募集しているタイミングのマッチングが運命的でした。
応募に向けて、出水市の情報を調べ進めていくほど、町の規模感・歴史的文化・地元の方々の活動や取り組みに魅了されて、「出水市に住みたい」という思いが強まりました。移住後、出水市でどんな活動が出来るだろうとワクワク感を抱くようになりました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
「リノベーション事業を活用した移住定住の促進」というミッションを主軸に活動しています。
着任当初は、まず地域に馴染む、ローカルを知ることが必須だと思い、自作の市内マップを作成してお店やスポット巡りを積極的に行いました。
そこで出会った方々とお話する中で、地元で感じる課題やこれからの展望、みんなが「ワクワクしたい」と熱く思っていることを知りましたね。人と人・もの・企画の繋がりを作ることが自分の強みだと気づくことができました。
ワクワク感を繋げ、広げることができるアンテナスポットを作ることで、地元の方、外から遊びに来た人、移住者、出水市がより元気になると思います。
また、それらの企画に積極的に取り組みやすくなると思い、商店街の空き物件をDIYリノベーションし「scAle」という交流拠点をつくるプロジェクトを始めました。
そこを起点に様々な方々と交流して、コラボ企画の実施や「やってみたい」にチャレンジできる場所、人と人が繋がる話をできる場所づくりを行っています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
「あっちゃんが出水に来てくれて嬉しい!」という言葉をもらえる瞬間が一番嬉しいです。
地元の方々に仲間として迎え入れてもらえたことを実感できて、移住してよかった。地域おこし協力隊になって良かった!と感じます。
東京にいたときは大勢いる人間の中の一人だった自分が、協力隊として自治体を楽しくする、盛り上げる、というみんなが求めるワクワク感を形にするきっかけになれたことに、大きなやり甲斐と多幸感を感じています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
自治体との関係づくりの難しさが大きな課題でした。
「地域おこし協力隊制度」の捉え方が各自治体で大きな差があるのが現状です。着任前に、活動目的・内容・方法のすり合わせや個人の能力把握、ミッション達成と任期終了後の定住定着に向けた話し合いを自治体職員と隊員で共有してから、活動をスタートしている自治体があるということを知り、本当に衝撃でした。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
任期中に「scAle」という交流拠点を作ることができましたので、ここを足場にコラボイベントの実施・チャレンジレンタルスポットとして窓口を開きながら自身の得意なデザインやアートを武器に、人と人をつなぐ活動を続けていきたいと思っています。
市町村の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
移住してきた自分に対して、温かく迎え入れてくださり、これからも一緒に楽しいことをしていこう!と声をかけてくれる人が多いです。地元内での繋がりも強いですが、外から出水市に来てくれる人に対してもアットホームで、優しく家族のように接してくれる人がたくさんいます。
出水市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
- ラムサール条約で認められた広大な湿原や水辺を保有している。
- 日本で一番鶴が飛来することが、出水の冬の有名な風物詩になっている。
(地元の子どもたちは、幼い頃からツルについて勉強し「ツルガイド」を務めている。) - 日本一広い武家屋敷群がある。
- 鶏肉・卵の地元生産業が盛んで美味しいお店がたくさんある。
- 平野・山・海・川、広い空があり自然が豊かである。
- 自然と生活が共存し、「暮らしやすさ」が非常に魅力的である。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まずは現地に行ってみることを強くおすすめします!
仕事・住まいを確保することは大前提ですが、その移住先の環境の中で暮らしている姿を想像してみてほしいです。
現地に交流アンテナスポットがあれば、そこと繋がって仲間・友だちを作ることで、より移住ライフが豊かになると思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓