移住者プロフィール
山口 真吾さん
群馬県沼田市の地域おこし協力隊、趣味・特技:スノーボード・自転車
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
私は東京生まれで、両親とも東京出身でした。父の転勤による引越しで、長野県諏訪市(小6から中2)長崎県佐世保市(中2〜中3)で暮らしたことがあります。転校を伴う地方への引越しは、当時の自分にとって大きな出来事でしたが、小学校高学年から中学生にかけて自然に囲まれた環境で生活したことが、その後の自分に影響を与えたと思います。
高校、大学、社会人と基本的に東京在住でしたが、地方での生活を経験したくて6年前に大分に仕事を見つけ単身移住しました。昨年60歳以降の生活を検討し、いったん家族のいる東京に戻り、数時間で移動できる関東甲信越の地方都市を生活の拠点候補としていました。
その中で地域おこし協力隊制度を知り応募しました。
群馬県沼田市を選んだ理由について教えて下さい。
スノーボードを趣味としていることもあり、沼田市には何度も訪れていました。とはいえ、日帰りでのスノーボードの通過点として食事、温泉に数時間滞在するのみ、にとどまっていました。
地域おこし協力隊に応募するにあたり調べたところ、雪山、食文化等の大きな可能性があると思い、またそれを活かしていくことが今後の沼田市に必要なことだと思いました。
また、東京の自宅からも片道2時間で移動ができることも選択した大きな理由です。活かすべき資産が眠っているものの、それを活かすためのヒトが必要と思っており、私の今までの経験が活かせるのではないかと思い応募しました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
群馬県で唯一、つなぐ棚田遺産に認定された石墨棚田を中心として活動する「薄根地域ふるさと創生推進協議会」の事務局を中心に活動しています。地域の方たちの努力、協力により農作業だけでなく、年間を通じて様々なイベントを開催しています。
市県内外からの認知度は、徐々に上がってきており、来訪者も増えてきています。そのような状況下、収益事業である農作業等の体験イベントを実施して、収支計算を正確に行い、補助金に頼らず自立できる組織作りを進めていくことを考えています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
棚田での農作業が活動の中心となりますが、今まで全く経験したことがない農作業をすることが非常に面白いです。2年目以降は、戦力として加われるように1年目はいろいろと教えてもらいながら勉強しています。
草刈り作業一つとっても、やればやった分だけ目に見えるところがやり甲斐になっています。 これまでは、民間企業の管理部門で効率化を進める仕事をしてきましたが、体験事業については、効率化は基本的に不要と考えており、管理運営について効率化を進めていきたいと考えています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
現在までのところ特にありません。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
任期の終わる3年後には、60歳になります。今まで子供を中心に考えていた生活を、任期中の様々な活動を通じて、自分、妻との今後の生活についてゆっくり相談しながら考えたいと思っています。
沼田市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
地域活性化のための地元有志の会合にも参加させていただいていますが、参加している方々が夜遅くまで真剣に話し合いをされているのに驚きました。地域に対する思い入れを感じます。
拠点としている古民家近くを散歩していて、近所のおばあちゃんと知り合いになりました。何度か会ううちに、一緒にお茶を飲みながら話をするようになり、車で15分程度の温泉に連れて行ってあげたところ、大変喜んでいただきました。
その後は、夕食も何度かごちそうになっています。採っていったフキノトウ、タケノコも料理してもらいおいしくいただきました。
沼田市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
沼田市は、東京から車で2時間に距離にあるとは思えないほど、自然が豊富だと思います。海以外の自然環境は豊富なので、様々なレジャーが楽しめます。
また独特の河岸段丘の地形は急坂が多く、自転車は走りごたえがあります。 東京近郊からの距離が近いことで日帰りの観光客が多いと思われますが、ゆっくり滞在することで、リンゴ、ブルーベリー等の収穫体験、田んぼでの農作業体験もできます。
汗をかいた後は、温泉も楽しめます。源泉かけ流しの素晴らしい温泉が点在しています。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
私自身も地域おこし協力隊として、今年1月から沼田での生活を始めたところです。単身で来ており、家族は東京にいます。私が1カ月に1~2度帰京、家族は休みに沼田に遊びに来るというようなスケジュールで二拠点生活を楽しんでいます。
協力隊の任期後については、まだ白紙状態です。家族と相談しながら考えたいと思っていますが、移住しなくても、地域と関わっていくことは考えています。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓