#46 脱東京→長野県筑北村へ。推し活ができる場所を作りたい!

体験談

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。 自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。 地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。 ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。 地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください! 「地域おこし協力隊に聞きました!」第46回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、長野県筑北村の庄司真実さんです。

地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。

長野県に移住したいと思い、仕事はどうしようか?と思っていた時に、当時の勤め先の農家の方が地域おこし協力隊OBの方で、「地域おこし協力隊」というのがあるよ!と教えていただき、初めて協力隊を知りました。

長野県内の協力隊を探していて、筑北村の協力隊の募集を見つけました。地域のために自分もお役に立ちたいと思い、応募しました。

同時に空き家も探していて、不動産屋さんに紹介していただいた家をみて「いいなぁ」と思い、空き家を購入しました。 知り合いもいなく、どういう土地かも分からないまま筑北村にやってきました。

地域おこし協力隊の庄司真実さん

長野県筑北村を選んだ理由について教えて下さい。

移住先として長野県を選んだ理由は、生存確率を上げるためです。 地震が発生しても津波が届きにくい、原発も届きにくい、災害が少ないということで選びました。

また、コロナ禍になって考え方が変わり、自然がたくさんある所に行きたい!脱東京したい!農業をしたい!と思い、最初は長野県小海町で半年間ほど農家さんのところでアルバイトをしていました。そこで協力隊という制度を知り、応募して採用が決まり、空き家が見つかり、現在筑北村に住んでいます。

地域おこし協力隊の庄司真実さん

地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。

私は観光課に所属しています。 業務内容は地域資源・地域住民を巻き込んだ観光振興事業です。
1年目の具体的な活動は、

  • 村のことを知るために村を散策。
  • 観光情報を発信しているSNSがなかったのでTwitterとInstagramを開設し、 イベント情報や村の様子などを投稿。
  •  物産展や村の方が主催するマルシェやイベントのお手伝い。
  •  イベントや物産展のチラシやマップのデザイン。
  •  安曇野FMにて筑北村の観光情報を届ける。 

現在の2年目は、1年目にしていたことを継続しつつ、以下の活動をする予定です。

  • 村のキャラクター誕生。
  • 修那羅石神仏のガチャを製作する。

地域おこしのイベントに参加した庄司真実さん

地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?

自分が「やりたい!」と思ったことができます。時間はかかるかもしれませんが、企画を実行しました。そして村の方に『広報誌「ホットスポット」の協力隊活動の報告を見たよ!頑張ってるね!』とお褒めのお言葉をいただいた時に、「やって良かった!嬉しい!」とやり甲斐を感じました。

地域おこし協力隊は住民の方や行政の方、いろいろな方と知り合う機会があります。 普通に移住して生活していたらあまり関わることができませんが、協力隊という立場で働かせてもらい、関わらせていただいています。

「人は財産」と思っているので、本当に有り難いです。 卒隊後もこのまま住む予定なので、今後も村のお力になれれば幸いです。

 

地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。

常にある仕事はなく、「これをする」ということもあまりないです。
「 自分から仕事を見つける!やりたいことをやる!企画して実行する!」これが大切です。

26年間生きてきて、与えられた仕事をこなす経験しかしていませんでした。地域おこし協力隊になり、自分から何かをするということを学びました。 私の中ではとっても貴重な経験をさせていただき感謝しています。

会社に属していると、上司や社長が企画を承諾したらすぐに計画を実行できますが、私が働いている役場では予算などの関係ですぐには実行できないということがあります。前もって計画する必要があることを学びました。

 

卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。

私は推し活をしていて、住んでいる地域に推し活ができる場所がありません。だったら自分で作ればいいのでは?と思い、推し活ができるゲストハウス・レンタルスペース・カフェを作りたいと思っています。

まだ構想段階ですが、自分がしたいことをやってみようと思います。 
ですが、それだけでは生活できないと思っており、生活できる最低限の収入をどこかで稼ぎながら「推し事」をしようと思っています。

推しがいるから今の私がいる。 
推しがいるからがんばれる。 
推しが私の生き甲斐。 
推しのために働きます。
 

筑北村の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。

引っ越しをする前は、近所にはどういう方が住んでいるのかな?土地に慣れるかな?大丈夫かな?と少し不安でしたが、そんなことは一切なく、ご近所さんや村の皆さんはとても優しく、親切に接してくれます。

お茶をしていかない?とお誘いいただいたり、夜ご飯までご馳走になったりしました。驚いたのは、お茶の時に手作りのお漬物があることです。

畑をやってみたい!とお話をしたら、何も聞いていなかったのですが、 数日後には裏庭の畑が耕してありました! そして苗も用意してくださり、一緒に植え付けをしました。 かっこよすぎです!感謝です。

地域おこし協力隊の庄司真実さん

筑北村の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)

  • 「景色」
    北アルプスを一望できるスポットがあります! 
    近くでみる北アルプスも迫力がありいいですが、引きで眺める北アルプスも最高です。
  • 「食」
    信州といえばそば!ぜひ【そば処さかい】へ行ってみてください。
    筑北村産の鹿肉を使用したお蕎麦がおススメです! 季節の天ぷらやおそばもご賞味あれ!
  • 「観光スポット」
    【修那羅山安宮神社】は一度は行ってみていただきたい場所です。
    ジブリにでてきそうな場所で、石神仏が800体以上もあります! そして神社には人懐っこい猫が4匹住んでいて道案内をしてくれます。 

 

移住を検討している方にメッセージをお願いします。

「何もない」と思うかもしれませんが、「何もない」というのが「ある」と思っています。 筑北村は自然豊かで、五感で四季を感じることができます。

私は都会に住んでいた時よりも心に余裕ができ、ほっとしながら暮らしています。 村にはJR篠ノ井線の電車が停まる駅が3つあり、長野・松本・安曇野にアクセスしやすく、とても便利です。

また、筑北村にスマートインターが開設できる予定で、さらに交通の便がよくなります。ホームセンター・コンビニ・ドラッグストア、隣の村にはスーパーもあるので不便を感じません。

ぜひ!ほくほく、ちくほく村においでください!

 

地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓

https://warp.city/features/2

 

長野県

筑北村

chikuhoku

筑北村は長野市の中央部、松本市と長野市のちょうど中間に位置しています。里山に囲まれたのどかな農村風景が広がり、訪れた方がほっとする日本の原風景が残されています。村人は困ったら助け合う暖かい人柄。野菜やお米の自給だけではなく、漬物やお味噌なども自分たちで作る方が多く、自然と調和した豊かな生活文化が息づいています。 村内にはJR篠ノ井線が通る駅が3つあるほか、長野自動車道のインターチェンジ「筑北スマートIC」が令和5年度完成予定。都心からのアクセスも良好です。また、北は長野市、南は松本市、東は上田市、西は安曇野市と地方都市に接しており、いずれも1時間程で行くことができ、ウィンタースポーツが楽しめるゲレンデや北アルプスの登山口にもすぐ行ける好立地です。