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プロフィール
有限会社ドリームファーム
所在地:富山県下新川郡入善町
業種:農業(農産物生産・販売)
商品:米、野菜、チューリップ
会社URL:https://www.dream-farm.co.jp/
事業内容を教えて下さい。
水稲を中心に約100haの圃場管理で大規模農業を行っております。米と野菜作りをはじめ、農産物直売所やオンラインショップで販売をしています。また、冬期はチューリップ切花を販売しております。
ドリームファームは富山県の東側、黒部川沿いの入善町にあり、北アルプス立山連峰が育んだ清らかな冷たい豊富な水と、その水をたっぷり含んだ広大な土地で食べる人のことを考えた安心・安全な作物を作っています。皆さまに「これでいい」ではなく『これがいい』と思われる「もの作り」を心がけています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
自然豊かな入善町で作られるお米の美味しさの秘訣は、なんといっても「水」です。入善町は北アルプス立山連峰の雪解け水が育んだ黒部川の扇状地に位置しています。
清流・黒部川がありますし、北アルプスの雪解け水は黒部川扇状地に途切れることなく注がれます。さらに立山の地中に染み込んだ水は約100年の歳月を経て、ミネラル分豊富な安定した温度の伏流水となって湧き出ており、美味しいお米を育ててくれます。
また、美味しいお米作りには寒暖差が重要と言われています。日中は暑い水田地帯も、その低温で豊富な水のおかげで涼しくなるため、昼夜の温度差が大きくなり、稲作に適した自然環境になり品質の良い美味しいお米が出来上がります。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
天候に左右される自然の中での農作業は大変な部分でもあります。しかし季節を感じながら農作物の日々の成長を見守り、食べること、生きることに直結する仕事であることにやりがいを感じています。
農業生産は基本的な栽培方法はあっても、あらゆる条件が影響するのでなかなか思い通りにはいきません。お客様、消費者の皆様に少しでも美味しいもの、喜ばれるものを作れるよう試行錯誤することで、毎年違った結果が出せるのも農業ならではの醍醐味です。
リピーターのお客様から「また食べたい」「待っていました!」と言っていただけるのはとても励みになります。出荷のときは大切に育てた我が子を送り出す心境で、美味しく食べてもらい幸せになってほしいと願っております。
畑で食べる穫れたての新鮮野菜は、生のままで本当に美味しいです。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
農作物という生きもの相手なので、毎日目をかけてやらなくてはなりません。上手く生育するための環境(水、温度、土、日照など)を整えることには手を抜けないので、必然的にお休みは少ないです。
とくに収穫は待ったなしなので、こちらの都合で時期をずらすことはできません。機械化が進んでいるとはいえ、人の手による作業も多く、同じ作業の繰り返しや重たいものの持ち運びには慣れるしかなくとにかく体力勝負な面があります。
基本アウトドアなので、暑い、寒い、紫外線は避けられません。毎日身体を動かすのでジムに行かなくても筋肉がついて基礎代謝アップ、健康になれます。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
年間を通じて色々な野菜を栽培しておりますが、大きさ・見た目・形のせいでどうしても規格外になるものが出てしまいます。なんとか加工品にして活かせないものかと考え、去年はサツマイモで干し芋を作ったところ好評でした。
農業6次産業化と言われますが、自分たちの作ったものを自分たちで売る方法をさらに模索していけたらと思います。
「富山県産コシヒカリ」はまだまだ他県にブランド力で負けているような気がしますが、北アルプスの水の恵みで育つお米の美味しさをもっと知っていただけるよう頑張ります。暑さに強い「富富富」もファンが増えてきて、これからが勝負です。
地域の魅力について教えて下さい。
北アルプスの山々と富山湾の絶景を望む入善町は、豊かな自然と水に恵まれています。黒部川扇状地では山からの雪解け水が地中に浸み込んで伏流水となって湧き出る湧水スポットが多数あり、おいしい水がいつでも手に入ります。
ほとんどの一般住宅でも井戸で地下水が飲み水に利用されています。
入善町のグルメといえば、海洋深層水で旨味を引き出したカキ、日本一大きな入善ジャンボ西瓜(最大25kg)、富山湾のホタルイカなどがあげられますが、農業が盛んでお米も野菜も新鮮で美味しいものには事欠きません。
春は田園風景に一面のチューリップが広がる「にゅうぜんフラワーロード」、冬は寒さ凍えるなか熱々の「ラーメンまつり」と地方ならではの楽しいイベントもあります。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
農業は人手不足、高齢化という危機的状況で、農業人口は減り続けています。低賃金で休みも少なく体力的にきつい仕事というイメージでしょうか。
ですが実際にやってみて自分の今までやってきたオフィスワークより数倍楽しくて、外に出て身体をフルに使う仕事はとても刺激的です。ひとつの作物を育てるにも種まきから収穫まで様々な工程があり、毎日違う作業メニューをこなさなくてはなりません。
植物は日々成長するので新しい発見があります。自分なりの農作物という作品を生み出すクリエイティブな仕事で、固定観念にとらわれていては出会えなかった幸せや豊かさの価値観を見出すことができたような気がします。
単に田舎暮らしがしたいというだけで農業を始めるのはおすすめできません。移住してやりたいことが明確であれば、自然の中で職住近接の暮らしを楽しめると思います。
総勢13名の小さな会社ですが、関東からの移住者が2名在籍しており、農業修行中です。