移住者プロフィール
岡部 ひら芙さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
熊本県八代市の地域おこし協力隊、趣味・特技:カラオケ・映像制作・旅行
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
前職ではテレビディレクターとして、さまざまな映像作品を手掛けてきましたが、一番やりがいを感じたのは、地域や人々に密着した映像作品でした。しかし、取材先が数日から数週間ごとに変わるサイクルだったため、もっと一つの地域に深く関わりたいという思いが強くなっていきました。
そんな中、地域おこし協力隊という制度には仕事柄触れる機会が多く、いつかチャレンジしてみたいと思っていました。そして、2023年にタイミングが重なり、地域おこし協力隊として活動を始めることになりました。
熊本県八代市を選んだ理由について教えて下さい。
全国どこに行っても良かったのですが、兄弟や家族がいる九州内で探そうと思い、九州内の募集を探していたところ、八代市坂本町の募集を見つけました。八代市には、前職で手掛けた思い入れのある作品で訪れたことがあるため気になっていました。
何となく坂本町について調べてみると、雄大な山々やエメラルドグリーンの球磨川に魅了され、一気に坂本町のファンになってしまいました。応募期日が翌日だったことにも縁を感じ、急いで応募書類をそろえて速達で送ったのを今でもよく覚えています。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
坂本町の魅力を発掘し、それを町外に発信することが私の大まかなミッションです。そのため、仕事内容は多岐にわたります。地元のテレビ局やラジオ番組で坂本町の魅力を紹介したり、地域で採れる食材を使った商品の開発も行っています。また、老人会や地元の文化祭、行事などに参加して、地域の方々との交流を深めることも重要な仕事の一つです。
さらに、前職での経験と趣味を活かし、坂本町内の観光スポットを撮影して映像に残す取り組みも始めています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
地域おこし協力隊の活動では、自分の存在意義をはっきりと感じられるところが大きな魅力です。会社員をしていると、どうしても組織の中の一部としての役割にとどまりがちですが、地域おこし協力隊では、良くも悪くも一匹狼として活動します。
自分という人間そのもので勝負するため、地域の方々に認められた瞬間には、会社員時代には味わえなかったやりがいを強く感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
想像以上に地域の皆さんが温かく迎えてくださったことが、とても印象的でした。よそ者扱いされるのは仕方ないと覚悟していたのですが、その心配は全くいりませんでした。
皆さんが孫のようにかわいがってくださるので、おじいちゃんおばあちゃんがたくさんできたようで、とても嬉しいです。
もう一つ驚いたのは、皆さんの元気さです。坂本では、60代は青年、70代は現役、80代からが本番だという謎の名言があるくらいで、皆さん本当にお元気です。この方は〇歳くらいかな~と予想しても、実際には+10歳くらい上のことが多々あります。
八代市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
想定外だったこととしてお話しましたが、坂本町では本当に多くの温かい方々が、よそ者扱いせずに迎え入れてくださることが印象的でした。特に「若い人がいないから来てくれて嬉しい」と、皆さんが口を揃えて言ってくださいます。
着任してから約1年が経つ頃には、いつの間にか地元のひょっとこ踊り会の一員になっていたり、地元住民が運営する飲食店の後継者候補に挙げられていたりと、地域団体のさまざまな一員や後継者として考えてくださっているようです。幸せな悩みではありますが、体が足りないな…と思っています。
八代市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
坂本町の一番の魅力は、何といっても自然豊かな環境です。日本三大急流の球磨川をはじめ、山々の景色や田園風景など、集落ごとに異なる風景が広がっており、自然が好きな方ならきっとお気に入りの集落が見つかるはずです。
そして、坂本町の名物「ぼたもち」も外せません。坂本町のぼたもちは、一般的に「おはぎ」と呼ばれるものとは異なり、もち米とサツマイモを練りこんだ生地にあんこを包み、きな粉をまぶしたスイーツです。初めて食べたとき、その美味しさに衝撃を受けました。
さらに、高速道路のインターチェンジや新幹線駅があり、交通の便も良いことや、八代海で釣りを楽しめることなど、坂本町には魅力がたくさん詰まっています!
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
移住は自分の人生の中でもとても大きな決断だと思います。だからこそ、移住することで出会える人やモノ・体験は、間違いなく自分の成長に繋がりますし、人生の中で忘れられない出来事になると感じています。
そして個人的には移住に失敗はないと思っています。移住先が終の棲家になる人もいれば、また新たな場所へ冒険する人、はたまた地元に戻る人もいると思いますが、移住先での思い出はずっと残るので一生の語り草になると思いますよ。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2