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生産者プロフィール
前成照さん
出身地:広島県三次市
現住所:高知県四万十町
職業:菓子製造
趣味・特技:音楽・大相撲観戦
生産物:1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレン
小清水緑さん
出身地:神奈川県横須賀市
現住所:高知県四万十町
生産者への道を志した経緯やきっかけについて教えて下さい。
東京に暮らしていた2011年に起こった東日本大震災で、もっと地に足がついた暮らしがしたいと思いました。
地震によって電気や電車が止まり、移動手段がなく人が溢れ出しました。水道や食べ物も安全ではないかもしれないという不安がありました。
「東京の暮らしは町のシステムが動いているからこそ成り立っているのだ」ということを痛感しました。火を起こしてもいい、水を汲むことができる、人が溢れ出すような人口密度でないところ、身近に食べ物が育つ場所へ行きたいと思いました。
そして、誰かに雇われるのではなく、自分たちの力で暮らしができる場所に行って仕事を作り出したいと考え、高知県四万十町へ移住しました。移住後は、四万十町で豊かに育つ果物や野菜に出会い、それらを使ってごはんやお菓子を作りたいと思い事業を始めました。
生産物の魅力について教えて下さい。
- 1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレン
四万十の季節ごとに採れる素材を、その都度仕入れて仕込みをして保存させています。四万十に育つ豊かな素材、生産者さん、それを作っていくスタッフなど、さまざまな人たちが関わっていることを表現できます。 - しまんと果実タルト
さまざまな素材を使ってカラフルなタルトにしています。サイズは直径5.5センチという一人分サイズです。
これで四万十のカラフルな素材が一度に楽しめます。
四万十町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
- 初夏から夏までの最高に気持ちがいい景色
- 空が広がり、きれいな緑の田んぼと畑。近くの川の水は透明で魚も泳いでいる環境である
- とても綺麗な夜の星空
- 川遊び、海遊びができること
- 自然いっぱいの魅力的な風景
- お米をはじめ、お肉、魚、野菜どれもが四万十町で育ったものだけで生活ができる
- 人が優しく、みんな見守ってくれている感じがする人柄の良さ
- 四万十川にかかる欄干のない沈下橋
お仕事のやり甲斐はなんですか?
- 喜んでくださるお客様がいること
- 移住した私たちを応援してくださる方がいてくれること
- 子どもの成長
- 魅力ある農家さんたちとお仕事を通して関われること
- 自分の思いも商品に乗せられること
- たくさんの人に出会うことができること
- やりたいことができること
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
楽しいからということもありますが、自営業なのでずっと仕事をしている感じがします。また、すべてイチから初めてやっているので、それはどれも大変です。
住んでいる地域がかなり田舎なので、すぐに街に出て買い物ができません。買い忘れたものがある時などは大変です。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
生きづらさを抱えている人が、生きやすい社会になるようにと思って事業をしています。大きな資本の大きな力ではないけれど、少しずつでも自分たちができるところで経済を回し、少しずつ発信もしていきたいと思います。
自分たちの事業を通して、出会えた方々が豊かになるように(金銭的な面だけじゃなく)日々やっています。
移住して一次産業を目指す方へメッセージをお願いします。
大切なのは移住してからだと思います。移住するよりもっと頭を使い、体を使います。
地域の方がずっと大切に守ってきた土地を大事にしながら、自分たちのできることを謙虚にやっていくことが大事かなと思っています。継続して誠実にやっていくことが大事ですね。