移住者プロフィール
増田好希さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
北海道登別市の地域おこし協力隊、趣味・特技:人との会話
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
元々、東京でシステムエンジニアをしていた際、あることをきっかけに狩猟やジビエに興味を持ちました。それについて調べていたら、登別の地域おこし協力隊の募集を見つけました。
詳細を見てみると「地場産品PRマネージャー」という役割で、そのPRする地場産品の中にエゾシカ肉が含まれていました。これなら「狩猟とその収益化ができるかも!」と思い、応募することにしました。
北海道登別市を選んだ理由について教えて下さい。
「応募動機」にある通り、きっかけは「登別だから」という訳ではないのですが、登別市にあるエゾシカの解体所に強く惹かれたことを機に、情熱と覚悟を持って移住し、登別市の地域おこし協力隊になりました。
登別にあるエゾシカの解体所は、国際的な食品衛生管理規格である「HACCP(ハサップ)」に基づく衛生管理をしており、道によるエゾシカ肉処理施設の認証を受けた、約20箇所のうちの1つです。衛生基準のみならず、エゾシカの捕殺から解体所への運搬時間や処理方法に独自のこだわりをもって食肉としており、臭みのないエゾシカ肉を提供できる解体所です。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
主な仕事は、地場産品のPRです。
具体的には、「のぼりべつ豚」「登別牛」「魚介など」の生産現場から加工、消費までの過程を撮影します。それを分かりやすく編集をして、その動画をSNSへ投稿してPRしています。
そのため、一次生産者へのアポ取りや日程調整、牧場や漁港での撮影、動画の編集、SNSへの投稿、それら全てを一人で行います。撮影や動画編集、SNSの運用は奥深いので日々勉強です。
加えて、肩書に「地域おこし」とついている以上は、まちづくりにも携わりたくて、ビーチクリーンや市民活動センターでのイベント企画、一次産品を使ったイベントの開催をしています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
人と人を繋げることで、イベントや新たなまちづくりの活動に結びついたり、何か形となって現れた時にやり甲斐を感じます。
移住した最初の頃は知り合いが一人もいない状況でした。少しずつ町の人との関係を築いていくと、「〇〇をやりたいが一緒にやる人がいない」、「△△できる人がいれば、一緒に□□ができる」など情熱を持っている人達と出会いました。
そして、そういった人達が新たなアクションをするきっかけや仲間を必要としていることに気付きました。そんな想いを持った人達同士を、トランプの神経衰弱のようにペアを見つけ、マッチングさせます。
それにより新たなまちづくりに結びつくと、自分が地域おこし協力隊になった意味を見出だせたように思えて、やり甲斐を感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
登別では、「登別牛」や「のぼりべつ豚」、「のぼりべつ牛乳」などのブランド化された一次産品の他、魚介も多く取れます。それらの一次産品について、地元に住んでいても知らない人が多いことが想定外でした。
そのため、市外だけでなく地元住民をターゲットにしたPR活動も重要で、地域の一次産品をもっと身近な存在にすることや地産地消の取り組みも行っています。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
ハンターとして狩猟をしながら、頂いた命を最後まで活用して、エゾシカとの共存の道を探りたいと考えています。
北海道ではエゾシカが70万頭を超えて、生息地が拡大しています。農林業被害や交通事故の増加などの人間社会への影響、他にも植物や山林の生態系への影響が問題となっています。
また、エゾシカの個体数増減の歴史から、天敵はおらず大寒波や人間による捕殺でしか減少していません。
人口減少が進む地方自治体では、行政の予算も限られ対策費用は減る一方です。そのため、「ハンター」という職業を確立して、継続的に増やしてく必要があり、その足がかりを登別市でスタートしたいと考えています。
登別市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。
移住後、思っていた以上に他所者(よそもの)扱いされなかったことに驚きました。むしろ、移住者を歓迎してくれる雰囲気があります。
夏祭りにも企画サイドで携わらせて頂き、地獄祭りではお神輿を担がせてもらえました!何人もの他の移住者から同じ話を聞いているため、登別の雰囲気なのだと思います。
登別は温泉が有名で、年間400万人の観光客を迎える一大観光地となっています。観光開発を進めるにあたり、市外から来る沢山の人を招き入れる環境・歴史が築かれたため、そのような雰囲気になったのかな…と推測しています。
登別市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
登別は温泉で有名な一大観光地ですが、住みやすい町でもあると感じています。登別市は、海に面しており海岸に沿うように住宅が並んでいる一方で、1,000m級の山にふち取られており面積の約73%が森林を占めています。
さらに、大湯沼から流れ出す温泉の川もあれば、3,000年以上かけて出来上がったキウシト湿原もあります。「山・森・湿原・川・海」がある登別は、自然が豊かな土地だと言えます。
気候は、北海道の中でも雪が少ない有数の地域で、市街地で積雪が50cm以上になることはほとんどありません。だから、雪かきや雪道の運転はそんなに困ることはありません。
交通面については、住宅地が山と海に挟まれて縦長に存在しているため、市内は電車かバスに乗れば乗換無しで、大抵の場所には移動ができます。遠出をする際にも、新千歳空港まで車で1時間、札幌まで1時間半で行くことができます。
人口は、隣の室蘭市と合わせると10万人超えるため、都市機能も充実しており、スーパーやチェーン店も多数あります。自然と都市機能を両立していて、子育てや福祉にも力を入れている登別市ですが、まだまだ魅力があります!!
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
登別市の魅力は、上記に沢山書いた通りです!
東京から移住してきた私は、毎日自然の豊かさと利便性に毎日感動しています。
移住地として、穴場なのが登別市です。一週間の移住体験など、行政のフォローも多数ありますので、気になったらまずは登別市の移住相談窓口へ行ってみてください。
僕もSNSで移住生活を発信しているので見てみてください!!
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2