<h2>―君津市への移住（二拠点居住）を考えたきっかけはなんですか。</h2><p>元々は就職をきっかけに千葉県内で約20年間暮らしていましたが、夫の転職を機に、実家のある山梨県に移住しました。山梨県でも20年以上生活し、自然が豊かで魅力的な地域だと感じていましたが、年齢を重ねていくにつれて、日常生活の利便性も重視するようになり、約4年前から再び移住の検討を始めました。今回は二度目の移住になりますが、セカンドライフをより充実させたいという思いから、ゆったりした環境と利便性を兼ね備えた場所を探し始めました。</p><h2><br>―どのように移住先を探しましたか。</h2><p>最初から君津市を候補にしていたわけではなく、関東圏のさまざまな市区町村を移住先として検討しました。コロナ禍で検討を中断していた時期も含め、約4年間にわたって移住先を模索しましたが、なかなか決め手に欠けていた状態でした。年齢的にも、移住で失敗したくないという思いは強かったです。東京都・有楽町のふるさと回帰支援センターにも相談をしながら、いろいろな自治体を調べていきました。<br>その過程で君津市の名前が挙がり、さらに千葉県内に住む家族からもおすすめされました。それまでは君津市についてはあまり知らず、観光地へ行く途中で通過する程度で、市街地を訪れたことはありませんでした。<br>そこで、君津市をもう少し詳しく知るために、「オーダーメイド移住体験ツアー」に参加し、市職員の方に現地を案内してもらいました。その結果、飲食店や病院、買い物施設などがコンパクトにまとまっており、想像以上に生活しやすそうだと感じました。道路の幅も広くて、安全性が高く感じた点も魅力でした。ちょうど春の時期で、内みのわ運動公園や小糸川沿いの遊歩道に咲いていた桜がとても綺麗だったことも印象に残っています。<br>これまで様々な市区町村に足を運んで相談してきましたが、現地を職員の方と一緒に巡るのは初めてでした。説明を聞きながら施設の位置関係などを実際に確認できたことで、移住した時の生活イメージがより具体的に湧きました。ただ訪問するだけだったり、地図を見るだけではどうしてもわからない情報が多かったので、情報を補うのにとても効果的でしたし、身近に自然を感じられる環境があり、散歩するのにちょうどいい場所があることも大きな魅力でした。</p><h2><br>―住まいはどのように探しましたか。</h2><p>戸建ての中古住宅を購入しました。利便性を重視し、市街地である君津地区を中心にインターネットで物件を探したところ、建物や価格、築年数のバリエーションが豊富で、思ったほど苦労せずに見つけることができました。<br>物件を探す際には、場合によってはリフォーム費用が必要になることも考慮しながら、複数の物件を検討しました。私自身が住宅関係の仕事をしていることもあり、コスト面をシミュレーションしながら選んだ結果、比較的早く希望にある物件に出会うことができました。実際に内見したのもその1件だけで、すぐに決断できましたね。<br>市街地の中でも当初は視野に入れていなかったエリアでしたが、事前に現地案内を受けていたおかげで、周辺の買い物施設等との距離感などがイメージしやすく、検討がスムーズに進みました。<br>これまで約4年間移住先の検討を進めてきましたが、君津市を最初に案内していただいてからわずか3か月ほどで住宅の購入まで決めることができました。最初は軽い気持ちで訪れただけでしたが、結果的にとても早く決断できました。<br>当初はアパートなどの賃貸住宅に住むことも考えましたが、良い物件が見つかった際にすぐに契約を解除できないことや、余計な費用がかかる可能性を考慮し、初めから住宅購入を選びました。</p><h2><br>―現在の生活スタイルについて</h2><p>現在は2週間に1回ほどのペースで君津市を訪れています。市内には多くの買い物施設があり、気軽に短時間でアクセスできるので、直売所やホームセンターなどを巡るのが楽しみです。実際に車で走ってみると、改めて道幅も広く、渋滞もしないので、快適に生活することができています。<br>また、自然が豊かなエリアにもよく出かけます。鹿野山や清水渓流広場は特にお気に入りの場所ですし、市内外問わず訪れてみたいところがまだまだたくさんあります。<br>さらに、都心へも1時間程度でアクセスできる点は大きな魅力です。買い物や観光など、気軽に楽しめるのが嬉しいですね。山梨との往復に係る交通費も比較的安く、バスターミナルや駅周辺では、車を丸一日駐車しても数百円で済むため、とても助かっています。<br>&nbsp;</p><h2>―移住を検討している人へのメッセージ</h2><p>移住を考える際には、実際に現地を訪れてまちを歩いてみることが一番だと思います。君津市は自然も豊かで買い物や交通の利便性そろっていて、暮らしやすさを実感できるまちです。私たちも現地を案内してもらったことで生活のイメージが具体的に湧き、安心して移住を決めることができました。新しい暮らしを探している方は、ぜひ気軽に足を運び、君津市の魅力を体感してみてください。きっと自分らしい暮らしのヒントが見つかると思います。</p><p><br>&nbsp;</p>

君津市

靏田さんご夫婦の、君津との出会いから住まい探し、実際の暮らしまで、その経緯を伺いました。

千葉県

山梨県での暮らしを経て、セカンドライフの地として君津市を選んだ靏田さんご夫婦。 自然と利便性がほどよく調和した環境に魅力を感じ、現在は二拠点居住をしながら、2026年の完全移住に向けて準備を進めています。 

靏田(つるた)美都子さん、佳伸

利便性と自然が調和するまちで二拠点居住を楽しんでいます。

<h2>―移住を考えたきっかけを教えてください</h2><p>大学を卒業して、最初は東京でインターネットの会社に勤めていたんですが、３年半くらいで辞めて無職でふらふらしていた時期がありました。<br>そんな時に君津市の特産品である、小糸在来Ⓡという大豆の在来種を使った「豆ごはん」を食べる機会があって、シンプルな料理ですが豆らしい強烈な風味と香りに衝撃を受け、そこから君津市での就農に興味を持ち始めました。<br>結婚もしていたし、自堕落な生活を送っていた自分の意識を変えたいという思いもあって、移住、就農に向けて少しずつ行動し始めました。<br>&nbsp;</p><h2>―新規就農に向けてどのようなことに取り組みましたか</h2><p>実際に移住したのは2012年ですが、その前に農業の知識を得るため、他市の個人農家さんのもとに行って研修を行いました。<br>また、君津市で就農するにあたって、農協が主催の「新規就農者の集い」のようなものに参加をしました。そこに参加していた認定農業者の方に声をかけ、お手伝いなどを行っているうちに、少しですが農地を使わせてもらえることになり、移住を決断しました。<br>最初のころは妻も反対していたし、今でも不安はあると思いますが、おいしいものを作って食べてもらううちに、だんだんと肯定してくれるようになりました。<br>&nbsp;</p><h2>―実際に農業を始めてみてどうでしたか</h2><p>初めは有機農業のみでやっていくことを考えていましたが、それだけでは全然生活ができないという農業の厳しさを知りました。<br>東日本大震災後で放射能などにとても気を遣う時期だったというのもあり、５年くらい経過しても中々売り上げが伸びませんでした。<br>農業をやめてしまおうかと悩む時期もありましたが、小糸在来Ⓡを作っている方から、もう少し大きな規模でやってみろと言われ、慣行栽培に切り替えてなんとか今まで続けることができています。<br>&nbsp;</p><h2>―現在育てている野菜について教えてください</h2><p>現在は小糸在来Ⓡで枝豆、大豆を作っているほか、にんじんも作っています。<br>にんじんは他と差別化して売り上げを伸ばすことは難しく、悩みを抱えていた時期がありました。そんな時に、研修時代の知り合いを通じて、ジュースに加工してくれる新潟県の工場の方を紹介してもらえることになり、実際にやってみたら意外と好評で、ジュースとしての販売もスタートしました。<br>今は君津市内と近隣市の直売所などで販売しているほか、インターネットでも販売をしています。また、おかげさまで10周年を迎え、パッケージもリニューアルしました。<br>&nbsp;</p><h2>―農業をやっていて楽しいと思うのはどんな時ですか</h2><p>小糸在来Ⓡオーナー制というものがあって、１０月の収穫、出荷の時期になると、県外からもオーナーとなっている人たちがたくさん来るんです。<br>私が初めて君津市を訪問したのもこの制度からでした。この時期はちょっとしたお祭り期間のようなものですごく楽しいです。<br>今後はもっと人が来やすいように駐車場の整備などを進めていきたいと思っています。私自身小糸在来Ⓡがきっかけで移住した人間なので、これが君津市に来てもらうきっかけになれば良いなと思っています。<br>&nbsp;</p><h2>―君津市での子育て環境はどうですか</h2><p>子育てをするうえで君津市は凄く快適だと思います。<br>東京の生活では、公園や病院へ子供を連れていくために電車に乗る必要があり、混雑している中でベビーカーを押していくのは大変でした。<br>君津市では車での移動がメインで、公園で遊ばせたいときには駐車場にスムーズに停めることができるし、広い場所で遊んで満足したらすっと帰ることができます。<br>病院も待ち時間が短くて済むし、のびのび子育てできています。君津市は運転のマナーもすごく良いと感じます。<br>今では新しくてきれいな産婦人科もあるので、子供を産みたい人にとっては凄く快適なんじゃないかなと思います。<br>また、市内には大きな給食センターがあって、中学校まで給食を食べることができるのは子育て世帯にとってすごく助かっています。<br>&nbsp;</p><h2>―君津市への移住を検討している人へ一言お願いします</h2><p>農業で生きていくことは大変ですし、今でも不安はありますが、とてもやりがいを感じます。<br>また、実際に子育てをしていて、君津市は子供を大事にしてくれているなと感じます。<br>自然環境はもちろん、東京、横浜方面へのアクセスもよく気軽にお出かけできるし、空港も近いです。都市へのアクセスとゆったりした生活のバランスを求める方に君津市はおすすめです。<br>&nbsp;</p>

2012年に東京都から移住し、就農した宮本さん。就農する際に取り組んだことや、10年間農家として働いてきて苦労したこと、君津市でのくらしについて伺いました。


東京都内で会社員をしていたが、君津市の特産品である、小糸在来Ⓡという大豆の在来種に出会ったことをきっかけに君津市への移住、就農を決意。.小糸在来Ⓡで枝豆、大豆を作っているほか、にんじんも作っています。現在4人の子育て中。

君津市

君津市の移住体験談一覧：2件

利便性と自然が調和するまちで二拠点居住を楽しんでいます。

君津市の特産品をきっかけに移住、就農しました！