ワープシティ公式

住む場所が変わると生き方も変わる。

環境が変わると自身も変化し、人生までもが変わっていくーー。
都会の喧騒を離れて、地方で“自分らしい生き方”に憧れを抱く人は少なくないだろう。

しかし、いざ真剣に移住を考えると、移住に大きな期待を持つ反面、不安も計り知れない。

現実的に自分の思い描く理想の暮らしが実現できるのかーーー。

“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けする。


第５２回目の先輩移住者は、2017年に京都府から長野県木曽郡上松町（あげまつまち）にご家族で移住をした、高橋一真（かずま）さん・彩希衣（さきえ）さんご夫妻。
2018年にご夫婦揃って地域おこし協力隊に入隊し、3年の任期終了と共に、上松町への定住を決意した。

「移住前の生活を“日常”とするなら、今は毎日が“非日常”のようです」と、語るご夫妻に、上松町へ移住をした“経緯”、大自然の中での“子育て”、田舎暮らしの中で見つけた“真の豊かさ”について、詳しくお話を伺った。


上松町

長野県

高橋 一真さん、出身地：京都府宇治市、前住所：京都府八幡市、現住所：長野県木曽郡上松町、高橋 彩希衣さん、出身地：北海道、前住所：京都府八幡市、現住所：長野県木曽郡上松町　

高橋 一真さん・ 彩希衣

“自分の手で家具を一から造りたい”。木工を盛り上げるため上松町に移住

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>高校卒業後からずっと東京で編集・ライターの仕事をしていましたが、30歳を機に長野県への帰省を決断しました。実家が塩尻市で木工業を営んでいることもあり、上松町にある木工の訓練校へ1年間通って勉強しました。</p><p>そのまま実家の会社に入ることも考えたのですが、もう少し「木工×〇〇」「木工を通したまちづくり」のところを勉強した方が、今後の実家や地元のためになるのではないかと考え、地域おこし協力隊への入隊を決めました。今までやってきた編集・ライターの知識や経験も役立たせることができるし、木工の技術も高まるので自分には最適な道だったと思います。</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/ebc58258-.jpg" alt="木工制作をする地域おこし協力隊の宮原未来さん"></p><p>&nbsp;</p><h2>長野県上松町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>&nbsp;2019年4月に上松技術専門校への入校をきっかけに上松町に来たので、その流れでこの町の協力隊のことを知りそのまま入隊を決めました。当時の協力隊員の方達から活動内容を聞き、木工品の製作はもちろん、小中学生への木工授業やワークショップの開催、各種イベントへの参加など、歴史ある木工の町としての特殊な活動に興味を持ちました。</p><p>職人を育てる学校もあり、上松町には木工の町であるという誇りを感じていました。<br>また、私自身の趣味であり生きがいでもある「サウナ」を活用した活動をしたいという思いに賛同してくださり、協力的だったことも大きかったです。</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/07555dcd-pcスタンド.jpg" alt="宮原未来さんの作るPCスタンド"></p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><ul><li><strong>木工品製作</strong><br>デザイン、試作、製作を自らで行い、完成した商品はふるさと納税の返礼品として出品。</li><li><strong>コミュニティスペースの運営</strong><br>町のコミュニティスペース兼協力隊の木工品ギャラリー「KINOTOCO」の運営。イベントの企画など。</li><li><strong>地域の学校への木育授業</strong><br>小中学校と連携して、木工の授業を担当。これまでに壁掛け時計、町内設置用のベンチ、モルックなどを製作。</li><li><strong>ワークショップ</strong><br>町の事業者やイベントでの依頼があれば小木工品製作のワークショップを開催。箸づくりなどは特に人気。</li><li><strong>他県イベントへの出展</strong><br>木工イベントに出展し、製品の販売や町のPRを行う。</li><li><strong>サウナイベントの実施</strong><br>赤沢自然休養林にて、月に1〜2回のサウナイベントを実施。</li><li><strong>各種イベントの企画・運営</strong><br>上松町で開催している木工市「凱旋者」の企画から当日の運営までを担当。</li></ul><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/69b2ba16-.jpg" alt="サウナイベントの様子"></p><p>&nbsp;</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/05/e4cba7f0-.jpg" alt="サウナイベントの様子"></p><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>サウナや木工市などのイベントを開催していると、町の外からも人が来て、その人たちが町の魅力を見つけて発信してくれたり、直接町民に素晴らしさを語ってくれたりということが多々あります。</p><p>そういった声が、町民をさらに元気にしている姿を見ることができます。町の人が気づかない、忘れてしまった町の魅力を再発見してもらうことは、協力隊だからこそできることだと思うので、外の声が聞けるようなイベントをもっと開催していきたいと考えています。</p><p>&nbsp;</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>自治体によって協力隊の立場や仕組みなどが全く違うことです。<br>実際に入隊して、他地域の協力隊と交流するまでは全く知らないことだったので驚きました。隣町ではできるのに、この町ではできない（その逆も然り）ということが多々あり驚きました。</p><p>&nbsp;</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>上松町でサウナ、というのが少しずつ根付いてきたと感じているので、この種火を絶やすことなく継続していきたいと考えています。地元住民向けのイベントはもちろん、他県や都市部からのツアーなども受け入れられるように整えて、赤沢、上松を全国的に「人を集められる場所」にしていきたいです。</p><p>また、最終目標としては赤沢自然休養林にヒノキのサウナを建てることです。それに向けてサウナで人を呼べるということを実証していきたいと考えています。</p><p>&nbsp;</p><h2>上松町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>上松町の町民はお祭りごとやイベントが好きな人が多い印象です。サウナイベントを実施すると、年配の方たちがリピーターとなってたくさん来てくれるのが嬉しいです。</p><p>「もっと宣伝しなきゃ」「友達連れてくるね」と協力的なのも上松町民の特徴だと思います。健康に対する意識、元気に毎日を過ごすということに関して意識が向いていると感じます。</p><p>サウナそのものの楽しさだけでなく、効能・効果に興味を持って聞いてくれる方も多くいます。この町のお年寄りが元気な理由が少し分かった気がしました。</p><p>&nbsp;</p><h2>上松町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>森林浴発祥の地として知られる赤沢自然休養林、寝覚の床など歴史ある観光スポットは、一度は訪れてほしいおすすめの場所です。</p><p>日本で2番目に古い（諸説あり）蕎麦屋「寿命そば 越前屋」さんや、古民家を改修したおしゃれな和菓子店「和心」さんなど、美味しいお店も（少ないけれど）あります。和心さんのお菓子は手土産で持参するととても喜ばれるのでいつもお世話になっています。</p><p>&nbsp;</p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>木工やサウナを通して現協力隊員が大切にしていることは「木育」の心です。木や森に親しみ触れることで豊かな心を育てていくことが大切だと思います。</p><p>大自然を五感で感じるサウナも、木工製品を届けることも、全てが木育だと考えています。自然の中で生きる上松町で、みなさんの知識と経験を活かした木育をぜひ実現させてください！</p><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong></p><p><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第6回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、長野県上松町の宮原未来さんです。

長野県上松町の地域おこし協力隊、趣味・特技：サウナ

上松町

上松町の移住体験談一覧：2件

“自分の手で家具を一から造りたい”。木工を盛り上げるため上松町に移住

#6 長野県上松町にサウナを！「木工を通したまちづくり」