<h2>プロフィール</h2><p><strong>蔵出しみかんの藤原農園</strong><br>所在地：和歌山県海南市<br>業種：みかん農業<br>商品：蔵出しみかんをはじめとする各種柑橘<br>会社URL：<a href="https://kuradashimikan.com/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://kuradashimikan.com/</a></p><h2>会社の事業内容を教えて下さい。</h2><p>和歌山県海南市下津町にて、地域の特産品である蔵出しみかんを中心に、秋の極早生みかんから春のカンキツまで、さまざまなカンキツを栽培しています。地域に根付いた蔵出しみかんの文化を次世代へ引き継ぐため、畑の借り入れや地域外からの雇用創出にも力を入れています。</p><p>また、お客様とのつながりを大切にしたいという思いから、直販事業やSNSを通じた情報発信にも積極的に取り組んでいます。年間を通じてカンキツを楽しんでいただけるよう、蔵出しみかんの加工品にも挑戦し、皆様に新たな魅力をお届けしています。</p><p>それぞれの季節に旬を迎えるみかんや加工品を、和歌山県海南市下津町から産地直送でお届けいたします。</p><h2>商品(サービス)の魅力について教えて下さい。</h2><p>藤原農園のメインとなる「蔵出しみかん」は、年末に収穫したみかんを1か月以上、土壁でできた蔵の中で熟成させ、年明けに出荷する特別なみかんです。蔵で貯蔵することで酸味がまろやかになり、甘味と旨味がぎゅっと凝縮された、とろりとしたまろやかな味わいに仕上がります。</p><p>この伝統は、400年以上の歴史を持つ和歌山県海南市下津町で受け継がれており、2019年（平成31年）には「日本農業遺産」にも認定されました。藤原農園では、この蔵出しみかんを中心に、秋から春にかけてさまざまな品種のカンキツを栽培しています。9月から6月にかけて、多彩なカンキツをお楽しみいただけることも、藤原農園の大きな魅力の一つです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/09/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/fiq4OBwWW6DibsLnpKuvG.webp"></figure><h2>お仕事のやり甲斐はなんですか？</h2><p>1年間丹精込めて育てたみかんをお客様にお届けし、そのみかんを召し上がったお客様から「おいしい！」というお声を頂くことが、私たちにとって最大のやりがいです。直接販売を行っていることもあり、お客様の声がダイレクトに届く環境が、このやりがいをさらに深めてくれます。</p><p>また、みかんをはじめとする植物はとても素直です。手間をかけて育てた分だけ、その成果は確実に表れ、甘くて美味しいみかんに成長してくれます。このように、自分の努力が目に見える形で実を結ぶことも、大きなやりがいの一つです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/09/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/bjipL7QMtOronEGqXA28S.webp"></figure><h2>仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。&nbsp;</h2><p>農業は、常に自然との闘いです。年間を通して畑での作業が続くため、夏の暑さや冬の寒さに耐えることが求められます。特に近年の夏は非常に厳しい暑さが続き、その点はどうしても大変です。</p><p>さらに、干ばつや豪雨も大きな課題となります。干ばつの際にはかん水が必要になりますし、豪雨が来ると畑が崩れてしまうこともあります。このように、自然を相手にする仕事は、その大変さがやり甲斐でもあり、同時に大きな挑戦でもあると感じています。</p><p>また、近年はイノシシなどの獣害も増えており、そういった対策も欠かせない状況です。</p><h2>今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。</h2><p>この地域に限ったことではありませんが、現在、中山間地帯では地域の高齢化が進み、耕作放棄地が増加しています。しかし、その一方で、年明けに出荷する蔵出しみかんは引き合いが強くなっており、年々価格も安定してきています。これにより、新しい人々が農業に参入する絶好のチャンスが生まれていると感じています。</p><p>私自身の手が届く範囲ではありますが、地域外の方を雇用し、地域の畑を借り受けることで、この地域の畑や産地を守っていく取り組みを進めていきたいと考えています。そのためにも、蔵出しみかんの魅力をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/09/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/ugVSATaMSfw8T7199rjbg.webp"></figure><h2>地域の魅力について教えて下さい。</h2><p>この地域の魅力は、山と海に囲まれた豊かな自然です。山々には広大なみかん畑が広がり、その中には、みかんを貯蔵するための蔵が点在しています。この独特の景観は、まさにこの地域ならではのものです。</p><p>海に目を向けると、400年前に紀伊国屋文左衛門が江戸へみかんを運んだ際に使用した歴史ある下津港が広がります。ここでは、釣りやシーカヤックなどのマリンアクティビティも楽しむことができます。</p><p>さらに、地域には酒造メーカーや漆器などの家庭用品産業も充実しており、訪れる方々には、自然の恵みを感じながら、道の駅などで新鮮な農産物や地元のお酒といった多彩な特産品を楽しんでいただけると思います。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/09/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/gKg9RXXIXtrmkTDMtlpJV.webp"></figure><h2>移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。</h2><p>私はこの地域の出身ですが、大学時代は関東で過ごし、その後Uターンして家業である農業を継ぎました。都会は何でも揃っていて非常に便利で素晴らしいと感じましたが、そうした都会での経験を経て地元に戻ってきたとき、新たな気づきがありました。</p><p>自然の中で農業をし、汗をかいた後に食べるご飯やお酒がこんなにも美味しいこと、そして家から見える星がこんなにも綺麗なことに驚きました。都会が好きな方もいれば、地方の魅力を感じる方もいると思います。</p><p>この地域には農業だけでなく、酒造メーカーや日用生活品メーカーなど、さまざまな職種があります。地方での暮らしや仕事に興味を持っている方がいれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと新しい発見や喜びが待っているはずです。</p>

ワープシティ公式

田舎暮らしに憧れる、自然の中で子育てをしたい、農業を始めたい、その土地の風土や農産物に惹かれる。地方移住をしたいけれど、まず気になるのが、移住先に仕事があるのかどうかではないでしょうか。

ワープシティは、地方の仕事に焦点を当て、仕事内容や働く方の生の声をお届けします。移住をきっかけに、心機一転、地方ならではの新しい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

第121回目にご協力いただいた企業は、和歌山県海南市の蔵出しみかんの藤原農園です。

海南市

和歌山県

#121 和歌山県海南市の蔵出しみかん。400年の歴史が育む極上の味わい

<h2>プロフィール</h2><p><strong>FROM FARM（個人事業）</strong><br>所在地：和歌山県海南市<br>業種：加工食品製造・販売、カフェ運営、有料職業紹介事業<br>商品：山椒ハーブ塩、ドライフルーツ（ナッツ、グラノーラは今年1月で製造中止）<br>会社URL：<a href="http://from-farm.com/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">http://from-farm.com/</a></p><h2>会社の事業内容を教えて下さい。</h2><p>FROM FARMは和歌山の農産物、農産品をテーマに掲げ、それらを使った加工食品プロダクトの開発、製造、販売を主に行ってきました。</p><p>和歌山県ではたくさんの果樹類をはじめ多くの品目のフルーツが育てられています。また、国産の山椒のシェアが7割近い山椒の大産地でもあります。</p><p>それらの和歌山の農産物を活かした、和歌山産山椒と柚子のハーブ塩とドライフルーツ、そのドライフルーツや山椒を使ったメープルナッツやグラノーラを製造しています。（ナッツ、グラノーラは今年1月で製造中止しております。）</p><p>また「みかん援農」と題した産地の農業継続のため、農家さんを支援するプロジェクトも行ってきました。元々、私自身も家業の農業を継ぐためUターンし農業の現状を見てきました。</p><p>和歌山県海南市だけでなく和歌山県全体においてもみかんの生産は主産業です。農業者の高齢化、後継者不足、地域の過疎化によって、継続が困難な状況に陥っている農家がどんどん拡大している現状を目の当たりにしています。今後、産地の継続に必要と感じて支援を始めました。</p><p>5年前からはFROM FARM大谷が代表となり、地域の農家を中心とした「加茂川協議会」を結成しました。みかん援農の支援の他、元JAの金融施設で10年以上使われていなかった物件を改修し「KAMOGO 」というカフェを運営しております。</p><p>「KAMOGO 」は地域内外から老若男女が幅広く訪れ、地域のコミュニティーとして、現在は、年間に約2万人が訪れております。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/05/31/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/cJxwPvtV9_XVNISTSvUIf.webp"></figure><h2>商品(サービス)の魅力について教えて下さい。</h2><h3>NOMADIC SALT</h3><p>和歌山県産の山椒と柚子、さらにたくさんのハーブ、スパイスを調合したミックス塩です。簡単にグリルしたお魚、お肉、野菜サラダにオリーブオイルやビネガーと合わせたり、お刺身にもご利用いただけます。</p><p>色々な用途に使っていただける風味豊かなミックス塩です。ネット販売や全国のグローサリーストア、カフェ、ライフスタイルストア等で販売しています。</p><h3>カフェ KAMOGO</h3><p>目の前に流れる加茂川、その向こうに広がるみかん畑と山々、自然溢れるみかんの産地の中に、元JAの金融施設をリノベーションしたカフェ「KAMOGO」はあります。</p><p>昔ながらの製法を守る地元のお豆腐屋さんの豆乳を使用したドーナツと、近隣農家さんの季節のフルーツを使った、旬の時期限定のメニューが楽しめます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/05/31/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/uZooEUEP6hqAi4UeujteO.webp"></figure><h2>お仕事のやり甲斐はなんですか？</h2><p>Uターンして地元に帰ってきたわけですが、自分が拠点とする和歌山県海南市は、とても豊かで可能性のある場所だと感じています。</p><p>海、山、川がとても近く、さらに和歌山市や大阪も近いです。関西国際空港も近いので、世界も近いと感じています。<br>田舎、ローカルの位置付け、特徴は色々ありますが、バランスの良さが魅力だと感じます。</p><p>今はまだ、移住者が多い地域とはいえません。店や、商品、みかん援農を通じて、少しずつこの土地、エリアの魅力を育てて、繋いで、広げて行くことにやり甲斐を感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/05/31/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/9AF_DHg2aQKoIubPEnD1G.webp"></figure><h2>仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。&nbsp;</h2><p>やっていることが多岐に渡るため、常に忙しくしています。今年のはじめに、生活、子育て、仕事のすべてにおいて、二人三脚でやってきた妻と離婚したため、事業の見直しといいますか、本当に大切な部分を見直すタイミングでもありました。</p><p>そのため、たくさんのリピーター様に愛されていた、ナッツとグラノーラの商品の製造中止を決めました。ただ、この土地での可能性を考えた時、魅力的な加工品（プロダクト）の開発と製造販売、地域の中心となる場所作り（KAMOGO）、代々引き継がれてきた素晴らしい産地、農業をたくさんの人に知ってもらいたいと考えています。</p><p>新たな人々を産地に呼び込み、産業を育て守っていく素地を作っていくこと、どれも外せないことだと思っています。これから大切になってくるのは、志しや価値観を共有できる仲間を作っていくことだと感じています。</p><h2>今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。</h2><p>2年前からアイスクリームの製造設備を整え、FROM FARMのアイスクリームブランドを構想してきましたが、なかなか施策も進んでいません。</p><p>現在もカフェで使う、和歌山のフルーツを使ったアイスクリームの製造を行っています。ですが、自分にとって納得のいくクオリティーとオリジナリティーのアイスクリームブランドができているとはいえません。</p><p>それらを進め、コンセプトやデザインやブランディング、販売経路等をしっかり確立していく、これをしっかり進めて形にしていくことがこれからの挑戦です。</p><h2>地域の魅力について教えて下さい。</h2><p>前述の内容と重なりますが、自分が拠点とする和歌山県海南市はとても豊かで可能性のある場所だと感じています。海、山、川がとても近くにあり、色々なアクティビティーを楽しむことができますし、さらに和歌山市や大阪も距離が近いです。</p><p>関西国際空港も近く、世界も近くに感じます。都市部でのビジネスと田舎の生活の両立を求めるにはバランスの良さが魅力かと感じます。</p><p>30分山を登れば人工物の少ない自然に囲まれた景色が広がりますし、都市部へのアクセスも比較的良い場所であると思います。特徴をいえば平地が少なく、山間地域が殆どで、今のところ和歌山県で移住者の多い地域とはいえません。</p><h2>移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。</h2><p>地方にある仕事をお手伝いする、元々ある仕事を持っていく、地方で新たな仕事を作り出す、色々な形があると思います。しかし、今の場所や仕事、生活に、もやもやしていたり納得いかない状況がもし続いているようでしたら、思い切って何かを変えてみるのは良いかもしれません。</p><p>思ってもいないような新しい出会いや人生が広がっていくかもしれません。この地域への移住に興味があるようでしたら、是非僕にご相談ください。</p>

田舎暮らしに憧れる、自然の中で子育てをしたい、農業を始めたい、その土地の風土や農産物に惹かれる。地方移住をしたいけれど、まず気になるのが、移住先に仕事があるのかどうかではないでしょうか。

ワープシティは、地方の仕事に焦点を当て、仕事内容や働く方の生の声をお届けします。移住をきっかけに、心機一転、地方ならではの新しい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

第64回目にご協力いただいた企業は、和歌山県海南市のFROM FARMです。

#64　地元和歌山県海南市にUターン。農業の未来を拓く挑戦

近畿地方

海南市は、和歌山県の北西部に位置し、気候は一年を通して温暖で、東は熊野古道が通る山々、西は紀伊水道の緩やかな海に囲まれた自然豊かなまちです。

海南市（かいなんし）は、和歌山県の北部沿岸部に位置する市。紀州漆器の産地。弥生土器や古墳なども見られ古くから人間が生活した痕跡が伺える。熊野古道もあり、古くから都と白浜の湯治場の中継地として栄えていた。市南部の藤白山の麓では有間皇子が非業の死を遂げ、遺恨碑も建てられている。戦国時代には全国を制覇しようと目論む織田信長側とこれを阻む雑賀衆との合戦も行われた。江戸時代、紀州徳川家は黒江地区を紀州漆器の生産地として特別の保護を与え、大いに栄えた。

■空き家バンク制度
空き家の利活用を図るため、空き家を「売りたい・貸したい」人と「買いたい・借りたい」人をつなぐ制度

■空き家リフォーム工事補助事業
移住のために取得した空き家を改修する費用の一部を補助（最大90万円）

■子ども医療費助成制度
保険診療で受診された医療費の自己負担を一部軽減

■未就学児の給食費の無償化
幼稚園、保育所及び認定こども園に入所している５歳児までの給食費を一定額を限度に無償化

■移住支援金
東京23区在住の方、または東京23区へ通勤の方（東京圏在住）の移住を支援（最大100万円）

■店舗リフォーム工事補助事業
店舗のリフォーム工事を行う方に対し、店舗改修費用の一部を補助（最大50万円）

■創業サポート事業
海南市内に新たに事業所を開設する新規創業の初期投資に対する支援（最大100万円）

庁舎住所	〒642-8501 和歌山県海南市南赤坂11番地
人口	49,508人 (2021年)
出生数	244人 (2020年)
学校数	幼稚園: 9 (2020年) 小学校: 13 (2020年) 中学校: 7 (2020年) 高校: 2 (2020年)
医療施設数	病院: 5 (2018年) 一般診療所: 53 (2018年)

海南市

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