<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>介護福祉士として働いていた時、たまたま新聞で上勝の「株式会社いろどり」が農業と福祉を組み合わせた事業に取り組んでいこうという内容の記事を読み、とても良い取り組みなので行ってみたいと思ったのが最初のきっかけでした。</p><p>ネットで調べ、上勝町の行政視察を請け負う合同会社パンゲアに電話をした際に「ちょうど上勝起業塾の一期生を募集しているので応募しませんか？」と声をかけていただいたので参加しました。町の事業所やいろどり農家さんと会ってお話したり、山の空気や自然に触れ、人と自然が素敵なところだと感じました。</p><p>その時はまだ移住までの気持ちはありませんでしたが、起業塾を終えたあとも月に一度上勝に通い、いろどり農家さんを訪ねたり農作業を手伝ったりしていました。その中でだんだんと移住への気持ちも高まり、今度は「地域おこし協力隊という制度があるので応募してみる？」と声をかけていただいたご縁で2021年4月から地域おこし協力隊となりました。</p><p>※上勝起業塾・・・地域資源を活用しながら上勝で新たな仕事を創るきっかけをサポートする宿泊体験型のイベント</p><h2>徳島県上勝町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>前述したように、いろどりさんが農業と福祉を組み合させた事業に取り組んでいこう、という新聞記事をたまたま読み、すごく良い取り組みをしているから見てみたいと思ったのがきっかけでした。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/17/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/PXcw3VGsXdDABc9jXZkBl.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>上勝で農業と福祉を組み合わせた事業（農福連携）が出来るように活動しています。農業のお手伝いをしながら、現場での問題（高齢化、後継者不足、人手不足等）を洗い出し解決案を考えています。</p><p>また、福祉事業所（就労継続支援事業所）を訪問し、農業の手伝いと繋げることができないかを相談させていただいたり、実際に農福連携している福祉事業所に訪問して、上勝の農家への派遣やお手伝いについて相談させていただいています。</p><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>地域おこし協力隊という肩書があるので、スムーズに地域の方と知り合うことができたり、紹介をしてもらって繋がりが広がることです。</p><p>そこで縁があった農家さんや地域の草刈りなど、自分自身が参加したりお手伝いすることで、地域の人に「助かる」「ありがとう」と喜んでもらえること、感謝されることが一番のやりがいです。</p><p>また仲良くなると野菜などのおすそ分けをもらえたり、新しい農家さんなど紹介してもらい、人との繋がりが増えるとモチベーションもあがります。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/17/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/ndzOr5ftWLQgg9AtGpgeq.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>町内は道が細く、坂道も多いので農家さんの家へ訪問したり、農作業のお手伝い中にケガをすることが何度もあったことは想定外でした。気をつけてはいるつもりですが、慣れない土地での作業には一段と注意することが必要だと感じています。</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>徳島県内の福祉事業所と上勝の農家さんや農業仕事を連携できるようにしたいと思っています。私が間に入って調整をしたり、時にはがっつり農業をお手伝いして農家さんの負担を減らし、いつまでも元気で働けるようお手伝いしたいです。</p><h2>上勝町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>上勝阿波晩茶のお茶摘みに初めて参加したとき、住民の方が「どこからきたの？」「どこに住んでるの？」など積極的に話しかけてくれ、よそ者も関係なく接してくれる明るい方が多いと感じました。</p><p>また、一生懸命やっていると「来年は私の家の茶摘みにも来てね」と声をかけられることも増え、繋がりもぐんと広がりました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/17/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/pweqPAaokfnYuBhn3X8Gl.webp"></figure><h2>上勝町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>山奥なので自然豊かです。おすすめのスポットを紹介します。</p><ul><li><span style="background-color:rgb(255,255,255);color:rgb(23,43,77);">山犬嶽（初めて行った時、上勝にこんな素敵な所があるんだと驚いた）</span></li><li>ゼロ・ウェイストセンター（これぞ上勝、ゴミ45分別。立派な建物でホテル併設）</li><li>RISE＆WIN（上勝地ビール。ゆこうビールはマジでうまい）</li></ul><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>「何が起きるか思い悩むより行動を起こして考えた方が良い結果が生まれることがある」という言葉があります。</p><p>少し移住に不安を感じているなら、私みたいに1年通いながらゆっくりその土地や人を知り、そのうえで移住するかしないかを判断しても遅くないと思います。頭で悩むよりは、とりあえず足を運び、自分自身で色々と体験してみることが一番大事だと思います。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第65回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、徳島県上勝町の梅西　正人さんです。


上勝町

徳島県

徳島県上勝町の地域おこし協力隊、趣味・特技：バイクツーリング・映画鑑賞

梅西　正人

#65 農業✖️福祉で徳島県上勝町の課題解決！農家さんの負担を減らしたい

<h2>移住後に一軒家を購入することになったきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野豪さん（以下、浅野）</span>：</b>出身は徳島県松茂町という上勝町から1時間半ほどの町です。大学を卒業後、上勝町の役場職員として入庁し、上勝での暮らしが始まりました。住みだして7年目のある時、住んでいる住宅の近くの家が空き家登録に出されていることを知り、何の気なしに家の中の写真を見せてもらったんです。すると、思っていたより綺麗で、すぐに住むことができそうだなと思いました。</p>
<p>この家を見た時に、これからも上勝町に長く住むのなら一軒家でもいいのかなと考え始めました。その後、希望されていた方が辞退を申し出たということを聞き、それならと購入を決めました。賃貸という方法もありましたが、意外と買えそうな金額だったので、買えるのなら買ってしまおうということで購入に至りました。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-13807 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/03/d90e3d54-2.jpeg" alt="浅野豪さんが住むご自宅の外観" width="768" height="512" /></p>
<h2>実際に住むまでの準備は大変ではありませんでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>家の中の物は所有者の方と協力して事前に片付けましたが、壁を塗り直したり、物をどかしたりと、実際に入る前にしかできない手直しは休みの日を利用して少しずつ準備をしました。屋根や床、水回りなどは現状のままでも生活することが可能だったので、業者を入れての大きな改修工事は必要ありませんでした。</p>
<h2>住み心地はいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>いざ住み始めてみるとキッチンが暗く少し古臭い感じがして、ちょっと雰囲気を変えたいなと思い、せっかくなので家具を自作してみることにしました。大きい家具などを作るのは初めてだったので、大工さんに機材の使い方や工程などを教えてもらいながら少しずつ進めました。1つやっては1つ失敗を繰り返し、1ヶ月ほどかかり、ようやく家の雰囲気にぴったりなテーブルが完成しました。</p>
<p>時間をかけて自分で作ったテーブルにはやはり愛着が湧きました。そしてひとつ出来ると、次はこれを作ってみよう、ここにはこういうものが欲しいなと、どんどん必要なものを自分で作っていく楽しさに目覚めました。</p>
<p>時間はかかりますが、使用用途に合わせて自分が思うぴったりのサイズのものができるのは嬉しいし、出来上がったら人に見せて話したくなります。自分の家の物語を語れるのは最高です。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-13808 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/03/054d2c8e-3.jpeg" alt="浅野豪さんこだわりのキッチン、テーブルの他、収納棚や扉も自作" width="768" height="432" /></p>
<h2>移住して新たに始めたことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>この家に住み始めてから野菜を作り始めました。農作業もほとんどやったことがなかったんですが、自分で調べたり地域の人に教えてもらいながら四季それぞれで6～7種類の野菜を育てています。</p>
<p>糖度が低かったり皮が硬くなってしまったり、まだまだ上手にはできませんが、それでも自分が作ったものだと不思議と美味しく感じます。その日に採れた野菜だけを使った朝ごはんや、旬の野菜で彩られた料理が食卓に並ぶととても幸せです。</p>
<h2>地域の方との交流についてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>自分で畑をするようになって人との関わりにも変化がありました。近所の人はみんな農業に携わっているので、農作業が1つのコミュニケーションツールになるんです。</p>
<p>例えば「この野菜がうまく育たないんです」という話をすると、みんな教えてくれるし話が広がるんですね。そこから仲良くなって「うちの畑から好きなだけ持っていっていいぞ」とか関係が深まったりもする。一軒家を購入したことで新しくできた人間関係も嬉しいですね。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-13809 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/03/1bb90806-4.jpeg" alt="野菜の苗が植えられた浅野豪さんの畑" width="768" height="768" /></p>
<p><img class="alignnone wp-image-13810 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/03/2f191990-5.jpeg" alt="浅野豪さんの畑で採れたビーツとじゃがいも" width="768" height="768" /></p>
<h2>上勝町での暮らしはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>もし上勝町に来ていなかったら、と考えるときがあります。市内で住んでいるときは基本受け身で、自分で楽しみを生み出すというより、お金を払って誰かに楽しみを与えてもらうようなイメージでした。「やることないなー。イオンでもいくか。」みたいな感じです。</p>
<p>上勝町に住んでいると、自分の生活を自分でつくっていくのが基本なので自然と能動的になるし、生活の幅も広がる一方だと思います。あるものを工夫して、暮らしが豊かになるものをつくっていく。みんなナチュラルクリエイターだと思います。</p>
<p>楽しみを自分でつくっていく今の暮らしはとても充実しています。まだまだ作りたいものもたくさんあって、休みの日はほとんど畑作業か物づくりで終わることが多いです。縁側をつくって天気の良い日にのんびりしたいし、ポストを置く台も天然の木を使って作りたい。これからも楽しみながら色んなことをやっていきたいですね。</p>
<h2>これから移住する人へのアドバイスやメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">浅野</span>：</b>賃貸にしても売買にしても、所有者の方との信頼関係はとても大事だと思います。ここは所有者が女性の方だったので、家の中の物の片付けを手伝った時には「男手がいなかったのでとても助かりました」と感謝されました。</p>
<p>あと、出来ることはほとんど自分でやって、所有者の方にはできるだけ負担をかけないようにもしていました。前にも後にも双方が気持ちよく、良い関係でいれることがいちばんじゃないかなと思います。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-13811 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/03/a242630a-6.jpeg" alt="緑に囲まれた畑で魚を頬張る浅野豪さん" width="768" height="768" /></p>
<p>出典: <a href="https://kamipara.jp/house_post/%e7%94%9f%e6%b4%bb%e3%81%ab%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b%e3%81%a6%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%e3%82%82%e3%81%ae%e3%82%92%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%a7%e4%bd%9c%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%8f%e6%9a%ae/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">生活に合わせて必要なものを自分で作っていく暮らし</a></p>

徳島県松茂町出身の浅野豪さんは、大学を卒業後の2012年に徳島県上勝町へ移住しました。移住後は上勝町の役場職員として勤務しています。2019年には永住のために一軒家を購入し、暮らしに合わせて必要なものを自らの手で作り暮らしています。「自分の家の物語を作ることが楽しい」と話す浅野さんに、移住についてお話を伺いました。


出身地：徳島県松茂町、現住所：徳島県上勝町、職業：上勝町役場職員

浅野  豪

生活に合わせ必要なものを自分で作る、上勝町での僕の暮らし方

四国地方

人口1,500人ほどの四国で一番小さい町です。55の集落で構成され、豊かな自然の中、至るところに棚田が点在しています。葉っぱビジネスとして有名な彩（いろどり）をはじめ、特産品の上勝阿波晩茶や柚香（ゆこう）、柚子、すだちなどの香酸柑橘が主な産業です。また、45の分別を行い、ごみや無駄を減らす「ゼロ・ウェイスト」の取り組みにも町全体で力を入れ、美しい景観や環境を未来に引き継ぐ為の持続可能なまちづくりを推進しています。年齢や性別、業種に関係なく、皆で助け合いながら魅力的な地域づくりを行っています。

上勝町（かみかつちょう）とは、徳島県の中部に位置する町である。

小学4年生以下の子どもを連れて上勝町に転入された世帯で、子どもが上勝小学校・上勝中学校に合わせて5年以上在学見込みの方に、転入支度金として1世帯につき30万円を支給。

移住体験施設
◎シェアハウス
利用料：￥400/一泊
施設設備：全7部屋、各室エアコン・ベット・シャワー付
利用期間：1泊2日～最大1ヶ月
◎くるくるハウス
利用料：￥60,000以内/1箇月
施設設備：一戸建て、家電付き　※寝具類は持参
利用期間：1箇月～1年
◎ワンルームハウス
利用料：￥15,000以内/1箇月
施設設備：一戸建て、家電付き　※寝具類は持参

・保育料
0～2歳児 第一子：通常料金、第二子：半額、第三子以降：無料
3～5歳児　第一子より無料
・小学校および中学校入学を祝ってそれぞれ10万円の入学祝い金を支給

出産に関する支援制度
第一子：10万円
第二子：20万円
第三子：30万円
誕生祝い金を支給
※ただし、出生後5年以内に子が転出した場合には全額返納

・U・I・Jターン者が移住5年以内に入居する新築住宅工事費（延べ床面積50㎡以上280㎡未満の住宅の新築に限る）、中古住宅（空き家）購入費の2/3以内（限度額150万円）を交付。
なお、対象年齢は20歳から50歳未満で、10年以上定住（町に住民登録が必要）し、申請は一人一回限り。
・50歳未満の住民や所有者に対して1/2以内（限度額100万円）、50歳以上の住民や所有者に対して1/3以内（限度額30万円）の住宅補助金（新築、購入）あり。
・その他、若者定住の為の住居新築並びに中古住宅の購入助成金あり。

小中学校へはスクールバスが運行、また、高校生通学のために町営バスを利用する場合、勝浦町バス停までの無料定期券を交付。

庁舎住所	〒771-4501 徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下横峯3-1
人口	1,511人 (2021年)
出生数	7人 (2020年)
学校数	幼稚園: 0 (2020年) 小学校: 1 (2020年) 中学校: 1 (2020年) 高校: 0 (2020年)
医療施設数	病院: 0 (2018年) 一般診療所: 4 (2018年)

上勝町

上勝町の基本情報

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