移住者プロフィール
七種 紗妃さん
移住時期
2020/09/12
出身地:長崎県芦辺町 、前住所:福岡県、現住所:長崎県壱岐市、職業:「七種美容室」オーナー
目次
INDEX
なぜ壱岐でその仕事(活動・企画・イベントなど)をしようと思ったのですか?
七種紗妃さん(以下、七種):いつか独立しようと思っていたけど、こんなに早く独立するつもりはなかったんです。旦那がお父さんを早くに亡くしていて、今は若くして鉄などを運ぶ貨物船の船長をしています。
「何かを一緒に始めたら、一緒に頑張れるんじゃないかな」と思って、旦那が船を作ったタイミングで美容室を始めました。
「七種」で「さいくさ」と読む。
壱岐へUターンをして帰ってきた時にどう感じましたか?
七種:壱岐に住む大人の人を知らないな、と思いました。学生時代は周りに友達がいたのでそれで良かったですが、大人になって帰ってきた時に「案外人脈がないかも」と思いました。
ずっと壱岐で働いている同級生は、壱岐に住んでいる人をたくさん知っていると感じた一方で、私は地元の人ならわかるけど、違う町の人だと関わりがなくて知らない人が多かった。
早い段階で「人脈がない」ということに気が付いたので、帰ってきてから1年ちょっとは美容師ではなく保険会社に勤めました。平行して2年半くらい同級生が営む小料理屋さんでも働きました。
いろんなところに行ったり、いろんな人に出会ったりすることができましたね。
あとは同級生が結構島に残っていて「みんながいるから頑張れる」と感じています。「みんなが頑張っているから、自分もできるかも!」と思うのかもしれませんね。
島外との違いを教えてください
七種:島だからやりやすいこともあるし、見せ方次第ではすごく自由な島なんじゃないかと思います。島外で当たり前のことが、壱岐にはまだまだ入ってきてなくて、体験したことないことを提供できることが、チャンスだと思っています。
それで満足してもらえたら勝ちだなと思います。良くも悪くも見せ方や伝え方が重要で、自分次第なところがありますね。
これから壱岐でどんなことをやっていきたいですか?
七種:高校生のうちから色んなことを体験できるようなシステムが欲しいなと思っていて、私は「高校生を被写体にした作品作り」をしたいと思っています。
福岡の若い子たちは、おしゃれな美容室に行って写真を撮られ慣れている感じがして、そこが違うなと思いました。島外へ出た時に撮られ「慣れている」「慣れていない」はすごく差があって、人生の経験も変わってくるんじゃないかと思っています。
だから福岡に出ても、ちょっと垢抜けて見えるような若い子たちを作っていきたいなと思っています。それで高校生が動いたら、もう少し活発な島になるんじゃないかなと。
私たち世代の人が動いても「若いから」という風に見られるけど、高校生たちの言葉は自分達の今後の未来のことだから、結構重いのではないかなと思います。
あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?
七種:「第2のチャレンジの島」です。第1は人によって違うと思うんですけど、もう1回自分を改めて見つめることが出来る島なのかなと思います。
せわしなく生きて来た人に、「ちょっとゆっくり休んで、もう1回やってもいいんじゃない?」と思わせてくれるような島ですね。
私の第1の人生は美容師になったり、ヘアショーに参加したり、東京の美容師さんと関わって作品を作ったり、自分にとってすごく良い人生でした。
じゃあ次は他の人にとって良い人生にしようかなと。周りの人がちょっとでも笑顔になれるような、そういう生き方をしてみようと思っています。