移住者プロフィール
井手 明夫さん
出身地:佐賀県唐津市、現住所:長崎県壱岐市勝本町、職業:「ゲストハウスLAMP壱岐」支配人
目次
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壱岐に来る前は何をしていましたか?
井手明夫さん(以下、井手):長野県野尻湖にある『ゲストハウスLAMP』で約2年勤務していました。「いつか自分のゲストハウスを開業したい」という夢を持っていて、実現するために必要な経験はたくさん積むことができました。
でも、新型コロナウイルスの影響が長野にも来ると、これまでと環境も状況も一変して、正直目の前が真っ暗になりましたね。 ゲストハウスの開業は、“地元唐津で実現したかった”ことと、シンプルに“いつか地元に帰れたらいいな”と考えていたので、長野での仕事は辞めて唐津に帰りました。
その後は、父の仕事を半年ほど手伝っていたんですが、これまで全く経験のない仕事に触れたことで、やはり自分は“宿泊業が大好き”なんだということに気が付けたんです。 一度はコロナで厳しくなった現実に目を背けてしまったけど、チームで動く宿泊業に再度挑戦したいと思うようになりました。そんな時、『LAMP壱岐』で働けるというご縁を頂き、壱岐に移住しました。
地元の唐津ではなく、壱岐に移住する決め手となったことはなんですか?
井手:「これ!」という決め手があるわけではないというのが正直なところです(笑)。地元の生活に憧れて、いざ長野から唐津に帰ってきてみると、唐津に住むことにこだわらなくても、“いつでも地元に帰れる距離”に住めればいいのかな、と思い始めたんです。そんな軽い気持ちから移住しました。
ただ、実際に暮らし始めてみると、壱岐、凄くいいですよ!
壱岐のどんなところに魅力を感じましたか?
井手:やはり「人」ですね。壱岐の人は優しいし、心の壁がない。ついこないだ単身で移住したばかりなのに、“地元”のような安心感があるくらいです。 いろんな地方に住んでみると、場所によってはご近所付き合いはほとんどなく、冷たい対応を取られた経験もありました。
今、私が関わる壱岐の人たちは、何事も温かい目で見守ってくれています。壱岐は、“豊かな環境”と“食べ物”にスポットがよく当てられますが、豊かな心を持つ「人」も、それに負けないほどの壱岐の大きな魅力だと感じています。
これから壱岐で挑戦したいことは?
井手:1番はやはり、『LAMP壱岐』を盛り上げることです。壱岐には、島外から人を呼び込むことができる“資源”がたくさんありますが、新しいアクティビティはもちろん、既存の体験プランももっと磨き上げることができると思います。
壱岐でしか味わえない“非日常”を旅行者に提供して、1泊だけでなく、2泊、3泊と、勝本に滞在したくなるような仕組みを作ることができれば、勝本の町おこしにも繋がると信じているので、まずはこの仕事を全力で取り組むに尽きますね。
あとはプライベートなことになりますけど、将来結婚して家庭を築きたいので、壱岐で素敵な出会いに恵まれたら嬉しいですね。
井手さんにとって、壱岐はどんな場所ですか?
井手:「新鮮」ですね。新鮮といっても、単に食べ物が美味しいという意味だけでなく、都会に住む人にとって島民同士の“距離感”は、新鮮な慣習だと感じるだろうし、現存する壱岐の神社や史跡も、初めて見る人にとっては新鮮な景色に映ると思うんですよ。
一見古いと思われるようなもの、見慣れないものも、それを初めて見る人にとっては新鮮に映る。そうした「財産」が壱岐にはたくさんあります。そこにこれだけ便利な環境で、アクセス・経験できるのは、他の離島には無い大きなポテンシャルだと思います。