移住者プロフィール
成尾 亮さん
利用した支援制度
農業者入植促進事業、農業次世代人材投資資金
出身地:鹿児島県南大隅町、前住所:東京都、現住所:鹿児島県南大隅町、職業:ピーマン農家
南大隅町にUターンし、就農した経緯を教えてください
成尾亮さん(以下、成尾):国立鹿児島工業高等専門学校で機械工学を専攻し、東京で電子関係の会社に就職しました。モバイル開発の競争激化で会社が規模縮小に転じたのをきっかけに、早期退職を決意し、28歳の時にUターンしました。
まずは、実家の農業の手伝いからスタートし、その後独立しました。ピーマンの作付を始めてからは、3年目です。実家は畜産を中心とした農家で、中学生の頃に手伝った経験もありますが、本格的に就農するとなると、話は別でしたね。
就農にあたり、利用した制度はありますか?
成尾:まずは、町の「農業者入植促進事業」を活用して、1年間、月額4万円の「就農奨励金」を受けました。次に、年間150万円を最長5年間受けられる、「農業次世代人材投資資金」の経営開始型を活用し、2年目になります。
営農は順調ですか?
成尾:これまでは、12アール(1200㎡)のビニールハウスでピーマンを栽培していました。売上は、550〜600万円で、4割強を資材費や運転コストに費やしてきました。2018年11月に「桜島降灰対策事業」の新しいハウスが完成し、全体で27アールにまで面積を拡大することができました。
情報収集はどのようにされていますか?
成尾:栽培のノウハウは、ピーマン部会の先輩に話を聞いたり、ネットで調べたりしながら習得しています。11月末の今は、糸につるを巻き付ける垂直誘引の作業が主です。暖かくなると、1日に数cm伸びるんです。
1人で1日4畝(うね)ぐらい作業できるので、3日あれば一巡できます。
今後の目標を教えてください
成尾:年収500〜600万円ベースを目指しつつ、父親の畜産と合わせて、農業の経営安定を図っていきたいです。現在は、牛25頭を飼育しているのですが、“小規模農家としては多過ぎ、中規模農家としては少ない頭数”なんです。
今後は、人を雇い入れながら、「倍」の50頭に増やして事業を拡大していきたいです。
出典: http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html