移住者プロフィール
仲 究(きわむ)・理恵さん
移住時期
2019年8⽉
前住所:東京都あきる野市、現住所:鹿児島県南大隅町、職業:農業
目次
INDEX
南⼤隅町へ移住したきっかけを教えてください
仲 究さん(以下、究):前職の警察官時代に、⽗島に赴任した経験から、「地⽅の暮らしがいいな」と思い、東京で開かれる移住フェアに出掛け、南⼤隅町のブースを訪れたのがきっかけでした。
前職とは違う仕事にご不安はありませんでしたか?
究:農業は全くの未経験でしたが、移住前に私は3回、妻も2回、宿泊研修で⼩さな農家を⾒て回ることができ、⼆⼈で新規就農を決意しました。
新規就農では何の作物を栽培していましたか?
仲理恵さん(以下、理恵):移住後、まずは研修でいろいろな農家の⼿伝いに行きました。ちょうどパイナップル農家の研修のときに、役場の⼈が勧めてくれた試⾷のパイナップルの⽢さにびっくり。私も作りたい!と思いました。
究:パイナップルは1株に1個成り、2年⽬に収穫するので、あまり⼿はかからないです。収穫前は⽔を与えず、糖度を上げます。メインで栽培している品種は、「ゴールドダイヤモンド」「ハワイ種」「ボゴール(スナックパイン)」の3種類で、「ソフトタッチ」も少しだけ植えています。
「品種が違うと味が全然違います。ゴールドダイヤモンドとボゴールは芯まで⾷べられて酸味が少なく⽢いです。ハワイ種は外国産に近い味で酸味もありますが、初夏の頃は桃⽸のような⾹りと⽢さがあります。ジュースにするなら、酸味がある⽅がいいようです。
パイナップルの他にも栽培している作物はありますか?
究:パイナップルは根占川北に5アールの畑を2カ所、インゲンのハウスも根占川北に7.5アール、アボカドは霜の降りない温暖な辺⽥地区に19アール持っています。出荷時期はインゲンが12⽉末から5⽉ゴールデンウイーク頃まで、パイナップルが5⽉〜9⽉ぐらい(おいしいのは7・8⽉ごろだそう)、アボカドは早⽣種が 10⽉〜、晩⽣種が翌年2・3⽉ごろまで。
通年で出荷作業が途切れることはありません。⼤変だけど、楽しいです。害⾍発⽣への対処や、すぐに伸びる雑草の⼿⼊れはもちろん⼤変ですが、精神的なプレッシャーがないですから。夏場はさすがに⽇中は避けて、朝⼣の涼しい時間帯に農作業をします。
南⼤隅町の支援などは利用しましたか?
究:役場や周りの先輩たちの⽀援がなければ、取りかかれなかったと思います。とても感謝しています。指導員が現場に来て、⼟づくりから、種の準備まで細かく教えてくださるし、先輩農家さんが様⼦を⾒に来て、この⽅が早く育つよってアドバイスしてくださるのでどれだけ助かったことか。
1年⽬は指導通りにやるからうまくいく。2年⽬からは⾃⼰流になりがちなので⼿を抜かないように、と肝に銘じています。⾒て学ぶ接点を作ってくださって、本当に良かったです。⾃分たちだけで就農のあいさつをして回るなんてこと、できませんから。
就農を検討している⼈へメッセージをお願いします
究:指導員と先輩の好意には存分に⽢えることですね。変に遠慮すると後で⼤変なので。そのうち、恩返しすればいいと思います。⼒仕事が必要だと聞きつけると、迷惑だろうけど、⾏きます!」と⾔って⼿伝いに行きます。お茶の時間に、これ、どうでしたっけ?と気軽に聞けるので情報交換も楽しいひとときです。
出典: http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html