移住者プロフィール
澤田 知仁さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
出身地:青森県青森市、現住所:北海道利尻富士町、キャンプ場「ゆ~に」管理人。
目次
INDEX
移住のきっかけは?
澤田知仁さん(以下、澤田):空港での仕事を辞めたあと、旅行で利尻に来たのが“最初のきっかけ”です。海外旅行の後も、島のホテルでリゾートバイトとして働いていて、そのまま住みたくなり、「地域おこし協力隊」の仕事に応募しました。
現在のお仕事は?
澤田:利尻富士温泉の近くにあるキャンプ場「ゆ~に」の管理人をしながら、キッチンカーを運営してしています。キッチンカーでは、島で獲れたホタテなどの海産物や、飲み物の販売をしています。外国人のお客様からは、「登山後に飲むビールは美味しい!」と言っていただいています。キャンプ客や、登山客のお客様が多いですね。
キャンプ場「ゆ~に」
https://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1133.htm
利尻富士温泉
https://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1204.htm
新規事業を起こしたきっかけは?
澤田:「地域おこし協力隊」の活動では“観光”に携わっていたのですが、その中で、“キャンプ場のお手伝い”をすることがありました。登山客やキャンプ場の利用客と話すうちに、「登山が終わった後に昼食を食べられるお店がない」という声が多いことに気づきました。
それならば自分で作ろうと思い、開業コストを抑えられる「キッチンカー」にしようと思いました。
移住して困ったことはありましたか?
澤田:「地域おこし協力隊」の任期中に子どもが産まれたのですが、稚内(わっかない)の病院まで行かなくてはならず、医療については少し手間がかかるところがあります。「子育て支援制度」については、“祝い金”もあり、充実していると思います。
夏場は自然の中で遊べるところもたくさんありますし、子育てしやすいと場所だと思いますね。強いていえば、冬場に室内で遊べる施設がもっとあれば嬉しいです。
島での生活について教えて下さい
澤田:島の生活では、“オンとオフ”がはっきりしていると感じます。観光シーズンの春から夏は漁も盛んだし、観光客も多く稼ぎ時なので、人の動きも活発になります。一方、冬は寒さに耐える時期なので、来年に向けての計画を立てたり、事務作業などが多くなります。
利尻富士町のお勧めを教えてください
澤田:島で獲れるホタテは旨味が強くて美味しいですね。あとは「たちかま」というタラの白子でできたかまぼこも好きです。僕のお店でも出しているのですが、観光客の方たちも「珍しい!」と興味を持ってくれます。
あと、「さとう食堂」のラーメンは二日酔いの体に染み渡る美味しさです(笑)。「川一」の味噌ラーメンと「丸善」のチャーシュー麺もおいしいですよ!
今後、やりたいことは?
澤田:島民の方にとって、魚は「買う」ものではなく、「もらって食べる」ものなので、島の魚を買える場所があまりありません。キャンプ客の方からも「魚はどこで買えますか?」よく聞かれるのですが……。
島の食べ物を買って、自分で調理できるようになったら良いなと思います。
今後利尻富士町に移住を検討している方へメッセージをお願いします
澤田:これから利尻富士町へ移住を考える方はまず「観光」で来てみてください!アウトドアが好きな人なら、利尻島は移住先としておススメです。山に登れて釣りもできて、自転車に乗りながら景色を楽しめる「サイクリングロード」もあります。
春には山菜採り、秋にはきのこ狩りと、自然のなかで楽しめることがたくさんあります。こんないい場所、そうそうないですね!島の風土もありますが、都会のような殺伐とした雰囲気もなく、寛容さも魅力だと思います。
利尻島への移住を考える方は、まずは島に一度足を運んでみてください。きっと島の魅力を感じられますよ。