移住者プロフィール
佐藤 大輔さん
移住時期
2016年
家族全員が罹ったインフルエンザが移住のきっかけ。利府町をもっとおもしろくワクワクする町にするべく奮闘中。前住所:東京都 現住所:宮城県利府町
目次
INDEX
「りくふる」の活動を教えてください
佐藤大輔さん(以下、佐藤):利府町は、梨の生産やカキの養殖でも知られる田舎町ですが、幹線道路に大型商業施設が立ち並び、仙台の通勤圏として新興住宅地も広がる、さまざまな表情を持った町です。
「りふくる」は、そんな「利府町をもっとおもしろく」コンセプトに、まちあるきツアーやまちの良さを語ってもらう会議を動画配信するなどの活動をしています。
移住した経緯を教えてください
佐藤:東京から妻の実家のある利府町に移住してきたのは2016年です。移住のきっかけは、家族全員が罹ったインフルエンザでした。自営で仕事をしながら、結婚して子どももでき、ずっと東京で暮らしていくと思っていました。あるとき、家族全員がインフルエンザに罹って動くのも辛い状態に。
こういうとき、地元なら助けてくれる人がいるのに…と、初めて暮らしの場を考えたんです。親だけでなく“地域”で子どもを育てていくような田舎に住みたいと思いました。自分も福島の田舎で育ち、家族だけでなく地域に育ててもらったと感じていたんです。
移住するにあたり思い描いていたことは?
佐藤:地方に住むなら、ITのスキルやネットの知識を生かして、何か地域で役に立つこと、喜んでもらえることをやりたいと思いました。
以前、コミュニティーデザイナー・山﨑亮さんの講演を聞き、地域の課題を地域の人が解決するコミュニティデザインの考え方に共感しました。地方の課題解決とIT技術は相性がいいはずと、自分のスキルを生かしたまちづくりに興味をがありました。
仕事も仙台市内の会社に転職を決めましたが、幸い就職先も地域活動に理解のある懐の深い会社でした。それに、利府町は子育てのサポートが厚く子育て世代にやさしいのもポイントでした。今は奥さんの実家から歩いてすぐの距離に住み、食卓にはお義母さんの作ったおかずが必ず一品並んでいる、という理想の暮らしです。
移住後の活動については?
佐藤:移住後、ネットでJR利府駅前にある「利府町まち・ひと・しごと想像ステーションtsumiki」の存在を知りました。地方創生に向けて「ワクワク感のある」まちづくりをすすめる利府町が2016年秋に設置、誰でもイベントやワークスペースとして利用でき、また起業・創業の相談なども行っています。
利府町に知り合いがいませんでしたが、ここで他の利用者たちとともに町づくりに関われる機会を得ることができました。「りふくる」は、2017年夏にtsumikiの利用者たちと共に「もっとまちを盛り上げたい」と立ち上げました。
今後の展望は?
佐藤:今定期的に集まって互いに意見を出し、話し合いを重ねている段階です。構想のひとつは、カブトムシがどこで取れるのかが分かる町のマップを、ITを使って作るというものです。
利府の豊かな自然の中で、子どもたちにたくさん遊んで欲しい。父親としての目線が生きた提案です。
町づくりはどのように進めていますか?
佐藤:町づくりは役所だけで頑張るものではなく、町民をどれだけ巻き込めるかが大事だと思うのですが、利府町役場の担当者は人と人を繋げてくれたり、アイデアを形にする手伝いをしてくれたりと、その辺がすごくうまい。
旗振り役で引っ張ってくれる役場の方の存在が大きいと感じています。利府に住んで良かったと思えるほど、今、tsumikiとの関わりが楽しいです。
未来へ大きく動いている可能性のある町ですね
佐藤:現在は、利府町に来たらやってみたいと思っていたことがどんどん形になっています。2018年4月に開催された「利府街道まつり」では実行委員として、初めての試みとなる「前夜祭」の企画から携わりました。
移住当初から思い描いていた構想のひとつ、子どもたちの憧れの職業「YouTuber体験教室」を開催。動画投稿サイト「YouTube」のチャンネルの立ち上げ方からアプリを使った動画作成の講座は、行列ができるほど好評でした。
移住を検討中の方へメッセージをお願いします
佐藤:町づくりに関わるのはおもしろいです。移住を考えているなら利府も視野に入れてみては?その際はぜひtsumikiを目指してください。
今後、町の大きなイベントとして、東京五輪2020のサッカーの予選が開催され、また、図書館が併設する新しいコミュニティーセンターや東北最大級の大型商業施設も建設中です。より一層暮らしやすいまちへ大きく動いています。