移住者プロフィール
大宮紗妃 さん 長谷川智子さん
現住所:宮城県利府町、職業:アクセサリー作家/消しゴムはんこ作家
目次
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主婦でも、経験がなくても、まちづくりを楽しんでいます/大宮紗妃さん・長谷川智子さん
tsumiki(ツミキ)はどのような場所ですか
大宮紗妃さん(以下、大宮):「自分で手作りした小物を売ってみたい、お店をしてみたい」という人が気軽に体験できる場所です。私はアクセサリー作家として、自ら出店しながら運営にも携わっています。
消しゴムはんこ作家の長谷川智子さんと、tsumikiで出会った仲間たちと、2017年9月にこのマルシェを立ち上げました。お客さんとの交流や出店した作家同士のつながりが楽しいですね。
どのようなきっかけで移住し、いまの活動を始めたのでしょうか
大宮:私は山形県出身で、大学時代から仙台で暮らし、9年ほど前、結婚を機に主人の実家のある利府町に移り住みました。手作りのアクセサリーで「こ・あきない市」に参加後、さらに、起業を目指す人のための「こ・あきない塾」を受講。
「そこで出会った町役場の担当者の方々に、一緒にまちを盛り上げようと誘われたことが、今の活動のきっかけです。
不安はありましたか?
大宮:当初は、まちを盛り上げるってどういうことだろう、そんなこと私にもできるの?って思いました(笑)でも、ここに集まる人は向上心があって、目指している方向が同じでした。有志で定期的な会議を持ち、「やってみたいこと」の話し合いを重ね、イベントの実現に向けて動く日々。
いい意味で巻き込んでくれて、やりたいことを実現する力を引き出してくれたと感じています。この春から、tsumikiの運営スタッフに加わり、マルシェ出店希望の方の窓口になったり、自分の店を持ちたい人などの相談を担当するようになりました。
活動を通して得たことや、今後の展望について教えて下さい
大宮:まちづくりに携わるワクワク感とともに、主婦でも自分で稼ぐ収入があるのは、すごく大事なことだと思いました。マルシェという拠点を持てたことで、アクセサリー作家として知られ、ほかの作家さんたちとつながることができました。将来はこのつながりを生かし、お店を持ちたいですね。
自分を表現する居場所が出来た
移住先に利府町を選んだ理由は?
長谷川智子さん(以下、長谷川):私は3年前に仙台から移住しました。利府町を選んだ理由は、自然豊かな地元の山梨と景色が似ていたから。また、子育て支援がしっかりしているということも大きな理由でした。
移住後、どのような思いで「こ・あきない市」参加されましたか?
長谷川:実は当時、地元・山梨に帰りたい思いが強く、閉鎖的な気持ちになっていました。「こ・あきない市」に参加した当時、「出店の際に赤ちゃんを連れてきてもいい」という言葉に、背中を押してもらいました。
tsumikiと関わり、にぎわいを生み出すマルシェを続けていく中で、子育て中の同世代の作家さんたちや地元のお客さんとも仲良くなり、この土地で暮らしていけるという前向きな気持ちになりました。好きなことで自分を表現できる、居場所が見つかったという思いですね。今後はもっと別の場所でも出店していきたいです。
tsumikiやマルシェの仲間たちと出会い、生活も自分自身も変化したと語る2人。
利府町はどんな町ですか
長谷川:利府町は、自然が豊かで公園など遊び場が多く、子育て支援が充実しています。間違いなく、子育て世代が住みやすい町です。利府町は基本理念に「子どもの笑顔があふれるまち」を掲げ、まちぐるみの支援を目指しています。
例えば、妊婦健診(14回)や乳幼児健診(2回)が無料で、医療費も未就学児は全額無料、小学生から高校生まで一部助成(月の初回に500円のみ支払う)で治療できます。
大宮:もともとの土地柄なのか、地域の人が子どもに声をかけてくれるなど、子育てを見守ってもらっていると感じます。出生届を出しに行くと、『おむつケーキ』のプレゼントとともに、役場の方がみんなで拍手してくれました。
充実した制度も大切ですが、暮らしていく町にそういう温かさがあるって素敵なことですよね。出会う人々の温度を感じられる「町というサイズ感」が心地よい暮らしにつながっています。