羽曳野市で叶えた、知と技を教えてくれる農業の達人との農家生活

大阪府羽曳野市

羽曳野市で叶えた、知と技を教えてくれる農業の達人との農家生活

移住者プロフィール

北野 阿貴

現住所:大阪府羽曳野市、職業:農家

現住所:大阪府羽曳野市、職業:農家

北野阿貴さんは20歳の時、約1ヶ月間高知県の畑で草刈りを手伝い、「自分も誰かのエネルギーを作りたい」と、農業への道を決意します。32歳で大阪府の農業大学校へ入学した後、大阪府就農相談窓口を活用し就農され、現在では羽曳野市へ移住されています。現在、なにわの伝統野菜「碓井豌豆(うすいえんどう)」、いちじくを中心に、米、葉物野菜などを作る日々を送っています。そんな北野さんへ移住についてお話を伺いました。

移住するきっかけを教えてください。

北野阿貴さん(以下、北野)普通の女子大生だった私が農業に興味を持ったのは、ファームステイで畑を手伝ったのがきっかけです。その面白さにとりつかれましたが、大学の就職先に農業はありませんでした。

「自営しかない」と考えましたが、農業って金銭面の問題だけじゃなくて、農地・納屋を貸してくれる方がいないと始められないんですね。夢を見据えて、10年間は会社員として働き、資金を貯めました。

34歳で農業大学校を卒業し、羽曳野市碓井(うすい)地区の農地を使用させてもらえることになりました。実は、ほかの市も候補に挙がったのですが、「嫁に来たらいいんちゃうの」など、女性の新規就農者の受け入れに理解が乏しかったのです。

前向きに考えてくれたのは、羽曳野市だけでした。そして、市の産業振興課で東さんをご紹介いただきました。

移住後は何の作物を育てているのですか?

北野羽曳野市が農家にとって魅力的なのは、特産品があることです。私が力を注いでいる「碓井豌豆」は「なにわの伝統野菜」に選ばれていて、農家さんたちが種を受け継いできた大切な作物です。

また、いちじくもありますし、私は育てていませんがぶどう栽培も盛んです。

近くに指導者がいて、面倒を見てくれる。そこから輪が広がり今では多くの方々が惜しまずにノウハウを教えてくれます。

この地で自分が前例となり、後に続く就農者の道を少しでも楽にするのが、街と周りの方々への恩返しだと日々働いています。ゆくゆくは子どもたちにこの楽しさを伝えて、「農業ってかっこいい!」と憧れの職業へと広めていきたいですね。

碓井豌豆は伝統を受け継いだ種や作り方で収穫期が約1ヶ月と短く、食べたことがない人もいます。今後は、加工品としてもっと広める計画を立てています。


敬愛する師匠・東さんからの北野さんへのメッセージ

東さん(以下、東)2015年、市から北野さんを預かってほしいとの要望を受けました。自分は若い人が入ると地域が良くなると思っていますが、先祖代々受け継ぐ農地を安々と貸す人はいないのが現実でした。

なので、ほかの農家さんとの橋渡し役も担っています。北野さんは農業が好きだから覚えるのが早くて、こちらもうれしい!自分に分かることはすべて教えるので、これからも伝統野菜作りを続けてほしいですね。

 

出典: 知と技を教えてくれる達人たちとの農家生活

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羽曳野市には、白鳥伝説とゆかりの深い白鳥陵古墳、我が国最大級の応神天皇陵古墳をはじめ、大小合わせて多くの古墳があり、堺市・藤井寺市と合わせて49基が「百舌鳥・古市古墳群」として、令和初の世界遺産に登録されました。 その伝説と歴史的遺産が物語るのは、太古の昔から息づく人々の暮らし。神々に見守られ、1600年という悠久の時をつないでいます。気高く、それでいて力強い佇まい、来る人をあたたかく迎え、癒し、見守る、そんな風土が羽曳野にはあります。

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