移住者プロフィール
島田 舜介さん ・佐藤 文子さん
島田舜介さん、出身地:兵庫県、前住所:岡山県、現住所:岡山県倉敷市、職業:デニムブランド「ITONAMI」共同代表、DENIM HOSTEL float運営、佐藤文子さん、前住所:東京都、現住所:岡山県倉敷市、職業:アパレルPR
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移住のきっかけと倉敷を選んだ理由を教えてください。
島田舜介さん(以下、島田):僕は大学進学を機に兵庫県から岡山県に来て、在学中にデニムブランドを立ち上げ、卒業後に販売プロジェクトとしてキャンピングカーで全国を巡りました。各地の滞在時に地域の方との交流があるとなしでは、その土地に対する理解度や満足感が違うなと実感しつつ、岡山県に戻ってきました。
そこから元々、工場などにも通っていた児島で地域交流を体験・実感できる宿泊施設があったら良いなと思い、直売店&宿泊施設としてfloatを開業したので、必然というか自然な流れで倉敷に住んでいるって感覚ですね。
佐藤文子さん(以下、佐藤):私は移住前には職場も住居も東京でした。以前観光でめぐった瀬戸内海の美しさをもう一度見たいと思いたち、倉敷へ一人旅に訪れました!
floatに5連泊して、客室の窓から見えた穏やかな景色とfloatのスタッフの方との交流で直感的に移住を決め、転職活動も滞在中に始めました(笑)
他に候補地はありましたか?
佐藤:直感的に倉敷市を選んだので候補も他にはなく、迷うという段階は自分の中ではありませんでしたね。普段はすごく石橋を叩きながら渡るタイプなのですが…。
島田:自然な流れでここにいるという感覚なので、候補とかそういったものはなかったですね。
もちろん、悩みに悩んで、しっかりと下調べをした上で移住を決めるというのも考えとしては当然だと思いますが、悩むよりも気がついたら動いていたという感じでしょうか。
移住して価値観などの変化はありますか?
島田:大学時代から岡山県にいたというのもありますが、全国を巡るという体験もしたせいか、自分の価値観に特に変化はないですね。
佐藤:食べ物や洋服、化粧品にかけるお金が減ったかな。以前は気になったものは後先考えず体験したい欲があったのですが(笑)、今は「本当に自分にとって必要なのか?」と立ち止まって自分自身に問いただすようになりました。
以前は買い物という行為自体が目的だったのかもしれません。外食については5連泊中に回転寿司の美味しさに驚いて、それまでの外食の価値観が大きく変わりました。
島田:コミュニティへの入りやすさはすごく大事だと思っています。例えばfloatにカフェもあるのは、宿泊していただくのはもちろん、地域の方とのふれあいの場として交流も楽しんで欲しいという想いもあります。
佐藤:確かに!私は宿泊時に、去年東京から移住してきたという同年代の方の話を聞けたんです。生の体験談が聞けたことはとても身近なロールモデルとなり、大きな後押しになりました。
移住前にコミュニティの入口に出会えたのは、すごく恵まれていたと思います。
都市部の暮らしとの違いはありますか?
島田:駅が近いわけではないので、どうしても車移動は必須ですね。買い物もどうしても車になりますよね。情報などは都市部との大きな違いも感じてなくて、特に不便さを感じることもないです。
佐藤:引っ越してから1か月間は自転車で過ごしましたが、職場が近いこともあり、思ったほど不便さは感じませんでしたね。でも、いろんなところに行きたくて車を購入しました。便利というより行動範囲も自分の世界も広がったような感覚はあります。
将来について移住前の考え方と変わりましたか?
佐藤:移住については倉敷市の移住補助制度や周りの方に恵まれて、転職や家探しも非常にスムーズに進んだので、「移住」というより「引っ越し」という感覚でした。遠くの友人たちともオンラインですぐ繋がれるので距離も感じませんし、移住して1年経ったところなので今の生活を満喫しています。
島田:特に変わったといえることは今のところありませんね(笑)ブランドについても10年先のことよりも、少し先のことを時代に合わせて柔軟に考えながら進んでいくようにしています。
ただ、これから結婚とかライフステージが変われば価値観・考え方は変わると思います。
リモートワークやワーケーションを実践される機会はありますか?
佐藤:転職の面接がまずリモート対応でしたね。その後も適宜リモートワークの日もあるので、いわゆるワーケーションを行う日もあります。
島田:僕は自営ということもあり、仕事とプライベートの境目があまりないんですが(笑)仕事にしても倉敷市に拠点を構えることでマイナスな面はないと思っています。
その他、これからの暮らし方について考えていることはありますか?
佐藤:今は中心部に住んでいますが、もっとリモートワークが活発化してきたら、児島とか海の近くに引っ越すのもいいかな、なんて。
島田:そうだったの?!はじめて聞いた(笑)
佐藤:まだまだ食べ歩きしたいお店も中心部にたくさんあるので、いつかは分かりませんけどね(笑)
※インタビューはマスク着用の上、距離を保って行っています。
撮影時のみマスクを外していただきました。
出典: 変化のない移住とは