移住者プロフィール
竹内 知明さん
出身地:京都府乙訓郡大山崎町、現住所:山口県山口市、職業:地域おこし協力隊
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山口市へ移住した経緯を教えてください。
竹内知明さん(以下、竹内):京都府乙訓郡大山崎町の出身です。大学卒業後、陸上自衛隊で1任期(2年)勤めたあと、回転すしチェーン店で店舗運営スタッフを経験して、2017年1月に、山口市地域おこし協力隊として着任しました。
なぜ山口でこの仕事を始めましたか?
竹内:小さい頃から動物が好きで、畜産関係の求人をネット検索したところ、山口市の「おためし農業体験」に行きつきました。ほかにも2、3件問い合わせましたが、1人で参加できるのは山口だけで、交通費の補助が出るということで申し込みました。
「畜産なら北海道かな?」とも思ったのですが、山口の方が郷里の京都府から近いことも魅力でした。2016年10月に3泊4日で来て、「あとう和牛振興センター」で、エサやりや牛舎の掃除などを体験しました。
周囲の人の人柄や自然環境のよさも気に入り、体験終了時には8割くらい「ここにしよう」と決めていました。
現在の状況と移住後の感想を教えてください。
竹内:現在は振興センターで200頭の牛の世話をしながら、山口市地域おこし協力隊として、和牛生産を通じた畜産経営のシステム作りに取り組んでいます。 身体を動かすことが好きなので、エサ作り、エサやり、3棟ある牛舎の掃除、当番で回ってくる夜間巡視などの作業にも、毎日元気に励んでいます。
また、繁殖農家の視察や子牛の競りにも同行し、牛肉の生産から販売までの流れや畜産経営について学んでいます。初めて間近に牛を見た時には大きさにびっくりしましたが、こちらが慣れるにつれて、牛もなついてくれるようになり、作業も愛情を持って行っています。
牛にも1頭1頭個性があって、かわいいですよ。 寒さは想像以上でしたが、自然が豊かで気持ちがいい。来てよかったと思っています。
地方への移住にあたり不安だったことは?実際はいかがでしたか?
竹内:おためしの時に、センターでの仕事の流れやまちの雰囲気がだいたい把握できていたので、あまり心配はしていませんでした。商店や病院があるのかは不安でしたが、スーパーや薬局があり、ホームセンターは2軒もあり、生活には困りません。十分だと思います。
山口の魅力を教えてください。
竹内:着任初日に大雪が降り、びっくりしましたが、センターの所長が迎えにきてくれたり、阿東総合支所の人が灯油の心配をしてくれたり、おためしの時に泊まった家の方が今でも気を配ってくれたり、人が優しくてありがたいです。おためしで来た時に阿東特産のりんごをもらって食べて、おいしくて感動しました。
山口に住んで戸惑ったことはありましたか?
竹内:トイレが水洗でないこと。京都はほぼ水洗になっているので、ちょっと戸惑いました。
今後の展望についてお聞かせください。
竹内:協力隊の任期(3年間)のあいだに肥育の知識と技術を身につけたいです。3年たったら本格的に定住したいと思っています。
協力隊としては、あとう和牛と阿東の魅力をPRしたい。ネット環境が整ったら、YouTubeに動画をアップしていこうと考えています。
あとう和牛肉を買うことのできる唯一の店「あとうの恵み」のイベント企画にも参加し、和牛生産を通じてのまちの活性化の一翼も担っていくつもりです。
移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスをお願いします。
竹内:見ず知らずの土地に来るのは勇気がいりますが、来てみないと分からない事も多いので、まず来てみてください。それについては、おためし農業体験はいい制度です。
僕はおためしで地域の様子や仕事内容を体験して決めたのは正解だったと思っています。本当に就農するかどうかは別として、仕事や地域が自分にあうかあわないか、試してみることが大事だと思います。
出典: 先輩移住者の声 竹内知明さん