移住者プロフィール
大草 快貴さん
利用した支援制度
山口起業カレッジ
出身地:山口県長門市、前住所:大阪府、現住所:山口県山口市、職業:「Over Wall」代表
目次
INDEX
山口市へ移住した経緯を教えてください。
大草快貴さん(以下、大草):出身は長門市(旧三隅町)です。大阪の大学に進学し、そのまま大阪で就職して働いていましたが、長男なのでいずれは山口県に帰ろうと思っていて、2年半前、27歳の時に関西から山口市にJターンしてきました。
立地や交通の便のことを考えて長門ではなく、山口市の会社に就職しました。
現在の状況と移住した感想を教えてください。
大草:ふるさとのために何かしたい。何ができるのか?と考えて、山口をアピールできる仕事をしたいと思い、販促用の動画制作やプレゼンテーションの企画・制作をする「Over Wall」を2015年に立ち上げました。起業に当たっては山口商工会議所の起業カレッジを受講し、事業計画を客観的に見直したり、山口市や商工会議所や金融機関の支援制度を知ったり、いろいろな人とのつながりを作ったりすることができました。
津和野町や西京銀行さんのビジネスコンペにも参加して、本当にやっていけるか試してみたりもしました。実際に起業して、山口でも人脈が広がり、おかげさまで順調に進んでいます。
地方への移住にあたり不安だったことは?実際はいかがでしたか?
大草:やはり仕事があるかどうかは不安でした。山口へ戻ることにしてから約半年間、いろいろな手法で職を探して、比較的、早い段階で見つけることができました。山口市の窓口は親切に対応してくれました。
山口の魅力について教えてください。
大草:山口市は県央部なので、山陰方面にも、西部、東部、どこへも約1時間ほどで行けて便利です。小倉や博多、広島も近いですし。
街並みに風情があって歴史を感じることができる場所が多いと思います。街全体がパワースポットのようだというとちょっとおおげさかな?出身地の長門に比べると社交的で話しやすい人が多い気がします。
山口に住んで戸惑ったことはありましたか?
大草:アパート暮らしの中では住民同士の親密度は希薄な気がします。災害時や防犯の面で「だいじょうぶかな?」という不安はあります。幹線道路を外れると街灯が少なく夜道が暗いのもこわい。お店の接客も、意外と親切ではなかったこともあります。商店街はちょっとさびしいですね。
山口に来てよかったですか?
大草:起業するに当たって山口市や商工会議所のサポート体制がとても心強かった。事務所探しや助成金などについてもいろいろアドバイスをもらえました。
望めばいろいろな方法を提案してもらえます。こっちに帰ってからの方が好きな仕事をできているし、人脈も広がって、帰って来てよかったと思います。
いずれは長門に帰らないといけないのですが、山口市に家を建てようかと思うくらい、住みやすいです。
今後の展望についてお聞かせください。
大草:山口市に来たからこそ起業できて広がりを持つことができたと思うので、自分にできることで少しでもまちの発展に貢献したいと考えています。この山口で、山口だからこそできる何かおもしろいこと、わくわくするようなことをしたいですね。
移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスをお願いします。
大草:地方に住むということは、都会に比べて生活が不便だとか仕事がないとか給料が安いとか、デメリットが多いと思いがちですが、どちらにも一長一短あると思います。僕の場合は大阪にいた時よりも好きな仕事をして、収入も増えました。
自分で動いたからかもしれないけど、「山口ではできない」ってことはないと思う。山口に帰って来て気づかされたことは「どこで働くか」よりも「誰と働くか」が大事ということ。
山口市には思いに共感して後押しをしてくれる人がいました。自分でいろいろ調べて、サポート制度も利用して、動いてみたらいいと思います。
出典: 先輩移住者の声 大草快貴さん