都会生活からの移住、熊本で狩猟の夢を追い「山のプロ」になる

熊本県五木村

都会生活からの移住、熊本で狩猟の夢を追い「山のプロ」になる

移住者プロフィール

渡邊 良介

移住時期
2022年4月
利用した支援制度
おためし住宅、くまもと林業大学校

前住所:大阪府、現住所:熊本県五木村、職業:林業

移住時期
2022年4月
利用した支援制度
おためし住宅、くまもと林業大学校

前住所:大阪府、現住所:熊本県五木村、職業:林業

大阪、沖縄で営業の仕事に就いていた渡邊良介さんは、2022年4月に興味のあった狩猟をするために大阪府から熊本県五木村へ移住しました。役場の協力もあり「おためし移住制度」の利用、「くまもと林業大学校」への通学とスムーズに移住はスタートしたと話します。現在は、林業を学びながら、狩猟を目指す日々を送っています。そんな渡邊さんに五木村への移住と村の支援制度について、お話を伺いました。

五木村に移住を考えたきっかけを教えてください

渡邊良介さん(以下、渡邊)大阪や沖縄で営業の仕事をしていたのですが、転職を考えたとき、以前から興味のあった狩猟をしてみたいと思ったんです。

ある時、農林水産省の鹿や猪の鳥獣被害の状況のデータを見たことがあって、熊本県は鹿・猪どちらも被害が多いと知り、どちらも狙いたいと思っていたので、「じゃあ熊本だ!」と、先ずは移住先を熊本県に絞りました。

その後、熊本県内の市町村で調べていたら、五木村は渓流釣りもできるし、海もそう遠くないと知り、もともと釣りが趣味の私は五木村に興味を持ちました。五木村で気になる空き家バンクの物件を見つけたので、まずは行ってみようと役場に連絡をし、空き家の内覧に向かいました。

住む場所と仕事さえあればどこでも生きていけると思っているので、空き家の内覧の際に仕事のことなども相談させてもらいました。

内覧で家や仕事は見つかりましたか?

渡邉まず役場に連絡をし、空き家の内覧の予約をしました。家については、内覧に行っていいなと思った家はありましたが、お風呂や屋根など数ヵ所の修繕が必要でした。

悩んでいるうちに他の方が現れてその家を借りることはできなかったのですが、ちょうど空きの出た「おためし住宅」を紹介いただき、今はそこに住んでいます。おためし住宅は最長でも1年間しか住めないので、今も家探しは続いています。

仕事については、最初に五木村に来た時「狩猟をやっていきたい」という相談をしました。その時点ではまだ狩猟免許も持っていなかったんですが、タイミングよく林業大学校の生徒募集を見つけました。

林業大学校では「就業準備交付金」という制度が利用でき、1年間林業の基礎技術を学びながら狩猟免許含め林業に必要な免許などが有給で取得できるという話を伺いました。

営業職から林業への転職に抵抗はなかったですか?

渡邉抵抗は全然なかったです。

ただ、狩猟は考えていたけど、林業は全然考えていなかったので、役場で最初林業の学校があると聞いた時は、「林業ってなにすんの?」って思ったくらい、全然ピンときませんでしたね。その日はそのまま何も決めずに一旦大阪に帰りました。

帰った後に色々と自分で調べてみて、林業も鳥獣被害が多いと知り、どうせ狩りをするために山に入り、山で仕事をすれば一石二鳥だし、山のプロになれる。狩猟をすることで山も守れるし、ちょうどいいと思いすぐに申し込みました。

最初に内覧のために五木村に来たのが12月の半ば頃で、林業大学校に申し込み、面接→合格→引っ越しと、とんとん拍子で進み4月には五木村に引っ越してきました。


林業大学校について教えてください。

渡邉学校にはいろいろな世代の人がいて、とても楽しいです。1年間のプログラムのうち、前半は座学がメインですが、後半はほとんど実習で、実際山に入って下刈りという作業をしたり、チェーンソーで木を切ったりします。

インターンシップ制度もあり、私は近くの林業の会社に研修に行かせていただくことになっています。就職に関しては、今のところ造林の会社に就職したいと考えています。

造林とは主に木を植え、手入れをして山を造り育てていくという仕事で、やっぱり自分は森や山を造るというところに惹かれるんです。


五木村に来て不便に思ったこと、驚いたことはありますか?

渡邉不便に思う事は全くなかったです。五木村の前は仕事で宮古島に住んでいたことがあって、島でも停電はしょっちゅうで、台風が多かったり、ネットで注文した荷物が届くのに何週間もかかったりというのを経験していました。

それに比べると五木村は荷物も普通のスピードで届くし、買い物も車を1時間走らせれば難なくできるので快適だと感じています。驚いたのはネット回線の速さです。

前職でネット回線を売る仕事をしていて、光回線が通っていないような田舎にも営業で行っていたんですけど、多くは環境が整っていなかったり、極端に遅かったりだったので、それを覚悟していました。五木村は全然そんなことはなく、インターネットも快適に使えています。

休みの日の過ごし方や村でのストーリーを教えてください。

渡邉休みの日は学校の同級生と飲みに行ったり、この間は頂き物の木材の端材があったので、それを使って棚を作りました。
今はおためし住宅に住んでいて、特定の集落には属していないんですが、今村内で今後住むための家も探していて、地域の行事や飲み会にもどんどん参加したいと思っています。

学校の講師の方や村の森林組合の方と車に相乗りして出かけると、必ずすれ違う車の人と手を振りあったりクラクションを鳴らして挨拶をされるんですよ。みんなが顔見知りで仲間みたいなその感じがすごくいいなと思っていて、自分も早く五木村の集落に入り、いろんな方と関わっていきたいと思っています。

五木村に住んですぐに、軽トラがあった方が便利だなと思って、林業大学校でお世話になっている方に相談してみたんです。そしたらすぐに知り合いの方で軽トラを譲っていいという方を紹介いただいて、すぐに、しかも良心的に譲っていただけたこともありました。

狩猟をしていきたいという話をするといろいろアドバイスをもらったり、サポートしてくれる方ばかりで五木村の人は本当に優しい方ばかりで居心地がいいなと感じています。

 

出典: 移住体験談  渡邊 良介さん(2022年4月に大阪府から移住)

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五木村(いつきむら)は、熊本県の南部にある村で、球磨郡に属する。「五木の子守唄」の発祥の地である。出典:五木村 - Wikipedia

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