移住者プロフィール
菅井 恵美さん
福島県郡山市の地域おこし協力隊、趣味・特技:県内産食材を使用したキッチンカーでの販売(あくまでも趣味)、絵を描くこと
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
地域おこし協力隊は働きながら地域を知り、地域の課題解決に取り組むことができるので、地域に入り込むには最適だと思ったからです。
これまで都内で保育園の栄養士として勤めてきましたが、郡山でも同様の働き方でいいのか悩む部分がありました。郡山は遊びに行くことはあっても暮らしたり仕事をしたことがなかったので、「これまで通りやっていけるのか」という不安がありました。
郡山出身の友人に「地域おこし協力隊」を紹介され知りましたが、募集内容も地元ワイナリーの振興だったので「食」の知識を活かした地域振興にも憧れがあり応募しました。
福島県郡山市を選んだ理由について教えて下さい。
郡山市は「移住」への不安があっても安心して住める場所だと思ったからです。
学生の頃に郡山出身の友人と一緒に長期休暇を利用して、郡山市やその周辺市町村へ遊びに行っており、「いい町だな」と漠然とした良い印象を受けていました。
郡山の友人知人も増えたこと、東京のような人混みに疲れることなくストレスフリーでいられることに魅力を感じ、移住を決断しました。郡山の田舎すぎないところや実家がある東京へのアクセスが新幹線で約80分というところも安心材料になってよかったのだと思います。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
- 地元ワイナリーの振興でイベント企画・運営やデザイン関係(チラシ、ラベルデザインなど)
- 米や野菜、郡山特産品「鯉」などの幅広い農林水産分野のPR
- 他市の地域おこし協力隊と連携してロスフラワーを活用したワインボトルネックづくりワークショップ
- キッチンカーを呼んだ飲食イベントなど
その他、SNSを通して地域の魅力発信もしており、インスタグラムとYouTubeを活用しています。
特にYouTubeでは地元の方をはじめ、多くの方に見ていただいており、郡山の魅力や地域おこし協力隊の活動を知っていただく機会が増えました。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
任期3年目ですが、まだ知らない知識や経験、人との出会いにやり甲斐を感じています。
地域おこし協力隊は地域での認知度はまだ低く、取り組んだ活動によって目に見えた変化が地域にあるかというと、そうではありません。
ですが、活動を通じて市内飲食店さんや企業さん、中には私自身を応援してくださる方もいらっしゃいます。出会いや学びは地域おこし協力隊でなければ得られないことの方が多いので、そうしたひとつひとつの出来事に背中を押されています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
思っていた以上に地域の方に受け入れてもらったことです。
「東京からの移住者」というだけで、必要以上に「ヨソモノ扱い」をされるのではないかという印象がありましたが実際はそうではなく、温かく迎えていただきました。
「地域おこし協力隊の任期が終わったら郡山を出るのかい?」と聞かれたこともありましたが、定住したい旨を伝えるとすごく嬉しそうにしてくださったことも印象的でした。良い意味で想定外で、必要としていただけていることが嬉しかったです。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
2021年5月に一般社団法人を設立しているので、卒隊後は会社を運営していくか、地域おこし協力隊の経験を活かして「地域プロジェクトマネージャー」としてさらに地域の課題解決に取り組んでいくか悩んでいます。
私が運営する「一般社団法人地域おこし協力隊活動推進協会」は、福島県内への移住定住事業や地域の魅力発信事業、特産品の商品開発に取り組んでいるので、地域おこし協力隊の仕事と似た部分があります。民間として地域と関わるか、公的な立場で地域と関わるかの違いはありますが、残りの活動期間中に考えられればと思っています。
市町村の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
活動拠点となる地元ワイナリーがある郡山市逢瀬町には移住者の先輩がおり、その方が逢瀬町の皆さんと顔合わせの場を設けてくださいました。その後も住民の方とはピザ窯づくりや地域のイベントなどを通して現在も仲良くさせていただいています。
農家民宿を営まれている方が多いのでご挨拶の時から受け入れてくださった印象で、今ではおすそ分けをいただくことも。ふらっとお宅にお邪魔すると2~3時間はお話したり山歩きをしたりと“ヨソモノ”ではなく“住民のひとり”として接していただいている感じがとても嬉しいです。
自治体の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
郡山市は「都会な田舎」と言われるくらい駅周辺や市街地は栄えており、自動車を所持していなくても十分生活ができます。市街地から少し離れれば自然豊かな田園風景と山々に囲まれた“田舎”らしさを感じられる地域でもあります。
「田舎暮らしに憧れているけれど、いきなりガッツリ田舎はちょっと……」という方にとって魅力的な地域だと思います。
都会的な場所でおススメスポットは郡山駅前の「ビッグアイ」、自然豊かなおススメスポットは郡山市湖南町の「布引高原」で夏はひまわり畑が見頃を迎えます。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まずは小さくても一歩を踏み出してみることが大切かもしれません。
どんなところに住みたいか、移住後はどんな仕事について、どんなことをしたいか……。漠然と悩んでいるよりも気になっている自治体や地域おこし協力隊に連絡を取ってみたり、一度訪れてみると移住後のイメージが掴みやすくなります。
これまで暮らしてきた場所とのギャップや思いがけないローカルルールに衝突することもあるかもしれませんが、楽しいこと、嬉しいことも移住先でしか経験できないこともあるはずです。まずは一歩!
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓