移住者プロフィール
成瀬 義彦さん
移住時期
2009/1/1
前住所:東京都、現住所:岡山県笹岡市、職業:漁師
大小さまざまな漁船が並ぶ、神島外浦港。笠岡本土の中で最も沖に近い、漁の拠点となる港です。「これが僕の船です。この船で沖に出て、定置網漁をやっています」と、成瀬さん。今日揚げたという網の破れ目を、手際よく補修してみせてくれました。以前は東京と岡山市で、システムエンジニア(SE)として働いていましたが、リーマン・ショックのSE業界への影響、そして、移住先の高島での漁師たちとの出会いから、漁師になることを決意したと話します。成瀬さんに、笠岡市への移住のきっかけや生活についてお話を伺いました。
移住のきっかけについて教えて下さい
成瀬さん(以下、成瀬):笠岡市への移住のきっかけは、夫婦で共通の趣味であったパラグライダーと、島暮らしへのあこがれでした。
実際に高島で暮らしはじめたら、漁師の友人たちから仕事の話を聞くようになりました。 漁種によっては、初期投資や維持費を抑えて利益を生み出すことができる漁師という働き方に興味を持ち始めたのです。
漁師になるのは大変でしたか?
成瀬:3年間は、漁師とSEの仕事を掛け持ちで行い、漁に必要な備品を少しずつ揃えていきました。 錨を譲ってもらったり、機械の操作を教えてもらったりと、漁師仲間たちの助けがなくてはここまでこられませんでした。
今後の展望について教えて下さい
成瀬:今は建網漁と定置網漁の鑑札をもっていますが、行く行くは、 タコ縄漁もやりたいですね。漁師の仕事は楽しいですが、漁業と共存できる他の仕事のことも視野に入れています。果樹園でいちじく作りも、いいなと思っています。
移住を検討している方にメッセージをお願いします
成瀬:絶対にゆずれないものは何か、はっきりさせると決断できます。
出典: 成瀬 義彦さん