移住者プロフィール
西村 かほるさん
移住時期
2020年5月
出身地:秋田県秋田市、現住所:秋田県男鹿市、食事処「おがんしゃ」代表
目次
INDEX
いつから男鹿市民になりましたか?
西村 かほるさん(以下、西村):2020年5月からです。
ご出身と、男鹿市との出会いをお聞かせください
西村:出身地は、秋田県秋田市です。次男がなまはげ太鼓に魅せられて、秋田県立男鹿海洋高等学校に進学したことが、男鹿市とのご縁となりました。その年に、高校のPTAのバレーボール大会があり、夫婦で参加しました。
先生、OBの方、PTAの方々とお話しする機会があり、すぐに懇意になりました。その後、長男が漁師になることを熱望した時、海洋高校で出会ったOBの三浦幹夫先生を思い出し、息子に話をしました。
実際に会わせると、2人は意気投合!その時、漁師になる為に必要なことを先生が教えてくださり、県の研修の手配もして頂きました。先生方やPTA役員の皆様には、本当に温かく受け入れて頂き、お世話になりました。
当初抱えていた、秋田市内から海洋高校への進学の不安も、お陰様で拭い去ることができました。今では、「 2人の息子を男鹿に育ててもらった」と思っています。
男鹿市に移住し、「お食事処おがんしゃ」を開店された経緯をお聞かせください
西村:常日頃から、「男鹿の人々に、感謝の気持ちを伝えたい。何か私にできることはないか」と考えていました。そんな時に、男鹿に移住した木工教室の三浦豊先生から、「解体する家が近くにあるので、そこで料理屋をやらないか」と声をかけて頂いたのです。
実際に、男鹿市の増川を訪れて、周辺の景色を見ると、「ここは最高だ!」と思いました。長男は、船川から出航する船に乗っており、次男も、和太鼓愛好会に所属して、なまはげ太鼓を続けています。
「男鹿に家があったらいいよね」という話になり、移住を決意しました。「男鹿(おが)」に「感謝(かんしゃ)」という想いから、店名は「おがんしゃ」に決めました。
男鹿のお気に入りスポットはありますか?
西村:「おがんしゃ」の目の前に広がる、増川のビーチです。海を眺めながら飲むビールは最高ですよ。
おすすめの男鹿の食べ物を教えてください。
西村:獲れたての新鮮な海鮮ですね!男鹿の海で、車海老が獲れるのには驚きました。スーパーで見かけることのなかった魚がたくさんあり、男鹿の道の駅で買うと、値段もお手頃です。
西村さんにとって、男鹿はどんな場所ですか?
西村:男鹿は、私たちの「第二の人生のスタート地」です。食材や自然など、沢山の魅力が詰まっていると思います。秋田市出身で、何度か訪れたことがあったものの、知らないことばかりでした。
なまはげ行事など、「伝統があることの素晴らしさ」も、年を重ねてからわかるようになり、毎日を楽しく過ごせる場所だと思っています。
今後、どのような活動をしていきたいですか?
西村:観光客の皆さんに、男鹿の美味しい食材をいっぱい食べてもらいたいです。間近で調理された獲れたての海鮮を、ぜひ味わってください。そのために、地域でイベントもたくさん開催していきたいですね。海も山もあるので、魚・野菜・木工関係、なんでもござれです。
色んなものを作ったり、山菜を使った男鹿ならではのレシピを教えたり、 魚の調理の仕方など、「実践して食べてもらうイベント」をやってみたいです。
コロナ禍で、イベントの開催も容易ではない状況ですが、いずれ、増川地区の盆踊りも復活させたいと思っています。昔やっていた伝統的なことを引っ張り出して、地域の人が賑やかに楽しむことが、大切だと思います。
今後の展望をお聞かせください
西村:いつでも気軽に立ち寄れる「お茶っこサロン」を開きたいと思っています。畑仕事を終えたおばあちゃん達に寄ってもらって、お茶を飲みながら、楽しくおしゃべりができる場所にしたいですね。
というのも、お店のオープンの時に、なまはげ太鼓をやったことがありまして、「見られてよかった」と、ご近所の皆さんが、それはそれは喜んでくれて。
お年寄りになると、なかなか遠くへ出掛けられなくなりますよね。なので、近所でそういった行事を開催して、「地域の人たちをもっと元気したい」と、強く思います。
介護をすることは体のケアですが、会話には、「心を元気にする力」があると信じています。特に、一人暮らしのおばあちゃん達にとって、「会話をする」ことは、「何よりの薬」になると思うのです。「介護士ならぬ会話士になりたい」ですね。たくさん会話をさせてあげたいと思います。
男鹿への移住を検討している方へ、メッセージをお願いします
西村:秋田の人は口数が少ない人が多いので、「言葉ではなかなか伝えられていない想い」があるかもしれません。温かみがあり、心根では、「おもてなしをしたい」と思っている人もたくさんいます。地域の人たちとたくさん接してほしいですね。男鹿には、美味しいものがたくさんあるので、一緒に食べて飲みましょう!
お食事処 おがんしゃ
〒010-0522
秋田県男鹿市船川港増川字惣屋布28-2
男鹿南線 増川バス停目の前
電話番号:0185-44-1090
出典: 移住者インタビュー男鹿入門02