移住者プロフィール
櫻井 明さん・ 道代さん
移住時期:2001年 前住所:愛知県 現住所:和歌山県すさみ町
自分で焙煎した珈琲豆を、毎朝ミルで挽いて風味豊かな珈琲を飲むことから1日が始まる櫻井さんご夫妻。お寺掃除や宮掃除、祭りや餅つきはもちろん、地区の役割も積極的に参加するお二人。地域の人達との協力なくしては生活していけないのも事実だと話します。キイジョウロウホトトギスが咲く山の里 「佐本」 に暮らす櫻井さんご夫妻に、移住後の暮らしについてお話を伺いました。
移住先をすさみ町にした理由はありますか?
櫻井明さん(以下、明):2001年に愛知県からすさみ町に移住したから、もうすぐ20年になります。移住先をすさみ町に決めた理由?なんだったかな、もう忘れちゃったなぁ(笑)
移住して生活に変化はありましたか?
櫻井道代さん(以下、道代):ありのままの自然の中での暮らしだから、土とお日様と風に任せてるのよ。献立を考えてスーパーへ買い物に行くんじゃなくて、畑に出て献立を考える毎日なの。
都市部からの移住に不安はありませんでしたか?
道代:これまで何組かの移住家族のサポートやアドバイスなどをしてきました。雑誌やテレビを見て、田舎暮らしやスローライフに憧れて移住するのはどうかしら。もちろん都会に比べると便利なことなんて何もないわ。
コンビニやスーパー、病院がすぐ近くにあるわけでもないし、まず車がなければ生活できないほどだからね。でも「都会にはないものがたくさんある」のも事実です。
すさみ町ならではの魅力、そして上手に移住するコツを教えてください
道代:澄んだ空気、おいしい水、美しい山、海、川、食べ物だって新鮮で本当に美味しいし、何くれと世話を焼いてくれる地元の人々…これらの素晴らしい宝物を得ようとするには、まず「自分たちから地域に溶け込む努力」をしなければいけないのよ。
ただ引っ越してくれば全てうまくいくなんて甘いものじゃないわ。素直に、正直に、そのままの自分たちを知ってもらい、地域を知り、その暮らしと歴史を理解した上で共に暮らしていく覚悟が必要よね。