移住者プロフィール
山下 幸荘さん
移住時期
2018年
出身地:広島県出身、現住所:島根県奥出雲町、職業:そろばん職人
そろばん職人になったきっかけは?
山下幸荘さん(以下、山下):広島で商業施設の工事や設備の担当をしていました。「定年までのあと10年は自分の好きなものづくりの世界に没頭したい!」と思っていたところ、『四季の美』という伝統工芸の求人を紹介するサイトで「雲州そろばん」を見つ
他の求人は「3年教えます」「後は独立して自分で何とかしてください」というような求人が多い中、70歳の定年まで働ける会社組織になってるので選びました。
雲州そろばん作りの難しさは?
山下:職人として、見た目も精度もいいものがたくさんできればいいのですが、本当にものづくりは難しいと日々感じています。でもそこが面白い。
若手は理想のものがなかなか作れないので、ベテラン職人さんに手直ししてもらいながら、みんなで支え合って作っています。
江戸時代に作られたそろばんを今見ても、技術力の高さに驚かされます。将来同じように、外観、精度等の品質を保ち、大事にされるようなそろばんを作れるようになることが目標であり、それを目指して一生懸命作り続けるのは楽しいです。
一方、出荷された製品が客先で不具合を出し返品や破損をされる可能性もあります。生産する全ての製品にそのような事が絶対起こらないようにする難しさや、プレッシャーをすごく感じます。
ものづくりがお好きなんですね
山下:はい、ギターも自分で作りしました。計算しながら、細かい作業が続きますが、いいものができるとすごく嬉しいです。
奥出雲町の魅力は?
山下:奥出雲LIFEを思いっきり楽しんでいます!食べ物はおいしいし、周囲の人もいい人が多いです。野菜の作り方、ジビエ料理の作り方、きのこの育て方をおしえてくれる人もいます。
今は、しいたけとなめこを作っています。広島での食事は、その食材が何処でどのようにして作られたものか想像できなかったのですが、奥出雲町の食材は出処が分かります。「この野菜は誰々さんが作ったんだ」と思いながら食事するのは楽しいし美味しいです。
出典: 僕が受け継ぐ、日本の伝統文化