移住者プロフィール
梅木 紀美子さん
出身地:出雲市斐川町、現住所:島根県奥出雲町 出雲市内で勤務後、結婚を機に奥出雲にIターン。雲州そろばん協業組合に勤務。
雲州そろばん協業組合に勤務したきっかけは?
梅木紀美子さん(以下、梅木):雲州そろばん協業組合が開館して、知人に声をかけてもらったことがきっかけで働き始めました。商業高校出身なのですが珠算は大の苦手で・・・。
当初は事務作業が中心だったのでそろばんと触れ合うこともあまりなく、また子育ての時期と重なっていたので仕事に全力投球できていませんでした。仕事に本腰を入れ始めた時、現場には多くの課題があることが分かりました。「自分がやるしかない」と意気込んだものの、今の自分では改善できないようなことばかり。
誰かに相談したくても移住者なので外との繋がりもない・・・そんな状況でした。どうしようかと思っていた時、知人の紹介で参加したセミナーが外と繋がるきっかけとなりました。町内で活躍するたくさんの方と出会い、それがきっかけで町内の女性グループの会に参加しました。こうしてできていった繋がりを少しずつですが社内で活かすことができるようになりました。
主な仕事内容は?
梅木:イベントを企画したり、自分のキャラクターなどを作ったりしました。同年受講した「しまね起業家スクール」では会社の経営ノウハウを学び、現場改善の手法など、受講生同士でアイデアをより具体化させました。
アイデアを社内へ提案したり、社内で上がった要望に自分から積極的に取り組んだりしたことで、少しずつ課題が改善されていくようになりました。また受講をする中で、苦手だったそろばんが好きということに気付き、「そろばんを広めて奥出雲の伝統産業を残したい」と思うようになりました。
町内では子ども向けチラシの作成を島根デザイン学校の学生に依頼したり、黒檀のマイ箸づくりのイベントを企画したりしました。チラシ作成で関わった学生さんからは、「奥出雲にはたたらと温泉以外にもたくさんの魅力があることが分かりました」と言っていただきました。その後、町内を走るバスをそろばんをモチーフにデザインするなど、繋がりが継続しています。
奥出雲町の課題にどのように向き合っていますか?
梅木:現場では職人の高齢化が続き、後継者探しに力を入れています。特に働く側と雇う側のすれ違いがおきないよう、就職を希望する人へは事前に施設内や仕事内容などを見学、体験していただいています。新規で採用した方が増えたため、就業規則や安全面の見直しも始めました。
移住したての方や仕事で悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします
梅木:自分から積極的に飛びこんでいったら良いと思います。私も移住当初は自分から繋がりを作ることを敬遠してしまい、子育て・仕事のことを誰にも相談できず辛い日々を過ごしたこともありました。
でも連絡をしてみると、「自分もそう思っていた」「一緒にやりましょう!」などと言ってもらえることの方が多かったりします。是非自分から1歩を踏み出してみましょう。
出典元: 1歩踏み出せば出会いは繋がる
* ワープシティ編集部が、記事の内容を一部編集しております。