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生産者プロフィール
株式会社前田冷菓
所在地：長崎県長崎市
業種：冷菓製造販売
商品：ちりんちりんアイス
会社URL：https://www.maedaice.com/
会社の事業内容を教えて下さい。
創業1960年より、長崎市内の観光地及びイベント会場等で屋台販売を行ってきた会社です。現在も観光客の皆様や、地元民に支えられ、昔ながらの屋台販売を続けながら、地方発送や卸販売、工場直売所の店舗営業も行っています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
弊社の主力商品である「ちりんちりんアイス」は、昭和30年代の長崎で、三角巾にかっぽう着姿の売子さんたちが屋台を押し、鐘を鳴らしながら販売していたことから命名されました。口に含んだ時のシャリシャリの爽快感、人工甘味料未使用の優しい甘さ、昭和を思い起こさせるような懐かし味わいが特徴のアイスです。
また、販売の際、売子さんがヘラを使い、バラ盛り（アイスをアイス用コーンに、バラ型に盛り付けて）で提供するのですが、その様子が面白くてキレイだと観光客のみなさまにも喜ばれています。
お仕事のやり甲斐はなんですか？
屋台販売は、お客様との距離がとても近く感じられます。観光客の皆様は気軽にお声掛け下さいますし、地元の皆様も、色々なお話をして下さいます。
ハッキリした理由は分かりませんが、屋台販売には人と人との距離近づける何か、実店舗にはない“親近感”があるのではないかと思ってます。
バラ盛りを褒めて頂いたりすると、ついつい大盛にしてしまったりする日もありますし、それもまたやりがいの一つです。それが屋台販売の魅力でもあり、私達、売子の励みにもなっています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
屋台販売は野外での作業なので、春と秋は心地よく、楽しい仕事だと思えますが、夏はとにかく暑いです。最近は、空調服やコールベストなども使用しながら販売していますが、なかなかの体力勝負になります。
また、雨の日や冬期は屋台販売がお休みになりますので、天候に売上が左右されます。そこはリスクの高い仕事だと思います。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
このままいつまでも、長崎の地で変わらず屋台販売を続けていけたらいいなと思っています。「次、長崎に来られた時もぜひ寄って下さい。」と言い続けられるよう頑張っていきたいです。
その一方、新商品の開発など新しい事にもチャレンジし続けたいとも思っています。近年、地元の高校生や、大学生などから、こんなアイスが食べたいとメニューの提案を頂いたり、地元の果物や野菜の生産者の方から、うちの野菜や果物でアイスを作ってほしいなどのご要望を頂いたりすることが多くなりました。
新しいことにチャレンジするのは大変ですが、楽しくもあります。古くもあり、新しくもある前田冷菓でいられるよう、今後も頑張っていきたいです。
地域の魅力について教えて下さい。
長崎は突き当りは海というぐらい海に囲まれているので、沢山の種類の魚もありますし、野菜も、肉も、安くて美味しいです。また、私の感覚的なものですが、長崎は空が広く青く、時間がゆっくり流れる場所だといつも感じています。
長崎の人はのんびりしているので、待ち合わせに遅れてくることを地元の人は「長崎時間」と言ったりもします。機会があればゆっくり、のんびりした時間と、美味しい食材を味わいに長崎にぜひおいでください。
デザートには、屋台のバラ盛りの「ちりんちりんアイス」をどうぞ。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
長崎には、豊かな食材、青く澄んだ空と海、歴史、和華蘭文化、異国情緒など仕事になりそうなものが沢山あります。外国客船も入港しますし、修学旅行や観光で、長崎を訪れる人も多いです。
いつも長崎にいる私達が見逃している良いものを外からの視点で見つけたり、提供方法を長崎にない形にするだけでも、きっと新しい仕事が生まれると思います。
長崎人は、優しい人が多いですよ。それに意外と「新しもん好き」（新しいものが好きな人）も多いです。ぜひ長崎からの新しい人生も考えてみてくださいね。
