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生産者プロフィール
丸藤葡萄酒工業株式会社
所在地:山梨県甲州市
業種:ワイン製造、販売
商品:ルバイヤートワイン
会社URL:https://www.rubaiyat.jp
会社の事業内容を教えて下さい。
創業は1890年です。親子四代にわたるぶどう栽培、ワイン醸造を行っています。
伝統品種甲州で甘口ワイン全盛時代に、料理に合う辛口ワインをいち早く醸造しました。また、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、といった世界でスタンダードな欧州系品種の栽培にも挑戦し今日に至っています。
栽培面積は3,5haあり年間生産量は16万本あります。消費者との触れ合いを大切にしており、蔵内でのコンサートや売店でのテイスティングも充実させています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
白ワインは甲州、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランなど辛口のワインが多く、赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティヴェルド等欧州系のぶどうも栽培し商品化しています。和食のお店からは甲州の辛口ワインの引き合いが多く、レストランなどからは欧州系品種のワインもオンリストされております。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
畑でのぶどう栽培では剪定から始まり、萌芽、新梢誘引、夏季剪定、収穫と何もない冬枯れの畑に緑が拡がります。収穫の時期は忙しいのですが収穫の喜びを感じます。
収穫後の畑も葉が紅葉し、モザイク状に拡がる美しい畑の景観を見ていると、忙しかった日々を振り返りながら疲れも癒されます。
収穫後の醸造では選果、除梗破砕、圧搾、醗酵など微生物相手の気が抜けない日々が続きますが、ぶどうからワインが出来た時の喜びは格別です。また、お客様に「美味しかったよ」と言われる瞬間は何物にも代えがたい生きがいです。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
ぶどう栽培は草取りや防除など大変な重労働があり、ワイン醸造においても温度コントロールや醗酵管理の難しさはありますが、楽しい仕事なので乗り越えられます。ですがワインの販売となるとなかなか思うようにいかず大変だと感じることが多いです。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
現在日本には500社近いワイン醸造所があり、海外からも関税ゼロでワインが輸入されてきます。こういった状況の中で生き残っていかなくてはならないので、特徴あるワイン造りや消費者に喜んでもらえるようなイベントや設備を整える必要があると思っています。
飲食にも興味はありますが、なかなか一歩が踏み出せないでいます。消費者参加型のイベントが組めたらと思っています。
毎日がワインツーリズムのようになるといいなと感じておりますが、二次交通の問題は深刻です。
地域の魅力について教えて下さい。
地域の魅力はこの美しい伝統的なぶどう畑の景観、ワイナリーの集積です。日本中探してもワイナリーが30社以上集まっている町はありません。
首都圏にも近くアクセスが良好です。車で小一時間も走れば富士山や富士五湖が見える魅力的な町です。宿と食がもう少し増え備わると素晴らしい地域になるのにと思います。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
甲州市に来られるならまず果物とワインを好きにならないと仕事が続きません。地方の人は皆さん親切で腹を割って話せば何でも応えてくれると思います。目的をしっかり持って勇気をもって飛び込んで下さい。